2019/06/11 - 2019/06/18
25位(同エリア162件中)
ポポポさん
この旅行記スケジュールを元に
火焔山の山麓にあるベゼクリク千仏洞を観光した後はカレーズを見に行きました。
カレーズは天山山脈の雪解け水を地下水路に引き込んで灌漑用水や飲料水として利用できるようにした地下の施設である。
一般に雪解け水が流れる地下水路と竪井戸を合わせたものをカレーズと呼んでいる。
<旅程>6月15日
トルファンー高昌故城ー火焔山ーベゼクリク千仏洞ーカレーズーブドウ農家ーウルムチ
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
6月15日旅行5日目の続きです。
前回の旅行記はベゼクリク千仏洞からトゥハ油田まででしたが、掲載を忘れていた火焔山の写真があったので少し時間を戻してみようと思う。
ベゼクリク千仏洞に駐車場を出発して少し進むと三蔵法師一行の像があったが、そこからさらに山を下った所にまた別の三蔵法師一行の像があった。
写真は孫悟空、沙悟浄と猪八戒。それと三蔵法師が乗っていた馬。三蔵法師は孫悟空の台座の影になっているのだろう。 -
三蔵法師一行を正面から写す。
孫悟空の台座には火焔と見えるが火焔山と刻まれているのだろうか。手前の女性は芭蕉扇を持つ鉄扇公主かな。でも手に持つのは芭蕉扇ではない。三蔵法師の像も無い。どうして三蔵法師はいないのか?牛魔王に捕まり人質にされたのか?でもこんな話はなかったと思うが・・・。よう分からん。
左の丸屋根の建物には観音堂と書かれてある。ここはお寺かな? -
入り口の右側には観音像や仏像があるのでお寺のようだ。
-
寺の入り口の左は竜の頭を持つ芋虫のような物が・・・。
本当に寺だろうか?竜の口の横に名前が掲げられていたが「火焔山○○」とあり、寺の字は無い。
○○の漢字が判別できないのでどんな施設なのか分からない。 -
建物の外観。竜らしき物の口が入り口らしい。こんなところにテーマパークは無いだろうから印象から寺としておこう。
しかしこの建物の入り口や周囲には鉄条網が施されていた。ウイグル人の暴動に対する対策なのだろう。 -
これも火焔山。山肌に地層が見える。
火焔山 山・渓谷
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前方の山は火焔山。
ここはベゼクリク千仏洞に行くときに通過した検問所だ。検問所は道を左折した先にある。ここを通過すればトルファン市内だ。火焔山 山・渓谷
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高昌故城に行くときに見た三蔵法師一行の像。
帰りは右座席から見えたのでしっかりカメラのシャッターが切れた。 -
三蔵法師一行の写真をもう1枚。
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如意棒型の巨大温度計。現在気温は41度。今度は温度まではっきりと見えた。
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おなじみの鉄扇公主。側にはラクダがいた。ここはラクダにも乗れるようだ。
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牛魔王だ。今度の牛魔王はピンボケになってしまった。
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トゥハ油田だ。これだけ石油採掘ポンプが並んでもトゥハ油田の規模を想像するのは難しい。
百聞は一見に如かず。是非実際の景色を見て規模の大きさを体感してほしい。 -
市内に近づくに連れてブドウ畑が増えてきた。
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トルファンではワイン用のブドウも栽培しているが、主力は何といっても干しブドウだそうだ。
ここでは種無しブドウも栽培している。通常の干しブドウと異なり干しブドウの色が緑色をしている。この干しブドウの方が通常の干しブドウよりも価格が高い。 -
トルファン市の郊外にはこのようなブドウ畑が沢山ある。
今日の午後は葡萄農家に民家訪問として訪れることになっている。いろいろな干しブドウが試食できるそうだ。 -
トルファン市内に入ってきた。
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トルファン市内の道路。ピンボケのため分かりにくいが中央が車道、その左右が歩道になっているのだが歩道の上にはブドウ棚が設えてある。暑さが厳しいトルファン市に在っては格好の避暑の場所なのだ。歩道ではあるが日陰にベンチが置かれていて休憩もできるそうだ。
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昼食は高昌大酒店のレストランだった。高昌大酒店は3つ星相当のレストランだそうで料理も普通のトルファン料理だろうと思われた。
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昼食はトルファン料理。すぐに箸が付けられたため料理がぐちゃぐちゃ。お口汚しのような写真ですみません。
見た目は良くないが料理は美味しかった。特に野菜料理が抜群に美味しい。そして新疆ウイグル自治区のレストランと言えばスイカだ。
暑い所だけにこのスイカがとても美味しかった。 -
レストラン内部の様子。
昼食の後はトルファンで最後の観光地カレーズに向かった。 -
カレーズ民族園に到着。
カレーズ民族園とはカレーズの仕組みや作り方を説明する施設やカレーズ本体、土産物店やレストランなどで構成する複合施設である。
この民族園の中に実際に使用中のカレーズがあり、地下の水路を見ることができる。カレーズ民族園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
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葡萄棚の中を通って展示室から観光した。
カレーズ民族園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
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ここからがカレーズの地下水路や竪井戸の製作展示区域だ。
それではここで簡単にカレーズについて説明したい。天山山脈の雪解け水はゴビ砂漠の伏流水として地下に沈んでいる。この伏流水を地下水路に引いて灌漑に利用したり、飲用水として利用したりする施設がカレーズで地下水路と井戸として使用する竪坑とで構成されている。カレーズ民族園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
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これは地下水路に付ける井戸(竪坑)の模型。
滑車を使用して地下の土を掘りだしているところ。 -
これは地下水路を掘るために竪坑から地下に作業員が下りるところ。
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地下の土砂を籠に入れて巻き上げているところ。
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巻き上げる動力は牛だった。
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牛を使って掘った地下の土を巻き上げているところ。
昔も今も地下水路の掘削は、中が狭いため基本人力だそうだ。 -
カレーズの俯瞰図。上空から写した写真だが沢山のカレーズが造られていることがこれで分る。
線のように伸びているのがカレーズで、小さな丸い円が井戸(竪坑)である。
カレーズの規模は写真で見ると一目瞭然、こんなに沢山のカレーズがあるとは思ってもみなかった。 -
カレーズの俯瞰図。
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カレーズの地下水路の写真。
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展示区域の先には土産物店が並ぶ部屋があったが、そこの床からカレーズを見ることができた。
土産物店がある部屋は本来はカレーズ観光の出口に当たる所だが、当日はカレーズの入り口が工事中のため我々は出口の方から観光することになった。カレーズ 建造物
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カレーズの出口から中に入る。カレーズの内部は地下水路の他に内部が見学できるように見学路が付けられていた。
元々は水路の清掃や補修のために設けられたのであろうが、今は見学路になっている。
写真のようにカレーズのすぐ側まで行けるが水路に手を付けるのは御法度。この水は飲料用にも使われるからである。カレーズ 建造物
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水路に沿って見学路があった。写真では分かり難いがとても清んだ水が流れていた。
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カレーズの地下水路。
カレーズ 建造物
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竪坑の井戸を下から眺めた。
カレーズ 建造物
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これが本来のカレーズの地下水路。地下の岩盤を手堀で掘ったことが分る。
出口付近は観光客が歩き易いように水路の側にも見学路が作ってあったが、水路の中に入って行くほど昔のカレーズの様子が分かる。カレーズ 建造物
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古い時代のカレーズ。
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カレーズの岩盤に取り付けられた竪井戸の案内板。
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竪井戸。地下水をくみ上げる場所なので井戸の下は割と広いスペースになっていて底に地下水路がある。
カレーズ 建造物
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清流が流れるカレーズの地下水路。
カレーズ 建造物
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これも竪井戸だがかなりの深さがあるように思われた。
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カレーズの中の地下通路。このような通路を進んで行くと竪井戸や地下水路にたどり着く。
カレーズに出口から侵入したので入り口まで辿り着くことはせず、途中で引き返した。カレーズ 建造物
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カレーズ民俗園のブドウ棚トンネル。ブドウ棚から差し込む太陽の光が心地良かった。
トルファンの日中温度は41度から42度だがぶどう棚の日陰の下ではとても涼しい。砂漠地帯のため湿気が無いからだと思うが、居心地が良い。とても日中温度が40度以上もする場所とは思えない。カレーズ民族園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
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ブドウ棚の下はとても爽やかで清々しい。
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民族園の中にある小庭園の噴水。カレーズの雪解け水をくみ上げて噴水にしてあった。
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トルファンで最後に訪れたのはブドウ農家。写真は農家の子供達だ。
トルファンの民家訪問と干しブドウの試食と旅程には書かれてあったが実際はブドウ農家で干しブドウの買い物だった。
露店や屋台で販売している干しブドウは蠅がたかってきて不衛生だから買わない方がいいと敦煌のガイドから聞いていた。
この家では無農薬でブドウを栽培しているので安全な干しブドウである。さらには蠅などがたかることが無いように管理しているので安心だとガイドの胡さんが売り込んでいた。 -
家の前のブドウ棚の下に観光客用の席が設えたあった。日蔭だから涼しいし、ブドウの葉の間からは木漏れ日が差し込んでいた。
座の敷物やテーブルクロスの模様や色がとても鮮やかだった。 -
テーブルの上には干しブドウと干し杏、パンが並べられていた。一同席に着いたところで試食開始。干しブドウは普通のブドウと種無しブドウ、どちらも美味しいが種無しブドウの方が食べやすい。
試食中に胡さんからブドウの種類と値段の説明があった。無農薬という事で市場で販売している価格の2倍以上と高い。価格は種無しブドウが一袋(500g)70元(1250円)。同じものが市場では30元(530円)ウルムチに向かう途中で寄った市場の豆販売店では25元(445円)だった。普通の干しブドウは一袋50元だったと記憶している。
私は種無しブドウと普通の干しブドウを一袋ずつ買ったが、メンバーの中には3袋4袋と買う人もいた。
宣伝文句は蠅がたからないように注意しているとのことだったが、人間様の警戒網をかい潜って2匹3匹と寄ってきて、追い払ってもまた寄ってくる。
我々が干しブドウを買い終わった後あるご婦人から衝撃的な一言が・・・「先程ね皆さんが買い物している時にトイレに行ったの。ここはぽっちゃん便所だったんだけどハエが一杯たかっていたのよ。」・・・これを聞いた時皆言葉が出なかった。聞くんじゃなかった。もっと早く言ってよ。皆同じ気持ちだったと思う。
押し黙って不穏な空気が流れたがもう買った後なのでどうしようもなかった。 -
他のツアーでもブドウ農家で買い物タイムがあるかもしれません。その時はちょっと待て、トルファンからウルムチに行く途中でトイレ休憩に寄るはずだ。そこは多分大きな市場のはず。市場には衛生的な豆屋があってそこでは安価な干しブドウを売っている。そちらを検討してみてはいかがだろうか。試食した限りでは味は我々が購入したブドウ農家の干しブドウと変わらない。但し無農薬かどうかは分からないが店の中にハエは一匹もいなかった。
写真はブドウ農家の御主人だが名前は忘れてしまった。前に並べられているのは6種類の干しブドウだが大きく分ければ種無しブドウと普通のブドウだった。
トルファンの干しブドウは美味しいのでお土産には喜ばれると思います。
これでトルファンの観光は終了。バスでウルムチに向かいました。トルファンからウルムチまでバスで3時間半、長丁場のバス旅でしたが詳しくは次の旅行記で。
今回も訪問下さり誠にありがとうございました。
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