クラチエで新型コロナの避難生活のつもりが…

2020/03/24 - 2020/04/04

2020年3月23日にラオスからカンボジアに入国。この時点ではカンボジアでも新型コロナが大きく騒がれ始め、欧米5ヶ国、イランからの外国人の入国制限実施。この時、日本人は周辺国の中ではカンボジアとラオスのみが入国できる状態でした。ラオス国境近くのストゥントレンでは20軒以上のホテルを当たりましたがどこも宿泊拒否。そのためクラチエに逃れて来た次第です。クラチエでビザの滞在期限である1ヶ月の間の新型コロナの避難生活をし、再びラオスに戻ることを目論んでいたのですが…。

エリア クラチエ(カンボジア)

“宿泊拒否”を食らったストゥントレンから逃れ、クラチエのバスターミナルに着いたのが17:15。さあ、これから宿探しです。

※写真はグーグルマップより※
実はクラチエは2度目。とりあえず前回宿泊した「Star Backpacker G.H」へ。すると顔を見るなり「No !」。ああ…クラチエここもなのか…暗たんたるたる気持ちになったのでした。周辺の目についたG.Hを2～3軒当るも同じくダメ。なのでグーグルマップに載っている近場のホテルをチェックした結果、泊まれるのが確認できたのが2軒。33ドルのダブルルームか8ドルのドミ。すでにストゥントレンで気力と体力の9割を消失していたのでもう動く気力なし。8ドルドミに泊まることにしたのでした。
宿探しをしてる途中で見かけた欧米人旅行者に宿泊している宿を尋ねるとなんと「Star Backpacker G.H」と言うではないか。欧米人はOK？この時すでに欧州ではとんでもないことになりつつありましたが、初期の日本でのクルーズ船の印象が強いのか、はたまた報道が遅れているのか、完全に日本人(というかアジア人)の方が拒絶されいる感じでした。
ちなみにとある商店ではお札を素手で受け取ってもらえませんでしたし…

スター バックパッカー ゲストハウス ホテル

もはや選択肢は一つのみ。もちろん8ドルドミのある方「ソリヤ ゲストハウス」。個室もあります。
結局1ドルまけてもらえて7ドルになりました。

きれいなドミですが、8ドルは高いような…。
ドミの客は私だけです。

“高級ドミ”なのでシャワールームもちゃんとしてる。

レストランも併設。

メコン川沿いの立地。眺めは素晴らしいです。
翌朝、Booking.comに載っていた3ドルドミのある「シルバードルフィンG.H」へ行ってみるもコロナの影響でクローズ(たぶん宿泊拒否ではないと思いますが)。他に安そうなG.Hは見つけられませんでした。
ラオスに戻るまでの間、この宿に居続けることにしたのですが、値引きしてくれたとは言え1泊7ドルはキツいので3週間滞在するという条件で更に値引きをお願いしたところ、6日後の3/31で一旦このG.Hは閉めると言うではないか。その代わりに長期割引きで滞在できそうな宿を紹介してもうことができました。

その宿がこちら。「River Dolphin Hotel」。

リバー ドルフィン ホテル ホテル

ゲストハウスではなく一応ホテルです。各予約サイトにも載っています。
しかし立地が悪い。町の中心の市場からは約2.3km、メコン川からは約1.5kmの町外れ。せっかくクラチエに滞在しているのにクラチエのよさを味わえません。
それにホテルに入る時に毎回コロナ対策として手のアルコール消毒と体温測定されます。

ファンのダブルルームが1泊5ドルでいいと言う(Booking.comだとA/Cダブルで15ドル)。コロナ料金かもしれません。十分安いと思いましたが窓なし部屋。私の好みではありません。窓、バルコニー付きの部屋は7ドル(A/C使用せず)とのこと。どうしようか迷いましたが、窓なしを4ドルでとお願いしたら支配人の許可が下り、この部屋に滞在することにしました。

衛星テレビや電気ポット、冷蔵庫も完備。中の飲料はもちろん有料ですが…。水は冷やせますがキンキンにはならず、その代わり部屋の温度が上がるので冷蔵庫は使用しませんでした。毎日500mlの水2本とコーヒー(3in1)を1個もらえます。タンクの水は私が個人的に買ったものです。

1階にあるレストラン。

レストランの奥にはプールもある。

ホテルの裏手には馬車も走ってます。それだけ町外れなんです。

ここからはクラチエの町の紹介です。
メコン川沿いのメインストリートです。

メコン川沿いには広い遊歩道。開放感がありとても気持ちがいいです。これがクラチエの良さでもあります。

町中にあるロータリー。
地球の上に白いハト。どんだけ平和なんだよ。

クラチエにやって来るのは今回が2度目。この時期は乾季でメコン川の水位も低く穏やかな流れですが、前回に来たのは2018年8月下旬の雨期真っ只中。
その時の流れが↓

上の写真と同じ場所の様子です。展望エリアぎりぎりまで流れが迫っています。こんなにも水位が違うとは驚きです。
ちなみにですが前回の旅行記はこちら…
https://4travel.jp/travelogue/11396181

今回の様子。

前回の様子。
町中は冠水してるところもありました。

メコン川を眺めていると心が和みます。

この時期は1年で一番暑い時期でもあります。
町中は美しい花で溢れています。

火炎樹も…。

南国らしいブーゲンビリア。

町の中心にあるクラチエ市場。

クラチエ市場 市場

朝から夕方まで賑わっています。
お惣菜が安く買えるのも魅力的。

町中にあるお寺。

お寺の入口にある供物を売る屋台。

美しい本堂。

町中にはフランス統治時代の名残りもちらほら。

メコン川沿いを散歩して町外れへ。

人々の生活の様子が垣間見えます。

市場出現！

ロカカンダル市場 市場

かなりローカルでディープな市場です。

味のある商店。

そして市場の先にあるワット ロカー カンダール到着。
クラチエ市場からは2kmほどです。

ワット ロカ カンダル 寺院・教会

200年以上前に建てられた本堂が残されています。

中は激シブ、一見の価値ありです。

申し上げた通り、宿泊中の「River Dolphin Hotel」は町の中心から2km以上離れた辺ぴな場所。しかしちゃんと近くには定食屋があります。助かりました。

おかずとご飯のセットで4000リエル(約107円)。テイクアウトなら3000リエルからできます。毎日お世話になっていました。

こちらはパン屋。

こういう店が近くにあると助かります。

さて、それなりに平和なクラチエ生活を送っていたのですが、ここで大変なニュースが…
なんと(というか十分予想はされましたが)、ラオスも全面的に外国人の入国制限措置を発表。結局ラオスに戻ることはできなくなり、私の野望は打ち砕かれたのでした。
これはヤバい。とりあえずビザ延長をしなければ…。クラチエでは延長手続きはできないのでシェムリアップですることに。そしてシェムリに向かう前日に新たなニュースが…。出国困難となった外国人に対して(観光ビザ所有者に限る)、ビザの自動延長措置をとってくれるようだ。カンボジア政府ナイス！ならこのままクラチエに滞在し続けることもできますが、ホテルの立地のせいでいまいちクラチエを満喫できないのでシェムリに移動することにしたのでした。
(つづく)