ロリュオス遺跡群の深部に分け入る！…シェムリ・ママチャリ散歩③

2020/06/24 - 2020/06/24

ロリュオス遺跡群を見学に行く方は多いと思いますが、今回はちょっと欲張り、あまり知られていないマイナーな遺跡にも分け入ってみました。
・ロレイ
・プリア コー
・バコン
・プレイモンティ
・Prasat Trapeang Phong
・Prasat Totoeng Thngai
の順で回りました。

エリア シェムリアップ(カンボジア)

チャリを借りたのはこの店。1日1ドル(4000リエル)。いーね！
https://i.4travel.jp/user/review/show/14051380

シェムリアップ川沿いの道を北上。
そして国道6号線を右折。

プサー ルーの手前にあるこの店で朝食。

Gnov kim Oun 地元の料理

麺を食べましたー。
お味についてはこちら…https://4travel.jp/os_shisetsu_tips/14072748

プサー ルー は朝から賑わってます。

さあ、ロリュオス遺跡へ向けて国道6号線を東へ進みます。まずは「ロレイ」を目指します。道幅は広くて走りやすいんですが味気ない。全然楽しくなーい。

やがて道幅が狭くなった。交通量も結構多く落ち着いて走っていられない。特にトラックに追い抜かれる時は恐怖すら感じる。

かなり「ロレイ」は近いですが、ここで6号線の北側の脇道に入ります。一気に田舎道に。さすがカンボジアです。

逆光なんで振り返ってカシャリ。
やっぱこれでなくっちゃチャリは楽しくありません。

ほどなくして“ロレイ村”中心部到着。
UNESCOの文字の入った世界遺産の看板がちゃんと掲げられています。

地図を見るとこの先に…。

うわーいい感じ。正面にあるのがロレイ寺院です。

稲のある時期に来たらもっといい景色なんだろうな。

チェックポイントも係員も見当りません。
裏口だからか、新型コロナで“休業中”なのかはわかりません。

あっちゃー、修復中…。

ロレイ 建造物

周辺も発掘中。

皆さん、お疲れさまです。
ちょっと中見させてもらっていいすか？

4基の祠堂の中央に十字形に配された、水路の交点に設置してあるリンガが見どころのようです。

一旦寺院を出て正面入口に回ってみます。

正面側。東屋に人が1人座っていましたが係員でしょうか？
何も声をかけられず、私も声をかけず…。で、すでに見学したので次へ向かいます。

国道6号線から「プリア コー」に続く道に入ります。

すると少し先にチェックポイントがあり止められました。
「チケットは持ってるか？」
「No」
「だったらこの先には行けない」
「ただ通り抜けたいだけなんすが…」
「だめだ」
だってこの先は遺跡だけがあるのではなく普通に人々が暮らすエリアであり、民家はもちろん商店や食堂だってある。外国人だというだけでそこで買い物も食事もできないなんておかしいです。責任者出てこい！なんてことは言いませんよ。役人(公務員)相手にたてついても勝ち目はないことは承知してますから。なので素直に引き返します。

はい、ここで裏道です。
グーグルマップを見ていただければお分かりになると思いますがちょうどいい裏道があるんですよね～。余談ですがネットの普及で旅のスタイル変わりましたよね。特にグーグルマップは私の旅に革命を起こしたツールの一つです。いつもお世話になってなっております。

裏道で回り込んだ先にはプリアコーがドーン！まさにど真ん前に出ました。なるほど、これじゃ“通り抜ける”だけで遺跡が丸見えですね。しかしここには係員はおらず。道路からこれだけ見えてるんだから、通り抜ける“ついで”にほんのちょっぴり覗くだけなら大丈夫ですかね？

プリア コー 史跡・遺跡

ということで、ほんのちょっと覗かせてもらうことに…。ほんのちょっとですから。

ナンディちゃんが間近で見れました。
ほんのついでですから…。

次は「バコン」へ。

バコン 史跡・遺跡

セレモニーを行っており、中には入れず…。
堀を眺めただけで終了です。

さあ、次はバコンの南1kmほどのところにある「プレイ モンティ」へ向かうんですが、ここでまた悪いクセが…。普通の道では面白くないのでショートカットできそうな裏道を行くことに。事前にグーグルマップの衛星写真で“当たり”は付けてあります。道はありませんが“あぜ道”があると確信してトライです。
この小道を入って行きます。

最初はなかなか順調だったんですが、向かってる方角が違うような…

引き返そうかと思い始めた頃、第一村人発見！
プレイモンティに行きたいという思いをなんとか伝えると…
「こっちだよ」と。え？この畑を通ってその先の藪を突っ切ろ。と。自分1人の判断では決してしないチョイスですが、現地人が言うんですから間違いないでしょう。
はい、ちょっとおじゃまいたします。

まさに道なき道。
ここでどこからともなく読経のような音色が…。プレイモンティからではないかと思い、音を目指して進みます。

“道”に出た。

音の正体はここ。
プレイモンティ到着か…と思いましたが…

違いました。ただの民家での法事でした。
異星人が現れたかの如く、皆から一斉にガン見されます。確かに異国人のよそ者ではありますが…。正しい反応です。

ワイルドなアウトドア飯ですね～。

目指すはこの先のようです。

やっとプレイモンティ到着。結局、まったくのショートカットにはなりませんでした。
想像より寂しいところだなぁ。

プレイ モンティ 史跡・遺跡

崩れかけた小さな祠堂が3基。
ガイドを連れたカンボジア人が訪れていました。

見どころはこのワビサビ感でしょうか。

落ちて転がっている柱にかすかに装飾が残っています。

ちゃんとした道でくればちゃんと看板が出ています。
しかし、この看板から400mはバイクでギリ行けるような細くて険しい道となります。雨季だと厳しいかもしれません。

続いて「Prasat Trapeang Phong」を目指します。
これくらいの道が快適に走れます。そして楽しいし、気持ちいい。

ちょっと休憩。

村一番のイケてるジューススタンドかも。

商店もかわいらしい。

目当ての遺跡は“快適な道”を外れた先。

砂地の道なのでハンドルを取られチャリは漕げません。
かんかん照りでの手押しチャリは結構つらいです。

遺跡が見えた。

今回は“リアル”ナンディちゃんがお出迎え～。

そのナンディちゃんの先に遺跡があります。

「Prasat Trapeang Phong」到着。
ここもロリュオス遺跡群の一つなんでしょうか。マイナーな遺跡のわりにはなかなかのもんです。

入口？

壁のレリーフは修復されたものでしょうか。

こんな人がめったに来ないところにも遺跡は“眠って”います。

続いて「Prasat Totoeng Thngai」へ。
砂地の小道をチャリを押しながら戻ります。

再び“快適な道”に戻りました。

一面の水田風景(おそらく)。雨季はもっと景色がいいんだろうな。

やっぱ田舎道はいいなぁ。

あーチャリ疲れた。ここは絶好の昼寝ポイントなんだけどな…。

これぞカンボジアの田舎道。癒やされます。

迷いながら「Prasat Totoeng Thngai」到着。
困っていたらこの少年が案内してくれた。けどお礼を言っても帰らない。ずっとついてくる。ああそうことか。駄菓子が買えるくらいの駄賃を渡したらサンキューと言って帰っていきました。

竹林の中にある遺跡。ほぼ原型はとどめていません。

ちょっと鳥居っぽい？

柱も無造作に転がっています。

腹減ったな。
すると、なんか食べられそうな“店”発見。休憩がてら遅めの昼めしにします。

しかし、あったのは肉団子のフライのみ…。
まぁ仕方ない。

マジックスパイス的な辛い粉をまぶされてしまいました。5個で2000リエル。なんか物足りなかったので追加で5個頼んだらさすが揚げ物、気持ち悪くなってしまった。そしてパッションフルーツジュース。

ここからシェムリアップまでは15kmほど。まだ時間は早いですがのんびり帰ることにします。

果物でも採ってんのかなと思ったら電線補修の人だった。

広い道～。

そして久々の舗装道路。
チャリは漕ぎやすいですが日差しがキツい。かなりバテてます。

そして、なんとか無事帰って来れました。

ロリュオス遺跡群付近の走行ルート。
この日の総走行距離は約42kmでした。
疲れたー。
(終)