月山・朝日岳旅行記(ブログ) 一覧に戻る
(追憶)<br />冬の黄昏時、私は父の後を歩いていた。年齢は4歳か5歳の頃だろう。<br />道には雪が30センチほども積もっている。だから、私は足を取られて中々前に進めない。そうと気づかない父はどんどん先に歩いて行く。もう、かなり離れてしまった。<br />薄暗い寒空の下、私は心細くて、「父ちゃん、待ってけろー。」と叫びそうになった。でも、しんしんと降りしきる雪に声が吸い込まれて届かないような気がして、口をつぐんだ。<br />その時だ。ご先祖様から受け継いだ私のDNAが語りかけた。<br />「雪国山形に生まれたからには、この寒さと心細さに耐えねばならない。」<br /><br />あれから、半世紀余り。地球温暖化が進んで、山形の雪の量は、めっきり少なくなりました。あの寒さと心細さは、思い出の中に埋もれかけています。雪景色が見られるのは今のうちかも…<br />大寒を迎えた日曜日、山形人のDNAが晴れおじさんを雪見ドライブに駆り立てました。<br />

晴れおじさん「ちょっとそこまで」お出掛け日記(山形県・西村山)

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2018/01/21 - 2018/01/21

29位(同エリア242件中)

アジア好きの晴れおじさん

アジア好きの晴れおじさんさん

(追憶)
冬の黄昏時、私は父の後を歩いていた。年齢は4歳か5歳の頃だろう。
道には雪が30センチほども積もっている。だから、私は足を取られて中々前に進めない。そうと気づかない父はどんどん先に歩いて行く。もう、かなり離れてしまった。
薄暗い寒空の下、私は心細くて、「父ちゃん、待ってけろー。」と叫びそうになった。でも、しんしんと降りしきる雪に声が吸い込まれて届かないような気がして、口をつぐんだ。
その時だ。ご先祖様から受け継いだ私のDNAが語りかけた。
「雪国山形に生まれたからには、この寒さと心細さに耐えねばならない。」

あれから、半世紀余り。地球温暖化が進んで、山形の雪の量は、めっきり少なくなりました。あの寒さと心細さは、思い出の中に埋もれかけています。雪景色が見られるのは今のうちかも…
大寒を迎えた日曜日、山形人のDNAが晴れおじさんを雪見ドライブに駆り立てました。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
同行者
一人旅
交通手段
自家用車
  • 国道112号線を走ること40分余り。「寒河江(さがえ)ダム」で一時休憩。

    国道112号線を走ること40分余り。「寒河江(さがえ)ダム」で一時休憩。

  • 月山湖(がっさんこ)と命名されたダム湖は、表面が凍結したらしく白くなっています。

    月山湖(がっさんこ)と命名されたダム湖は、表面が凍結したらしく白くなっています。

  • 夏場の休日は、噴水ショーを見る人で賑わいますが、流石に真冬は人影がありません。

    夏場の休日は、噴水ショーを見る人で賑わいますが、流石に真冬は人影がありません。

  • ドライブを再開。除雪車が稼働しているので路面に雪はなく、愛車は軽いエンジン音を発しながら快調に走っていきます。

    ドライブを再開。除雪車が稼働しているので路面に雪はなく、愛車は軽いエンジン音を発しながら快調に走っていきます。

  • 左に進路を変えて、西川町の豪雪地「大井沢」に向かいます。

    左に進路を変えて、西川町の豪雪地「大井沢」に向かいます。

  • 春、夏、秋には何度か訪れていますが、冬は初めて。<br />流石に雪の壁の高さは1メートルを超えている。

    春、夏、秋には何度か訪れていますが、冬は初めて。
    流石に雪の壁の高さは1メートルを超えている。

  • 集落に入りました。

    集落に入りました。

  • 日帰り温泉施設「湯ったり館」

    日帰り温泉施設「湯ったり館」

  • 隣には、診療所だった白い建物が残っています。

    隣には、診療所だった白い建物が残っています。

  • 小学校の跡地にある「自然と匠の伝承館」と「大井沢自然博物館」

    小学校の跡地にある「自然と匠の伝承館」と「大井沢自然博物館」

  • 敷地内は、このとおり雪に覆われています。通路確保の除雪作業は、さぞ大変なことでしょう。

    敷地内は、このとおり雪に覆われています。通路確保の除雪作業は、さぞ大変なことでしょう。

  • 熊の毛皮がお出迎え。

    熊の毛皮がお出迎え。

  • 内部には、月山和紙(がっさんわし)で作ったランプシェードや、

    内部には、月山和紙(がっさんわし)で作ったランプシェードや、

  • 地元の工人が作ったこけしが展示されていて、

    地元の工人が作ったこけしが展示されていて、

  • 一角には、加工体験もできる「月山めのう」の工房がありました。

    一角には、加工体験もできる「月山めのう」の工房がありました。

  • 近くを流れる寒河江川で採れた「めのう」

    近くを流れる寒河江川で採れた「めのう」

  • 自然博物館には、大井沢に生息する動物のはく製が展示されています。

    自然博物館には、大井沢に生息する動物のはく製が展示されています。

  • 同上

    同上

  • 同上

    同上

  • ここ大井沢には、昭和の時代、へき地医療に生涯を捧げた女医「志田周子(しだちかこ)氏」が住んでいたとのこと。数年前、「いしゃ先生」のタイトルで映画化されました。

    ここ大井沢には、昭和の時代、へき地医療に生涯を捧げた女医「志田周子(しだちかこ)氏」が住んでいたとのこと。数年前、「いしゃ先生」のタイトルで映画化されました。

  • 右が本人の肖像、左が映画のカット。

    右が本人の肖像、左が映画のカット。

  • 実際の写真と映画のワンシーンが、一対一で対比する形で展示されていました。

    実際の写真と映画のワンシーンが、一対一で対比する形で展示されていました。

  • 国道112号線を引き返して、「道の駅にしかわ」でトイレ休憩。<br />売店で、雪の下から掘り出した「雪ほりキャベツ」を購入。

    国道112号線を引き返して、「道の駅にしかわ」でトイレ休憩。
    売店で、雪の下から掘り出した「雪ほりキャベツ」を購入。

  • 次に向かったのは、大江町の楯山公園。駐車場のかなり手前に「全面通行止」の標識が立っています。

    次に向かったのは、大江町の楯山公園。駐車場のかなり手前に「全面通行止」の標識が立っています。

  • でも、先客が残した轍があるので、抜からないよう踏み場を選びながら歩いていくと、

    でも、先客が残した轍があるので、抜からないよう踏み場を選びながら歩いていくと、

  • 展望台に辿り着くことが出来ました。<br />左側に最上川舟歌の発祥を記念する石碑が立っていて、

    展望台に辿り着くことが出来ました。
    左側に最上川舟歌の発祥を記念する石碑が立っていて、

  • 右手に「最上川ビューポイント」の標柱が立っています。

    右手に「最上川ビューポイント」の標柱が立っています。

  • 最上川の全景

    最上川の全景

  • ズームアップ

    ズームアップ

  • さらにズームアップ<br />手前が旧最上橋。奥が最上橋。

    さらにズームアップ
    手前が旧最上橋。奥が最上橋。

  • 縦に撮ると、こんな感じ。<br />冬の最上川は、ほとんどモノクロの世界。

    縦に撮ると、こんな感じ。
    冬の最上川は、ほとんどモノクロの世界。

  • 大江町の中心地にある「JR左沢駅(あてらざわえき)」の駐車場に車を停めて、暫し散策することにします。

    大江町の中心地にある「JR左沢駅(あてらざわえき)」の駐車場に車を停めて、暫し散策することにします。

  • 「重要文化的景観のまち」の指定を受けたとのこと。

    「重要文化的景観のまち」の指定を受けたとのこと。

  • その理由は、最上川の景観のほか、土蔵などの古い建物が残っているためのようです。<br />麹(こうじ)店のある交差点を左折すると、

    その理由は、最上川の景観のほか、土蔵などの古い建物が残っているためのようです。
    麹(こうじ)店のある交差点を左折すると、

  • 味噌店や

    味噌店や

  • 造り酒屋だった建物がノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。

    造り酒屋だった建物がノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。

  • 広い通りに出て少し歩くと、

    広い通りに出て少し歩くと、

  • 最上橋に着きました。

    最上橋に着きました。

  • 楯山公園の方を見ると、

    楯山公園の方を見ると、

  • 旧最上橋のアーチ型橋脚が川面に映るモノクロの景色が広がっていました。

    旧最上橋のアーチ型橋脚が川面に映るモノクロの景色が広がっていました。

  • 縦にして、もう1枚。

    縦にして、もう1枚。

  • 駅に戻って、併設の交流ホールに行くと、入り口に「おしん」の写真。<br />朝ドラ「おしん」の筏のシーンは、大江町内の最上川でロケが行われたとのこと。

    駅に戻って、併設の交流ホールに行くと、入り口に「おしん」の写真。
    朝ドラ「おしん」の筏のシーンは、大江町内の最上川でロケが行われたとのこと。

  • 中には、秋祭りで町内を練り歩く山車が展示されていました。

    中には、秋祭りで町内を練り歩く山車が展示されていました。

  • 帰りに売店で「あてらざわせんべい」を買いました。この煎餅は、以前は「穴子(あなこ)せんべい」と呼ばれていました。その名の通り、銭形平次が投げる寛永通宝のように穴が開いていて、藁を通して束ねた形で売られています。<br />売店のチラシによると、昔、出羽三山に十五歳の参拝をする風習があって、その時に、お賽銭の代わりに供えたのが始まりとのこと。<br />還暦を過ぎて、また一つ、知識が増えました。<br /><br />完

    帰りに売店で「あてらざわせんべい」を買いました。この煎餅は、以前は「穴子(あなこ)せんべい」と呼ばれていました。その名の通り、銭形平次が投げる寛永通宝のように穴が開いていて、藁を通して束ねた形で売られています。
    売店のチラシによると、昔、出羽三山に十五歳の参拝をする風習があって、その時に、お賽銭の代わりに供えたのが始まりとのこと。
    還暦を過ぎて、また一つ、知識が増えました。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • yamayuri2001さん 2018/01/24 17:37:04
    晴れおじさん、ご無沙汰しております。
    山形は、除雪が凄いですね。
    一昨日、首都圏も大雪になりましたが
    全く除雪されないために、車での通勤は出来ませんでした。
    でも、幸いに一日で雪がほとんど消えましたので
    助かりました。
    除雪は夜のうちにやって、朝は通行できるように
    なるのでしょうか?
    おしんちゃん、懐かしいですね!
    熱心に観ていた当時を思い出しました。
    それから、晴れおじさんの「父ちゃん、待ってけろー!」
    これもとても素敵ですね!
    yamayuri2001

    アジア好きの晴れおじさん

    アジア好きの晴れおじさんさん からの返信 2018/01/27 13:22:03
    RE: 晴れおじさん、ご無沙汰しております。
    yamayuri2001様

    コメントをいただき、有難うございます。

    yamayuri2001様は、私とほぼ同年代のようですね。
    「おしん」を熱心に御覧になっていたとのことですが、当時、私の職場では、年配の管理職が、昼休みに放送を見た後、必ず、若い私達に向かって感想をコメントしていました。

    「ウザい上司だ」と閉口していましたが、アラ還になった今、気付けば、私も同じようにNHKの連続ドラマにコメントするようになっていました。きっと、人生経験の積み重ねがドラマへの共感を深めているのでしょう。

    拙い旅行記ですが、また御覧になってください。


    アジア好きの晴れおじさんより

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