2021/09/08 - 2021/09/08
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kojikojiさん
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ツアーの5日目は「知床周遊コース」に参加しました。今回のツアーは10日間のうち日帰りツアーが4本設定されており、参加でも不参加でもよいという自由なスタイルです。1本目が「釧路湿原・摩周湖周遊コース」で、今日から3連荘で日帰りツアーが続きます。3日連続でバスの走行距離が300キロ以上のコースです。知床までのルートは摩周湖からの帰り道を逆行するコースで、釧路湿原の東側の釧路川に沿って北上します。最初の休憩は弟子屈町の道の駅摩周温泉でしたが、色とりどりの花が咲き乱れとてもきれいなところでした。そのあとは知床のウトロまで走り抜けますが、途中の川湯温泉の硫黄山などには立ち寄りません。車内では添乗員さんから「知床半島クルーズが荒天のために欠航になりましたので返金になります。」とアナウンスがあり、テンションが下がります。必然的に知床五湖の散策に変わるので、歩くのがあまり好きではない妻は余計に元気がなくなりました。バスがオホーツク海に出ると確かに波が強く、観光船だと出港は難しいのかなと思いました。お昼前にウトロの道の駅シリエトクに到着して、ここでお昼休憩になりました。クルーズ船お腹で食べるはずだったお弁当が配られて、思い思いにベンチに座っての食事ですが、我が家は前日に仕入れておいた花咲ガニと毛ガニと福司の冷酒と缶チューハイで宴会になってしまいました。こんなこともあろうかと思って大きめの保冷バックと保冷剤を持ってきて良かったと思います。食事の後は恨めしそうにウトロ港を見送って知床五湖を目指します。途中からネイチャーガイドの方がバスに乗り込んで、車内からガイドが始まります。そしてそのまま知床五湖の散策が始まります。ガイドレシーバーを使っての説明を聞きながら周囲の風景を堪能しました。残念ながらヒグマやエゾジカの姿は見ることは出来ませんでしたが、羅臼岳から知床硫黄山までの山並みがきれいに見えたのは良かったです。添乗員さんによると「今日のネイチャーガイドさんは有名な方なんですよ。」と教えてくださいましたが、調べてみるとサーモスのCMにも出ている方でした。知床五湖の散策は一番短いコースでしたし、知床半島クルーズも欠航でしたので近い将来に羅臼のクルーズと合わせて個人で再訪しようと思いました。ネイチャーガイドさんと別れてウトロ港まで戻り、オシンコシンの滝を見学するとこの日の予定は終わりなので、往路と同じルートで釧路まで戻りました。クルーズ船が欠航になった分だけ時間が短縮されたので、釧路へ戻る時間が1時間以上早まり、塘路の近くで夕日を見ることが出来たのと、釧路市内のレストランが開いている時間に戻れてよかったです。最初に停まったラ・ヴィスタホテルでバスを降りて、近くの末広町の「泉屋本店」に飛び込んで名物のスパカツを食べることが出来ました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス 船 タクシー JALグループ JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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ツアー5日目です。この日はホテルを午前7時50分に出発して「知床周遊コース」の1日ツアーに参加します。少し天気が良くなさそうなのが気になります。
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ツアーのバスは午前7時30分にはホテルに到着していました。この日もプリンスホテルからラ・ヴィスタを経由して出発します。
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10日間のうちツアーが開催されるのは4日間だけで、道東各地を案内してもらえます。中には参加されない人もいるので相変わらずバスはガラガラです。
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この日のルートは一昨日の復路と同じで、釧路湿原の東側を北上して、弟子屈からさらに北を目指します。
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釧路駅へ向かう釧網本線の汽車がラストスパートをかけています。2両編成なので通勤通学でお客が多い時間帯なのかもしれません。
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この日も車窓の右側には塘路湖が見えました。妻が「あっ!」と声を上げると湖畔にエゾシカの姿が見えました。
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そして左側の車窓にシラルトロ沼が見えます。
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初めて見る野生のタンチョウです。日本では北海道東部に周年生息(留鳥)するというのは今回初めて知りました。ずっとロシアから渡ってくるのだと思っていました。越冬地は主に釧路湿原周辺ですが、近年は冬の餌付けの成果で十勝平野西部や根室地区での越冬例が確認されているそうです。
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釧路川をずっと源流の屈斜路湖へ向かって遡っていきます。
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タンチョウといい、ホルスタインといい、後ろに積まれたロールベールのラップの色も白と黒なのが面白いです。
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タンチョウは全長140センチで、翼長64 - 67センチ、翼開長240センチで、体重は10キロほどだそうです。頭頂にはほぼ羽毛がなく黒い剛毛がまばらに生え、赤い皮膚が裸出しています。タン(丹)は「赤い」の意で、頭頂に裸出した皮膚に由来します。
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タンチョウのつがいは相手が死ぬまで共に過ごすそうです。子育ても夫婦が協力して行い、9月頃は雛が巣立つ頃でもありました。よく見ると後ろにはオスとメスのエゾジカまでいました。アイヌ語では「サロルンカムイ」と呼ばれ、これは「葦原の神」の意があるそうです。
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間近でタンチョウを見て喜んでいると添乗員さんから「本日の知床半島クルーズは荒天のため中止になります。」という悲しい案内がありました。朝の時点で3時間コースは運休になったと聞いていたので、ショックはそれほど大きくはなかったですが…。
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バスが1時間30分ほど走ると弟子屈の道の駅摩周温泉でトイレ休憩になりました。ツアーの予定表には書かれてありませんが、長距離移動の時のトイレ休憩はたいてい楽しいところに停まるので楽しみにしています。本当は事前に教えてもらえると準備もできるのですが大抵は当日まで分かりません。
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驚いたのはこの花の美しさです。色とりどりのサフィニアが咲き乱れています。またその花の色の濃いのに驚かされます。
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シルバーダストは寒さに強くて冬に霜が当たっても枯れないので北海道の気候にも合うのでしょうね。花が断続的に咲きますが、きれいに手入れがなされていると思いました。
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あいみょんの「マリーゴールド」も思い出しますが、2012年の映画「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」が面白かったと思い出します。007スカイフォールでM役だったジュディ・デンチやパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズのデイヴィ・ジョーンズ役のビル・ナイとかイギリスの俳優の演技が良い映画です。
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老眼なのではじめはラベンダーかと思いましたがセージでした。サルビア系の花だけで花壇になっているのもすごいなと思いました。後ろに見える赤いのが昔からよく見かけるサルビアです。そしてセージという名前からサイモンとガーファンクルの「スカボロフェア」をどうしても思い出してしまいます。
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サルビア・フェリナセアも名前も通りサルビアの種類です。
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サフィニアはサントリーと京成バラ園芸が共同で1989年に開発したペチュニアの園芸品種ですね。この花を見るとスペインのコルドバのパティオ祭りへ行ったことを思い出します。町中のパティオがこの花で埋め尽くされていました。
コルドバのパティオ祭り https://4travel.jp/travelogue/11365486 -
トイレ休憩の時間がまだ15分ほどあったので足湯も楽しみました。今回の旅では温泉に浸かるとこは出来ませんでしたから。
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通りの向こうのグリーンの屋根に白い外壁の「辻谷商店」と「つじや食堂」は、各国の雑貨とスープカレーが楽しめる弟子屈の人気店だそうですが、立ち寄っている時間はありません。
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バスは休憩を終えるとすぐに出発します。次の休憩はお昼までありません。
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バスの車窓の左側にアイヌ語で裸の山を意味するアトサヌプリと呼ばれる硫黄山が見えました。山腹には熊落としとよばれる爆発火口がありますが、これはアイヌの人々が3方向から熊を追いやって火口に落とす猟に浸かったとガイドさんから説明がありました。
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バスは川湯温泉の近くを通り過ぎます。この牧場の近くを左に曲がると川湯温泉があり、硫黄山の山麓まで行くことが出来ます。ただ、今回のトラピックスのツアーでは硫黄山や屈斜路湖の砂湯や阿寒湖には立ち寄らないので、自由行動日に3つの湖を巡るピリカ号という観光バスを別に申し込んでいます。
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道産子の馬にも乗ってみたかったです。
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信号もないまっすぐな1本道がどこまでも続いていきます。
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このあたりからは斜里岳は雲の中で見ることは出来ませんでした。あの山の向こうに行くのですから天候が心配になります。何しろ知床クルーズが欠航になったので知床五湖のトレッキングが待っています。
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見たこともないようなホイールトラクターから何かを散布しています。この畑は甜菜畑なので刈り取った後の葉っぱは飼料になるのだと思います。
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斜里岳の山頂が顔を出しました。
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ずっと離れて走っていた釧網本線の線路が近づいてきたので斜里も近いのだと思います。この日はずっと釧網本線の線路を通過するたびにシャッターを押していました。ただ1度だけもういいやと思ったことがあったのですが、そんなときに限って線路の上に立派な牡鹿がこっちを向いて立っていました。
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国道334号線に入ると斜里岳がどんどん近づいてきます。
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オホーツク海側に出ると酪農農家は減って、甜菜やジャガイモの畑が多くなってきました。
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遥か27キロ先を見晴らす絶景ルート「天に続く道」の途中からの写真です。バスの座席から通路に顔を出してフロントガラス越しに写真を撮るのはなかなか難しいです。
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突然に海岸線に出ました。確かに白波が立っているのでこれでは観光船は出港できないと思いました。
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それよりもこの海がアムール川から流れてくる氷で埋め尽くされるのだと思うと自然ってすごいなと感じます。ヨーロッパの旅の帰りに冬のアムール川の上空を飛んだことがありますが、河口からオホーツク海へ流れ出る氷を見たことを思い出します。
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ここからずっと知床半島の海岸線を走るのでバスの左側の車窓がきれいです。
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もう何十年もサーフィンはやっていませんが。
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最初はアザラシかと思いましたが波乗りを楽しんでいる人が2人いました。
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斜里を超えるとどんどん波が強くなっていく気がします。
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波はいくら見ていても飽きないですね。
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バスガイドさんから説明のあった夫婦岩です。10月下旬には伊勢志摩に行くことを思い出し、ここの夫婦岩はずいぶん近いなと思いました。
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遠くにカメ岩(チャシコツ崎)が見えてきました。斜里方面からウトロ市街地に入る手前に見えるチャシコツ崎。この崎の形状が亀のように見えることからカメ岩と呼ばれているそうです。
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この岩の高さは55.3メートルあり、ウトロではオロンコ岩に次いで大きな奇岩となっています。映画のガメラのサイズは体高60メートルなのでほぼ原寸大ということになります。
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確かに巨大なカメ以外には見えません。
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お昼前にウトロの道の駅うとろ・シリエトクに到着しました。本当は知床クルーズの船の中で食べるはずだったお弁当はここで食べることになります。
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添乗員さんにお願いしていたお弁当以外に昨日買った蟹たちがつまみになります。まずは缶チューハイで乾杯です。
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お弁当もカニですが、箸袋をよく見たら和商市場の「露風庵」で作られたものでした。1,200円のオプションでしたが美味しかったです。
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和商市場の「さとむら」の隣のカニ専門店の「嶋田」で買ったお酒のお供です。
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毛ガニは味噌がたっぷり入った甲羅と身は別々でしたが、味噌をつけるだけでとてもおいしかったです。最後は福司の冷酒を注いで甲羅酒ですね。
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小さめですが花咲ガニ1杯分の身が甲羅に詰まっています。丸ごと1パイで買ってくるつもりでしたが捌いてあるので休憩時間内で食べることが出来ました。こんなこともあるかと思って保冷バックと保冷剤を家から持ってきて良かったです。
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道の駅の隣には知床世界遺産センターもあり、集合までに時間があったので立ち寄ってみます。
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知床世界遺産センターはヒグマやエゾシカなどの知床に住む動物の実物大の写真が展示されています。知床の自然の素晴らしさと利用にあたって守るべきルール・マナーを知るには良い施設だと思います。
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ウトロ港の先にはオロンコ岩と呼ばれる巨大な岩山が異様な姿を見せていました。この辺りに住んでいた先住民族「オロッコ族」からこの名がついたといわれるそうです。高さが60メートルあり、階段もあるので登ったら周囲の景色がきれいだと思います。
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左に見えるオロンコ岩は奥行きはあまり無いのが分かりました。港にはゴジラ岩もあるのですが、走るバスの中からは確認できませんでした。
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進行方向にはプユニ岬が見えてきました。 ここは流氷の最初の接岸地で、水平線に沈む夕陽の名所として知られる場所だそうです。
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プユニ岬に向かっては海岸線から登り坂に変わりますが、そのためにウトロ港がきれいに見えました。その奥には水平線と網走方面の山々が見えます。
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羅臼岳から続く知床連山の山並みもきれいに見えてきました。一番奥が知床硫黄山で、火口部の削れた部分が雲間から頭を出しています。この後知床自然センターでネイチャーガイドの女性がバスに乗り込んでバスの中から説明が始まります。
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海岸線にヒグマがいないか目を凝らしますが、その姿はありません。重ね重ね知床クルーズが中止になって残念です。
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午後1時前に知床五湖フィールドハウスに到着しました。これから知床五湖の散策ですが、実際はオリエンテーションを受けたりする時間もないので、木道の部分を往復する1つの湖までを歩くだけです。
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先ほどまできれいに見えていた知床連山は山の向こうから押し寄せる雲に覆われてしまいました。
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現地では単に硫黄山(イワゥヌプリ)と呼ばれるそうですが、弟子屈町にも硫黄山(アトサヌプリ)があるため、区別するために知床硫黄山と呼ばれています。山頂だけではなく山腹にも硫気孔が存在し、常に噴煙を上げていますが、雲がかかっているので分かりにくいです。
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羅臼岳は知床連山の主峰及び最高峰で標高1,661メートルあるそうです。古くはアイヌ語でチャチャヌプリ(爺爺岳)と呼ばれたそうです。羅臼はアイヌ語でラウシで「魚の臓物を処理した場所」という意味だそうです。
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約1時間のハイキングのスタートの前にルートの説明があります。知床五湖の中の高架木道のルートを湖畔展望台まで歩いて、そこから戻ってくるコースです。1周するコースもありますが、木道ではないので事前にレクチャーを受けないと歩くことは出来ません。ネイチャーガイドさんの説明を受けてからスタートします。
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スタート前に写真を撮っておきますが、今回のツアーの参加者の方はほとんど写真を撮らない方ばかりだったので我が家は目立ってました。
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ツアーのコースはこのような高架になった木道の上を歩くことになります。手摺の下には電気柵が設けられていて、ヒグマが登ったりできない仕組みになっています。
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地面を歩こうにもこのような湿地とそこに群生する笹で覆われているので歩けないと思います。ここでもガイドさんから笹の背丈でそこに降る雪の高さが分かるという説明がありました。
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この辺りは知床半島の海岸線の断崖の上に当たり、その高さは200メートルほどあるそうです。写真を撮りながらでもガイドさんの説明はガイドレシーバーで聞けます。雑音が入りだすと置いて行かれていると気づきます。
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このあたりも含め元々は昭和40年頃まで開拓入植者の放牧地だったそうです。その名残のような当時の樹木が残っていたりします。
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知床開拓の歴史のはじまりは今からおよそ100年前にさかのぼり、1915年頃に道内から7戸が幌別川の東側の原野に入植したのが岩尾別地区開拓の始まりだそうです。
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その後の国の開拓計画によって戦前戦後を通して3度にわたる開墾が試みられ、戦前のピーク時には福島県や宮城県などからの入植者で岩尾別地区に60戸ほどの集落ができたそうです。
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開墾をすすめる中で地中の転石が多いために畑として使うことが出来る面積が少ないことがわかり、開拓計画も全般的に見直されることになります。1960年代に入ると知床は原生的な自然の価値が評価されて国立公園に指定されます。
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「日本列島改造論」による土地投機ブームの中にあり、知床半島の国立公園内に残っていた開拓跡地にも道内外の不動産業者からの買い取りの手が伸び、乱開発の危機が迫っていました。町は開拓跡地となった土地を国や北海道に買い上げてもらうよう要請をしましたが、当時の公園区域指定状況では制度上の買い上げ対象にはならなかったそうです。
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朝日新聞朝刊の「天声人語」欄で紹介されていたイギリスのナショナル・トラスト運動に注目し、これを読んだ町長は知床流のナショナル・トラストとしての行動開始を決断しました。そして、1977年2月に「しれとこ100平方メートル運動」のスタートします。
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高架木道を超えたヒグマかと思ったら妻の後ろ姿でした。
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知床五湖の1湖に到着しました。湿地に浮かんでいるのは睡蓮だそうです。元々この地に生息する植物ではなく、開拓入植者による観賞用のものだったそうです。
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羅臼岳から知床連山にかかっていた雲が晴れました。
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湖面に写り込んだ羅臼岳もきれいでした。
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ここまで歩いてもエゾジカもヒグマも何も見ることは出来ませんでしたが満足です。
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ワイドレンズで撮って羅臼岳から硫黄岳まで全部がギリギリで収まりました。
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添乗員さんに写真を撮ってもらいました。
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この時のネイチャーガイドさんは知床ネイチャーオフィスの佐々木恵という方でしたが、添乗員さんが「あの方有名な方なんですよ。」と教えてくださいました。
https://www.youtube.com/watch?v=orJYTs7eYtk -
颯爽と歩くガイドさんの後ろを妻がゆっくり歩く姿に貫録を感じます。
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今回は知床半島クルーズも結構になってしまい、知床五湖のハイキングもほんの一部だったので、近い将来に羅臼のクルーズとウトロを合わせてもう一度来たいと思いました。
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遅れて知床五湖フィールドハウスに戻ると、妻はソフトクリームを買っていました。こんなところは素早いです。
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ここのコケモモのソフトクリームは有名だそうです。
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バスに乗るころには知床連山の山並みは雲に隠れてしまいました。
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ウトロに戻る途中エゾシカの親子が道路を横切りました。
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今年生まれたばかりの小鹿は道路脇の法面(のり面)を登ってしまいました。
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母鹿はゆっくり歩いているので写真を撮ることが出来ました。
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この標識ジカは、北海道立総合研究機構が今年から3年間かけて実施する調査・研究の取組みのひとつで、行動追跡や生存率、妊娠率などを調べ、エゾシカの個体群がどのように変化しているか分析するために実施しているそうです。
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ちょっとかわいそうな気もしますが、高密度状態のシカは植生に影響を与えるし、ヒグマはシカの新生子や衰弱した個体を捕食しているので調査が必要なのだと思います。
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眺望の良いタイミングでハイキングできましたが、ヒグマに会えなかったのが残念です。
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ガイドさんが双眼鏡で探してくれますが、ヒグマの姿はありませんでした。この時期鮭が川を遡上するので川筋で姿を見る事が多いそうです。今回見る機会はありませんでしたが、知床半島には約500頭のヒグマが生息していて、世界的に見ても高い密度で生息している場所だそうです。これはそれだけ生きていくための餌が豊富だということなのでしょう。
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このころはまだエゾジカも珍しかったのですが、旅の終わりころには見慣れてしまいました。
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釧路に戻る途中にオシンコシンの滝にも立ち寄りました。このオシンコシンという名前はアイヌ語で「エゾマツが群生するところ」という意味の「オ・シュンク・ウシ」から転じたそうです。
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滝の中ほどの高さまで階段で登り、間近で見る幅約30メートル落差約80メートルの滝はかなりの迫力ですが、夕暮れ時なので太陽光線が当たっていたらもっときれいだったと思います。
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とはいえ記念写真は残しておきましょう。
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オシンコシンの滝の駐車場から道路を渡ると海岸線がきれいに見えました。
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遠く網走辺りの山までがきれいに見えました。
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夕方になっても波は強いようです。
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海岸線を離れると斜里だけがきれいに見えてきました。畑の白い花はジャガイモの花です。知床ではまだ花が咲いていましたが、翌々日に行った十勝平野では収穫が始まっていました。
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北海道らしい風景が延々と続きますが、見ていて飽きることがありません。
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畑の畝でさえ美しく思えます。
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峠を越えている最中に一瞬だけですが屈斜路湖が見えました。
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硫黄山は往路より復路のほうが道路の真正面に見えるのできれいでした。
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トラピックスのツアーでは立ち寄りませんが、4日後のピリカ号の観光バスでまた来ることになります。
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川湯温泉の近くの牧場を通過します。
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帰りもトイレ休憩で道の駅摩周温泉に立ち寄りました。
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花の写真も撮ってしまったので少し周辺を歩いてみました。
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すぐ脇に屈斜路湖から流れて間もない釧路川がありました。
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かかっている橋は「なんだろう橋」という名前で、アーチのきれいな橋です。材質は西アフリカ原産のボンゴシという材で、水に沈むほどの密度があり、コンクリートと同じ強度があるそうです。
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橋の上からは釧路川と硫黄山がきれいに見えました。
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同じツアーの人でもこんなところまで歩いてくる人はありませんね。
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対岸には水郷公園がありました。中を歩いてくるほどの時間はないのでここまでです。
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弟子屈町を走ると現れるのはホルスタイン。
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そして摩周牛と思われる黒毛牛。
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そして牧草地で遊んでいるエゾジカ。復路はタンチョウの姿はありませんでした。
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釧路湿原の脇を通過するころに夕焼け空になってきました。
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シラルトロ沼も一昨日はまた違った姿を見せてくれました。
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何とも幻想的な姿です。
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いくら見ていても飽きない景色ですが、写真に撮ろうとすると走行中のバスからだと結構難しいです。
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アルプスの画家セガンティーニの絵画のような夕焼けです。セガンティーニを教えてくれた父に見せたい風景です。
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塘路湖の湖面も夕焼け空の色が反射しています。
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釧路に戻ってくるとすっかり夜になっていました。ただ、知床半島クルーズが中止になったので予定よりは1時間ほど早い午後6時30分の到着です。
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この日はラ・ヴィスタが先の下車だったのでここで降ろしてもらいました。プリンスホテルまで戻っても晩御飯で末広町まで来なければなりませんから。
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この日の晩御飯はラ・ヴィスタホテルのすぐ裏側の「泉屋本店」です。昨日は不定期の休みに当たってしまったのでリベンジです。
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入り口に並んだサンプルの多さには驚かされます。子供のころに行った百貨店の食堂並みに並んでいます。
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この店で絶対に外せないスパカツのサンプルが美味しそうです。
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席はほぼ満席でしたが、一番奥の部屋に座ることが出来ました。
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釧路に来て野菜をあまり食べてなかったのでサラダを注文しました。
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そして熱々のスパカツがやってきました。これは絶品のおいしさで、カツとドミグラのミートソースとパスタの組み合わせが絶妙としか言えません。2人で無言のまま食べ続けます。
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妻の選んだエビのドリアも大きなエビがゴロゴロ入っていておいしかったです。
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アルコールの提供時間が短いからか釧路のお店の多くは巨大なジョッキに入ったサワーが多かったです。大満足の晩御飯でお腹がいっぱいになってホテルに戻ります。
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旅も折り返し地点に来ましたが、明日から怒涛の忙しさです。
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