2022/11/09 - 2022/11/09
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kojikojiさん
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新花巻駅前の「山猫軒」で無事に食事が終わった後は花巻市の西にある花巻温泉郷の中の鉛温泉に向かいます。ここは「遠野物語拾遺」98話の「万吉米店」の話しの中にある、天狗と出会ったとされる場所です。さらに宮沢賢治が執筆した童話「なめとの山の熊」の中にも「腹の痛いのにも利けば傷も治る。鉛の湯…」と謳われている「藤三旅館」で入浴するためです。この旅館の「白猿の湯」はポスターにもなるほど有名な湯で、深さが150センチほどあるので立っていないと入れません。ここは混浴なのですが、午後2時からの1時間が女性専用になっていました。その後混浴に戻るので期待したのですが女性は誰も入ってきませんでした。この後も「台温泉」にも立ち寄り温泉街を散策しました。数人だけ日帰り温泉に行った人もいたようです。辺りが薄暗くなり始めた頃に台温泉を出て遠野に戻ります。前日のような皆既月食はありませんが、大きな満月を眺めながらバスは走ります。最終日の晩はホテルでの夕食が含まれていました。趣向を凝らした和食をいただき、そのあとは近くの遠野座という劇場で夜神楽を楽しむことが出来ました。演目は「岩戸開き舞」と「御神楽舞」と「恵比寿舞」でした。本来は全員男性が舞うのですが、御多分に漏れず後継者が少ないそうで、5人の演者のうち4人が女性でした。最後の晩に神楽まで観ることが出来て大満足の旅でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス タクシー 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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新花巻駅前の「山猫軒」に着きました。2階がレストランですが、妻は1階のお土産屋さんに先に入ってしまいました。ここでリングをいくつか買いました。
新花巻駅 駅
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花巻では1つのミッションがあり、佐々長醸造の「老舗の味 つゆ」を買うことでした。ところが8月に「一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!」で亀梨和也が10年愛用していて醸造元に行くというテレビ番組が放送されて以来買えない状態が続いています。ネットでは1本5,000円なんてプレミアムが付いています。ここでは唯一1本残っていた醤油だけが買えました。
山猫軒 駅前店 グルメ・レストラン
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2階の「山猫軒」に入るとほぼ満席の状態でしたが、お座敷に座って寛げました。
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ここは洋食店なのでヒレカツ定食とカツカレーを注文しました。特に店に入るときも貴金属を外すなどの注意事項は無いので安心せて食事が出来そうです。
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遠野と花巻ではずっとキリン一番搾りできたてホップを飲んでいました。実際に作っているのは仙台工場でも使っているホップの100%が遠野産だと知ると贔屓してしまいます。
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美味しそうなカツカレーがやってきました。
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グレイビーボートに入ったカレーは久しぶりに見ました。最後に見たのは池袋西武の3階にあったトップス&サクソンだったかもしれません。カレーの中に指輪や貴金属は入っていなかったので安心して食べました。
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ヒレカツのソースも同じグレイビーボートに入ってやってきました。父が若い頃に会社の同僚と旅行に行って、洋食屋でカレーを注文したらライスが2皿とカレーがたっぷり入ったグレイビーボートが1つ出てきたという話しを思い出しました。父は豪快にカレーをかけて、もう1人の方はカレーを待ちますが一向に出てこなかったそうです。ウェイトレスさんに声を掛けるとカレーは2人分だったという笑い話を思い出しました。
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集合時間まで少し時間があったので、新花巻駅に立ち寄ってスタンプを押して、絵葉書を1枚書きました。子供の頃は国鉄のDISCOVER JAPANのキャンペーンの時代で、どこへ行くにも駅のスタンプを押していた頃が懐かしいです。
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初日に石巻線で通過した線路を渡って鉛温泉に向かいます。
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新花巻駅と「宮沢賢治童話村」も「宮沢賢治記念館」もすぐ近くだということが分かりました。個人旅行だと重要なこともツアーだと注意力が全く無くなってしまいます。
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この日は何度も北上川を渡りました。
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頭上を飛行機が通過していきます。この近くには「いわて花巻空港」があるので着陸態勢に入っています。ユーミンの「緑の町に舞い降りて」という曲がこの空港のイメージソングになっていると聞いたことがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=21vUguwWdl4 -
花巻市内を出るとリンゴ畑を通り抜け、40分ほどで鉛温泉に着きました。花巻市の山間部に流れる豊沢川と台川周辺には「花巻温泉」や「台温泉」、「鉛温泉」などいくつもの源泉を持つ温泉が点在しています。「花巻温泉郷」はその広い温泉地の総称として知られています。
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開湯はおよそ600年前で奥羽山脈の中腹で湧く「鉛温泉」の名前の由来が面白いです。かつてこの地で金が採れたそうですが、年貢が高くなることを恐れて鉛が採れるとしたことから、地名も「鉛」になったそうです。当初は源泉を発見した藤井家は一族でそれを利用していたが、多くの人々に名湯に触れて欲しいと、天明6年の1786年に宿を創業しています。以来13代に渡り脈々と湯治文化は受け継がれているそうです。
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「遠野物語拾遺」98話の「万吉米店」の話が残っています。遠野の一日市に万吉米屋という家があった。以前は繁昌した大家であった。この家の主人万吉がある年の冬に鉛温泉に湯治に行き、湯槽に浸っていると戸を開けて1人のきわめて背の高い男がはいって来た。退屈していた時だからすぐに懇意になったが、その男おれは天狗だといった。鼻はべつだん高いというほどでもなかったが、顔は赤くまた大きかった。そんなら天狗様はどこに住んでござるかと尋ねると、住居は定まらぬ、出羽の羽黒、南部では巌鷲早池峰などの山々を、行ったり来たりしているといって万吉の住所をきき、それではお前は遠野であったか。
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おれは五葉山や六角牛へも行くので、たびたび通って見たことはあるが、知合いがないからどこへも寄ったことがない。これからはお前の家に行こう。何の仕度にも及ばぬが、酒だけ多く御馳走をしてくれといい、こうして数日湯治をして、また逢うべしと言い置いてどこへか行ってしまった。その次の年の冬のある夜であった。不意に万吉の家にかの天狗が訪ねて来た。早池峰から出て来てこれから六角牛に行くところだ。一時も経てば帰るから、今夜は泊めてくれ。といい、その後も年に数度はこの家にやってきたそうです。
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最後に来た時にはこう言ったそうである。おれももう寿命が尽きて、これからはお前たちとも逢えぬかも知れない。形見にはこれを置いてゆこうと言って、著ていた狩衣のような物を脱いで残して行った。そうして本当にそれきり姿を見せなかったそうである。そんな「遠野物語」の舞台に来ることが出来ました。
岩手 花巻温泉郷 鉛温泉 藤三旅館 宿・ホテル
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本館は昭和16年の1941年建築の総ケヤキ造り3階建てだそうです。重厚感と華やかさを併せ持つノスタルジックな外観は、シブリの映画「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋の建物のようと言われているそうです。
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ここへの到着は午後2時10分で、午後3時30分まで自由に入浴となります。この中途半端な時間は午後2時から3時までの1時間が有名な「白猿の湯」が女性専用になるからです。それ以外の時間は男女混浴になっています。
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鉛温泉には5つの源泉があり、いずれもお肌に優しい弱アルカリ単純泉ですが、源泉ごとに少しずつ成分は異なるそうです。まずは「白糸の湯」から入ってみることにします。ツアーの大半は女性で、男性は少ないのですが他の方々と違う湯に入ることにします。
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ということで貸し切り温泉を楽しみます。温度も高めで気持ちよいです。4泊した遠野の「あえりあ遠野」の大浴場も良いのですが、残念ながら温泉ではありませんでした。今回はここだけが温泉を楽しめる場所でした。
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続いて「桂の湯」に入ります。他のツアーの方はここだけ入って、ロビーで休憩されといるようです。ということでここも貸切風呂になりました。
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露天風呂は豊沢川の流れがすぐ目の前という野趣あふれるロケーションです。川のせせらぎを聴きながらの露天風呂は最高です。
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こちらの方が湯の温度が高かったです。11月と言っても気温も高く気持ちよかったです。
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午後3時になるまで「寛ぎ処」と書かれた小上がりで休憩しました。
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ここにはちゃぐ馬っこが飾られていました。やはり大きい方が迫力があって良いです。ツアー2日目に1,100円という驚異の安さで買うことが出来てよかったです。実際は全国旅行支援のクーポンを使ったら100円でした。
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午後3時になって、旅館のスタッフの方と一緒に「白猿の湯」に向かいます。扉を開けて中に女性がいないか確認しますが声はありません。
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1日3回女性専用の時間帯が設定されています。それ以外は混浴ですが、女性は入らないでしょうね。
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大きな楕円形の湯舟は深さが125センチくらいあるのでしょうか。ほとんど立ったままの入浴です。ここで15分ほど歴史ある湯を楽しみました。源泉が足下から自噴する珍しい温泉で、建物が立派で分かりづらいですが、硬い岩盤を人の手によって掘られた温泉の後から建物ができたそうです
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こんなポスターにもなっている有名な旅館です。
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鹿踊りの鹿もお疲れで入浴に来たようです。
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宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」にもこの鉛温泉が出てきます。
「…。ほんとうはなめとこ山も熊の胆いも私は自分で見たのではない。人から聞いたり考えたりしたことばかりだ。間ちがっているかもしれないけれども私はそう思うのだ。とにかくなめとこ山の熊の胆いは名高いものになっている。
腹の痛いのにもきけば傷もなおる。鉛の湯の入口になめとこ山の熊の胆いありという昔からの看板もかかっている。だからもう熊はなめとこ山で赤い舌をべろべろ吐いて谷をわたったり熊の子供らがすもうをとっておしまいぽかぽか撲なぐりあったりしていることはたしかだ。熊捕りの名人の淵沢小十郎がそれを片っぱしから捕ったのだ。…」 -
宮沢賢治は大正7年の1918年に盛岡高等農林学校研究生として「稗貫群地質及び土壌調査」に携わるために鉛温泉を訪れて、周辺一帯の地質を精査しました。当時の級友に宛て毎日冷たい沢水に浸かっていることや「熊も意地悪く私の骨まで食うようなことはしないだろう」と調査の状況を書き送っています。
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「なめとこ山」という地名は童話の舞台で豊沢川源流一帯の山々の総称とされてきましたが、花巻氏と雫石町の境にある胸猪山は古地図に「那米床山」という記載されていることが判明し、平成8年の1996年に国土地理院の地形図に「ナメトコ山」と記載されました。
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午後3時30分にバスは出発し、「台温泉」に向かいます。11月の午後の日差しが黄葉した山々にあたってきれいです。
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この時期だけの美しい景色を楽しみます。本当にこの時期の東北地方の紅葉は美しかったです。
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一度山を下りて里の中を走ると田んぼで稲原を燃やしているのが見えました。
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30分ほど走ると「台温泉」に着きました。温泉街の入り口のホテルが廃墟になっていたり、何でここへ来るのかが分からないところです。ここで1時間ほどの自由時間になりました。
台温泉 温泉
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台川沿いの谷間に約20件の旅館がひしめくように建っています。しかし、廃業した旅館も多く、廃墟となっているものもあります。
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一見和風旅館ですが、旅館の部分は閉鎖されて日帰り温泉だけが営業しているようです。
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もう営業していない旅館の廃墟感が何とも言えません。開湯伝説では約1200年前に坂上田村麻呂が発見されたとされますが、史実では約600年前の開湯とされているようです。南部藩藩主も度々訪れたことがある由緒あるところです。
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温泉街の中ほどに「温泉神社」がありました。他に立ち寄る商店は1軒も無いので階段を登ってみます。
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温泉神社の創建は不詳ですが古くから鎮座していた古社で、大同元年の806年に坂上田村麻呂が台温泉に湯治に訪れた際に、参拝に訪れたと伝えられています。田村麻呂は温泉の効能によって体を癒された事を感謝し、社殿を改修し仏像を安置したとされます。台温泉の名称の由来として田村麻呂が「体癒(たいゆ)!」と叫んだ事が訛り「だいゆ」となり台湯から台温泉になったとされるそうです。
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境内には石碑がたくさん並んでいるところが岩手県らしいところです。ここでも遠野と同じく馬頭観世音の文字が見えます。八将神とは陰陽道の神で方位の吉凶を司る八神の総称で八将軍ともいいます。民間伝承では牛頭天王の八王子といわれ、その母は牛頭天王の妃で娑伽羅龍王(しゃがらりゅうおう)の娘、頗梨采女(はりさいじょ)とされます。
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八将神は木曜星の歳(たいさい)、金曜星の代将軍、土曜星の太陰(たいおん)、水曜星の歳刑(さいぎょう)、土曜星の歳破(さいは)、火曜星の歳殺(さいせつ)、羅睺(らごう)星を神格した黄幡(おうばん)、計都星の神格した豹尾(ひょうび)になります。
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諸星大二郎の「暗黒神話」の中にある「参(しん)は猛悪にして血を好み、羅喉(らごう)は災害を招(よ)ぶ」というセリフが思い出されます。計都(ケートゥ)によって太陽や月を隠すことで日食や月食が起こり、月の昇交点には羅睺(ラーフ)があり、ラーフとケートゥで食が起こりうると古代インドでは考えられていました。
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温泉街の一番奥には「中嶋旅館」がありました。ここだけが時間が動いているような気がします。そう、ジブリの映画「千と千尋の神隠し」でトンネルを越えた先にあった誰もいない繁華街が日が暮れることによって提灯に火が灯るその瞬間に出会ってしまったようです。
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ここに入ったら風呂場で働かなければなくなる気がしましたが、ガラス戸を開けてみました。「は~い!」と着物姿の仲居さんがやってきました。旅館のパンフレットでもあればと思ったのですが、残念ながらありませんでした。無事に帰ってくることが出来ました。
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木像4階建ての建物は築100年近く、宮大工が建てたもので釘は使われていないそうです。これだけの大きさですが、10部屋しかなく、1泊1名2食付きで12,000円くらいのようでした。
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このままここで泊まりたい気がしますが、もう現世へ帰ってこれないのではないかという気にはなります。この先はトンネルがありますが、そこまで行く気にはなりません。
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台湾の九分など「千と千尋の神隠し」のモデルになったとされるところには行きましたが、雰囲気的にはこの台温泉と鉛温泉の雰囲気が一番強く感じました。
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山神の碑が上から見下ろしています。日も暮れてきたのでここに長くいてはいけない気がしてきます。
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登るときは明かりの灯っていなかった旅館に明かりが灯りました。少し開かれた扉を開けたい衝動にかられます。
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何とか無事にバスまで戻って来ることが出来ました。1時間の滞在で中嶋旅館の仲居さん以外の人を見る事はありませんでした。ツアーの方も全員無事に戻ってきました。バスに乗って車窓を見ると見送りの看板の先には廃墟になったホテルが見えました。クラブツーリズムの企画の方が、何を思って黄昏時にここで1時間のフリータイムを計画したのか聞いてみたいです。
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通常のツアーで考えれば台温泉は行く必要はなかったと思いますが、「遠野物語」や「宮沢賢治」をテーマにした旅では良かったのかもしれません。
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花巻まで戻る前に太陽は山の向こうに沈みました。
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北上川を渡るとようやく花巻です。
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高速に乗って遠野に向かいます。すっかり周囲は暗くなってきました。
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遠野に着く前に真っ暗になりました。前方が輝いているので何かと思うと満月でした。
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前の日の晩は皆既月食だったのですが、「月の錯視」のせいか
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遠野の「あえりあ遠野」に戻ると部屋で休憩する間もなく宴会場で晩御飯になりました。この日は箪笥に入った会席料理のコースです。
語り部の聴ける宿 あえりあ遠野 宿・ホテル
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このホテルの料理はとても美味しかったです。4泊のうち2回だけでしたが大満足でした。
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小鉢は秋刀魚の生姜煮です。ホロホロに柔らかく煮てあって美味しいです。
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造りはカンパチと鮪と甘えびの3点盛りです。
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焼物は山女魚の塩焼きに花豆とハジカミです。さすがに咲けてしまっているので、ジンギスカンを焼く前の鍋を使って焼き直したら美味しくなりました。
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煮物は海老の湯葉巻と里芋と紅葉麩、茄子と人参と蕗と菊花餡です。
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揚げ物は海老、南瓜、蓮根、茄子、ピーマンの天婦羅です。これも冷めているのでジンギスカン鍋で焼いちゃいました。
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酢の物は小肌の金糸巻きにモズク酢。
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陶板は遠野名物のジンギスカンです。
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ご飯はお釜で炊き立てです。これはホテルからもいただいた銀河のしずくです。
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留椀はなめこの入った蕎麦です。
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天婦羅と山女魚を焼いてからのジンギスカンを焼きました。前の晩に「あんべ」でジンギスカンを食べたばかりですが、これも美味しかったです。
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食事の後は全員でホテルを出て「遠野ものがたりの館」に併設された遠野座という劇場に向かいます。
とおの物語の館 美術館・博物館
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最後の晩はツアーだけの夜神楽が開催されました。こういったツアーはクラブツーリズムならではだと思います。最初に遠野の神楽についての説明がありました。
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午後8時からの45分間で3つの演目が上演されます。演目は「岩戸開き舞」と「御神楽舞」と「恵比寿舞」でした。本来は全員男性が舞うのですが、御多分に漏れず後継者が少ないそうで、5人の演者のうち4人が女性でした。
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幕出に先立って神籬とする鉾のみ出して神々の出現を予告します。
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これは天照大皇神が岩屋から出て世の中が明るくなったことを祝って神楽が始められたことを象徴的に扱っているようです。
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鉾を持って勇壮な踊りが続きます。
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鉾から太刀舞へと舞は変わります。
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太刀舞のあとに扇と長鉾を持って舞納めをします。
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2つ目の演目「御神楽舞」に変わります。
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遠野山伏神楽の系統では初舞に「岩戸開き」とし、次に「御神楽舞」が舞われます。これは早池峰神楽の鶏舞というもので、三人舞となっています。
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常に真ん中の1人と左右の2人が相対し、入れ代わりや廻りながら舞い、中盤では背中合わせになりながら舞います。
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頭の上に乗った白い鶏と両サイドのパネル上の羽がパタパタして可愛らしいです。
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以外にハードな踊りなので驚きます。
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神楽を見るのは数十年振りなので惹きこまれていくのが分かります。
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この舞も元々は男性が踊っていたと言われます。
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鶏が羽ばたくような仕草が楽しいです。元々は神楽の若手衆の登竜門として舞われた演目で、入門したての男性のお披露目でもあったそうです。
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この演目に限っては女性が舞った方が良いような気がしました。
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最後は「恵比寿舞」です。
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豊漁を願う「恵比寿舞」で、沿岸地方では必ず舞われるそうです。
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恵比寿舞の良いところは言葉による説明がなくても所作でストーリーが判るところだと思います。
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コミカルな動きに引き込まれます。
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赤い襷をかけて釣りの準備をします。
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面を被っているのですが、所作で女性らしいのが分かります。
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コミカルな動きでもずっと動き回るので息が切れそうです。
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何度か見栄を切るような動きもあります。
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なかなか釣りの場面にはなりません。
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ようやく竿が出てきました。そして釣り糸に針を付けるなど芸が細かいです。
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魚は別の女性が竿につけます。
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竿を持っての舞が続きます。
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大きな真鯛が釣れました。
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一件落着です。
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楽しい45分の夜神楽が終わりました。最後に演者の方が出てきましたが、恵比寿様の女性はずっと肩で息をしていました。もう男性ばかりが伝統を継ぐ時代は終わっているので、女性の活躍が広がることを願います。ホテルに戻って大浴場で暖まって、長い1日が終わりました。
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