2019.12 年末年始・鉄路でぐるっと九州四国（４）国鉄型＆代行バス運行の日田彦山線に乗ろう

2019/12/29 - 2020/01/03

久々の北九州地区。気になる路線や観光スポットは色々とありますが、今回まずは日田彦山線へ。数年前の被災から一向に復旧が進まず、このまま鉄道路線としては廃止されてしまいそうな状況ですが、代行バスとして運行中の現在の様子を見ておきたいと思ったのでした。国鉄型気動車で行く筑豊エリアの鉄道旅も久しぶりに満喫したかったですし。

2020/03/13投稿

エリア 田川・嘉麻(福岡)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル

門司エリアから小倉にやってきました。

次に乗る列車のホームへ乗り換えですね。お！

787系がやってきました。

なんの特急かな？　時刻表見てもわからないから臨時列車かなあ。

さて、小倉駅の改札口……を通らずに乗り換え。駅ナカのお店をちょっと覗いてみたり。

D＆S特急がいっぱいの九州！
しかし、D＆Sって何の略だろう。Discover and Sightseen？

で、次に乗る列車はこちらです。なにかわかります？（タイトルでだいたい察せられると思いますが……）

はい、ここからは日田彦山線に乗車して、筑豊エリアを国鉄型気動車と不通区間の代行バスで縦断しようと思います。

国鉄型の並び。

小倉駅 (福岡県) 駅

それでですね、そろそろお昼の時間なのでお昼ごはんにしましょう。本日の昼食はこちら！　駅構内のFamilyMartで売っていた折尾駅弁「かしわめし」と、小倉駅ホームの立ち食い「かしわうどん」（持ち込み）。

まずは「かしわうどん」から頂きますよ。う～ん、おいしい。飾らない味ですねえ。

小倉駅から出発してお隣、西小倉駅。

西小倉駅 駅

JR九州 小倉総合車両センターの横を通過。レンガ造り？

九州の特急がずらり。

食べながら（笑）ガタゴト列車に揺られ城野駅。小倉近郊区間ですが、ボックスシート独占できました。

城野駅 (JR) 駅

ここでしばらく特急退避と列車の接続待ち。ここからは日田彦山線に入ります。

志井公園駅か志井駅付近だったかな？　このあたりは都市高速が走ってたり、結構小倉の市街地なんですねえ。確かに、志井公園駅から北九州モノレールの終点まで歩いていけるものなあ。

列車は筑豊エリアを走っていきます。ああ、そうだ筑豊エリアってこんな感じだった。石炭が採れそうな（？）ちょっと小さな山がいっぱいあちことにあるんだよなあ。

さて、お次はかしわめしを頂きましょう。

開封して……。いただきま～す。筑豊の景色を眺めながらボックスシートで駅弁をいただく。いいですねえ。

石原町駅。

採銅所駅。

らしい名前の駅ですねえ。

採銅所駅にて。行き違いもあります。

採銅所駅 駅

あっちやこっちに山を見ながら、田んぼの中を走っていきます。

一本松駅。

一本松駅 駅

そして元々炭坑鉄道だったので、駅構内が広い。

平成筑豊鉄道（田川線・伊田線）と合流して、田川伊田駅。

田川伊田駅 駅

皆さん降りていきます。

さらに1駅走ると、田川後藤寺駅に到着。

乗ってきた列車はこの駅止まり。

国鉄型気動車がいっぱい。

ここからは添田行きの列車に乗り換え。

もちろん乗り換える先も国鉄型気動車。ボックスシートが並びます。

ワンマン運転のご案内。それぞれの駅でドアが開くかどうか、結構細かく案内されていますね。

さて、出発まで15分くらいあるので、ちょっと駅構内を散策してみましょうか。

田川後藤寺線の上下列車と後藤寺線の列車がほぼ同時に出発するんですね。平成筑豊鉄道も接続とってるんかな。

跨線橋で出口の方へ向かいましょう。Let's go!

佐賀＆長崎か。食の祭典。

跨線橋の階段

色鮮やかに絵が描かれていて華やか。

1番乗り場の改札口までやってきました。

ちょっとかわいらしい感じの田川後藤寺駅。なんかの顔に見えません？

しめ飾り。正月を迎える準備万端。

田川後藤寺駅スタンプ
あとは鉄道記念館や門司港駅のスタンプも。

田川後藤寺駅　駅名標

平成筑豊鉄道の、こちらは糸田線。多分、糸田線だけ乗れていないんだよなあ。また乗りに来ないと。伊田線や田川線に乗ったのも随分前だし、また来ないとなあ。

お、後藤寺線の列車がやってきました。後藤寺線も（記憶が正しければ）工場の間を走っていくような風景が印象的だったなあ。

さあ、列車が揃ったということはそろそろ出発ですね。

添田行きに戻りましょう。

乗り込んで出発。

豊前川崎駅

豊前川崎駅 駅

次は終点の添田駅。

川を渡って。

あれが添田駅の駅舎かな。

添田駅に到着。ここが現在の田川後藤寺線の線路の終点です。

添田駅のホーム・駅名標

さて、ここから日田方面に向かうには代行バスになります。途中の彦山までの区間便と、日田までの便があります。

列車はここまで。

それではホームから踏切を渡って

駅舎へ向かい……

……駅舎遠いな。

添田駅の駅舎。結構立派。

添田駅 駅

駅前の道路。

ここは待合室？　コミュニティホールみたいなもの？
地元の人が撮ったものかな？　鉄道写真が飾ってありました。

見たいけれどもまずは代行バスの乗り場へ向かいます。で、結局ここには戻ってこなかったので見れなかったのですが、運炭最盛期の様子とか見ておけばよかったかなあ。

ただでさえ駅舎が遠いのに、さらにその駅舎からも結構離れているんですね、代行バス乗り場。列車を降りてから急ぎ足で直行しても3,4分くらいかかっちゃうような。JR九州の案として将来的に不通区間がBRT化された場合は、ホームで列車と対面乗り換えができるようになる予定だそうです。

そして、その代行バスは……おお、ポンチョ。

JR代行バスという表記が表面にデカデカと書かれているところを見ると、完全に代行運転専用のバスなのでしょう。代行バスってなんか貸切バスを使用したり、中型サイズのイメージが強かったので、なんかポンチョは意表を突かれました。

傍には西鉄バスとコミュニティバスのバス停もあります。

バスロータリーはこんな感じ。だだっ広い。トイレもあります。

で、この年末年始での帰省客と、私のような旅行者の影響か、ポンチョは見事に満席。重いリュックを膝の上に載せて座ることになりました。最後尾に座ったんだけど、椅子のクッションが薄いんだわ、これが。座っているうちに尻が痛くなってきました……。

西鉄バスがやってきました。

接続する（？）西鉄バスの連絡を受けてから出発。

満員御礼の車内です。

代行バスの車窓から。

この彦山川が氾濫したのかなあ……。

下橋、落ちたままだよ。

お、道の駅だ。

と思ったら入っていくぞ。

また可愛らしい道の駅ですね。

あ、この道の駅。日田彦山線の駅も併設していたんですね。歓遊舎ひこさん駅。

道の駅から出発するときに、代行バス表示のジャンボタクシーとすれ違いました。多分、彦山あたりへの区間便に使われてる車両なのかな？　なんであそこは知ってたんだろうあのタクシー？　このバスが混んでたから続行便？　いや、バス停で残された人とかいなかったしなあ……。回送？

すでに膝に置いたリュックが重い上にクッションの薄さで尻が痛いので、あっちのハイエースが続行便で日田まで行くのならあちらに乗り換えたかったですけどね（笑）。

満員（と言っても全員着席ですが）で走っていきます。

写真がうまく撮れていないですが、豊前桝田駅。

豊前桝田駅 駅

桝田駅スクールバス停って書いてあります。

そして彦山駅へ。

ここで二人ほど降りていきました。帰省客だったのでしょうか？

彦山駅 駅

さて、ここから鉄道はトンネルで山をぶち抜いているのですが、あいにくちょうど並行する道路がないので、国道500号線を通って迂回するようです。朝倉41km、東峰18kmだって。

15時になりました。

山の中を走って

ちょっと集落みたいなところに出てきたかな。

東峰村の小石原ってあたりを通ります。

ここで今度は国道211号へ。大分・日田方面か。

このあたりは本来の鉄道ルートとは外れていますが、東峰村役場などでも停車したり時間調整したり。時刻からみると、この写真のあたりが東峰村役場。

で。バス車内の様子はこんな感じなのですが。ええ、側面の窓ガラス曇ってます。外がよくわからない（笑）。

あ、時刻表が掲示されていますね。ほら、東峰村役場って表記がちゃんとある。

今度は大肥川の横を国道211号線で走っていきます。ってよく見たら、川と道路の間、ガードレールじゃなくて土のうやん。まだまだ工事の真っ最中なんだな……。

線路とも合流し、大鶴駅付近にて。

もう山は終わったのかなあ。

川の両側ともに国道なんですね。

久大本線の鉄橋をくぐります。

三隅川の右岸……になるのかな？　国道386号線へ。

で、すぐに夜明駅。ホームを見ると真っ赤な久大本線の列車と連絡。1人降りて列車に向かっていきます。そうか、この駅でも連絡していたのか……。なにも考えずに日田まで乗る計画を立てていたのですが、ここで乗り換えたら予定よりも一時間早い列車に乗って久留米に向かえたのでした。

夜明駅 駅

まあ、いいや、当初の予定通り日田まで代行バスを乗り通すことにしましょう。そのほうが夜明ー日田を道路と鉄道両方で乗れるし。18切符だから運賃とか変わらないし。

夜明から日田までラストスパート。

光岡駅付近で、反対方面行きの代行バスと行違い。向こうのバスはリエッセでした。座席のクッション、向こうのほうがいいのかなあ……。

光岡駅。さあ、日田まであと1駅。

光岡駅 駅

日田駅まであと少し、という段になって、日田市街で渋滞にハマります。バスはこれがあるからダイヤ遅れちゃうんだよなあ……。

おお、ここかな？

どうやら到着したみたいです。

代行バスは日田駅に到着。ちょっと遅れたかな……と時計を見てみると、1608。到着予定時刻が1607なのでほとんど遅れはありませんでした。市街地の渋滞は織り込み済みなのね。

バスの旅は楽しかった……と言いたいんだけど、椅子が薄かったのと途中から窓が曇って景色が余り楽しめなかったので、正直言うと疲れました。

鉄道が復旧して列車が走るようになると旅行者としてはありがたいんだけど、お金の問題なんかもあるからね……。JR九州のBRT案では彦山ー大行司は鉄道トンネルをBRT専用道化することで時間短縮するようです。もしBRTになっても、運転再開後はまた見に来たいかな。車両もポンチョではないみたいだし（笑）。

日田駅 駅

ここからは列車の旅に戻りましょう。