晴れおじさん「ちょっとそこまで」お出掛け日記 (山形県・長井市)

2022/11/28 - 2022/11/28

１２月１日に初雪になりそうだという天気予報を見て、午前中、愛車を冬タイヤに履き替えたら、無性に遠出したくなりました。
貴重な小春日和の陽気の中、お昼ごろに自宅を出て、寒河江市、朝日町経由で長井市まで出掛けて来ました。

エリア 長井(山形)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

今日は穏やかな小春日和。冠雪した月山が青空に映えます。

朝日町の道の駅「りんごの森」に立ち寄って、名産のりんご「無袋ふじ」(むたいふじ)を購入。

１３時過ぎに、山形鉄道「長井駅」に到着。
この駅舎は、昨年５月に長井市役所と併設する形で建て替えられたもので、立派な駅舎だと噂に聞いていました。

中に入って最初に目に付いたのは、黒獅子のディスプレイ。
長井市では毎年「黒獅子まつり」が開催されているようです。

駅ピアノや長井市出身の彫刻家故長沼孝三氏の作品もあります。

売店も広々。
列車の発着本数や乗降客数に不釣り合いなほど豪華な設えに生まれ変わっています。

駅前の案内板を見て、街歩きのルートを暫し検討。
これまで、単発的に観光スポットに立ち寄ったことはあったけれど、まとまった形で観光したことはありませんでした。
どうしても、観光都市「米沢」の陰に隠れてしまいがちなんですね。

まずは、道の駅「川のみなと長井」で昼食を食べておきましょう。

ブラック醤油ラーメン。
昨年１月に一度食べていますが、地元の醤油醸造所とコラボして開発したというこのラーメンは、スープが絶品なんです。

それに長井市名物の馬肉チャーシューも入っているのでオリジナリティーも十分。

レストランのショーケースには、けん玉。
あまり知られていないけれど、長井市はけん玉の一大生産地なんですね。

競技用から美術工芸品まで幅広く作られているようです。

道の駅から国道２８７号線を横断して少し歩くと、旧長井小学校第一校舎がありました。国指定有形文化財だとのこと。

昭和８年建築の木造校舎で、板壁の赤色が鮮やか。

上に英文を併記した看板も味わい豊か。

庭木の雪囲いもされて、手入れが行き届いている感じですね。

車に戻って、次に訪れたのは、旧西置賜郡役所。
明治１１年建築で、現存する郡役所としては県内で最も古く、全国でも２番目に歴史があるとのこと。

二階正面の窓をズームアップ。
素朴な色遣いのステンドグラスが山形の文明開化の雰囲気を今に伝えています。

この建物の愛称は「小桜館」。
前庭の桜木が花を付ける春なら、感動も大きいことでしょう。

小桜館から徒歩で２、３分のところに、三百年続いた呉服商家「丸大扇屋」があります。

県指定文化財だとのこと。

看板は、右から「たびや(足袋屋)」と読むのかな？
あいにく月曜休館でしたが、ここには、昨年春に妻と一度入ったことがあるので、その時の写真をアップします。

帳場

座敷

長持

丸大扇屋から道を横断した少し先に醤油店を見つけました。

貿上醤油店(ぼうじょうしょうゆてん)。
窓のアンティークなデザインが目を引きます。

ショーケースの中もレトロですね。

さらに１、２分歩いたところに江戸時代から続く金物商「鍋屋本店」がありました。

明治６年に建てられた茅葺のこの建物は、平成20年に国指定有形文化財に登録されたとのこと。

鍵の立体看板が全て英文表記になっているのも面白い。

再び車で移動。

聰宮神社(そうみやじんじゃ)

長井一之宮であるとともにライダーが無事故を祈願に集まるライダーの聖地になっているとのこと。
「無事故無違反無転倒」のキャッチコピーがユニーク。

拝殿

山号の「赤崩山」は、御祭神のヤマトタケルノミコトが最上川の上流、赤崩の地(米沢市内)に剣を立てて洪水を鎮めたことに由来するとのこと。

そして、扁額の総宮神社の金文字は、東郷平八郎直筆。
この神社は、県内でもあまり知られていないけれど、米沢の上杉神社どころでない由緒正しき正統派の神社のようですね。

続いて桑嶋記念館。
元は眼科医院だった建物で、敷地は商店街の共用駐車場になっています。

入口上部をズームアップ。

50メートル位離れたところに現在の桑嶋眼科医院の建物がありました、先代の建物の意匠を一部引き継いだ感じで、雰囲気が似ています。

その近くの内科医院だった建物もレトロモダンでいい感じ。

次は、やませ蔵。

三百年の歴史があり紬産業全般に取り組んだ「山清(やませい)」の御屋敷で蔵が十棟あるという。
平成３年から「街の中の小さな美術館」として公開されていたけれど、現在は公開を休止しているようです。

こうして街歩きをして見ると、長井市は、派手さはないものの、いぶし銀のような光を放つ、なかなか「粋な」街でした。

帰り道、寒河江市の「最上川ふるさと公園」に立ち寄り。
１１月２６日から音楽とイルミネーションを融合した「音と光のファンタジア」を開催中です。

煌めくイルミネーションのBGMは、山形出身の民謡歌手「朝倉さや」さんが歌う「最上川舟歌」。

ヨーイ、サノ、マガショー、エンヤ、コラ、マカセー

エーエンヤーエーエ、エンヤーエーエエ、

エーエンヤー、エード

これから山形は降雪期に入りますが、晴れおじさんは冬眠しないで旅を続けたいと思います。
では、また。

完

この旅行記へのコメント （2）

• yamayuri2001さん 2023/01/07 16:51:09

  長井市は魅力的！

  晴れおじさん、こんにちは。
  長井市が　けん玉の街であることは、
  テレビでも時々紹介されます。
  また、旧長井小学校　第一校舎も、
  テレビで時々紹介されるので、おなじみの風景です。
  でも　実際に見ると、色が鮮やかで、
  綺麗なんでしょうね！
  長井市には　タイムスリップしたような
  古くからの建物が　たくさん保存されているんですね。
  それを見て歩くだけでも　楽しそうです。
  山形の雪はいかがですか？
  今年の北日本は　豪雪というニュースを、
  毎日のようにやっています。
  しかしながら、横浜はカラカラの天気で、
  もう二週間以上　晴天が連続しています。
  そろそろ　雨が欲しい、そんなお天気になっています。
  雪かきなどは大変だと思いますが、
  どうぞ　お体に気をつけてお過ごしください。
  今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
  yamayuri2001

  アジア好きの晴れおじさんさん からの返信 2023/01/08 00:12:28

  Re: 長井市は魅力的！

  yamayuri2001さん　こんばんは。コメントありがとうございます。
  
  長井市までご存じだとは、私が思っていた以上の「やまがた通」ですね。
  でも、山形の雪事情も地域によって様々。豪雪地「大蔵村肘折」の積雪量が全国放送されるので、「山形県=豪雪地」のイメージを持たれがちですが、山形市とその周辺の市町の今冬の積雪量は、昨年、一昨年に比べて僅かです。
  
  でも、やはり冬場に関東地方に行くと、山形との気候の違いにいつも驚いてしまいます。今月後半に鎌倉方面に旅行しようと計画中ですが、きっとブーツを暑苦しく感じることになるのでしょうね。
  
  本年も、お互い「旅運長久」でありますよう祈念いたします。
  
  アジア好きの晴れおじさんより