◎さらに奥伊豆(3)　松崎・雲見

2019/07/10 - 2019/07/13

　(写真は松崎、夕陽のあたる家）

　ずっと雨続きです。10日も出かけていないと身体がムズいてきます。例年ならワタスゲやニッコーキスゲを見に尾瀬や奥日光へ出かけているところなのですが、雨天のため再び西伊豆にでかけることといたしましょう。今年は1,3,5月に続き4度目の伊豆となります。
(前回)　https://4travel.jp/travelogue/11476463
　https://4travel.jp/travelogue/11494303

　・梅雨去れば愛でる者無しあじさい花

　・苔光る道ゆかば我ひとり可笑し

　・伊豆の夏夕陽に友の顔があり

　・紫陽花や朽ちて悲しむ者も無し

エリア 松崎温泉・雲見温泉(静岡)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円

子浦

　西伊豆の地名　宇久須、安良里、田子、雲見、妻良、子浦・・・となぜにこう胸をくすぐる地名が並ぶのか、ジャニーさんもびっくりでしょう

子浦

　かつては夏休みによく釣り目的でこのあたりの民宿に出かけたものですが、随分と宿が閉まってしまいました。寂しい限りです。

子浦

　中伊豆からここまで何度トンネルをくぐったことでしょう。西伊豆はそれだけ川がなく、平野もなく、岬だけを越えてゆくのです。

妻良

　妻良湾を挟んで子浦の先に妻良があります。共に2～300人の住民しかいない小さな町が続きます。

妻良の地層

　火山性の堆積岩がずっと続きます。妻良湾は石廊崎が荒れた場合の避難港として利用されたようです。

雲見　烏帽子山　163ｍ

　見つけたゾ　伊豆のデビルズタワー
これはれっきとした火山です。溶岩が地下から湧いてきて固まり、その周りの角礫や火山灰が浸食され、中央部のマグマ岩体だけが残ったもの。左の上部が岩塊タワーの頂上で、そこに浅間神社があります。

雲見　浅間神社

　この社は烏帽子山の頂上にあります。最初の階段は30度ほどの勾配ですが、段々と急になり、最後は45度近く、しかもその数階段だけで507段、上部でコケたら命の保証はありません。名前のとおり浅間神社とは富士山の頂上にあるあの神社のこと。ただ通常は「木花咲耶姫」を祀るのに対し、ここは姉の「磐長姫」を祀っている。

雲見　浅間神社

　さあ、ここが頂上です。360度パノラマのすばらしい眺望ですが、私には脚の震えが止まりません。煙突のテッペンに乗っかってるような気分です。

北側には駿河湾の先に富士山がちょっと顔を出しています（中央やや左上）。少し待てば全体が見えてくるのですが、高所恐怖症にとってそういうわけにはいきません。

南側には「千貫門」が見えます。きょうの天気は予報雨でしたが、朝晴れていたので、あわててやってきたかいがありました。

このあたりの民宿はまだやってるんですか？

-んにゃ～、そーでね、跡継ぎがいねんで　閉めちまったのが多いんだよー

　このあたり伊浜、雲見、子浦、妻良などみな似たようなもの　たしかに昔ほどの活気はもうありません。

雲見の海岸

　手前は足湯、温泉です（くじら館から）

以下　松崎

　松崎と言えば「なまこ壁」と長八さん

その先に一軒の家がある

　それを私は「夕陽のあたる家」と呼んでいる

「夕陽のあたる家」2

　10回ほど訪れたが、終ぞ住人の顔を見たことがない

「夕陽のあたる家」3

　きっとまた来ることになる、住人の顔をみるまでは

松崎　あじさい/枯れ始め

　こうなると、誰もこの花を見に来ない

あじさい/枯れ始め2

　そりゃないよ、今まで一生懸命咲いたのに

あじさい/枯れ始め3

　・梅雨去れば愛でる者なしあじさい花

枯れたあじさい

・紫陽花や朽ちて悲しむ者も無し

川沿いの道

　那賀川沿いの散歩道　大きな鯉が泳いでいます。上流に向かえばアジサイや桜並木が続きます　BGMにはS＆ガーファンクルの「冬の散歩道」って夏？

川沿いの道2

　・苔光る道行けば我ひとり可笑し

川沿いの宿

　これは宿じゃろか？　「宿」さんのお宅じゃろか？　宿なら宿の名前が載るじゃろに

松崎の夕陽

　・伊豆の夏夕陽に友の顔があり

※松崎の夕陽
https://4travel.jp/travelogue/11406615