ヒッチでストゥントレンへ…しかしホテルはどこも宿泊拒否、心が折れました…

2020/03/24 - 2020/03/24

2020年3月23日、新型コロナの規制がかかり始めた頃になんとかラオスからカンボジアに入国。したはいいけれど、コロナの煽りを受け予想外の国境で1泊。そして翌日、ヒッチによりなんとかストゥントレンに到着。
とりあえず一息つくためにこの町にしばらく滞在しようと宿探しを始めたのはいいけれど、ことごとく宿泊拒否。目星をつけておいた宿だけでなく片っ端から聞いて回りましたが今日はフルだからとやんわり断られる所もあれば顔を見るなりバイ菌扱いの「NO！」の所もあり、その数20軒以上。理由はもちろんコロナの影響です。荷物を担いでいたので体力の限界でしたがそれにも増して心が折れました。
結局泊まることはできずに泣く泣く移動せざるを得ませんでした。

エリア その他の都市(カンボジア)

国境からストゥントレンを目指します。距離は約60km。

朝7:00から国境のレストランでバス待ち。
バス会社に尋ねると9:00にストゥントレン行きが出るという。
とりあえず一安心…

しかーし、10:00になってもバスは出る気配なし…。
再び尋ねると乗客がいないから出せないと。ったく、いい加減なこと言いやがって。こりゃダメだと見切りを付け、約10km先の村まで行けばなんとかなるかなと思い、とりあえず歩くことに…。

ヒッチも兼ねてだったが車はほとんど来ない。3kmほど歩いたところでトラックがやって来た。手を上げたらなんと停まってくれたではないか。「乗れ」の合図。どこまで行くのか？料金は？と尋ねる間もなく急いで荷台に乗り込んだ。そしたら先客が…。フランス人のおっさんだった。

彼もラオスのビザ切れでカンボジアにやって来たようだ。しばしの相棒ができた。
はて、このトラックでどこまで行けるんだろうか。

ここが私が歩いて来ようとしていた10km先の村。トラックはもっと先まで行くようだ。
村を通過中に乗り合いワゴンのような車を見かけたが確かめる術なし。後で調べてみたが村の名前すらわからなかった。

トラックがとある作業場に立ち寄った。あーここまでかと思ったが荷物を下ろしたあと再び出発するとのこと。なんとストゥントレンまで行くと言うではないか。
ラッキー！

作業場周辺の様子。

荷台が空になり、再び出発。

自車の巻き上げる砂ぼこり&対向車とすれ違う時の砂ぼこりで髪の毛ゴワゴワ、服真っ白け。

カンボジアの田舎道満喫中。

ストゥントレン近し。
町の手前にあるセコン川にかかる橋を渡ります。

かなり大きな川。

このセコン川は橋の下流3kmほどの所でメコン川に合流しますが、メコンに負けない雄大さがある。

橋を渡った所で降ろされた。なんとかストゥントレン到着。お礼を言う間もなくトラックは走り去って行ってしまいました。ありがとうございました。時刻は12:10。国境のレストランから所要約2時間でした。ストゥントレンでは1週間くらいのんびりしようかな。
しかしこの後、とんでもないことが待ち受けているとはこの時は知る由もありませんでした。

まずセコン川と橋を眺め一息。

護岸整備なし。いーね。

美しい橋です。
町の中心までは約2km。景色を見ながら川沿いを歩いて行きます。

宿探しの前に市場付近の食堂でバーイサイチュルックで腹ごしらえ。近所にホテルはいくらでもあるのでこの時点では楽勝の構え。その証拠にビールまで飲んじゃってます。

で、宿探し。いくつか目星を付けておいたので順にあたって行きます。
最初の宿に断られる。まぁこんなこともありますよ。気を取り直して次…
また断られる、また次も断られる。明らかに異常なことに気づき始めました。
どう見ても空いていそうなのにフルと言われたり、顔を見るなりNo！と追い払われたり…。新型コロナを警戒してのことは明らかです。政府から外国人は泊めるなと御達しでも出ているのでしょうか。半ば無理だなと思いつつ、こちらも意地になり片っ端から聞いてみましが…全滅。その数20軒ほどでしょうか。完全に心が折れました。体力ももう限界です…。

せっかくのセコン川の美しい景色も色褪せて見えます。

最後の力を振り絞り満身創痍の状態でなんとかバス会社に…

泣く泣くクラチエまでのチケットを購入。
まだバスがある時間でほんと助かりました。

車内は皆マスク。外国人なんか乗せて大丈夫かよ的な緊張感が漂っています。

さあ、出発。さらばストゥントレン。いつか必ず戻ってくるぜ。
ストゥントレンの町並みなど写真を撮る余裕はもうありませんでした。ご察しのほどを。
所要約2時間で19:15にクラチエに到着。料金は5ドル。
なんとクラチエでも心が折れそうに。ああ…。
(終)