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「伝承園」でかっぱおじさんとお別れして、バスは「遠野ふるさと村」に向かいます。昼前になって朝霧はだいぶ消えて雰囲気も変わってきました。遠くの景色はまだまだ雲の中のようで、早池峰山もまだ姿を見せてくれません。「遠野ふるさと村」に着くと係員の方が出迎えてくれて、村内を案内してくれます。ここではお昼を食べるだけだと思っていたのですが、食事の後は「遠野旅の産地直売所」のガイドさんが付いて案内してくれるのだと分かりました。元々は翌日のフリータイムの時にここまで来る予定にしていたので願ったり叶ったりです。ただ、翌日の予定が変わってしまうので変更先を考えなければなりません。川前別家(かわまえべっけ)まで行ってここに上がってお昼になりました。季節によってはジンギスカンが食べられたようですが、建物の中で松花堂弁当のようなものをいただきました。ヤマメの甘露煮も付いていて豪華な感じもしますが、おかずがどれも冷え切っていて美味しさが感じられませんでした。これはちょっと残念でした。少し寒かったですが、目の前には遠野の田園風景が広がるので楽しい食事ではありました。食事が終わるとガイドさんたちと合流して、12人づつ2グループ分けされて村内を散策しました。住人がいないだけでほぼ完成された村の設えは映画やドラマの撮影にもってこいのようで、NHK大河ドラマだけでも「炎立つ」「利家とまつ」「天地人」「龍馬伝」「軍師官兵衛」「真田丸」、それ以外に映画では「蜩の記」「河童のクゥと夏休み」「愛しの座敷わらし」、ドラマでは「どんど晴れ」「悪魔の手毬歌」「浅見光彦最終章」「水戸黄門」などと数多いです。ガイドさんお楽しい説明とクオリティの高い住宅の見学もとても勉強になりました。

クラブツーリズム 民話のふるさと「遠野」とイーハトーブの街「花巻」 (5)遠野ふるさと村のマヨイガでお昼をいただき、曲り家で白馬に出会う。

6いいね!

2022/11/07 - 2022/11/07

180位(同エリア265件中)

旅行記グループ 2022平泉・花巻・遠野の旅

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93

kojikoji

kojikojiさん

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この旅行記スケジュールを元に

「伝承園」でかっぱおじさんとお別れして、バスは「遠野ふるさと村」に向かいます。昼前になって朝霧はだいぶ消えて雰囲気も変わってきました。遠くの景色はまだまだ雲の中のようで、早池峰山もまだ姿を見せてくれません。「遠野ふるさと村」に着くと係員の方が出迎えてくれて、村内を案内してくれます。ここではお昼を食べるだけだと思っていたのですが、食事の後は「遠野旅の産地直売所」のガイドさんが付いて案内してくれるのだと分かりました。元々は翌日のフリータイムの時にここまで来る予定にしていたので願ったり叶ったりです。ただ、翌日の予定が変わってしまうので変更先を考えなければなりません。川前別家(かわまえべっけ)まで行ってここに上がってお昼になりました。季節によってはジンギスカンが食べられたようですが、建物の中で松花堂弁当のようなものをいただきました。ヤマメの甘露煮も付いていて豪華な感じもしますが、おかずがどれも冷え切っていて美味しさが感じられませんでした。これはちょっと残念でした。少し寒かったですが、目の前には遠野の田園風景が広がるので楽しい食事ではありました。食事が終わるとガイドさんたちと合流して、12人づつ2グループ分けされて村内を散策しました。住人がいないだけでほぼ完成された村の設えは映画やドラマの撮影にもってこいのようで、NHK大河ドラマだけでも「炎立つ」「利家とまつ」「天地人」「龍馬伝」「軍師官兵衛」「真田丸」、それ以外に映画では「蜩の記」「河童のクゥと夏休み」「愛しの座敷わらし」、ドラマでは「どんど晴れ」「悪魔の手毬歌」「浅見光彦最終章」「水戸黄門」などと数多いです。ガイドさんお楽しい説明とクオリティの高い住宅の見学もとても勉強になりました。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.5
グルメ
4.5
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
観光バス タクシー 新幹線 JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
利用旅行会社
クラブツーリズム
  • 「伝承園」でかっぱおじさんとお別れして、バスは「遠野ふるさと村」に向かいます。

    「伝承園」でかっぱおじさんとお別れして、バスは「遠野ふるさと村」に向かいます。

  • 曲り家がここへ移築されたのが昭和50年代なので「伝承園」が出来たのは40数年程だと思いますが、昔からここにあるような佇まいです。

    曲り家がここへ移築されたのが昭和50年代なので「伝承園」が出来たのは40数年程だと思いますが、昔からここにあるような佇まいです。

    伝承園 名所・史跡

  • 「遠野ふるさと村」へはまた田園風景の中を走っていきます。今ぐらいの季節であれば自転車で周るのも良いと思いました。観光するポイントの多くは平地のところが多いと思います。

    「遠野ふるさと村」へはまた田園風景の中を走っていきます。今ぐらいの季節であれば自転車で周るのも良いと思いました。観光するポイントの多くは平地のところが多いと思います。

  • 風景のどこを切り取っても背景には山が写り込みます。季節的には紅葉していてとてもきれいです。

    風景のどこを切り取っても背景には山が写り込みます。季節的には紅葉していてとてもきれいです。

  • 遠野は四方を山に囲まれた町なので、ここへ至るには必ず峠を越えてこなければなりません。海岸線の町と花巻の中間にある中継地点として発展していく地理的な利点のことも考えながら風景を眺めます。

    遠野は四方を山に囲まれた町なので、ここへ至るには必ず峠を越えてこなければなりません。海岸線の町と花巻の中間にある中継地点として発展していく地理的な利点のことも考えながら風景を眺めます。

  • 山の裾野に近づいてくると紅葉のあでやかさが余計に感じられます。木々の種類や場所によって微妙な色の違いが見事です。

    山の裾野に近づいてくると紅葉のあでやかさが余計に感じられます。木々の種類や場所によって微妙な色の違いが見事です。

  • イタリアのブランドのMISSONIの昔のニットのコレクションの様な色合いです。

    イタリアのブランドのMISSONIの昔のニットのコレクションの様な色合いです。

  • 15分ほどで「遠野ふるさと村」の駐車場に到着しました。

    15分ほどで「遠野ふるさと村」の駐車場に到着しました。

    遠野ふるさと村 名所・史跡

  • 駐車場からは早池峰山が見えるはずですが、雲に隠れて見えませんでした。

    駐車場からは早池峰山が見えるはずですが、雲に隠れて見えませんでした。

  • 係員の方が出迎えてくれて中へ案内されます。訪れる人も少ないのかどこの施設の方もとても親切でした。今になって思い返しても遠野はおろか花巻でも他のツアーバスを見掛けることはありませんでした。

    係員の方が出迎えてくれて中へ案内されます。訪れる人も少ないのかどこの施設の方もとても親切でした。今になって思い返しても遠野はおろか花巻でも他のツアーバスを見掛けることはありませんでした。

  • 入り口に籠が置かれ中にはカラタチの黄色い果実が盛ってありました。これは村内に木があってそこにも実が生っていました。食べられないということでしたが、1ついただいてきて、花巻の宮沢賢治記念館で拾ったヤマナシと一緒にお皿に並べて飾りました。

    入り口に籠が置かれ中にはカラタチの黄色い果実が盛ってありました。これは村内に木があってそこにも実が生っていました。食べられないということでしたが、1ついただいてきて、花巻の宮沢賢治記念館で拾ったヤマナシと一緒にお皿に並べて飾りました。

  • 村の中には自然のままの小川も流れていて、作り物のテーマパークなどには感じられないリアリティを感じます。この村で数々の映画やドラマのロケが行われた理由が分かります。

    村の中には自然のままの小川も流れていて、作り物のテーマパークなどには感じられないリアリティを感じます。この村で数々の映画やドラマのロケが行われた理由が分かります。

  • 「遠野物語」には「盆の頃には雨風祭りとて藁にて人よりも大きな人形を作り、道の岐に送り行きて立つ。紙にて顔を描き、瓜にて陰陽の形を作り添える。虫祭りの藁人形にはかかることはなくその形も小さし。雨風祭りの折は一部落の中にて頭屋を択び定め、里人集まりて酒を飲みて後、一同笛太鼓にてこれを道の辻まで送り行くなり…。」とあります。

    「遠野物語」には「盆の頃には雨風祭りとて藁にて人よりも大きな人形を作り、道の岐に送り行きて立つ。紙にて顔を描き、瓜にて陰陽の形を作り添える。虫祭りの藁人形にはかかることはなくその形も小さし。雨風祭りの折は一部落の中にて頭屋を択び定め、里人集まりて酒を飲みて後、一同笛太鼓にてこれを道の辻まで送り行くなり…。」とあります。

  • この人形は旧暦2月7日から9日までの3日間に、家族が全員揃った晩の夕食の前に「春風祭り」と言って家の前の門口に藁人形を作り、その人形に顔を書いて、1年中の悪霊退散と無病息災を祈る民間行事で作られるものです。おもに小友町と附馬牛町の山間部にみられる行事のようで、1977年放送の「NHK特集 遠野物語を行く~柳田国男の風景」でも制作する様子が見られました。

    この人形は旧暦2月7日から9日までの3日間に、家族が全員揃った晩の夕食の前に「春風祭り」と言って家の前の門口に藁人形を作り、その人形に顔を書いて、1年中の悪霊退散と無病息災を祈る民間行事で作られるものです。おもに小友町と附馬牛町の山間部にみられる行事のようで、1977年放送の「NHK特集 遠野物語を行く~柳田国男の風景」でも制作する様子が見られました。

  • 遠くに曲り家が見えてきました。この村には6棟の曲り家が移築保存されています。藁人形の立てられた森は「マヨイガの森」と名付けられていましたが、なるほどうまい具合に曲り家が現れると感心しました。

    遠くに曲り家が見えてきました。この村には6棟の曲り家が移築保存されています。藁人形の立てられた森は「マヨイガの森」と名付けられていましたが、なるほどうまい具合に曲り家が現れると感心しました。

  • 「遠野物語」では迷い家(マヨイガ)とは訪れた者に富貴を授ける不思議な家であり、訪れた者はその家から何か物品を持ち出してよいことになっています。しかし誰もがその恩恵に与れるわけではなく、63話では無欲ゆえに富を授かった三浦家の妻の成功譚となり、64話では欲をもった村人を案内したせいで富を授かれなかった若者の失敗譚を描いています。

    「遠野物語」では迷い家(マヨイガ)とは訪れた者に富貴を授ける不思議な家であり、訪れた者はその家から何か物品を持ち出してよいことになっています。しかし誰もがその恩恵に与れるわけではなく、63話では無欲ゆえに富を授かった三浦家の妻の成功譚となり、64話では欲をもった村人を案内したせいで富を授かれなかった若者の失敗譚を描いています。

  • 「63話」小国の三浦某と云ふは村一の金持なり。今より二三代目の主人、まだ家は貧しくして、妻は少しく魯鈍なりき。この妻ある日門(カド)の前を流るゝ小さき川に沿ひて蕗を採りに入りしに、よき物少なければ次第に谷奥深く登りたり。さてふと見れば立派なる黒き門(モン)の家あり。訝しけれど門の中に入りて見るに、大なる庭にて紅白の花一面に咲き鷄多く遊べり。其庭を裏の方へ廻れば、牛小屋ありて牛多く居り、馬舎ありて馬多く居れども、一向に人は居らず。

    「63話」小国の三浦某と云ふは村一の金持なり。今より二三代目の主人、まだ家は貧しくして、妻は少しく魯鈍なりき。この妻ある日門(カド)の前を流るゝ小さき川に沿ひて蕗を採りに入りしに、よき物少なければ次第に谷奥深く登りたり。さてふと見れば立派なる黒き門(モン)の家あり。訝しけれど門の中に入りて見るに、大なる庭にて紅白の花一面に咲き鷄多く遊べり。其庭を裏の方へ廻れば、牛小屋ありて牛多く居り、馬舎ありて馬多く居れども、一向に人は居らず。

  • 終に玄関より上がりたるに、その次の間には朱と黒との膳椀あまた取出したり。奥の坐敷には火鉢ありて鉄瓶の湯のたぎれるを見たり。されども終に人影は無ければ、もしは山男の家では無いかと急に恐ろしくなり、駆け出して家に帰りたり。此事を人に語れども実と思う者も無かりしが、又或日我家のカドに出でゝ物を洗ひてありしに、川上より赤き椀一つ流れて来たり。あまり美しければ拾ひ上げたれど、之を食器に用ゐたらば汚しと人に叱られんかと思ひ、ケセネギツ(雑穀を収納する櫃)の中に起きてケセネを量る器と為したり。然るに此器にて量り始めてより、いつ迄経ちてもケセネ尽きず。

    終に玄関より上がりたるに、その次の間には朱と黒との膳椀あまた取出したり。奥の坐敷には火鉢ありて鉄瓶の湯のたぎれるを見たり。されども終に人影は無ければ、もしは山男の家では無いかと急に恐ろしくなり、駆け出して家に帰りたり。此事を人に語れども実と思う者も無かりしが、又或日我家のカドに出でゝ物を洗ひてありしに、川上より赤き椀一つ流れて来たり。あまり美しければ拾ひ上げたれど、之を食器に用ゐたらば汚しと人に叱られんかと思ひ、ケセネギツ(雑穀を収納する櫃)の中に起きてケセネを量る器と為したり。然るに此器にて量り始めてより、いつ迄経ちてもケセネ尽きず。

  • 家の者も之を怪しみて女に問ひたるとき、始めて川より拾ひ上げし由をば語りぬ。此家はこれより幸運に向ひ、終に今の三浦家と成れり。遠野にては山中の不思議なる家をマヨヒガと云ふ。マヨヒガに行き当りたる者は、必ず其家の内の什器家畜何にてもあれ持ち出でゝ来べきものなり。其人に授けんが為にかゝる家をば見する也。女が無慾にて何物をも盗み来ざりしが故に、この椀自ら流れて来たりしなるべしと云へり。

    家の者も之を怪しみて女に問ひたるとき、始めて川より拾ひ上げし由をば語りぬ。此家はこれより幸運に向ひ、終に今の三浦家と成れり。遠野にては山中の不思議なる家をマヨヒガと云ふ。マヨヒガに行き当りたる者は、必ず其家の内の什器家畜何にてもあれ持ち出でゝ来べきものなり。其人に授けんが為にかゝる家をば見する也。女が無慾にて何物をも盗み来ざりしが故に、この椀自ら流れて来たりしなるべしと云へり。

  • 「64話」金沢村は白望の麓、上閉伊郡の内にても殊に山奥にて、人の往来する者少なし。六七年前此村より栃内村の山崎なる某かゝが家に娘の聟を取りたり。此聟実家に行かんとして山路に迷ひ、又このマヨヒガに行き当たりぬ。家の有様、牛馬鶏の多きこと、花の紅白に咲きたりしことなど、すべて前の話の通りなり。同じく玄関に入りしに、膳椀を取出したる室あり。座敷に鉄瓶の湯たぎりて、今まさに茶を煮んとする所のやうに見え、どこか便所などのあたりに人が立ちて在るやうにも思はれたり。

    「64話」金沢村は白望の麓、上閉伊郡の内にても殊に山奥にて、人の往来する者少なし。六七年前此村より栃内村の山崎なる某かゝが家に娘の聟を取りたり。此聟実家に行かんとして山路に迷ひ、又このマヨヒガに行き当たりぬ。家の有様、牛馬鶏の多きこと、花の紅白に咲きたりしことなど、すべて前の話の通りなり。同じく玄関に入りしに、膳椀を取出したる室あり。座敷に鉄瓶の湯たぎりて、今まさに茶を煮んとする所のやうに見え、どこか便所などのあたりに人が立ちて在るやうにも思はれたり。

  • 茫然として後には段々恐ろしくなり、引返して終に小国の村里に出でたり。小国にては此話を聞きて實とする者も無かりしが、山崎の方にてはそはマヨヒガなるべし、行きて膳椀の類を持ち来り長者にならんとて、聟殿を先に立てゝ人あまた之を求めに山の奥に入り、こゝに門ありきと云ふ処に来れども、眼にかゝるものも無く空しく帰り来りぬ。その聟も終に金持になりたりと云ふことを聞かず。

    茫然として後には段々恐ろしくなり、引返して終に小国の村里に出でたり。小国にては此話を聞きて實とする者も無かりしが、山崎の方にてはそはマヨヒガなるべし、行きて膳椀の類を持ち来り長者にならんとて、聟殿を先に立てゝ人あまた之を求めに山の奥に入り、こゝに門ありきと云ふ処に来れども、眼にかゝるものも無く空しく帰り来りぬ。その聟も終に金持になりたりと云ふことを聞かず。

  • 本で読んだだけの物語が、この村に迷い込むと途端に現実味を感じてきます。改めて遠野まで来て良かったと思いました。薄曇りで少し肌寒いくらいでしたが、情感に浸るにはちょうど良いとも思えました。

    本で読んだだけの物語が、この村に迷い込むと途端に現実味を感じてきます。改めて遠野まで来て良かったと思いました。薄曇りで少し肌寒いくらいでしたが、情感に浸るにはちょうど良いとも思えました。

  • 「大工どん」を過ぎて、「川前別家(かわまえべっけ)」という曲り家に迷い込みます。この村でお昼をいただくことは分かっていますが、どこで何を食べるのかは分かっていません。まさにマヨイガ状態です。

    「大工どん」を過ぎて、「川前別家(かわまえべっけ)」という曲り家に迷い込みます。この村でお昼をいただくことは分かっていますが、どこで何を食べるのかは分かっていません。まさにマヨイガ状態です。

  • この曲り家は川の前に立っていた川前宅のため、「川前別家」と呼ばれているそうです。曲がった柱や桁梁等が多く使われていて、建てた大工さんの腕(けぇな)の良さがわかる家です。江戸末期の安政年間に建てられたので、160年近く経った建物です。

    この曲り家は川の前に立っていた川前宅のため、「川前別家」と呼ばれているそうです。曲がった柱や桁梁等が多く使われていて、建てた大工さんの腕(けぇな)の良さがわかる家です。江戸末期の安政年間に建てられたので、160年近く経った建物です。

  • 土間に入ると古い鹿踊りの衣装が置かれてありました。大きい方は九曜の紋で、小さい方は向鶴の家紋が染められています。どちらも遠野南部家の家紋です。

    土間に入ると古い鹿踊りの衣装が置かれてありました。大きい方は九曜の紋で、小さい方は向鶴の家紋が染められています。どちらも遠野南部家の家紋です。

  • 土間には農機具が並んでいます。子供の頃に遊びに行った父方の大叔母の家の土間を思い出します。その時感じた薄暗さや黒光りした土間の土の輝きなどが頭に残っています。よく見ると千歯扱きや足踏み脱穀機のようなものもあるようです。

    土間には農機具が並んでいます。子供の頃に遊びに行った父方の大叔母の家の土間を思い出します。その時感じた薄暗さや黒光りした土間の土の輝きなどが頭に残っています。よく見ると千歯扱きや足踏み脱穀機のようなものもあるようです。

  • 愛読書の1つである谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を久し振りに読み直してみようかと思います。この家でも1年を通して竈で湯が沸かされて、家の管理保存がなされていました。

    愛読書の1つである谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を久し振りに読み直してみようかと思います。この家でも1年を通して竈で湯が沸かされて、家の管理保存がなされていました。

  • 曲り家でいうところの「おもてざしき」にテーブルが並べられ、全員で同じ方向を向いてお昼をいただきます。寒いので最初は障子が閉められて薄暗かったので途中で開けてもらえ、途端に目の前に紅葉したモミジが目に飛び込んできました。「法事のお昼が披露宴に変わったみたい。」というと周りの方に受けました。

    曲り家でいうところの「おもてざしき」にテーブルが並べられ、全員で同じ方向を向いてお昼をいただきます。寒いので最初は障子が閉められて薄暗かったので途中で開けてもらえ、途端に目の前に紅葉したモミジが目に飛び込んできました。「法事のお昼が披露宴に変わったみたい。」というと周りの方に受けました。

  • お重の1つにはヤマメの甘露煮が入っていました。部屋には暖房器具が無いので少し寒く、せっかくの美味しさが伝わってきません。

    お重の1つにはヤマメの甘露煮が入っていました。部屋には暖房器具が無いので少し寒く、せっかくの美味しさが伝わってきません。

  • お弁当の料理も熱々でないのがちょっと残念でした。熱燗でも欲しいところですが、コロナ禍のそんな雰囲気でもないので黙々といただきました。

    お弁当の料理も熱々でないのがちょっと残念でした。熱燗でも欲しいところですが、コロナ禍のそんな雰囲気でもないので黙々といただきました。

  • ご飯とひっつみ汁が熱々だったのでぺろりと全部いただきました。

    ご飯とひっつみ汁が熱々だったのでぺろりと全部いただきました。

  • 奥座敷の床の間にはオシラサマが飾られていました。オシラサマの祭日を「命日(めいにち)」と言い、旧暦の1月と3月と9月の16日に行われる。命日には神棚などからオシラサマを出して神饌を供え、新しい衣を重ね着させます。

    奥座敷の床の間にはオシラサマが飾られていました。オシラサマの祭日を「命日(めいにち)」と言い、旧暦の1月と3月と9月の16日に行われる。命日には神棚などからオシラサマを出して神饌を供え、新しい衣を重ね着させます。

  • オシラサマは女性の病の治癒を祈る神、目の神、子の神としてのほか農耕神として田植え、草取り、穀物の刈り入れなどに助力するともいわれます。「遠野物語拾遺」には、かつては狩人が狩猟の際にどちらの山に行けばいいかを知るため、オシラサマの神体を両手に持ち廻し、その馬面の向いた方角へ行く風習があったため、オシラサマは「お知らせ様」であろうとも言われます。この話は翌日に行った「遠野市立博物館」のシアターの映像で知りました。

    オシラサマは女性の病の治癒を祈る神、目の神、子の神としてのほか農耕神として田植え、草取り、穀物の刈り入れなどに助力するともいわれます。「遠野物語拾遺」には、かつては狩人が狩猟の際にどちらの山に行けばいいかを知るため、オシラサマの神体を両手に持ち廻し、その馬面の向いた方角へ行く風習があったため、オシラサマは「お知らせ様」であろうとも言われます。この話は翌日に行った「遠野市立博物館」のシアターの映像で知りました。

  • 見事なまでに曲がった柱です。このような材を使うにはその木の特製や力学的なものも経験で判断しないと使えないと思います。

    見事なまでに曲がった柱です。このような材を使うにはその木の特製や力学的なものも経験で判断しないと使えないと思います。

  • 食事の後は全員が揃うのを待って「遠野旅の産地直売所」のガイドさんが同行して「遠野ふるさと村」の見学を行います。ここではお昼を食べるだけだと思っていたので翌日のフリータイムに再びここへ来ようと考えていました。その必要が無くなったのですが、代わりにどこへ行くか考えなければなりません。

    食事の後は全員が揃うのを待って「遠野旅の産地直売所」のガイドさんが同行して「遠野ふるさと村」の見学を行います。ここではお昼を食べるだけだと思っていたので翌日のフリータイムに再びここへ来ようと考えていました。その必要が無くなったのですが、代わりにどこへ行くか考えなければなりません。

  • 曲り家の縁側が良く似合います。結婚してからずっと我が家のざしきわらしとして祀っています。おかげで我が家は安泰です。自分の黒いコートの上に私のジャンパーを重ね着しているのでオシラサマのようでもあります。

    曲り家の縁側が良く似合います。結婚してからずっと我が家のざしきわらしとして祀っています。おかげで我が家は安泰です。自分の黒いコートの上に私のジャンパーを重ね着しているのでオシラサマのようでもあります。

  • 軒先の刈り込みの揃った様子や茅葺屋根の3次元の曲線が美しいです。

    軒先の刈り込みの揃った様子や茅葺屋根の3次元の曲線が美しいです。

  • 全員が揃ったところで2班に分かれて村の中を散策しました。イヤフォンガイドを聞きながらなので周囲は静かで、「遠野物語」の世界に浸れます。個人で来ることも可能ですが、ツアーでガイドさんと一緒だと学ぶことも多いので一概にどちらが良いとは言えません。

    全員が揃ったところで2班に分かれて村の中を散策しました。イヤフォンガイドを聞きながらなので周囲は静かで、「遠野物語」の世界に浸れます。個人で来ることも可能ですが、ツアーでガイドさんと一緒だと学ぶことも多いので一概にどちらが良いとは言えません。

  • 「大野どん」まで緩やかな坂を登りました。人形で有名な附馬牛町の大野集落の上層農家の旧菊池利喜蔵家として明治初期に建てられたそうです。

    「大野どん」まで緩やかな坂を登りました。人形で有名な附馬牛町の大野集落の上層農家の旧菊池利喜蔵家として明治初期に建てられたそうです。

  • この建物は2007年のNHKの朝ドラ「どんど晴れ」遠野篇で石川宅として使われたそうです。またこの建物の裏をNHK大河ドラマの「軍師官兵衛」で勘兵衛が馬で金抜けるシーンで使われています。

    この建物は2007年のNHKの朝ドラ「どんど晴れ」遠野篇で石川宅として使われたそうです。またこの建物の裏をNHK大河ドラマの「軍師官兵衛」で勘兵衛が馬で金抜けるシーンで使われています。

  • 「馬っこつなぎ」は遠野の北上山地周辺の農村に伝わる豊作を祈願する行事のことです。藁で作った馬っこを田んぼの水口や井戸、道の分岐などに供え「馬の積んでも積みきれない程の穀物がたまりますように」「水の過不足がないように」と願います。<br />お供えした馬っこに田の神様が乗り、作柄を見て回るといわれています。

    「馬っこつなぎ」は遠野の北上山地周辺の農村に伝わる豊作を祈願する行事のことです。藁で作った馬っこを田んぼの水口や井戸、道の分岐などに供え「馬の積んでも積みきれない程の穀物がたまりますように」「水の過不足がないように」と願います。
    お供えした馬っこに田の神様が乗り、作柄を見て回るといわれています。

  • 看板が掲げられた入り口を入ると土間になっています。

    看板が掲げられた入り口を入ると土間になっています。

  • 左側には藁が敷かれ、表にいるであろう馬が帰ってきても良いようになっています。馬の出入り口は別に設けられています。

    左側には藁が敷かれ、表にいるであろう馬が帰ってきても良いようになっています。馬の出入り口は別に設けられています。

  • 囲炉裏のある板の間は経年の手入れでピカピカに輝いています。奥にある障子から部屋うちに差し込む明かりが美しいです。まさに谷崎潤一郎の説く「陰影礼賛」の世界です。

    囲炉裏のある板の間は経年の手入れでピカピカに輝いています。奥にある障子から部屋うちに差し込む明かりが美しいです。まさに谷崎潤一郎の説く「陰影礼賛」の世界です。

  • この家の土間にある竈にも火が入っています。誰もいない曲り家はこれだけでもマヨイガの存在を感じてしまいます。もちろん家の中にある什器等を持って帰ってはいけません。

    この家の土間にある竈にも火が入っています。誰もいない曲り家はこれだけでもマヨイガの存在を感じてしまいます。もちろん家の中にある什器等を持って帰ってはいけません。

  • この竈は馬釜と呼ばれ、馬のエサを作るための釜です。厩に近い場所にあるのは人間よりも馬を大切にしてきたことの表れだと思います。立ちのぼる煙は屋根に使われている茅に虫が付かないという効果もあります。

    この竈は馬釜と呼ばれ、馬のエサを作るための釜です。厩に近い場所にあるのは人間よりも馬を大切にしてきたことの表れだと思います。立ちのぼる煙は屋根に使われている茅に虫が付かないという効果もあります。

  • 藁打ち槌藁は文字通り藁打ちを行うときに用いる木槌です。藁細工に用いる藁を柔らかくして細工をしやすくするために藁打台で打っておきます。最初は荒打ちといって掛矢(かけや)で叩きますが、仕上げはて片手で藁を反転させながら藁打槌で軽く仕上げます。<br />

    藁打ち槌藁は文字通り藁打ちを行うときに用いる木槌です。藁細工に用いる藁を柔らかくして細工をしやすくするために藁打台で打っておきます。最初は荒打ちといって掛矢(かけや)で叩きますが、仕上げはて片手で藁を反転させながら藁打槌で軽く仕上げます。

  • 機織り機は裂き織りの最中のようです。盛岡を旅したときに見たのは結構な値段がしていましたが、青森の旅で立ち寄った仏が浦の遊覧船乗り場の建物の片隅にあったお店では驚く様な安さで売っていました。素朴な織物ですが、使われる裂いた生地によってはモダンなものに仕上がります。

    機織り機は裂き織りの最中のようです。盛岡を旅したときに見たのは結構な値段がしていましたが、青森の旅で立ち寄った仏が浦の遊覧船乗り場の建物の片隅にあったお店では驚く様な安さで売っていました。素朴な織物ですが、使われる裂いた生地によってはモダンなものに仕上がります。

  • 子供の頃に家にあったガラスケースには日本全国の民芸品が飾られていました。その後子供たちが訳の分からないお土産品を買ってきてぐちゃぐちゃにしてしまいました。一昨年に実家を片付けるときにその当時の民芸品が物置から出てきて胸が詰まりました。多くは処分してしまいましたが、旅先で同じものを見掛けると胸が痛くなります。

    子供の頃に家にあったガラスケースには日本全国の民芸品が飾られていました。その後子供たちが訳の分からないお土産品を買ってきてぐちゃぐちゃにしてしまいました。一昨年に実家を片付けるときにその当時の民芸品が物置から出てきて胸が詰まりました。多くは処分してしまいましたが、旅先で同じものを見掛けると胸が痛くなります。

  • 奥座敷の襖にはこの地方の名もなき書家によって書かれた漢詩があるそうですが、座敷まで上がらなかったので確認することは出来ませんでした。

    奥座敷の襖にはこの地方の名もなき書家によって書かれた漢詩があるそうですが、座敷まで上がらなかったので確認することは出来ませんでした。

  • 「こびるの家」に向かいます。「こびる(小昼)」とはこの地方の言葉で「おやつ」のことだそうです。おやつの語源は江戸時代の中期に現在の午後2時から4時にあたる「八刻(やつどき)」に食べていた軽食だということを思い出しました。

    「こびるの家」に向かいます。「こびる(小昼)」とはこの地方の言葉で「おやつ」のことだそうです。おやつの語源は江戸時代の中期に現在の午後2時から4時にあたる「八刻(やつどき)」に食べていた軽食だということを思い出しました。

  • このような直家(すごや)は苗字帯刀を許された人の家で、別棟に納屋や土蔵、厩などがありました。ここまで古くはありませんでしたが、父の生家もトイレが表廊下でつながった家の外だったり、家の中も薄暗くて遊びに行くのが憂鬱でした。

    このような直家(すごや)は苗字帯刀を許された人の家で、別棟に納屋や土蔵、厩などがありました。ここまで古くはありませんでしたが、父の生家もトイレが表廊下でつながった家の外だったり、家の中も薄暗くて遊びに行くのが憂鬱でした。

  • 直家(すごや)というのは文字通り厩が併設されていない真っすぐな建物で、馬を飼わなくても生活が成り立った家ということなのでしょうか。

    直家(すごや)というのは文字通り厩が併設されていない真っすぐな建物で、馬を飼わなくても生活が成り立った家ということなのでしょうか。

  • 外に巡らされた縁側も他の農家の造りとは違うようです。

    外に巡らされた縁側も他の農家の造りとは違うようです。

  • 一番高いところにある「肝煎りの家」まで上がってきました。大きな蔵がありますが、よくある白漆喰ではなく土壁のままです。ふるさと村の民家は近年に修復されたのか、どの家の土壁も美しい状態でした。切妻の軒下にある屋号まで土で造られているようです。遠野の町中では屋号を掲げた家がたくさん残っていました。

    一番高いところにある「肝煎りの家」まで上がってきました。大きな蔵がありますが、よくある白漆喰ではなく土壁のままです。ふるさと村の民家は近年に修復されたのか、どの家の土壁も美しい状態でした。切妻の軒下にある屋号まで土で造られているようです。遠野の町中では屋号を掲げた家がたくさん残っていました。

  • 肝煎りとは庄屋さんの家のことを言うそうです。 最後まで集落の庄屋だったこの家は、ふるさと村の中では一番大きな曲り家のようです。縁側には「式台」と呼ばれる城や代官所などから、自分より身分の高い人が来たとき挨拶用件を受ける場所があります。庄屋としてはよほど格式の高い家のようです。

    肝煎りとは庄屋さんの家のことを言うそうです。 最後まで集落の庄屋だったこの家は、ふるさと村の中では一番大きな曲り家のようです。縁側には「式台」と呼ばれる城や代官所などから、自分より身分の高い人が来たとき挨拶用件を受ける場所があります。庄屋としてはよほど格式の高い家のようです。

  • ここの厩には「白雪」という馬が本当に飼われていました。名前の通りの白馬です。ガイドさんによるとかなりのおばあさんだそうです。この馬は映画「HONEいとしの座敷わらし」にも出演しているようです。父親の転勤で東京から岩手の古民家に引っ越した一家が生活や家族の問題でギクシャクしますが、座敷わらしの存在に気付いて家族の絆を取り戻す物語だそうです。

    ここの厩には「白雪」という馬が本当に飼われていました。名前の通りの白馬です。ガイドさんによるとかなりのおばあさんだそうです。この馬は映画「HONEいとしの座敷わらし」にも出演しているようです。父親の転勤で東京から岩手の古民家に引っ越した一家が生活や家族の問題でギクシャクしますが、座敷わらしの存在に気付いて家族の絆を取り戻す物語だそうです。

  • まさか遠野の曲り家で白馬に出会えるとは思わなかったでちょっと感動しました。「遠野物語」の69話では<br />昔ある処に貧しき娘あり。妻はなくて美しき娘あり。また一匹の馬を養ふ。娘この馬を愛して夜になれば厩舎に行きて寝ね、ついに馬と夫婦に成れり。ある夜父此事を知りて、其次の日娘に知らせず、馬を連れ出して桑の木につり下げて殺したり。

    まさか遠野の曲り家で白馬に出会えるとは思わなかったでちょっと感動しました。「遠野物語」の69話では
    昔ある処に貧しき娘あり。妻はなくて美しき娘あり。また一匹の馬を養ふ。娘この馬を愛して夜になれば厩舎に行きて寝ね、ついに馬と夫婦に成れり。ある夜父此事を知りて、其次の日娘に知らせず、馬を連れ出して桑の木につり下げて殺したり。

  • その夜娘は馬の居らぬより父にたずねてこの事をしり、驚き悲しみて桑の木の下に行き、死したる馬の首にすがりて泣きゐたしを、父は之を悪みて斧を以て馬の首を切り落せしに、忽ち娘はその首に乗りたるまま天に昇りて去れり。オシラサマと云うはこの時より成りたる神なり。馬をつり下げたる桑の枝にてその神の像をつくる。とあります。

    その夜娘は馬の居らぬより父にたずねてこの事をしり、驚き悲しみて桑の木の下に行き、死したる馬の首にすがりて泣きゐたしを、父は之を悪みて斧を以て馬の首を切り落せしに、忽ち娘はその首に乗りたるまま天に昇りて去れり。オシラサマと云うはこの時より成りたる神なり。馬をつり下げたる桑の枝にてその神の像をつくる。とあります。

  • 午前中に「伝承園」で千体のオシラサマを見てきたばかりなので感慨深いものがあります。

    午前中に「伝承園」で千体のオシラサマを見てきたばかりなので感慨深いものがあります。

  • ここにも鹿踊りの衣装が展示してありました。鹿踊り盆や秋祭りの際に神社の境内や民家の庭で踊られることが多く、五穀豊穣や念仏供養といった祈りが込められています。岩手の鹿踊りは、大きく分けて「太鼓踊系鹿踊」と「幕踊系鹿踊」とに分類されます。遠野の鹿踊りは「幕踊系鹿踊」に分類され、南部遠野家の家紋の向鶴を染め抜いた布幕を両手に持って踊るのが特徴です。<br />

    ここにも鹿踊りの衣装が展示してありました。鹿踊り盆や秋祭りの際に神社の境内や民家の庭で踊られることが多く、五穀豊穣や念仏供養といった祈りが込められています。岩手の鹿踊りは、大きく分けて「太鼓踊系鹿踊」と「幕踊系鹿踊」とに分類されます。遠野の鹿踊りは「幕踊系鹿踊」に分類され、南部遠野家の家紋の向鶴を染め抜いた布幕を両手に持って踊るのが特徴です。

  • 土間にある馬釜と呼ばれる竈の近くの壁には必ずこのような木製の面が掛けられています。これは「かまど神」と呼ばれる火の神様です。火の神であると同様に農業や家畜、家族を守る守護神ともされます。一般には竈や炉のそばの神棚に幣束や神札を祀りますが、祀り方の形態は地方によって様々です。東北地方では仙台藩領の北部では、竈近くの柱にカマ神やカマ男と呼ばれる粘土または木製の面を出入口や屋外に向けて祀ります。

    土間にある馬釜と呼ばれる竈の近くの壁には必ずこのような木製の面が掛けられています。これは「かまど神」と呼ばれる火の神様です。火の神であると同様に農業や家畜、家族を守る守護神ともされます。一般には竈や炉のそばの神棚に幣束や神札を祀りますが、祀り方の形態は地方によって様々です。東北地方では仙台藩領の北部では、竈近くの柱にカマ神やカマ男と呼ばれる粘土または木製の面を出入口や屋外に向けて祀ります。

  • 現地でガイドさんに説明してもらったことのいくつかを失念していて、この旅行記を書くにあたって「遠野ふるさと村」にメールさせていただき、いろいろ教えていただきました。

    現地でガイドさんに説明してもらったことのいくつかを失念していて、この旅行記を書くにあたって「遠野ふるさと村」にメールさせていただき、いろいろ教えていただきました。

  • ここまで見てきたいくつかの曲り家に比べて家の規模も大きく、内装の仕上げも良いものが使われているようです。まっすぐに仕上げられた梁もここだけだったと思います。

    ここまで見てきたいくつかの曲り家に比べて家の規模も大きく、内装の仕上げも良いものが使われているようです。まっすぐに仕上げられた梁もここだけだったと思います。

  • この家は映画「蜩(ひぐらし)ノ記」のロケ地でもあり、戸田秋谷(役所広司)の家の設定だったそうです。この映画は1度観た記憶があるのですが、全く記憶に残ってはいませんでした。先ほどの黒田官兵衛と「蜩ノ記」といい岡田准一はこの村に縁があったのでしょう。

    この家は映画「蜩(ひぐらし)ノ記」のロケ地でもあり、戸田秋谷(役所広司)の家の設定だったそうです。この映画は1度観た記憶があるのですが、全く記憶に残ってはいませんでした。先ほどの黒田官兵衛と「蜩ノ記」といい岡田准一はこの村に縁があったのでしょう。

  • なるほど時代劇で見るような「式台」が設けられています。現在の玄関の仕組みとは違うので、土足のまま1段上がってしまいそうです。式台の由来は武家屋敷では来客者が地面に降りることなく、 かごに乗れるように設けられた板の間のことです。

    なるほど時代劇で見るような「式台」が設けられています。現在の玄関の仕組みとは違うので、土足のまま1段上がってしまいそうです。式台の由来は武家屋敷では来客者が地面に降りることなく、 かごに乗れるように設けられた板の間のことです。

  • 磨き抜かれた板の間ですが、敷居と6センチほどの段差が見えます。これは畳が敷かれてあった名残だと思います。母の実家の京都の二条陣屋には能の間があり、同じような段差になっているので気が付きました。

    磨き抜かれた板の間ですが、敷居と6センチほどの段差が見えます。これは畳が敷かれてあった名残だと思います。母の実家の京都の二条陣屋には能の間があり、同じような段差になっているので気が付きました。

  • 屋根の棟に草や木が生えているのを「芝棟(しばむね)」といい、植物の根を張り巡らせることで屋根を補強しています。屋根の上にも秋が来て紅葉しています。

    屋根の棟に草や木が生えているのを「芝棟(しばむね)」といい、植物の根を張り巡らせることで屋根を補強しています。屋根の上にも秋が来て紅葉しています。

  • 「肝煎りの家」を出るとまた見事な紅葉を楽しめました。

    「肝煎りの家」を出るとまた見事な紅葉を楽しめました。

  • この旅から帰ってしばらくするとNHKのニュースで遠野の最低気温が-6.1℃だったと聞きました。この紅葉ももう終わっているのだと思うと、いいタイミングで旅したと改めて感じます。

    この旅から帰ってしばらくするとNHKのニュースで遠野の最低気温が-6.1℃だったと聞きました。この紅葉ももう終わっているのだと思うと、いいタイミングで旅したと改めて感じます。

  • 「水車小屋」はわらを打ったり粉をついたりした建物ですが、この時は回転していませんでした。

    「水車小屋」はわらを打ったり粉をついたりした建物ですが、この時は回転していませんでした。

  • 「こびるの家」と「肝煎りの家」もこれが見納めです。誰もいない村を歩いていると違う時代に迷い込んだような気分になれます。

    「こびるの家」と「肝煎りの家」もこれが見納めです。誰もいない村を歩いていると違う時代に迷い込んだような気分になれます。

  • 小さな池の辺りが開けているので周囲の山々を眺めることが出来ます。余計な人工物が見えないので時代劇のロケにはもってこいだと感じます。それと同時に柳田国男が訪れた遠野もこんな風景だったのだろうと想像できます。

    小さな池の辺りが開けているので周囲の山々を眺めることが出来ます。余計な人工物が見えないので時代劇のロケにはもってこいだと感じます。それと同時に柳田国男が訪れた遠野もこんな風景だったのだろうと想像できます。

  • どこを切り取っても絵になります。この草地ではNHK大河ドラマの「真田丸」の武田勝頼最後の戦のシーンが撮られたそうです。稲垣吾郎の「悪魔の手毬唄」でも使われています。

    どこを切り取っても絵になります。この草地ではNHK大河ドラマの「真田丸」の武田勝頼最後の戦のシーンが撮られたそうです。稲垣吾郎の「悪魔の手毬唄」でも使われています。

  • 村内には椎の木が植えられていて、小さなドングリがたくさん落ちていました。途端に頭の中は柳田国男から宮沢賢治に切り替わってしまいます。黄金色のドングリが落ちていないか探しましたが、全部が普通に茶色でした。少し前に11歳の姪と「どんぐりと山猫」について語り合ったばかりなので、この景色を見せてやりたいと思いました。

    村内には椎の木が植えられていて、小さなドングリがたくさん落ちていました。途端に頭の中は柳田国男から宮沢賢治に切り替わってしまいます。黄金色のドングリが落ちていないか探しましたが、全部が普通に茶色でした。少し前に11歳の姪と「どんぐりと山猫」について語り合ったばかりなので、この景色を見せてやりたいと思いました。

  • 池から流れ出る水が木製の樋に集まり、流れ込んだ水の重さで臼を撞く「バッタリ小屋」というものは初めて見ました。この下には刈入れの終わった田んぼが広がっています。ここではNHK大河の「天地人」のオープニングで直江兼続(妻夫木聡)が「愛」の旗を掲げて歩いていました。

    池から流れ出る水が木製の樋に集まり、流れ込んだ水の重さで臼を撞く「バッタリ小屋」というものは初めて見ました。この下には刈入れの終わった田んぼが広がっています。ここではNHK大河の「天地人」のオープニングで直江兼続(妻夫木聡)が「愛」の旗を掲げて歩いていました。

  • 実際に使われていたのでバッタン!という音がします。以前妻と旅した小鹿田の里で見た「唐臼」と同じ仕組みです。水車より簡易に穀物を挽くシステムです。

    実際に使われていたのでバッタン!という音がします。以前妻と旅した小鹿田の里で見た「唐臼」と同じ仕組みです。水車より簡易に穀物を挽くシステムです。

  • 「弥次郎どん」には立ち寄りませんでしたが、ここも「天地人」で直江兼続の生家として使われていますし、「愛しの座敷わらし」のメインロケ地でもあったそうです。

    「弥次郎どん」には立ち寄りませんでしたが、ここも「天地人」で直江兼続の生家として使われていますし、「愛しの座敷わらし」のメインロケ地でもあったそうです。

  • 見事なモミジの中を歩き続けます。

    見事なモミジの中を歩き続けます。

  • 昨年紅葉の時期に訪ねた京都の桂離宮や修学院離宮の旅を思い出します。

    昨年紅葉の時期に訪ねた京都の桂離宮や修学院離宮の旅を思い出します。

  • この田んぼは大河ドラマ「真田丸」で真田の郷に帰郷したシーンで使われ、堺雅人や草刈正雄、高畑淳子や大泉洋、長澤まさみと木村佳乃が歩いています。「龍馬伝」では竜馬と加尾が出会うシーンや上士に土下座する場面で使われています。

    この田んぼは大河ドラマ「真田丸」で真田の郷に帰郷したシーンで使われ、堺雅人や草刈正雄、高畑淳子や大泉洋、長澤まさみと木村佳乃が歩いています。「龍馬伝」では竜馬と加尾が出会うシーンや上士に土下座する場面で使われています。

  • 田んぼの真ん中から周囲を見渡します。そろそろ見学も終わりなので、曲り家も見納めです。

    田んぼの真ん中から周囲を見渡します。そろそろ見学も終わりなので、曲り家も見納めです。

  • マヨイガから帰ってきた気分です。

    マヨイガから帰ってきた気分です。

  • 普通であれば散策する他の観光客の方を避けてシャッターを切るのですが、ここではその必要はありませんでした。

    普通であれば散策する他の観光客の方を避けてシャッターを切るのですが、ここではその必要はありませんでした。

  • 紅葉以外にも木々には実が生っていて楽しむことが出来ました。

    紅葉以外にも木々には実が生っていて楽しむことが出来ました。

  • 錦秋というのはこんな風景なのだろうなと思います。

    錦秋というのはこんな風景なのだろうなと思います。

  • 最初に見学した「大工どん」の庭先にはナマコ壁と白漆喰の美しい蔵もありました。

    最初に見学した「大工どん」の庭先にはナマコ壁と白漆喰の美しい蔵もありました。

  • この家は花巻市大迫町から移築されたので遠野の曲り家とは造りが少し違います。

    この家は花巻市大迫町から移築されたので遠野の曲り家とは造りが少し違います。

  • 見学したところ以外にも陶芸や木工の体験も出来る建物もありました。

    見学したところ以外にも陶芸や木工の体験も出来る建物もありました。

  • ビジターセンターには巨大なかまど神の面も飾られていました。

    ビジターセンターには巨大なかまど神の面も飾られていました。

  • 案内してくれたガイドの女性は一度は遠野を離れましたが、改めて良さを感じて遠野に戻られたそうです。いろいろな伝統を学んでいて、藁細工も習っていると言っていました。その師匠の造ったワラツマゴと呼ばれる雪靴が並んでいました。

    案内してくれたガイドの女性は一度は遠野を離れましたが、改めて良さを感じて遠野に戻られたそうです。いろいろな伝統を学んでいて、藁細工も習っていると言っていました。その師匠の造ったワラツマゴと呼ばれる雪靴が並んでいました。

  • 食事時間も含めて1時間30分で見学が終わりました。意外に歩く距離が長いツアーで、この後も終日歩き回っていた気がします。

    食事時間も含めて1時間30分で見学が終わりました。意外に歩く距離が長いツアーで、この後も終日歩き回っていた気がします。

  • ハート形のドウダンツツジに見送られて早池峰神社に向かいます。

    ハート形のドウダンツツジに見送られて早池峰神社に向かいます。

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2022平泉・花巻・遠野の旅

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