晴れおじさん「ちょっとそこまで」お出掛け日記（岩手県・花巻）

2018/01/28 - 2018/01/28

降雪が続く１月最後の日曜日、無性に鉄道に乗りたくなった。
アラ還の晴れおじさんは、子供の頃は、何度もSL（C11）に乗った。ガッタン、ゴットンの響きは、胎内で聞いていただろう母親の心臓の音のように、心を癒し安心感を与えてくれる。
あの感覚をもう一度体験して見たい。

そんな訳で、銀河鉄道のイメージがある岩手県の花巻市まで、鉄道を乗り継いで出掛けることにしました。

エリア 花巻(岩手)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 新幹線 JRローカル

山形駅の東西通路から、隣接する霞城セントラル（かじょうせんとらる）の方を見たら、長蛇の列。

庄内で獲れた寒鱈を一杯７００円で振る舞う、「寒鱈まつり」が始まろうとしていました。

１１時からの販売に向けて、スタンバイOKの模様。
でも、晴れおじさんは、これから鉄道に乗るので、残念ながらパス。

通路には、平昌オリンピックに向けて、山形県出身選手への応援の幟。

JR仙山線の電車に乗車。
雪の山寺立石寺(やまでらりしゃくじ)を過ぎて、

「作並駅」のこけしを横目に、しばらくローカル線ののどかな雰囲気につつまれて、ウトウトしていたら、

仙台駅に到着。
新幹線への乗り換え通路には、往年の特急列車のエンブレムが陳列されています。

新幹線ホームから外を見たら、バス停の屋根にうっすらと雪が残っているものの、道路の雪は完全に溶けています。
「表日本」に住む人が羨ましい。

「やまびこ」に乗車。

岩手県に入ったら、山形市と同じくらいの積雪が見られるようになりました。

新花巻駅で下車。

駅前に「山猫軒」。
宮沢賢治の童話の世界のプロローグか？

「宮沢賢治童話村」まで、徒歩２０分の経路のところどころに、こんなモニュメントが立っています。

童話の雰囲気を漂わせる洒落た標識が付いていました。

「宮沢賢治童話村」に到着。

一面、雪に覆われています。

入口は、銀河ステーション。

夏場なら屋外でも色々楽しめそうですが、冬場は屋内展示を見るだけのようです。

まずは、「賢治の学校」

玄関に、賢治の童話をモチーフにしたクラフト作品が飾られています。
展示室は撮影禁止なので写真はありませんが、なかなか趣向を凝らした展示で、賢治ワールドを演出していました。

ログハウス

内部

そして、「賢治の教室」
賢治童話に登場する「石」「鳥」「星」「動物」「植物」が１棟ずつに展示されていて、

入口には、こんな張り紙がありました。

１棟ごとに違うエンブレムが付いています。

動物の教室の内部。

植物の教室の内部。

記念品やお土産を売る棟も２棟ありました。

こんな洒落た建物もあります。

さて、タクシー乗り場でタクシーを呼ぼうとしたら、スマホの電源が切れていて、電話をかけられない。
ダメもとで通りのバス停の時刻表を見たら、花巻駅方面行きの１６時１９分のバスがありました。

バス停から宮沢賢治記念館に上る長い階段が見えます。
ここには、以前、出張ついでに立ち寄ったことがありました。

１５分ほど遅れて、ようやくバスが来ました。

乗客は私一人。その後も、乗る人はいませんでした。
北上川を渡って、中心街に入ります。

２０分程で在来線の花巻駅に到着。観光案内所で地図を貰って歩き始めたのが１７時。

３分で目的の壁画の場所に着きましたが、

まだ日が落ちていないので、鮮やかでありません。

「未来都市銀河地球鉄道」と名付けられたこの壁画は、空間アーティストが特殊蛍光塗料で描いたもので、闇の中に、この写真のように浮かび上がるとのこと。

時間調整に、すぐ近くにあった花巻神社に参拝します。

拝殿。

神社を下りてきたら、少し鮮明になっているものの、いまいち。

クローズアップ

クローズアップ

道路わきで、少し待つことにしましょう。
民家の駐車場にレトロな外観の乗用車。壁画とシンクロしているような感じがします。

だいぶハッキリして来ました。

さらに粘って、今日のベスト・ショット。

目的を果たして駅に戻ります。

JR釜石線で新花巻駅に戻る前に、売店で晩酌の用意。
地酒「南部美人」と「銀河高原ビール」を買いました。

新幹線でほろ酔い気分になって、仙台駅で仙山線に乗り継いだら、この電車のシートが目に留まりました。
まるで、銀河のような模様。
晴れおじさんの「銀河鉄道の夜」は、エピローグを迎えました。

完