行きはよいよい帰りは…、ラヴェンダーに励まされながら歩くソーの道　プロヴァンス・リヨンの旅6-2

2019/07/13 - 2019/07/13

2019年7月13日（土）

旅の6日目、15年ぶりにソーの村を散策した後、サンドイッチを買って、ラヴェンダー・トレイルに向かいました。

トレイルの入口まで来たけれど、1周すると2時間半のコースらしい。
途中に一休みできるようなカフェもないようだし、これから2時間半は無理だぁ…。

グーグルマップを頼りに、ラヴェンダー畑が点在する道を通ってソーのお宿「ボン・アクイュ」を目指すことにしました。

昼下がりの道は、暑くて熱中症になりそう。
でも、ラヴェンダーに励まされながら歩きます。
「ソーでゆったり過ごす」はずが、なんだかハードになっていた…。（+｡+;
途中、「植物園」なるものがあって、助かった～！
そこで一休みして、どうにか宿に戻ってきました。

この夜は、若い女性3人組が宿泊。
shunさんがバーベキューコンロでお肉を焼いてくれて、にぎやかに食事。
楽しい時間となりました♪

7／8～9：リヨン空港
7／9～11：ニーム
7／11～15：ソー　★
7／15～19：リル・シュル・ラ・ソルグ
7／19～23：リヨン
7／23～24：帰国

エリア ソー (ヴォクリューズ)(フランス)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ソーの村を散策したら、ラヴェンダー・トレイルのハイキング。
”Banette Boulangerie”でサンドイッチを買いました。
教会脇の道を下ります。明日また来ますね～。

教会先の路地、懐かしい！
2004年6月8日にアヴィニョン発のツアーでソーに来た時、建物の間から覗く景色に、「この先には何があるんだろう…」気になりました。
でも、ツアーですから、観光時間が充分あるワケでなく、道の先まで行って引き返す。
今日は、その道を下って行きます。

あの時、ラヴェンダーは咲いてなかったけれど、バラが綺麗だったなぁ。

朝、ラヴェンダー畑の脇から出た所、標識の前を通過。
舗装された細い道路を下ります。

あぁ、しまったぁー！
ラヴェンダー・トレイルに行くなら、観光局前の道を下るといいと、shunさんから教えてもらったのに…。
なんで、この道に来ちゃったかなぁ。（>.<）

幸い、「上りだよ」と言われた道は、さして勾配はきつくはありませんでした。
ハチミツを採る”ハニー・ボックス”のある草原を眺めたりしながら歩いて行くと、

目印となる”ヴァロン・デ・ラヴァンド（Vallon des Lavandes）”が見えてきました。
ラヴェンダー（Lavender）は英語で、フランス語ではラヴァンド（Lavand）。

”ヴァロン・デ・ラヴァンド”は、ラヴェンダー・オイルの蒸留所でした。
蒸留装置が置かれています。

オイルの蒸留方法。
下から火を焚くようです。ふ～む。

ラヴェンダーの種類の説明。
こういう説明、何度見ても、畑の花がどれなのか、ワタクシにはさっぱり判らず…。（~~;
並んで植えられていたら区別できるかも？

ラヴェンダー・トレイルの入口は、蒸留所からすぐでした。

一面のラヴェンダー！

ポストがあります。”私有地につき、立ち入り禁止”の札も。

畑沿いにずーっと続く道の先に、家があるのかな。

時刻は12時半、ここでランチにしよう。
日影の草むらで、ソー村で買ったサンドイッチを食べることにしました。

食べたかったツナ・サンドは日曜メニューで、土曜日のこの日はなく、ちょっとばかり不本意でハムとチーズに。
これが予想に反し、とっても美味しかった！
ハムも、チーズも、パンもしかり！

これまでは、食パンのようにしっとり感がないバゲット・サンドを敬遠してたんですよね。
でも、このサンドイッチを食べてから、認識を改めました。

近くのラヴェンダー畑を眺めながら、サンドイッチをほおばります。
これから2時間半歩くのはキツイよなぁ。な～んて、思いつつ。

ボン・アクイュを出てから、ここに来るまで、2時間半歩きっぱなし。

”オレル（Aurel）”まで行く、トレイル一周コースは2時間半かかるそうです。
途中にカフェなどないらしい。しかも、炎天下…。
気温は上がり、日影のない道を歩くのは、かなり辛くなってきました。

この村がオレル（Aurel）。2004年に撮った写真です。
ソーとは違うような…と思っていたんです、実は。
グーグルのおかげで、ツアーでオレルの近くを通っていたことが、15年ぶりに判明しました。いつもながら、グーグル様々。（^^）

脱線しました。話を戻して…。

トレイルを歩きたいのは山々なれど、ちょっと無理だね。
昨日、いっぱい、いっぱい、いっぱ～い、ラヴェンダー畑を観たから、トレイルは諦めましょう。

とはいえ、来た道を戻るのは芸がない。
グーグルマップを頼りに、ラヴェンダー畑の間の道を帰ることにしました。

13：15、腰を上げて、ボン・アクイュに向かって出発！

畑の脇に、ラヴェンダーの種類の説明。
目の前の畑はラヴァンジン…かな？

雑草の混じるBIOの畑が現れます。
この道もラヴェンダー・トレイルの一部。
トレイル入口から”レ・ミシュイユ（Les Michouilles）”という地区に向かうルートなので、両脇にラヴェンダー畑が広がっていました。

遠くに紫！
あの辺りが、”レ・ミシュイユ（Les Michouilles）”のようです。

起伏のあるソー、様々な表情のラヴェンダー畑を観ることができます。

BIOの畑の向こうにも紫。

家がありました。住んでる気配はないような…。
その少し先の野原に、名残りのコクリコ（ポピー）。
写真ではわかりにくいのですが、オレンジの花がソレ。

日影がなく、ちょっと上りの道。暑い～！

昨日、shunさんの運転で観光した時、午後の外気温は34℃でした。
今は何度？　たぶん30℃以上。
乾燥しているとはいえ、堪える暑さ…。

そういう時、暑さを忘れさせてくれるのがラヴェンダー。

わぁ～、いい景色！

セージの畑もありました。

遠くに見えていた素敵な景色に近づいています。

道の左手に林が現れ、幹に注意書きの札。

恐る恐る、少し奥へ。
たくさんのハニー・ボックスが並んでいました。
ハチの羽音が半端なくブンブン。

右手の畑はローズマリー？　整然と並んでいます。

素敵な畑までは行かず、道を左折。
そこにもラヴェンダー畑が広がっていました！

風にそよぐラヴェンダー、癒される～。

右手には、まだ若いラヴェンダーの畑。
ラヴェエンダーは、6～7年で植え替えるそうです。
木が小さいと、地面が目立つね。

そして、左手には…。いい景色だ～！

途中の林で切り株に腰かけて一休み。ふぅ。
グーグルマップをチェックすると、少し先に”植物園”の文字。
そこにはトイレもあるよね。
取りあえずの目標を植物園に設定。

あぁ、日影のない道が続いています…。

振り返ると、奥に山が見えました。斜面に広がるラヴェンダー畑も。
ラヴェンダー・トレイル、あの辺りを歩くんだろうな…。

気を取り直して。
木々の間から紫、いいね！

歩く道の左手、畑の先に白い袋が見えます。
刈り取ったラヴェンダーが入っているのかしら。

ソーの村が見えてきました。少しだけホッ…。

13：55、植物園に続く車道にぶつかります。
”植物園”は、あの丘の上の建物に違いない。でも、まだ遠い…。

そこから10分ほど歩くと、道の右側に綺麗なラヴェンダー畑が現れました。

絵になります～！

道を隔てて、小さな小屋。

ラヴェンダー・グッズ、いろいろ。
周りにな～んにもない道で、こんな可愛らしいお店に出会えるとは思わなかった！

こんな演出も。いいね、いいね！
おかげで元気が出ました。

さぁ、丘の上の植物園を目指そう！
歩きだしてマップを見たら、アレレ？通り過ぎている…。

ラヴェンダー・グッズを置く店、”La Ferme aux Lavandes”が、目的の植物園でした。
マップでは、”植物園”に分類されていた。（~~;

道の脇の家に、女性が入っていくのが見え、トイレを借りようと近づいたら、手前の椅子に座っていたオバサンに、ダメダメッって感じに呼び止められた。

トイレを借りたいのに、聞く耳持たず、「Non！」の一点張り。

ここで休まないと、熱中症になりそう。
木陰のテーブルに勝手に座ります。

ラヴェンダー・グッズを置く小屋の裏側にテーブルがいくつかあり、飲み物を提供しているよう。トレイはあるはず。
再度、オバサンに「トイレはどこですか？」スマホのフランス語の文を見せました。が、態度はかたくな。

もういいよ！
オバサンの制止を振り切って、家の戸口で「Bonjour」声をかけると、中から女性が出てきて、「トイレはあそこです」すんなり教えてくれました。
Merci beaucoup！

畑の脇にあるキャンピングカーのような所がトイレ。綺麗でした！
ようやくホッ。

もう少し、休ませてもらいましょう。

木陰のテーブルで、旅のメモを書いていると、さっきの女性が「なにか飲みますか？」声をかけてくれました。
意地悪なオバサンと違って、なんて親切なの！
ペリエを貰います。2.5ユーロ。

オバサンとの攻防を含め、1時間近く休憩させてもらいました。

15時が近くなると、先ほどの女性が、日の当たるテーブルのパラソルを広げ始める。
この時間は昼休みで、意地悪なオバサンは小屋の店番してたのかも。

助かりました～！ありがとう！
15時、再び、歩きだします。

相変わらず日差しは強く、暑い中、ラヴェンダー畑に励まされながら歩きます。

10分ほどで”アロマ・プラント（Aroma Plantes）”の看板の所に来ました。アロマ・プラントってナニ？
グーグルマップでは、歩いてきた車道よりも、こっちに行くと近道のよう。
看板の矢印の方向に進みます。

紫の畑の向こうにソー村。だいぶ近づきました！

わぁ、小っちゃいラヴェンダー！

左折して、砂利道へ。

徐々にボン・アクイュに近づいていることを実感。

少し上りの、日影のない道が現れます…。
ボン・アクイュにまで、あとちょっとだ。頑張ろう！

たくさんのハニーボックス。
あの箱にラヴェンダーのハチミツが集まるんだね。
ラヴェンダーのハチミツ、楽しみなの。ありがとう！

工場のような建物の前にいた犬が駆け出してきました。
怪しい者じゃないよ。

この時は工場と思っていたけれど、ラヴェンダーの農家の大きな納屋だったのかも。
ソー村のテラスから見えた、扇状に植わるラヴェンダー畑は、建物から道を隔てた所に広がっていたのかも。
でも、それに気づく余裕もなく…。

ようやく、ボン・アクイュの看板が見えてきました！
トレイルの入口から、”植物園”での約1時間の休憩を挟み、2時間15分、戻って来れた～！！

”ソーでゆったり過ごす”はずが、炎天下の道はかなりハードでした…。（~~;

15時半、お宿に着いてホッ。
シャワーを浴びて、汗を流しました。

メゾン デュ ボン アクイュ ホテル

19時過ぎ、近くに散歩に出かけました。
19時過ぎとは思えない日差しです。

ボン・アクイュの前の道を左のほうへ。昨日の朝の散歩コース。
先ほど下ってきた丘越しにソー村を眺めます。

石造りの小屋みたいなのも雷避けかな？　絵になるね。

ボン・アクイュの前を通り過ぎて、バス通りのほうへ。
近くの小川（ネスク川）で、胴体が青いトンボを発見！

気がつけば、たくさんいます。綺麗です！

この日は女性3人組が宿泊。夕食はべーべキュー！
バーベキュー・コンロで、shunさんが美味しいヴァントゥの豚を焼いてくれます。

前菜はメロンと生ハム。副菜はジャガイモのチーズがけ。
コート・ド・ヴァントゥのロゼも登場！

いただきま～す！
ビジネスウーマン3人組の2人はミュンヘン駐在。
日本からきた友達とマルセイユで合流して、レンターカーでやってきたそうです。凄いなぁ。
楽しくおしゃべりしました♪

豚肉好きのワタクシ、いっぱい食べちゃいました～！美味しかった～！
デザート、ハーブティーもいただきます。

たくさん歩いた1日でした。
またソーに来ることがあったら、オレルまで行ってみたい！
その時はラヴェンダー・トレイル直行ね。
新たな目標ができました。

明日はソーの観光、最終日です。
ソー村のレストランでランチしたいな。