晴れおじさん「ちょっとそこまで」お出掛け日記 (湯沢市)

2017/09/16 - 2017/09/16

９月三連休の初日、仕事の疲れが溜まった晴れおじさん、今日はゆっくり静養しようと朝寝坊。ところが、天気予報を見たら、台風１８号の影響で明日からは荒天になるとのこと。
ならば今日のうちにと、正午に自宅を出発して秋田県南部の湯沢市に向かいました。小野小町の郷へのドライブの記録です。

エリア 湯沢(秋田)(秋田)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車

国道１３号線をひたすら北進して秋田県に向かいます。

県境のトンネルを３つほど過ぎると湯沢市の「道の駅おがち」に到着しました。

二階建てのドーム型の建屋で、一階が土産品の売り場、二階がレストランになっています。

なかなか優しい響きの秋田弁。小町の郷とも記されています。

往年の有名写真家の「秋田美人」の作品がポスターになっています。

レストランからの眺め。稲穂が色づいていて、間もなく稲刈りが始まりそう。
品種は、やっぱり「あきたこまち」かな？

名物の「稲庭うどん」を注文。誰かの口コミにあったとおり、稲庭うどんは量が少ない店が多いので、大盛りにしました。
氷で締めてあるので、コシがあって旨い。

一階の売店では「あきたこまち」も売られていました。

外に出て、二ッ森に向かいます。

案内板。
二ッ森は、小野小町と深草少将が眠る墳墓とのこと。
深草少将は小町に求愛して１００日間通い詰めようとしたが、あと１日という時に事故死して、ついに愛は実らなかったという。
ならば、二人の間に「男女の関係」はなかったことになる…。ほんとかな？
現代なら、週刊誌に取沙汰されていたことでしょう。

この丘の下に小野小町は葬られているようです。

隣は、公園に整備されていて、

平安調の建屋が再現されています。

同上。

建屋越しに見る二ッ森。

さて、車で少し北に移動すると

小町を祀った「小町堂」の敷地に「小町館」がありました。

一階で土産物を売りながら、二階で小町にまつわる資料を展示しているようです。
でも、今日は時間がないので、まっすぐ小町堂を拝観することにします。

小町堂の門。

小町堂の本堂。

門にガイドマップが貼ってあったので、眺めていたら、白髪のお爺さんが近づいてきました。さっきの資料館の館長さんだとのことで、この地が小町の生誕地だとする根拠を分かりやすく解説してくれました。
「なるほど、なるほど」と関心しながら聞いていたら、最後に、名物の「小町饅頭」の話になり、高齢化で１０軒あった製造元が１軒だけになったので、存続させるためにぜひ買ってほしいと頼まれました。

なるほど、さっきの建物の壁に「小町饅頭」の看板が掛けてあります。
１０個で６５０円と値段も手頃なので、館長さんの店で買うことにしました。

これが「小町饅頭」

中はこんな感じ。(帰宅後に撮影)
ほんのりと甘い白餡をドーナツみたいな厚い皮でくるんであって、素朴な味。

ところで、店内には、小町が晩年自ら彫ったという「小町像」のグラビアが貼ってありました。
老女の姿ながら、若き日の美貌が偲ばれる品のある顔立ちをしています。
なお、館長さんの説明によると、小町が都から帰郷したのは３６歳の時。ならば、深草少将は既に熟女になっていた小町に求愛して無念の死を遂げたことになる。晴れおじさんは、同情しきり。

再び小町堂に戻って参拝を済ませ、裏に出たら、小町堂を隠すように柳の大木が立っていました。古のロマンを引き立てます。

帰り道、山形県新庄市の農産物直売所「まゆの郷」に立ち寄りました。

ここは、農水省蚕業試験場の跡地で、蚕室が資料館のほか、貸会議室や店舗等に活用されています。

直売所では、新庄市で栽培されている生花を買いました。
さっき、館長さんから小町は９２歳で亡くなったと聞いた時、介護施設に入所している母が先日、９２歳の誕生日を迎えたことに気づきました。
明日は、この花を持って、認知症になりかけた母を訪ねることにします。

完