晴れおじさん「ちょっとそこまで」お出掛け日記(出羽名刹三寺まいり)

2017/10/29 - 2017/10/29

１０月最後の日曜日、ローカル新聞の紅葉情報では山形県内のほとんどの紅葉名所が見頃を迎えたとのこと。なのに、今日は県内全域が雨。紅葉狩りには不適かな？
待てよ、雨に濡れた紅葉だって、きっと綺麗に違いない。そして、その場所が古刹の寺社となれば、きっと絵になることだろう。
そんな訳で、晴れおじさんにはちょっと似合わない雨の中のお出掛けを敢行しました。興味がある方は、御覧になって見てください。

エリア 寒河江(山形)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

開山１１００年以上の三つの寺をお参りする「出羽名刹三寺まいり」というのを、最近、山形県観光物産協会が広報し始めたようなので、その三つの寺を回って見ます。
最初に訪れたのは、寒河江市の本山慈恩寺(ほんざんじおんじ)。若返りの寺として信仰を集めています。

山門の奥に紅葉した木々が見えています。

紅葉は見頃になっているようです。

雨の中、そこそこ参拝者が来ていましたが、さすがに年齢層は高い。
しっとりとした「大人の時間」が流れています。

濡れた落ち葉も、古刹の風情が高まって様になるなあ。

屋根が雨に煙る三重塔も、なかなかの風情。

お参りを終えて、車で山王台公園に上って見ました。

展望台があります。

晴れていれば、こんな景色が見られるようですが、

靄がかかって何も見えません。

でも、近くの紅葉は、雨に濡れて、それなりに美しい。

ズームアップ

さて、お昼になったので、さっき駐車場に上ってくる時に看板が目に入った蕎麦屋で昼食を摂ることにします。

二階の座敷に入ったら、襖に「新そば」の張り紙。旬の香りが楽しみ。
「ざるそば」と「にしん」を注文。

しばらくして、店のおばさんが運んで来た品をみてビックリ。「私、これ頼んでいません。席を間違えていますよ！」と慌てて言ったら、「いいえ、これ、ざるそばに付いているんだッス。どうぞ、あがっしゃい。(召し上がってくださいの意)」とのこと。

この品数、このボリューム。付け合わせの域を超えている。

「鰊の味噌煮」と「平核なし柿(ひらたねなしかき)」
どちらも、山形の昔からの「ごっつぉう」。

すっかり満腹になって、「大変、旨かった。」とおばさんにお礼を言って、次の古刹に向かいました。
雨で景色が靄っています。

天童市の若松寺(ジャクショウジ)の参道入口に着きました。
徒歩なら２０分かかるとのこと。雨なので、車で上ることにしましょう。

駐車場に車を停め、寺の敷地に入ります。縁結びの寺とあって、年頃の女の子達がお参りに来ています。

これは、花笠音頭の一節。ここでは、「わかまつさま」と読みます。

寺の縁起の案内板。観音堂は室町時代に創建されたそうな。

石段を上って観音堂に参拝。

カエデが赤く色付いて、若いカップルの恋の行方を祝福しているかのよう……。

観音堂にも「縁むすび祈願祭」の看板が立て掛けてあります。

５０円の線香と３０円のロウソクで、娘たちの良縁を祈願。

お参りを終えて、観音堂の中から外を見たらこんな感じ。

同上

観音堂の脇には、こんな物が……。

善男善女の願いを叶える大風鈴とのこと。
晴れおじさんも、３回ばかり鳴らしてみました。

さて、再び車を走らせて向かったのは、山寺立石寺(やまでらりっしゃくじ)。
山寺芭蕉記念館の駐車場から遠望します。

ほどよく紅葉が進んでいるようですが、靄がかかって、はっきり見えません。

目いっぱいズームアップしても、こんな感じ。

少し歩いて近づいて見ましょう。

やはりはっきりしませんが、これはこれで、幽玄の世界と言えるのかも。

ズームアップ

さらにズームアップ。左の五大堂からは、逆にこっちを眺めることが出来ますが、人がいるのかどうか分かりません。

駐車場に戻る途中、昨年、経営不振で営業停止した「山寺風雅のくに」の敷地をパチリ。
紅葉の時季に、ここでお茶するのは、なかなか良かったんだけどなぁ。
まあ、山寺は縁切寺だから、未練は禁物なのかも知れません。

完