茨城県日立市久慈浜の道の駅日立おさかなセンターや那珂市の木内酒造蔵元などを久しぶりに視察し情報を収集

2020/07/25 - 2020/07/25

最終週まで梅雨明けしない7月に、日立市南部の鮮魚販売と鮮魚グルメの２大拠点の道の駅ひたちおさかなセンターと日立みなみドライブイン、再開発が進んだJR常磐線大みか駅前の運平堂を周遊した。
久慈浜は2011年の東日本大震災の被災から復興して、以前の巨大な鮮魚売り場が並んだ店舗から大きく変化を遂げている。
日立電鉄も廃線してひたちBRTへと変わっている。
日立市のみでなく、近隣の常陸太田市も観光や特産品の梨・葡萄など農業に若手が取り組み大きな道の駅も繁盛している。
清酒の酒蔵がクラフトビール醸造で世界へ進出して成功した木内酒造の蔵元の直売店は活気のある品ぞろえで、利き酒やそば店もありなかなか雰囲気が良い。近隣には日本一の毘沙門天像など見どころが多くあり、急がないでのんびり周遊できればかなり面白く楽しめるであろう。

エリア 日立(茨城)

• 旅行の満足度: 4.5

国道245号線下り車線沿いに道の駅 日立おさかなセンターがあり、県北の観光ガイドマップが掲示されている。道の駅のなかには観光パンフレット等の配布もされている。

道の駅 日立おさかなセンター 道の駅

2000年代前半は大きな鮮魚店が数店舗入り、鮮魚をまとめ買いする客で賑わっていた印象が強いが、最近は鮮魚を自宅でさばける人が減って売れないのか、鮮魚売り場が小さくなっていて、時の変遷を感じる。

道の駅 日立おさかなセンター 道の駅

久慈浜は2011年の東日本大震災で津波被害に遭い、おさかなセンター付近も被災したと聞く。復興にともない、大規模な店舗構成等が改修され、2014年には道の駅へ登録し、賑わいを維持しているようだ。

あかつ水産 道の駅 おさかなセンター店 グルメ・レストラン

日立電鉄が廃線となり、代替バス路線として線路跡地を利用した専用道路を走るBRTが整備されている。本数は少ないが、時刻表のLED表示などが整備され、電車設備を維持するより合理的と感じられる。

道の駅 日立おさかなセンター 道の駅

おさかなセンターの2階には巨大な海鮮料理店があり、メニューが豊富なうえ、ボリュームとコストパフォーマンスに圧倒される。

海鮮茶屋 濱膳 グルメ・レストラン

JR東日本の常磐線の大みか駅は、以前は海(東)側にしか改札がなく、西側へは跨線歩道橋で渡る構造であったが、駅が大規模に整備され、東西の通路が改札につながる構造となり東西の両側に直接出られるようになっている。海(東)側には日立名物大みか饅頭で有名な運平堂がある。

運平堂本店 大みか本店 グルメ・レストラン

大みか饅頭を模った看板がユニークである。最近は日持ちするよう3個づつプラスチック袋に包装されている商品があるが、内面がアルミ箔の紙で筒状に包まれ、長手方向の両側には包装がない独特なスタイルは健在である。

運平堂本店 大みか本店 グルメ・レストラン

日立市南部には道の駅日立おさかなセンターとは別に、日立南太田インターチェンジの近くに日立南ドライブインという鮮魚店と海鮮レストランの複合施設がある。

海鮮処 しおかぜ グルメ・レストラン

鮮魚店のとなりに鮨店があり、観光客よりも地元住民に人気があるようだ。久慈浜漁港に近いだけあって魚にはうるさい地元客相手であり、内装にはそれほど凝ってないのだが、料理の質とコストパフォーマンスともに優れている。

一平鮨 グルメ・レストラン

鮨屋のみでなく海鮮料理店も別途営業している。
日立港(久慈浜港)と釧路港には、ホクレンが川崎近海汽船によるRoRo船をデイリー運航していて、多量の農産物が行き来していてその恩恵にも授かっているのだろうか。

海鮮処 しおかぜ グルメ・レストラン

となりの常陸太田市は、日立市とは趣が異なる内陸の水郷、農作が盛んな土地柄である。水田の中に市街地の国道バイパスが造られ、道の駅も設置されている。
梨、葡萄の収穫の時期が始まり、常陸秋そばなど全国的に知られる特産品も多く賑やかである。

道の駅 ひたちおおた 道の駅

道の駅ひたちおおたの駐車場から水田越しのはるか向こうには、日立市の石名坂の日立製作所の研究所の建物などが遠望できる。

道の駅 ひたちおおた 道の駅

常磐道那珂インターチェンジの近くには、ネストビールで有名になっている木内酒造の酒蔵があり、清酒菊盛とネストビールのほぼフルラインナップが売店で購入できる。

木内酒造本社 売店 専門店

数百mの距離にＪＲ東日本の水郡線の常陸鴻巣駅があるが、列車本数が1本／時間程度と少ない。車を運転して行くと、歩きや待ち、「密」を避けられるが、清酒もビールも呑めない。

木内酒造本社 売店 専門店

駐車場が拡充し、アスファルト舗装もされている。
酒蔵としては平均的な規模なのだろうか。出荷量の多い蔵のような巨大な施設ではない。
クラフトビールは他に施設が複数あり、店舗は水戸市、八郷町、都内(神田、東京駅、品川駅)へも進出している。

木内酒造本社 売店 専門店

木内酒造本社の酒蔵、白い壁が鮮やかである。
酒蔵内部の案内は行われていないが、外観は自由に観て回ることができる。

木内酒造 グルメ・レストラン

奥には蔵を改装した食事処があり、雰囲気の良いなか蕎麦や地元の野菜などを味わえる。コース料理もあり、週末は予約で埋まる人気だ。

蔵＋蕎麦 な嘉屋 グルメ・レストラン

蔵は二階建て、ランチだけでなく、ディナーの営業もしている。
酒仕込み水を料理に使っていてる。

蔵＋蕎麦 な嘉屋 グルメ・レストラン

売店と蔵＋蕎麦な嘉屋の間に、利き酒処がある。

木内酒造 グルメ・レストラン

日本酒だけでなく、ネストビール、梅酒も味わえ、違いを確認してから売店で購入したり、要冷蔵品の温度管理や本数が多くて重量がかさみ持帰りに問題があれば通販で注文することができる。

木内酒造 グルメ・レストラン

日本一の毘沙門天像である。高さは16mある。

一乗院 寺・神社・教会

水戸城の鬼門除けとして、佐竹氏や水戸徳川家に崇拝されてきたそうである。
一条院は骨董市でも有名で、ゆっくり訪問するとよいであろう。
近隣には見どころが多数あり、短期間の周遊ではとても見切れない。四季の変化も感じるには数年の滞在が望ましいが簡単なことではない。

一乗院 寺・神社・教会