大井川鐡道アプトライン　「魅惑の湖上駅」

2020/03/15 - 2020/03/16

大井川鐡道といえば、機関車トーマス列車やSLも楽しいが、前から乗りたかったのはアプト式の井川線。急勾配を上がるための鉄道システム、ラック鉄道の1種。スイスの観光列車が有名だが、日本でラック形式の列車に乗れるのは大井川鐡道「あぷとライン」だけです！

行ったのは春ですが、紅葉の秋に再度訪れて、吊り橋ハイキングをしたいです。

エリア 寸又峡温泉(静岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

大井川鐡道井川線の始発は千頭ですが、車で行く場合は途中の「奥泉」が便利。駅前広場に5台の無料駐車場があります。駅前広場から階段を下りて細い通路を通った奥に、奥泉駅があります。

これは奥泉駅の駅前広場にあるトイレです。この付近で縄文時代の遺構が発見された事からこの形。「下開土」（したのかいと）遺跡と言うそうです。広場にはバス停もあり、ここから寸又峡行きの路線バスに乗ることも可能です。

駅の待合室はレトロ。

列車到着5分位前にホームへ行けます。
井川方面へ乗車します。

3両編成、車両間は行き来ができません。
ドアも手動で開けて乗車します。

各車両に車掌さんがいて見所をアナウンスしてくれます。コロナウィルスの影響で案内に「窓を開けて下さい」が追加されていました。

井川線の見所の１つ日本一の急勾配(90パーミル）「アプトいちしろ駅から長島ダム駅間」を登るアプト式鉄道システム。

アプトいちしろ駅でアプト式機関車を連結します。
このあと長島駅まで90パーミルの急勾配を一気に上がります。

アプト式とは車体の絵のように、ラックレールという歯形レールを噛み合わせて坂道を登り下りします。

井川線はアプト式を使用している事で、スイスのブリエンツ・ロートホルン鉄道がと姉妹鉄道になっています。

井川線はダムを建設するためにつくられました、沿線上には沢山のダムがあります。
長島ダムは2002年に竣工された一番新しいダムです。高さ109ｍ、長さ308ｍ、貯水量7,800万立方メートルの重力式コンクリートダム。
ダムの下には公園が整備され、下から見上げるとダムの大きさが良くわかります。
ただ大き～い！カヌーに乗るアクティビティもあります(^▽^)/

3月初旬だったのに、長島ダム近くの山桜が咲いていました。

「奥大井湖上駅」は長島ダム建築に伴い誕生したダム湖の左岸に突き出た半島の場所にあります。その半島の両側に井川線の「奥大井レインボーブリッジ」と呼ばれる鉄橋が架かり、まるで湖の上に浮かんでいるかのように見えます。

このダム湖（接岨湖）のミルキーブルーの色はチンダル現象というそうです。
チンダル現象とはわずかな微粒子が溶け込んだ非常にきれいな水の場合には、微粒子の影響で波長の長い赤い光が吸収されるという現象です。

奥大井湖上駅のホーム、階段を上ると無料の休憩所があります。自販機や売店はありません。

奥大井湖上駅の駐車場から、線路に平行している遊歩道へ上がる事ができます。奥が湖上駅。

井川線の車窓からの景色は最高です。

接岨温泉駅で下車して吊り橋をハイキングできます。
その他、大井川線、井川線の周辺には沢山の吊り橋があります。

昭和32年完成の日本初の空中重力式のコンクリートダム「井川ダム」ダム建設に尽力した中部電力社長の井上五郎さんお名前を取って別名「井川五郎ダム」とも呼ばれています。

終点「井川駅」、待合室にベンチがあります。

折り返しの列車で1つ目の「閑蔵駅」で下車しバスを利用して奥泉駅へ戻り、寸又峡へ向かいます。

夢の吊り橋で有名な寸又峡温泉に泊まりました。

宿泊は寸又峡温泉の一番奥の湯屋「飛竜の宿」。
部屋は和室でちょっと古めかしいです。
男性の方の露天風呂のほうが景色は良いそうです。

吊り橋へ行く公園内の入場は無料ですが、トイレなどの整備為に使われるというので多少の寄付をしたほうがいいでしょう。寸又峡温泉に泊まるなら朝一に行くとすいていてゆっくりと吊り橋を渡れます。

新日本観光地100選に選ばれた「夢の吊り橋」です。
全長90ｍ、高さ8ｍの鉄線の吊り橋、結構揺れます！
紅葉の時期は絶景です。