2020.01 年末年始・鉄路でぐるっと九州四国（19）10年ぶりに下灘駅に降りてみよう。

2019/12/29 - 2020/01/03

九州では元旦から特急乗り放題きっぷを使って乗り回しました。お次は四国です。こちらも特急乗り放題きっぷ入手済みですので早速特急……とはいかずに、普通列車で予讃線の旧線へ。前回と同じ列車で10年ぶりに下灘駅に降りてみましょう。ちなみに、10年前に下灘駅を訪れたときの旅行記はこちら。
https://4travel.jp/travelogue/11535671
見比べると写真の上達度合いがよく分かるはず。まあ、私の腕というよりもカメラ性能の向上と持っている機種ランクの向上のおかげかと思いますが。

466冊目　2020/04/30投稿

エリア 大洲(愛媛)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JR特急 JRローカル 徒歩

フェリーで別府から八幡浜へと渡り、四国へ上陸。船内休憩で5時過ぎまで眠り、只今1月2日早朝5時半。八幡浜港を出発です。

八幡浜港 乗り物

ここから八幡浜駅まで歩いて20分くらいでしょうか。545発の列車に乗車する予定。

10年前に早朝の八幡浜駅に向かった際には道を間違えて危うく列車に乗り遅れるところだったのですが、今や10年前のガラケーとは異なり文明の利器であるスマートフォンがあるのです。時間的にぴったりでしょう、きっと。

港から千丈川沿いに歩いていきます。川に突き出た駐車場。「危ないバック注意」ってフェンスもなにもないじゃあないですか。勢いつきすぎたらそのまま勢い余って川にドボンだよ、怖っ！

こっちの橋はなかなか趣ありますねえ。

めいぢはし、と言うのだそうです。

とまあのんびり歩いてたらどんどん時間がなくなってきました。あれ、おかしいなあ、マップのルート検索ではちょうどいい感じで八幡浜港を出たのに、なんで最後の5分ほど猛ダッシュする羽目になってるんだ？

八幡浜駅 駅

あ～、しんど、つかれた～。間に合ってよかった。10年前もここ走ったぞ。

出発1分前でした。旧線経由松山行きの普通列車に乗り込みましょう。

JR予讃線 乗り物

本日の切符はJR四国の「お正月四国堪能きっぷ」。今年はJRのうち、西日本・四国・九州の各社が特急乗り放題の切符を販売していましたが、そのなかでも異色だったのがJR四国。元旦だけではなく1－3日の3日に渡って切符の有効日を設けた上で、一日（一枚）あたりが2020年記念に合わせて2020円と格安でありました。そしてネット販売（系列の旅行会社ワープ専売）のみ。久しぶりに九州の特急に乗りたくなったので元旦は九州でしたが、本日1月2日は四国の特急に乗りますよ～。

車内には旅行者の姿が数名。皆、フェリーからで同じルートなんだろうなあ。そして、内子経由の列車が普通は536に、特急は604もあるのにこれに乗車しているということは、愛ある伊予灘線こと海沿いの予讃線（旧線）の車窓を満喫するか、人によっては駅訪問が目的なのではないかと。目の前のおっちゃんはコンビニあたりで仕入れてきたのか、弁当を食べだしました。このくらいの混雑で同じような旅行者ばかりなら、食べやすいよね。

前面展望を少し眺めてみたり。夜が明ける前、早朝の列車。疾走感溢れますな。

2両目はキハ32。

微妙に車内レイアウトが違いますね。。お隣のJR九州では四国のキハ32やキハ54の姉妹車であるキハ31が全廃されて国鉄型気動車に置き換えられていましたが、四国ではまだまだ元気。逆にキハ40系列か48系列かわからないけど、ボックスシートの国鉄型を置き換えていました。10年前の旅行記をまとめていて気づいたけれども、当時はこの列車ボックスシートだったもんなあ。なんで車両の写真撮ってなかったのよ、聞いてる？　10年前の自分。

3両目はまたキハ54なのでした。

それでは本日の目的地、その１。

0648，下灘駅に到着です。

走り去っていく列車をお見送り。

ああ、懐かしいなあ。降りるの10年ぶりだよ。

下灘駅 駅

空の色もほら、いい感じじゃないですか。

いやあ、この感じ。変わっていないなあ。

駅名標とホーム上屋。

ちなみに、私の他に下車客が一人。同業者でしょう、写真撮影に励んでいます。

こちらも撮影に励みましょう。この空の紫がかった夜明の色、いいなあ。

駅舎の中も。下灘駅には臨時販売所があったようですが、令和元年9月をもって営業終了してしまったようです。

走る列車は10年前と比べ、特急伊予灘ものがたりが走るようになりましたねえ。

夕日時刻表。さすがは夕日が有名な路線。

記念スタンプもあるそうです、寄贈なんだなあ。さっきの掲示によると、今は松山駅で押せるのかな。

下灘駅駅舎。

このこじんまりした感じが良いですね。

下灘駅 駅

さて、ホームに戻りましょう。

ホームから駅舎。

駅名標と伊予灘。

ホームと線路と伊予灘。

電柱に取り付けられた縦書きの駅名標もいい雰囲気。

さあ、そろそろ乗車する列車がやってきました。

10年前は松山方面行きに乗りましたが、今日は八幡浜・宇和島方面へ引き返します。

0702、宇和島行き普通列車が到着。

15分弱の滞在でした。いやあやってきて良かった。

JR予讃線 乗り物

それでは乗り込みましょう。お、海側の一番前が空いてるぞ。

伊予灘を眺めながらまったりと進みます。

喜多灘駅

喜多灘駅 駅

空の明るみがだんだんと増していくなあ。

伊予長浜駅にて伊予灘沿いから離れます。ここで松山行きと行き違い。10年前にあれに乗ったときは向こうもキハ185でしたが、キハ54の運用に置き換えられていました。

伊予長浜駅 駅

伊予長浜からは肱川沿いに内陸部へ。

肱川の横を走っていきますが、海沿いと違って霧がかってきたなあ。

肱川 自然・景勝地

ここらで朝ごはん。昨日までの九州での日程を思い出しながら、九州メイドと書かれた焼きカレーパンを。

今度は羽衣団子で糖分補給。こちらは福岡産。あと、お茶がもう無くなりそうだ。

五郎駅

五郎駅 駅

たぬき駅長室があるらしい。いるのかな、たぬき駅長。

五郎駅 駅

伊予大洲駅に到着。

跨線橋に伊予灘ものがたりの写真が。

ここで行違いのため9分停車するようなので、ちょっと外に降りてみましょう。

伊予大洲駅スタンプ。

伊予大洲駅 駅

駅の改札。

2017年にデビューした千年ものがたり号のポスターが貼られていました。

ちょっと駅前へ。

伊予大洲といえば、復元木造の天守閣がある伊予大洲城かな。以前行ったなあ。臥龍山荘も行った覚えがあるぞ。懐かしい。

そして飲み物がなくなったので……。

駅前の商店にあった自動販売機でお水購入。

伊予大洲駅 駅

そろそろ出発なので駅に戻ってきました。

うん、さっきはあの車両いなかったような。

どうやら内子経由の伊予大洲行き列車みたいですね。ここで下灘から乗ってきた宇和島行きに連絡しているのか。

行違いの列車が到着。向こうもキハ185 3000番台でしたか。内子経由の松山行き普通列車でした。

それでは快適な（元）特急車両でさらに南下していきましょう。

デッキの様子。昨日の凝ったJR九州の特急群と比べると、特にリニューアルもなにもなされていないこちらはまさに国鉄型特急。いや、もう特急じゃないんだけど。

0852、伊予大洲駅を出発。

肱川を渡ります。う～ん、晴れてたら伊予大洲城が見えるんですけどね。

肱川 自然・景勝地

西大洲駅

西大洲駅 駅

トンネルをくぐって山越え。車窓見ながらこのあたりで、乗りつぶしオンラインの九州地方を更新しておりました。

斜面一面みかん畑。いやあ、愛媛だなあ。

千丈駅

千丈駅 駅

昔ながらの駅って感じですねえ。

810、八幡浜駅に戻ってきました。早朝の545に出て大体2時間半ぶり。

特急宇和海6号と行違い。

松山方面のホームに人並んでるなと思ったら、皆特急に乗って松山へ行くのね。

特急とすれ違いは終わりましたが、出発までまだ時間があるので（12分停車）また降りてみます。

こっちの列車は宇和島を706に出た松山行き普通列車でしょうか。826まで20分停車しているみたい。

八幡浜港までは距離1.8km徒歩約25分。……あー、今朝20分で考えてたな。というか、港出発が29分で列車の時間が45分だっけか。そりゃギリギリになって当然か……。

宇和海の車両数が表示されています。3両編成が多いですが、4両、さらには6両編成の列車も。

朝は時間がなくておせなかった八幡浜駅スタンプ。

大漁旗がぶら下がっている八幡浜駅。

併設のキオスクというか、セブイレが開いていたので、食べ物を購入。

ちょっとこのあたりらしいものを……。

この辺は伊予鉄バスですか。宇和島運輸じゃないんだな。

駅舎。

八幡浜駅 駅

そろそろ跨線橋を渡って車内へ。「新幹線を四国に。」気持ちはわからんでもないけど、維持大変やと思うぞ。

再び宇和島行きに乗り込みましょう。832出発。

セブイレで買ったおがたのじゃこ天。3枚入りで380円でした。値段的にこんなもんだろー、と思って買いましたが皆様の旅行記を見ていると、スーパーだともっともっと安く売ってるみたいですね……。味はもちろん美味しかったです。

八幡浜を出るとまた山越え。

山肌はよーく見るとみかん畑になっている。

双岩駅 駅

お、なにあれ！　マンモス！？

マップを見ると、「わらマンモスアート」となっていました。いやあすごい！

伊予石城駅の少し手前でした。

伊予石城駅 駅

卯之町駅に到着。ここでも特急退避＆行違いで16分停車。……普通列車の時間調整多くない？　さすがはJR四国。

卯之町駅 駅

まずはすぐに宇和海8号松山行きと行き違い。向こうはN2000系ですね。珍しい、宇和海運用あったんだ。

うずしおへの2600系投入から捻出した編成をこっちに持ってきて、TSEを玉突きで廃車にしたのかな。

跨線橋から。昨日の九州での快晴とは違いますが、雲がありつつも今日も天気が良さそうで良かった。

昔はキオスクがあったようですが、今はなくなっています。でも、代わりのコンビニを掲示しているのは親切ですね。実際に10分歩いて買いに行くかどうかはともかく。

卯之町駅駅舎。

卯之町駅 駅

懐かしい町並みがあるんだ。行ってみたいけれども次の列車が……。

待合室には火鉢がありました。あったかいなあ。

卯之町駅 駅

それではホームへ。ここからは特急乗り放題を活かして特急に乗車して一気に宇和島へ向かいましょう。

0911発の宇和海5号に乗車。これに乗車すると宇和島へは930に到着。乗ってきた普通列車913Dより15分早く到着する上に、宇和島で予土線の列車に接続できるのです。まあ、さっきの普通列車に乗っていっても、北宇和島駅にて予土線の窪川行きに接続しているんだけどね（旅行記書くときまで気づいていなかったけど）。

特急 宇和海 (松山駅 - 宇和島駅) 乗り物

それでは宇和海へ……ってなんか思ったよりもすごく混んでないか？　通路側に相席で座れたけれども、立ち客なんかも居たりするんですが……。考えてみれば、今日使っている「お正月四国堪能きっぷ」はネットでの事前購入が必要とは言えJR四国の特急乗り放題かつ青春18切符よりも安いお値段。年末年始は帰省ではなく旅行のためにあると考える同業者ならば、ローカル線に乗車するために大喜びで四国に来るのでは。うーん、次の乗り継ぎ、なんか嫌な予感がしますねえ。
そんな事を考えているうちに、宇和海は峠を超えて宇和島へと下っていきます。

そして9時半に宇和島駅に到着。はてさて、次の乗り継ぎはどうなるのやら。

宇和島駅 駅