2022/11/06 - 2022/11/06
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kojikojiさん
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午後2時過ぎにJR花巻駅に到着しました。ここからJR釜石線に乗って遠野駅まで移動します。花巻駅では少し自由行動になりましたが、閑散とした駅前に行くところもありません。駅構内にあった観光案内所で花巻周辺のパンフレットをいただき、スタンプを押して絵葉書を1枚書いていると集合時間になります。妻はこの日の夜に飲む缶チューハイを買い求めてくれていました。遠野の町にはコンビニも無いと聞いていたのでそのためのものです。ホームに入ってきた列車は1両編成でした。反対側のホームの東北本線の列車も2両編成でしたから仕方ないですね。我々のツアーだけでも24名いるので、早々に車内に乗り込んだので席は確保できました。ここから約1時間の列車旅です。本州でディーゼル車に乗るのは久しぶりのような気がします。各駅停車で1つ1つ遠野に向かっていくと、懐かしいような農村の風景に出会えます。稲刈りはすでに終わり、マンサード屋根の農家をいくつも通り過ぎていきます。いくつかの駅を通り過ぎたところで車窓にカメラを構えた人の姿に気が付きました。この日は日曜日だったのでSL銀河が運行しているのだと思いました。果たして土沢駅で停車している機関車と出会えました。機関車の前からの写真は撮れませんでしたが、最後尾の窓から銀河鉄道の様な編成車両を撮ることが出来ました。55年前に父と旅した三陸の旅で初めて機関車に乗り、新潟の笹川流れの海岸で羽越本線を走る機関車のラストランを見た時のことを思い出します。平泉の中尊寺の参拝と見事な紅葉と言い、このSL銀河との出会いと言い、何か良い方に旅が進みそうな予感がします。遠野駅で列車を降りて徒歩で10分ほどの「あえりあ遠野」という4泊するホテルまで歩きました。途中で小雨が降ってきましたが、傘はバスに積み込んだトランクの中です。心配して妻に目をやるとハンカチを頭に乗せた姿が、水木しげるの描く遠野の赤いかっぱに見えました。それは着ていた茶色いコートのせいだけだったのでしょうか。ホテルに着いてチェックインした後に4泊のオリエンテーションを受け、部屋でしばらく休憩しました。最上階の鍋倉城址側の部屋でしたが、山自体が紅葉でとても美しかったです。本当は町が見渡せるほうが良い部屋なのかもしれませんが、この時期は裏側の方が美しいのかもしれません。午後6時になると3階の「語り部ホール」の囲炉裏の周りで遠野物語の一節を聴くことが出来ます。4日間聴くことが出来るのですが、結局最初の晩だけになってしまいました。その後は2階の宴会場で食事になりますが、大きな部屋にテーブルが点在して夕食をいただきました。地産の食材を使った料理も美味しかったですし、11月1日解禁になったキリンの一番搾りのつみたてホップも美味しかったです。100%遠野のホップを使ったビールについては翌日以降知ることが出来ました。ビールの次は遠野の地酒の冷酒に移り、最後はどぶろくで締めました。早朝からの移動とお酒に酔ったのか部屋で2時間ほど気絶して、遅くなってから大浴場へ行き、長い1日が終わりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス タクシー 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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東北自動車道を花巻南インターで降りて花巻市内を抜けてJR花巻駅には午後2時20分に到着しました。ここで20分ほど自由行動になり、構内にある観光案内所でパンフレットをいただき、スタンプを押して絵葉書を1枚投函します。
花巻駅 駅
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旅行会社の簡単なスケジュール表を読み解いて、遠野へ行くのはこの時間の列車しかないと読んでいました。東京駅を出る新幹線の時間は午前7時過ぎから9時までと幅があったので、遅い時間の新幹線であれば平泉ではお昼を食べるだけで、中尊寺の参拝は出来なかったのだと分かりました。
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隣のホームには東北本線の列車が入線してきました。さすがに東北本線は電化されているのがパンタグラフからも分かります。
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ポツンと置かれた車両は釜石線の車両です。釜石線はこの花巻駅から沿岸部の釜石を結ぶ路線で、全線単線の上に非電化路線でもあります。走っているのは電車ではなくて汽車ということになります。
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ホームには鹿踊りの人形が置かれてありました。鹿踊り(ししおどり)は岩手県の無形民俗文化財に指定されています。様式は「幕踊り」と「太鼓踊り」に大別されますが、花巻の鹿踊りの多くは「太鼓踊り系」です。
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腹に太鼓を下げてそれぞれの踊り手が歌をうたい、太鼓を打ち鳴らしながら踊るのが特徴です。装束は馬の黒い長毛をカシラのザイ(髪)とし、本物の鹿の角を立てます。背には腰差しのササラと呼ばれる竹を一対つけ、それが頭上高くかかげられているのが印象的です。
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長年この鹿踊りを観たいと思っていながら10年以上の月日が流れています。昨年の大阪の旅では万博公園にある「国立民族学博物館」で遠野の六角牛(ろっこうし)の鹿舞いの衣装を見てその思いが蘇りましたが、今年になって遠野まで来ることが出来るとは思いませんでした。
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9月中旬に行われる「花巻まつり」は終わってしまったので、来年こそは東北の旅を1つ1つ見ていきたいと思います。その手始めに2月の「えんぶり」に合わせて八戸のホテルを予約しました。
https://www.youtube.com/watch?v=BOd0mN0tBOc -
午後2時47分発の釜石行きの列車が入線してきました。見事に1両編成です。
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列車は花巻駅が始発駅でしたが、座席はほぼ満席になりました。我々のツアーがいなければガラガラだったと思います。席を確保してから車体の写真を撮っておきます。
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定刻に花巻駅を出発しました。後方の窓から花巻駅とお別れします。
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花巻空港駅を過ぎると北上川を渡りました。この川を遡れば9月に旅した盛岡へ行くことが出来ます。そして春に行った三陸の旅の途中で立ち寄った登米の町にも流れていました。
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新幹線であれば東京から真っすぐここ新花巻駅までこれたのですが、仙台駅までとした理由は分かりません。結果としては平泉の中尊寺も参拝出来たので良かったのですが。
新花巻駅 駅
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釜石線の愛称は「銀河ドリームライン釜石線」で、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモデルになったともいわれます。銀河鉄道は銀河の左岸を南に走る鉄道ですが、車室は夜の軽便鉄道というように岩手軽便鉄道がモデルのゆです。岩手軽便鉄道は当時の花巻駅から鳥谷崎駅そして似内駅を経て遠野まで運行しており、花巻でのコースは違いますが現在のJR釜石線の前身となった路線です。
小山田駅 駅
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土沢駅に停車して車窓から煙が見えたので蒸気機関車が近くにいるのだと見渡してみると、すぐ横に停車していました。釜石線は全線単線なので駅でしかすれ違えません。最後尾の窓からシャッターを押すことが出来ました。
SL銀河 乗り物
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昭和41年の1966年の夏に父と旅した陸中海岸の旅では仙台から先で蒸気機関車に乗った記憶が残っています。それが何線だったかまでは記憶がありませんが、もしかしたら釜石線だったのかもしれないと思えました。何しろ5歳の記憶なのでおぼろげなのと、一緒に旅した父はもういません。
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昭和40年代はまだ蒸気機関車に乗る機会は何度もありました。ちょうど廃止される過渡期だったと思います。家族で行った新潟の笹川流れでは海岸線に羽越本線が走っていました。その夏で蒸気機関車が廃止になる年で、疾走する機関車の近くで写真を撮ったり、機関士に手を振ったことをよく覚えています。
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今回は機関車には乗れませんでしたが、間近かですれ違えてよかったと思います。願わくば正面からの写真も1枚は撮りたかったです。
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沿線には三脚を置いてカメラをスタンバイしている人の姿が見えたのに気が付くのが少し遅かったです。
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今回の旅は遠野で「遠野物語」の世界に浸った後に花巻で宮沢賢治の世界に没頭するはずでしたが、先に宮沢賢治の世界に浸ってしまいました。
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車窓の景色は稲刈りの終わった田んぼと周囲の美しく紅葉した山々が続きます。そしてマンサード屋根と呼ばれるスイスに起源する農家の建物が流れていきます。このスタイルの建物は三陸の旅の終わりに岩泉あたりを通過する時にも見かけました。
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岩根橋駅を出発しました。この先の宮森駅の先にはこの路線の1つのポイントがあります。
岩根橋駅 駅
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宮守川橋梁(めがね橋)の上を通過しています。川の向こうには「道の駅 みやもり」が見えます。ここへは4日目の朝に立ち寄ることになっています。
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スイスの氷河特急のラントヴァッサー橋を思い出しましたが、ほぼ直線の橋なので、車窓の景色としては面白みがありませんでした。足元には宮沢賢治の時代の岩手軽便鉄道の橋脚が残っていますが、この時は確認できませんでした。
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この風景は宮沢賢治の「烏の北斗七星(からすのほくとしちせい)」を思い出してしまいます。カラスの群れから着想を得て、1羽1羽を軍艦や軍人に見立て、山烏との間の戦争やこれに翻弄される男女の姿などがつづられています。
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何十羽という集団で大艦隊を形成するカラス達は今日も寒空の中、で演習を続けます。その艦隊を統率する「烏の大尉」は、艦隊中でもいちばん声のいい「砲艦」と許婚でした。 しかしある夜に大尉は許婚に、じきに山烏との大きな戦闘があること、万が一戻らないこともあることを告げます。これを聞いた許婚はひどくうろたえるといったストーリーでした。
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今回の旅の前に11歳の誕生日に父に買ってもらった「銀河鉄道の夜」の本を11歳の姪にプレゼントしてしまったので、kindleで宮沢賢治の全集を200円で買い求めて読み返しておいて良かったと思います。
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車窓の風景を眺めているだけでいろいろな作品のシーンが頭に浮かんできます。そしてなんでもっと早く花巻や遠野に来なかったのだろうと思いました。盛岡では感じなかった世界がここには残っています。
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午後3時43分に遠野駅に到着しました。団体切符は添乗員さんが持っているので手元に残らないのがちょっと残念です。
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我々が降りてしまうと車内はガラガラになりました。これが釜石線の日常なのだと感じます。御多分に漏れずこの辺りの交通も鉄道から自動車に移行しています。
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東には六角牛山があり、そこを越えると釜石には1時間ほどで着くのだと思います。車で行ってもほぼ同じような時間がかかるそうです。
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身軽になった列車は軽やかに走り去っていきます。
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あっという間に列車の姿は見えなくなり、周囲は静かになります。
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反対側には今まで走ってきた線路が見えます。単線の線路で列車交換できる駅は限られているようです。
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昭和25年の1950年に建てられた駅舎は、他にあまり例のない硬質コンクリートブロック造りです。「ヨーロッパの建築様式を取り入れ、石積みを思わせる重厚なおもむきのある駅舎」として東北の駅百選に選定されています。
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車窓の風景も含めてスイスを旅しているような気分の列車旅でした。大正3年の1914年に遠野と仙人峠間開通と共に開業していますが、それにより釜石などの沿岸部と花巻を結ぶ街道の賑わいは廃れ始めるのだろうと感じました。
遠野駅 駅
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駅前の小さな池には「遠野物語」に出て来るかっぱの姿がありました。
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全国的にはかっぱの色は緑色ですが、遠野の河童は赤色で、「河童駒引(かっぱこまひき)」と呼ばれる話がいくつかあります。遠野駅から市内を抜けて宿泊する「あエリア遠野」までは歩いて行くことになっています。駅を出ると小雨が降ってきました。
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心配してツアーの中に妻の姿を探すと、頭にハンドタオルを乗せた姿は遠野の河童のようでした。傘はバスの中に預けたトランクの中に入っています。
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「とおの物語の館」を抜けてホテルに向かいます。小雨が降っているくらいの方がしっとりして風情を感じます。
とおの物語の館 美術館・博物館
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ここには「旧高善旅館」が移築され保存されています。さらにこの奥には「旧柳田国男隠居所」までが移築されています。
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「旧高善旅館」の前には柳田国男の像が置かれてありました。1日で頭の中が飽和状態なので、「遠野物語」については翌日考えることにします。
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平泉の紅葉も素晴らしかったですが、遠野の紅葉もちょうど盛りのようです。
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市内を流れる来内川を渡る遠野の河童がひとり。
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ここでは白鷺やマガモやカルガモ、オナガガモを見ることが出来るようです。またヤマメやウグイも生息しているそうです。
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ホテルの方が表まで出迎えてくださっていて、上皇陛下と美智子様がこのホテルに宿泊された際に詠まれた歌の碑だと教えてくれました。
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「何処かにか 流れのあらむ 尋ね来し 遠野静かに 水の音する」と詠まれたのは東日本大震災の被災者お見舞いに行幸啓になった際に遠野を訪問され、このホテルに泊まられたそうです。沿岸被災地の後方支援として遠野は集積基地になったと聞いたことがありました。
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この日から4泊お世話になる「あえりあ遠野」です。外観が新しいので期待が膨らみます。
語り部の聴ける宿 あえりあ遠野 宿・ホテル
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ロビーで一度集合して鍵を受け取ります。一緒に4回分の朝食券、そして1泊3,000円分の全国旅行支援の岩手県のクーポン券、遠野市からのクーポン券2,000円分をいただいて枚数を確認します。クーポン券だけで2人で28,000円分にもなります。奄美大島でもそうでしたが、意外に使えないところが多いので注意が必要です。
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岩手県の場合は1泊当り3,000円なのは一緒ですが、有効期限のスタートが1泊ごとなので、いきなり全額が使える訳ではありません。到着した6日から使える券、翌日から使える券と別れています。一応使える場所はネットで調べられたのですが、実際には使えない店もその中にありました。
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簡単なオリエンを受けてから部屋に入ります。最上階の7階はツインの部屋ばかりのようで、同じツアーのご夫婦が並びの部屋でした。他の1名参加の方は6階と5階に分かれていました。
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部屋は広めのツインルームで内装も新しく快適に滞在できました。無料Wi-Fiは必須です。コンセントも多くて助かりました。カメラのバッテリー充電器2個にスマホとタブレットの充電が必要なので、妻とコンセントの争奪にならなくて済みました。
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デスクにはホテルメイドのパウンドケーキと新米のプレゼントがありました。地元の上閉伊酒造赤色酵母を使ったケーキはほのかにお酒の香りがしてとても美味しかったです。お米は重たいので妻にプレゼントしました。
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バスルームも新しくてきれいでしたが、3階に大浴場があるので使用しませんでした。トイレのウォシュレットがほぼ使えない状態でした。
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洗面台の周りが広いので2人でもストレスなく使えました。部屋の掃除は滞在中1回だけにしてもらいました。ゴミ箱とタオルと浴衣の交換は毎日お願いしました。
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部屋からは裏山が見えるようですが、こちらは南部神社と鍋倉城址です。紅葉が見事なので、町が見渡せるよりも景色が楽しめたと思います。
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午後6時から3階の「語り部ホール」で30分ほど昔話を聴かせてもらえます。これは毎晩交代で開催されていて、ホテルのホームページでは13名の方が登録されているようです。立派な真鍮の自在鉤が吊るされた囲炉裏の周りに座って聴く物語は魅力的です。
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この日聴かせていただいたお話のパンフレットです。語りは完全な遠野の方言なのでパンフレットを読みながら聴かないと意味が分からないところもあります。
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もっとも物語自体を知っていればある程度理解は出来ますが、語る人それぞれで話の展開も違っていたりするそうです。それは文字に書かれた物語を記憶するのではなく、口伝えで引き継がれたものだからだそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=e1OWbNmcO5s -
民話をお聴きした後は2階の宴会場で夕食になります。今回のツアーでは初日の晩と4日目の晩は夕食が付いていました。2日目と3日目は自由食なのですが、あらかじめネットや電話で予約をしていた我々は良かったのですが、遠野の飲食店の数の少なさは驚くほどで、3日目の火曜日には昼食難民になったほどです。その日は唯一のスーパーも休みだったので、同じツアーの方も困られたようです。
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夫婦2人だとこのような向かい合わせで食事が出来ますが、1名参加の方は1つのテーブルに座って、同じ方向を向いての食事になります。
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夕食はホテルのホームページにあった花籠御膳の様な簡単なものかと思っていましたが、豪華なことに驚きました。
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美味しそうな地元の食材を使った料理が並んでいて、目で見ても楽しいです。
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ビールはキリンとアサヒの2種類があり、キリンを注文するとウェイターさんは喜んで、「ちょうど11月1日に発売された一番搾りの限定のとれたてホップをご用意します。」とのことです。遠野はホップの生産で有名なのは知っていましたが、そのホップを100%使用したビールがこの時期だけ飲めるのは知りませんでした。
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籠に入った小鉢は山菜田舎煮で、ビールのつまみには合います。
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もう1つの小鉢は芽かぶ醤油漬けとイクラです。遠野は山の中ですが、六角牛山を越えると海が近いことを感じさせます。
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ビールから遠野の地元の上閉伊酒造(かみへい)の国華の薫の冷酒に進みます。すっきりして飲みやすいお酒です。平泉で厚盛菊の”国華”をたくさん見てきた後に同じ名前のお酒をいただけるとは思いませんでした。
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膳菜は海老の酒蒸しと蒸しホヤと鶏肉にんにく味噌の盛り合わせです。東京でホヤは食べませんが、岩手に来たら食べたい食材です。翌日予約した店で生のホヤが食べられるかと思っていましたが、入荷が無くて残念でした。
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洋皿膳菜は白身魚のエスカベッシュと秋茄子の揚げ浸しとミートローフ。
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造里はマグロとヒラメでした。翌日に行った料理屋さんでも驚きましたが、大槌町から遠野まで1時間で来ることが出来るので新鮮な魚がすぐ手に入るそうです。
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鍋はアリスポークのシャブシャブです。アリスポークは「黒豚」とも呼ばれる「バークシャー種」を掛け合わせた「四原種配合豚」で、岩手県気仙郡住田町有住(ありす)の山奥で飼育されたものだそうです。最近ふるさと納税で取り寄せた鹿児島の黒豚の様な甘味があって美味しかったです。
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最後のお酒は”どぶろく”です。遠野のどぶろくは有名で、どぶろく特区第1号に認定された土地でもあります。いくつかのどぶろくを飲み比べて、加熱していない”生どぶろく”を持って帰りたいと思っています。アルコールのお粥を飲んでいるような喉越しで美味しいです。
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煮物は鱈の煮付けと蕗と椎茸と人参と南瓜でした。地産の野菜を使った優しい味です。
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油物は、いとよりカダイブ揚げと緑色は遠野名産のパドロンというピーマンみたいな野菜です。すごい姿ですがイトヨリダイをカダイブという細い麺で巻いて揚げています。まさに”糸を撚った”ような姿です。カダイブはトルコやギリシャを起源とする麺状の生地で「天使の髪」とも呼ばれ、トルコの旅で食べた激甘なカダイフ・タトゥルスというシロップ漬けのお菓子を思い出します。
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酢の物は蛸の黄味酢、キュウリと茗荷とレモン。
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頃合いを見計らって岩手名物のひっつみ汁が出ました。小さなお釜で炊いた”銀河のしずく”は新米なので甘くて美味しかったです。これはホテルからのプレゼントで部屋にも置かれてありました。
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アフタヌーンティーのようにケーキスタンドに乗ったデザートも美味しかったです。紅茶のゼリーに4種類のパウンドケーキにフルーツと食べ応えがありました。
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気が付くと我々だけが取り残されていました。会話できないので食事に集中され、お酒も注文されないので食べるのは早いです。これだけテーブルが離れていると会話も出来ないです。
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かなりお酒を飲んでしまったのと、朝が早かったので部屋に戻って後はそのままベットに倒れ込んでしまいました。午後10時過ぎに目が覚めてようやく3階の大浴場に向かえました。
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このホテルは温泉ではありませんが、大浴場があるのが嬉しいです。左右の柱の間から湯が沸きだしています。改装して日が浅いのかきれいなので気持ち良いです。
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遅い時間なので貸切風呂を楽しめました。
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コロナ禍のひどい時はどこのホテルのサウナも使えませんでしたが、最近は利用することが出来るようになっています。
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真新しいサウナは木の香りもして気持ち良かったです。ひと汗かいた後は部屋に戻って飲み直しです。長い1日がようやく終わりました。
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