新型コロナ下、クラチエ→第2の避難地シェムリアップへ

2020/04/04 - 2020/04/07

カンボジアの滞在可能日数は観光ビザによる1ヶ月。それまでクラチエに滞在しラオスに陸路出国することを目論んでいましたが、タイ、ベトナム同様ラオスも外国人入国措置を発表。これで周辺国への出国の道は閉ざされてしまいました。となればビザ延長をしなければ…ということでシェムリアップへの移動を決意(プノンペンは嫌いなので除外)。と、ここでなんとカンボジア外務省から2020年1月1日以降に観光ビザで入国した者のビザ自動延長発表が…。もちろん手続き不要、無料です。“神はいたー”って感じです。これでビザ延長は不要になりましたが、シェムリアップで避難生活を送ることに決め移動することにしました。

エリア シェムリアップ(カンボジア)

こんな田舎町クラチエにも「ソリア」のチケットオフィスがありました。「シェムリアップへのバスはある？」と尋ねると「ある」と言うので前日に10ドル(4万リエル)でチケットを購入。

ちゃんと“運行表”も表示されていたので信用してしまいました…

翌朝、9:30の出発時刻に行くと、「バスは故障で出ない」と…ふざけやがって…。
よくよく考えたら外国人入国禁止措置で一応の観光地であるクラチエには旅行者はおらず、シェムリまで行く人なんていやしない。シェムリ行きのバスなんて運行休止しているに決まっています。それに気づけなかった私がバカでした。
で、今から「スクン」行きのバスが出るのでこれに乗り、自分で乗り換えろと。この時は急かされていたので言われるままに飛び乗ってしまいました。出発直前、シェムリまでのチケットを買っていたことを思い出し差額を返してもらいました。あっぶねー。
スクンまでは6ドル(24000リエル)。

今回のルート。
スクンはプノンペンの北、シェムリとクラチエ方面への分岐点にあたる町です。スクン経由だとクラチエからシェムリまでは約420km。かなり距離があります。

クラチエを出発して間もなくすると「ゴールデン・シャワー(英名)」の並木道。南国らしい鮮やかな黄色の花にしばし癒やされます。

そしてコンポンチャム手前のメコン川にかかる大橋に…

この橋は日本の援助でかけられたもので、名前は「きずな橋」。
橋の上からコンポンチャム市街が見渡せます。

キズナ橋 滝・河川・湖

13:30にソリアのスクンオフィス到着。町の中心からは2.5kmほど南(プノンペン側)になります。カウンターにいた女性にシェムリアップに行きたいと告げると「もうバスはない」と。え？まだ13:30なのに…。プノンペン発シェムリ行きはすでに行ってしまったようだ。新型コロナの影響で減便になっているのかもしれません。こんなことならクラチエにもう1泊して早朝のローカルワゴンでスクンまで来るべきだったと後悔したのでした。で、女性が「他の会社をあたってみるからちょっと待って」と。あちこちに電話をかけ…「1台見つかったわよ」と。ワラにもすがる思いで言われるとおりの25000リエル(6.25ドル)を支払い、呼んでくれたバイタクに乗り、町の中心部にある市場前へ。発車する間際に「バイタクの料金はインクルード？」と聞くのは忘れませんでした。応えは「Yes」。しかし市場前に着くとバイタクの運ちゃんからはしっかりと料金請求が…。「もう払った」と。しばしのすったもんだの後、相手は請求しなくなりました。もしこじれるようなら再びソリアのオフィスに戻るつもりでした。少額とは言え、ここは旅行者として譲れないところですから。しかしオフィスまで戻り、再び市場前に戻ってくる料金はどうなるのかというまた面倒くさい問題が発生するので穏便に済んでよかったと思います。

この黄色いシャツがバイタクのドライバー。
バスが本当に来るかかなり不安でしたが20分後にちゃんとやって来たのでした。
ほっ。

シェムリアップバスターミナル到着。
時刻は18:30。スクンからは所要4.5h。道中の車内は新型コロナのため皆マスクを着用しておりピリピリムード。密閉空間であるため“息苦しさ”は半端ありませんでした。

シエムリアップ バスターミナル バス系

このバスターミナルはシェムリの郊外にあるため宿泊予定の宿までは約7km。さすがに歩けません。さてどうしたものか…。

旅行者がいないためかトゥクトゥクの数も少なく、本来なら“獲物”に群がって来るはずなのですが誰も寄ってこない。仕方ないのでこちらから探しましたw。行き先を告げ、料金を尋ねると5ドル。渋ったらすぐ3ドルになりました。“礼儀”としてさらに2ドルに値切ってみたらなんとOK。コロナのせいで稼ぎが減っているためか向こうも必死のようです。

トゥクトゥク タクシー系

しかし運転中に3ドルアピールをしてきます。ここで揉めるとここで降りろとか面倒くさくなるかもしれないのでとりあえず無視。到着後、3ドルを請求されましたが、2ドルで交渉成立したのですから私は絶対に支払いません。ナメてもらって困ります。ということです。

そして目当ての宿へ。この宿は前回も泊まった2ドルドミのある宿で、前日に予約を入れておいたのでした。しかし明かりが落とされ鉄扉が閉めらてれる。どうもコロナの影響で休業のようです(写真は後日撮ったものです)。くそっ、閉めてんならBooking.comも閉めとけっつーの。宿がいい加減かどうかはこのあたりでわかります。
仕方ないので第2候補の宿へ。

AGOGO Hostel ホテル

「Bayon Shadow Villa」(写真は後日撮影)。Booking.comでは区別されていますが実はこの宿は「Bayon Boutique Hotel」内にあるドミトリーエリアです。
詳しくはhttps://i.4travel.jp/review/show/14016235
とりあえず宿が決まりほっ。

バヨン ブテシック ホテル ホテル

近所の屋台で遅い夕食です。

フライドヌードル。卵、肉入りで5000リエルと言われたのに肉入ってなかった…。何はともあれ無事シェムリに着きました。疲れたなー。ビールが五臓六腑に染み渡ります。

「Bayon Shadow Villa」のご紹介。
名前のとおりブティックホテルっぽい？

入口には橋…

なんか、それっぽい仏像も…

レセプション…

プールもあります。

そして「Bayon Shadow Villa」内の我がドミ。
2部屋あり、1部屋に2段べッドか2つというゆったり配置。しかもA/Cが効いてます(夜のみ)。それで1泊2.56ドル(Booking.comでの割引き込み)ならなんの文句もあるはずがないんですが……世の中そんなに甘くはありません。ここかなりの虫宿です(私のベッドにはいました)。南京虫です。痒くて眠れませんでした。夜中に5～6匹やっつけました。シーツは血まみれ～。
さすがこんな宿には長居できません。3泊しましたが限界…。3泊目以降が3.2ドルに値上がってしまったことだし、宿を変えることにしました。

いつくか探しました。以前泊まったことのある「Pool Party Hostel」も休業中…。

プール パーティー ホステル ホテル

そして選んだのがこちらのホステル。
さあ、この宿でシェムリの新避難生活が始まります。
(つづく…)