水無月 梅雨の合間に山口県中央を縦断し酒蔵をはしご

2023/06/12 - 2023/06/16

昨年に続いて水無月に西日本、本州最西端の山口県を周防灘から日本海へ縦断し、気になる酒蔵を周遊。
昨年はぎりぎり梅雨入り前だったが、今回は梅雨入りしたうえ台風も複数発生して週間天気予報にハラハラしたが、運良く梅雨の合間となり曇と晴の日和か続き、傘は全く使わなくて済んで幸運だった。
第1弾は空路で山口宇部空港に入り、「貴」ブランドでドメーヌ醸造に力を入れる宇部市の永山本家酒造場、美祢市の2粒や3粒のロゴでリニューアルした大嶺酒造へ。
続きは意外な展開もあり第2弾以降に続報予定。

エリア 宇部・小野田(山口)

• 旅行の満足度: 4.5
• ホテル: 4.5
• 交通: 4.5

• 交通手段: レンタカー JALグループ 私鉄

梅雨のどんよりした空、シーサイドラインで夕照橋を眺めながら平潟湾を渡り、長州遠征へ出発。
幸い週間天気予報では山口県は雨天続きでは無いようだ。天候に応じて行き先と訪問順番を調整するつもり。
梅雨入り前の4・5月に行きたかったのだが、年度始めの調整に日数を要して今年も水無月に。猛暑前で、上着が必要なほど寒くもなく、比較的空いているのが利点だ。
曇天で暗く早朝のようだが通勤ラッシュの時間を過ぎた9時台、ゆったりした出発。但し、シーサイドラインの金沢八景駅側には新杉田駅側のようなラッシュアワーは無く。

夕照橋 名所・史跡

全自動で集中管理して運行するシーサイドラインは1区間約1km240円、全区間約11km320円という料金設定。1日に3回乗れば1日乗車券がおトクだ。グッズ販売や来春には車両基地公開フェアも復活して多角的に営業努力されているが、運転手が居ないだけでなく、両端の金沢八景駅、新杉田駅と車両基地がある並木中央駅意外は駅員も常駐しないのに料金設定が高い印象。並木北駅の前後を除き全線高架軌道で踏切や信号も無いとは言え、全自動運転の車両運行システムに対応するための各駅や高架軌道などのインフラ維持や金利負担が重いのか？

金沢シーサイドライン (横浜シーサイドライン) 乗り物

比較して京急線は安価に感じる。利用者数が圧倒的に多いとは言え、ホームドアシステムの設置が遅れていてコストアップ要素は多そうだ。
エアポート急行を使うと、停車駅数が少ない快特に比べると所要時間は長いが、乗り換え無しで羽田空港まで着き楽だ。しかもこの時間なら座れて楽々。

金沢八景駅 駅

運行トラブル無く早めに空港に着きサクララウンジで久しぶりに小休止。
今回はレンタカーでめぐるのでビール3社の飲み比べは無し。サントリーの提供がザ・モルツの缶終売でプレモルにはならず新ブランド「生」になっていたようだ。
亀田製菓の提供は続いていた。

羽田空港国内線ラウンジ 南ウィング (サクララウンジ) 空港ラウンジ

折返し便の到着が遅く出発も遅れるかと思いきや、荷物預かりが少なく機内食もないので荷捌きなど作業時間は短いのか、定刻出発の案内のまま。
しっとりしたエプロンに業務用車両が多数。対面の第3ターミナルには海外キャリアの機体も多数で賑やか。

羽田空港国内線ラウンジ 南ウィング (サクララウンジ) 空港ラウンジ

今回は11番搭乗口。ドル箱路線ではなく機体も小さいのに近くて移動が楽で良かった。
店舗の入替えや廃止は少なさそう。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

搭乗口付近からサクララウンジ付近を。飾り気のない外観。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

会員誌AGORAは郵送からデジタル配信に切り換わったが、機内誌SKYWARDはまだ健在。
なお今回の行先の山口宇部空港はどこかにマイルの抽選。高知に興味があったのだが朝ドラの影響で販売好調なのか候補にも現れず。高松・鹿児島(霧島)・秋田の4択だった。
山口県宇部の訪問は10年以上振り。萩市に興味があって調査した時期があったが空港から遠く宿選びやルート選定にも決め手が無く実現せずにいた。

JAL 航空会社

機内WiFiサービスで行先など情報収集。今回は直前の土日にもYouTubeなどで情報収集できたので余裕あり。
危うくGW前から約70年振りらしい数年計画の修復工事のため足場が掛かり十分鑑賞できない山口市の国宝瑠璃光寺五重塔へ遠回りして向かうところだったが最新情報をチェックできて良かった。
山口宇部空港は空自との共用ではなく穏やかな雰囲気。

山口宇部空港 空港

作者の出身地でエヴァンゲリオンをかなり推している。
山崎製パンが運営するコンビニ「Yショップ」が出発口で営業、便数や利用者数が少ない厳しい環境で、かつ土産販売は搭乗検査を行う2階に充実していて、旅行者より空港職員に便利に利用されているのか。

ヤマザキYショップ 山口宇部空港店 グルメ・レストラン

案内所が正面にあり長門湯本温泉とルートに関して聞いてみたが、直通バスの案内をされた。観光案内ではなく交通案内と空港の案内が主のようだ。
山口市方面への自動車専用道路を経由するのと、宇部市街を抜けて国道で行くのと、メリットデメリットを比較解説して貰いたかったが、ルート上には寄りたかったうどんチェーン店どんどんは無さそうなので、カーナビのルート選定を参考にしよう。

山口宇部空港 空港

レンタカーは隣の建屋に受付が集約され、そのすぐ隣にレンタカー専用の共用駐車場がある合理的なレイアウトだ。
出発前に帰りに寄る際の参考のためショップの品揃えを調査する。山口の郷土菓子「外郎」専門店が2店舗も。興味を引いた「豆子郎」で滞在中に試食するため購入。

豆子郎 山口宇部空港店 グルメ・レストラン

酒屋が運営する角打ちコーナーもある。店舗名称が佐賀県の「鍋島」藩なのと狭いのはさておいて、流石、銘酒処山口県である。利き酒セットも設定されているので帰路に利用してみたい、が帰路は長いので空路で酔いがまわると辛いかも。

やなぎだ 山口宇部空港直売店 グルメ・レストラン

品揃えはかなり優秀だが、どうしても偏りが生じる。
希少品などは酒蔵が勝るし、常温保存の火入れ酒でもやはり出荷日や温度管理が気になる。

やなぎだ 山口宇部空港直売店 グルメ・レストラン

到着／出発ターミナルとレンタカー受付棟の間にばら園が。道を挟んで反対には流水オブジェなどもありゆっくり鑑賞したかったが、予約時間を過ぎレンタカー職員から督促電話が入り急いで向かう。
宿とコラボした割引が調査した範囲では最良で、事前にカード決済し、万一のためと利益向上のため推奨されていた補償オプションも追加していたので事務手続きはとてもスムーズ。久しぶりのレンタカー利用だが、決済時に1連の説明書の確認を要求される仕組みなので、借りる直前の説明は返却時の給油推奨場所、トラブル時の連絡先の記載資料のみ。

山口宇部空港 空港

レンタカーは1週間以上前に料金追加しても車種選定できなくなっていた。車は乗ったことが無い車種が良いが、カーナビは普段使い慣れている機種が良いのだが。今は無きデミオが提供された。既に10万kmを越えていて、なんと車検中で仮証がフロントウィンドウに貼られていた。整備直後でタイヤ交換されていて安心。使い古された車で小キズが多く、減却償却も済んでいるようなので返却時の細かいチェックでビクビクすることはなさそうだ。
結局、県庁所在地山口市とのアクセス性向上のために設置されたバイパス道路を途中まで利用した。速度60km/h制限で途中まで対面通行だが信号が無く快適。眺めは良く無いし、沿線にはどんどんどころかPAも無い。
山口県の誇るグローバル優良企業ファーストリテイリングの本社が入居する工業団地の「UNIQLO」の看板が無い緑地の中の巨大な建物群を遠目に鑑賞しながら先を急ぐ。
カーナビは古いためかいま一つだったが、事前調査のため迷うこと無く、蔵元ゴリさんが運営する貴Tubeでお馴染みの永山本家酒造場に到着

永山本家酒造場 専門店

先代の「男山」ブランドが掲げられた事務所。
旧役場の内装を改装して利用いる。

フタマタセコーヒー グルメ・レストラン

登録有形文化財なので立派な解説板が設置されてます。
もとは1954年に宇部市と合併する前の二俣瀬村役場庁舎で、昭和3年建造、2階は議事堂だったとのこと。

フタマタセコーヒー グルメ・レストラン

文化庁のプレートも設置。
石造りでは無く総木造モルタル造。

フタマタセコーヒー グルメ・レストラン

正面(北西)に厚東川、圃場田、国道2号線。

フタマタセコーヒー グルメ・レストラン

内装は白、玄関正面に舟絞り上槽に使用されていたらしい大きな舟がカウンタとして飾られ、資格証、コンテスト賞状や取材記事などか多数並んでます。
壁で隔てられて事務所があり、隣に大きく背の高い冷蔵庫が新設。酒蔵は設備更新工事中で見学不可。

フタマタセコーヒー グルメ・レストラン

右手が販売コーナー。
2Fのフタマタセコーヒーで有料試飲が可能。
旅行道中の宿の夕食後などに楽しむため貴スパークリングを購入。持参した保冷バッグに収納。自宅用土産は帰路に寄り別途選定予定だ。

フタマタセコーヒー グルメ・レストラン

冷蔵保存蔵の裏側に駐車スペースが用意されている。
正面の酒蔵は改修中のため見学できない。
蔵元のゴリさんは都内のイベントなどのため出張中で不在。

フタマタセコーヒー グルメ・レストラン

次の経由目的地は隣の美祢市の酒蔵だ。
美祢市は秋吉台国定公園が有名。カルスト台地は東部の約半分は保存地区、西側は石灰石の露天掘産地だ。
硬度の高い水が湧く地に、50年振りに酒蔵が復活、新しく移転した「大嶺酒造」へ寄る。

大嶺酒造 グルメ・レストラン

周囲は圃場田、こんもりした山々も。
美祢市は山口県では唯一海に面して無い。
カーナビのデータが古く、あわや旧所在地にナビされるところだった。

大嶺酒造 グルメ・レストラン

広い駐車場(未舗装)にはカフェの案内も。

大嶺酒造 グルメ・レストラン

真っ白な建物に大きなお米粒のロゴ

大嶺酒造 グルメ・レストラン

入口に経緯を電光掲示。
日本酒を醸す一般的な醸造所とは全く異なる雰囲気だ。

大嶺酒造 グルメ・レストラン

入口を左に曲がると正面に代表銘柄の解説。
米粒の数で磨き(精米歩合)を示す分かりやすいロゴ。
出羽燦々 大嶺2粒火入れ販売が開始されたばかり。

大嶺酒造 グルメ・レストラン

運転手の試飲は不可だが、有料試飲を楽しめる。
ひと舐めして香りの違いを味わいつつ、酒粕バニラとコーヒーゼリーでリフレッシュ。
早く楽しみたいあまりピントが甘くすみません。

大嶺酒造 グルメ・レストラン

試飲(カフェ)スペースと販売カウンタを仕切るのはなんとエキスパンドメタル製のフェンス。この感性はなかなかないだろう。

大嶺酒造 グルメ・レストラン

醸造設備の一部を窓越しに見学でき、店員さんが説明してくれる。
新しい施設で清潔感が高く。
製麹室は右手の2階らしく見学できない。

そして長門湯本温泉のお宿に到着。
今回のレポートはここまで。
次回にお宿のレポートから継続予定。
最後まで読破ありがとうございます。続編も読んで頂けると幸いです。
レポートを編集して余韻を楽しみたいところ、明日からの生活の準備にも時間と労力を割かねば。
皆様の多幸を祈念します。

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