晴れおじさん「ちょっとそこまで」お出掛け日記(福島県・猪苗代)

2018/05/29 - 2018/05/29

私も妻もドライブは好きな方だが、アラ還となった今、長時間のドライブは億劫になって来た。一般道の場合、往復６時間、３００キロまでが私ら夫婦には適当なようだ。
梅雨入り前の爽やかな朝、テレビで明日から天気が崩れるとの予報を見て、急に思い立って、夫婦で猪苗代湖方面に「適当な」ドライブに出掛けました。

エリア 猪苗代(福島)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

国道１２１号線を南進して福島県を目指します。

県境付近の道の駅「田沢」でトイレ休憩。
菖蒲がちょうど見頃になっています。

敷地内に草木塔(そうもくとう)が建っています。

草木の恵みに感謝し、その成仏と成長を願う「草木塔」は、私ら夫婦にとっては珍しいものではありませんが、そのほとんどが山形県内にあるとのこと。
他県から山形県にいらしたときは、探してみてください。

福島県に入り、喜多方市から猪苗代湖町に向かう道中、左手に会津磐梯山(1816m)が見えて来ました。

猪苗代湖の長浜駐車場に到着。時刻は午後０時４５分。

今日は風もなく、湖面は穏やか。

平日なので、遊覧船乗り場にも、あまり人影は見られません。

面積は日本で　4番目というだけあって、実に広々としています。

北側には、会津磐梯山が美しい姿を見せています。

水は澄んでいて、夏場に水浴場になるというのも頷けます。

すぐ近くに中華料理店「西湖」があったので、ランチを食べることにしました。

窓際のテーブルを選んで、再び、猪苗代湖を眺めます。
店名は、中国杭州の西湖に因んで付けたのでしょうが、なるほど猪苗代湖の穏やかな湖面は、西湖を連想させなくもありません。(まだ行ったことはないけれど…)

酢豚ランチを食べて、西湖に思いを馳せていると、

妻が、「アナタ、白鳥よ。」

湖畔に２羽の白鳥がいます。
何か事情があって北帰行の群れから外れたツガイなのでしょう。
妻「白鳥って、ずっとツガイでいて、浮気はしないんですって。」
私「だったら、オイラは、さしずめ白鳥亭主。」(たぶん)

店内にあった観光マップで場所を確認して「天鏡閣」に向かいました。
駐車場の近くの案内板は、何故か英文表記のみ。

洋風の門をくぐると、

一角に菖蒲が咲く広い庭があって、

その先に、瀟洒な白い洋館が姿を現します。

全景

建物の左側に観覧用の入口があり、入館料(360円)を払って、内部を観覧。
写真撮影は自由とのこと。

昭和５４年に国の重要文化財に指定された二階建ての本館は、部屋数も多く、細部にまでルネッサンス風の装飾が施されていて、ハイソな雰囲気が漂っています。

客間

マントルピース

撞球室

洗面台もアールヌーボーのような雰囲気があります。

貴婦人の御化粧台

この天鏡閣の施主「有栖川宮威仁親王殿下(ありすがわのみやたけひとでんか)」の肖像写真が掲示されていました。
妻「すごいイケメンねえ。」
私「こらこら、畏れ多いぞ。」

殿下の勲章

殿下の書斎

居間

浴室

本館を出たところに殿下の銅像が建っていました。

同じ道を引き返すのは芸がないので、帰りは、裏磐梯を通ることにします。

裏磐梯ビジターセンターに到着。時刻は１５時２０分。

五色沼散策路を少しだけ歩いてみます。

五色沼湖沼群で最も大きな毘沙門沼。

奥の緑がかった水の色が美しい。

ズームアップ

岸辺を鯉が泳いでいます。
「チェッ、餌くれないのかよ。」

散策路は、木道になっているので、歩きやすい。

所々に花が咲いていますが、

名前が判らない。夫婦そろって無粋者なのが残念。

ここから眺める磐梯山は、迫力があります。

それにしても、この水の色が実にいい。

木道がないこんな個所も通って先に進むと、

赤沼が見えて来ます。

水の色は毘沙門沼とあまり変わらない。赤いのは水でなく岸辺の土でした。

さて、ここまでで散策路の４割くらい歩いたようです。時間がないので引き返します。

だいぶ戻ってきてから、こんな看板があるのに気づきました。
これから行かれる方は、御注意めされよ。

帰路は、桧原湖沿いに西吾妻スカイバレーを走って山越えします。

カーブがきついけれど、償却期間を過ぎて無料化されているので助かります。

無事に県境を越えて米沢市に入りました。
自宅に着いてトリップメーターを見たら、走行距離は２５３キロ。「適当な」ドライブでした。

完