2018/10/11 - 2018/10/23
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きゅういとせろりさん
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2018/10/11
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永年の夢だったドイツ鉄道旅行の機会が訪れました。10ヶ月前からヨーロッパ時刻表や旅行記や紀行本など読んでイメージを膨らませ、4ヶ月前にはだいたいの計画を立て、2ヶ月前には必要な飛行機や列車やホテルをネットで予約したのですが、詳細な現地計画は10日前になってようやくざっくりとした感じの行程ができた程度。閑散期なのでこんなペースでした。
最大の難関はコトバの壁。ドイツ語はさっぱりわからず。英語も少ししかわからず。トドメはスマホなし。翻訳ツールなし。でもまあ、なんとかなるでしょう。
今回の旅の目標は、ドイツの鉄道を楽しむこと。個別目標は全タイプのICE(ドイツ新幹線)に乗ること、夜行列車の全クラスに乗ること、食堂車を体験すること、SLに乗ること、乗り入れてくるいろんな国の列車に乗ること、そして周囲の国にちょっとづつ足をつけること。鉄道以外ではドイツの田舎町に泊まること、アルプス地方でハイキングすること、エーベルバッハで日本語パンフをもらうこと、などです。
往復の飛行機は安心感からJALの成田からフランクフルト直行便にしました。海外の航空会社、とくに中東系の会社だと往復10万円を割ってましたが、初の海外一人旅なので乗り継ぎの不安などはしたくないなあ、ということで。直行便の中ではなぜかダントツに安い13万円でした。しかも到着日と出発日に無料でドイツ鉄道に乗れるオマケ(レール&フライ、という名前)付き。ただ、そのおまけのついた航空券はHPでの予約の仕方はわかりにくいです。結局、行きも帰りも一番早い時間の列車で予約すればいいだけとの理解になりました。
ホテルはブッキングコムで予約。4トラベルでのポイントが一番高かったからと安心の欧州系の会社だから、という理由です。日本語で口コミみながら予約できるのはいいですね。日本のホテルのネット予約となんら変わりません。楽な世の中になりました。ホテル選択の基準は価格と駅近。また、都市の場合に無料で都市交通フリーきっぷが付いてくるホテルを優先しました。
ドイツ鉄道乗り回しは「ジャーマンレイルパス」の利用です。このドイツ国鉄乗り放題切符は無料特典で周囲の国も行くことができるんで利用価値高いです。1等にしました。ただかなり高価で1日あたり7000円くらい。なので1人だと普通はモトがとれないくらい高価ですが、鉄道に乗ることが目的の私の旅行にはうってつけ。季節ごとにキャンペーン(ただし7日間有効のみ、とか、割引率とか、普通はない2日間用発売とか、毎回内容が違います)があるのは知っていたので、出発ぎりぎりまで購入を控え、キャンペーン発表と同時に購入。今回は20%引きだったので、5日間用の値段で7日間用が購入できて旅行の自由度が広がりました。ジャーマンレイルパスは現地でも購入可能なのですが、キャンペーン価格は現地購入には適用されないので、日本で購入可能な旅行会社HPや旅行代理店での価格、ドイツ鉄道HPからの直接購入などを比較して一番安価で手数料送料無料だったマックスビスタトラベルでネット注文しました。
乗ってみたかった夜行列車「ナイトジェット」は、英語と格闘しながら直接オーストリア鉄道のHPで購入しました。最近はネットでは鉄道パス利用者用割引価格での購入はできないようなので、早割とはいえ正規価格なのが残念。それでも日本の代理店の鉄道パス利用割引価格より安価でした。なおオーストリア鉄道のHPでの予約のしかたは詳細を解説した個人ブログがあってそれで練習してから購入。これまた便利な世の中です。
現地での詳細な旅程を組むには、「ヨーロッパ時刻表(日本語解説版)」が必須。昔「トーマスクック時刻表」と言ってましたがいつの間にか名前が変わってました。ドイツ鉄道のHPでも普通に時間や経路検索はできるのですが、どこに行くかも決まっていない段階ではやはり紙の時刻表が便利。本文は全部英語ですが、基本、数字と駅名が読めればいいので、あとは注釈記号に注意するだけ。日本の時刻表になれた人なら問題なく利用可能。
ただ、時刻表は半年ごとの発行なので、旅行直前にドイツ鉄道のHPの経路検索で確認をとることが必要でした。旅行当日に工事で運休とか時間変更、はかなりありました。
なお、ドイツは人口密度からして北海道のような感じなので、全体的に列車本数は少ないです。ドイツ新幹線の専用高速線でも1時間に2本から4本しかなかったり。反面、地方のローカル線でも1時間に1本は確保されていました。都市の地下鉄はほぼ日本並みの本数ですが、近郊区間は日本の半分程度の印象です。
出発前日までにドイツ鉄道のHPから「レール&フライ」の切符をダウンロードして印刷。他、フランクフルト空港の構内図やら、ドイツ鉄道の乗車予定列車の時刻表(ホーム番線までわかるんです)やらを忘れずに印刷。
さて、いよいよ出発。
安心感のため、成田前泊にしました。
最初の旅行記は、前日の東京から成田、そしてJAL直行便でフランクフルト空港まで、です。
この時点では初の海外1人旅の不安だらけでしたが、ドイツ鉄道への期待も大きく、るんるん気分もいくらかは。
飛行機がヨーロッパに入り、ドイツ上空に入り、フランクフルトのビル街を見ながら着陸。
降機から何回も複雑に上下階移動するフランクフルト空港ターミナルの建物をぬけ、ドイツ鉄道の長距離駅へ。
ここから始まる第一歩はなんと・・・。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回は成田前泊です。
会社終業後に直行。ゆったりできていいですね。
泊まったのはマロウド・インターナショナル成田。
部屋も広く、大浴場もあって、JR成田駅から無料送迎バスがあって、成田空港へも無料送迎バスがあって、本当にいいホテルでした。
これはロビーにあった模型です。 -
空港へはホテルの無料送迎バス。ハイデッカーの観光バスタイプで優雅に成田空港へ。
さて、空港ではまずは両替。
ヨーロッパは現地より日本で両替の方がレートがいいとのこと。
実際そうでした。
そしてJALカウンターでチェックインと荷物預け。
そろそろチェックインも自分で機械で自動の波が。 -
11:25のJALフランクフルト行き。
まだ2時間もあります。 -
1030。そろそろ行きましょう。妻の見送りを受けます。そう、一人旅なんです。
このあたり、初の海外一人旅の不安が大きく、おもいっきり緊張。
なぜ夫婦旅行でないのかは後ほど。
さすが大空港。出発便がびっしり。
出国審査は自動化されていました。パスポートを読み取り機械に載せ、カメラで顔と照合。出国スタンプもなくなっていました。希望者には押してもらえるとのことでカウンターに向かいました。 -
出国後、搭乗ゲートに向かいます。今回はこのような小部屋で待ちました。このゲートだけみたい。
なんでだろう?
そしてこのへんで緊張もほぐれ、急に落ち着いてきました。
まあ、あとは行くしかないのですから。 -
これが乗機。ボーイング787ー900。
-
座席は2-4-2の8列。ANAより横1列少なくゆったり。
窓側からでもトイレに行きやすいです。
お隣は大柄な外国の方。もうすでに気分は外国です。 -
さて、定刻出発。雨の成田です。
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A滑走路の出発待ちの飛行機の列。これらの飛行機を待たせてJALはお先に失礼。
先頭はウズベキスタンの飛行機。
なかなかレアです。 -
動き始めて30分もたってようやく離陸。
出発便多いですし、ターミナル2からA滑走路までも遠かった。 -
あ、泊まってたホテルだわ。
ありがとう。 -
空港は雨でしたが北に向かうにつれ、晴れてきました。
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離陸後30分でお茶とお茶菓子。
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いよいよ日本を離れます。
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あと10時間かあ。
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離陸して1時間半で昼食。
若い有名な方々が監修のお料理。
ハヤシライスです。 -
美味しかったです。
機内食、いいですねえ。 -
ロシアに入って来ました。
何もない大地が広がります。 -
大地を好き勝手に流れる大河。
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地上に飛行機が写っています。
飛行機雲の影と、機体の反射で、まるで彗星のよう。 -
食後のアイスはハーゲンダッツ。
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翼のすぐ下方に注意。
真横から飛行機が! -
斜め後方を横切っていきました。
そりゃこちらも前に進むのでした。
でも飛行機ってこんな近くを通ることもあるのね。 -
続いて食後のコーヒー。
-
このあと機内はお休みタイム。ボーイング787は窓にシェードがない代わりに窓に液晶が仕込んであって一斉に自動で暗くなります。
照明も落ち、夜になります。
まあ、窓の下のスイッチで窓の暗さは個別に調整もできるので、外を見るためちょっと明るくもできます。 -
18時ころ、軽食としてパンが出ました。
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出発から9時間。ドイツはまだまだ遠い。
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機内はまだ夜モード。
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出発から10時間。ここでようやく機内の照明が明るくなり、窓も明るく。
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夕食です。
吉野家の牛丼だあ。 -
箱の中、2段になっていて、上段を外して下段のご飯に掛けて食べます。
外国の方は苦労しているようでした。
慣れた味の日本食もこれが最後でしょう。 -
出発から11時間。いよいよ飛行機はドイツ上空へ。
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ドイツとポーランドの国境あたりの海岸線。
実際に行ったらきれいだろうなあ。
このあたりからルンルン気分が。
憧れのドイツ鉄道にもうすぐ会えるし。 -
ドイツの畑。
北海道みたい。
右の方は風力発電所の風車が森のように建ってます。
エコの国、なんですねえ。 -
あ、パックマンみたい。
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工場地帯。上の方の線路は、今年ベルリンとミュンヘンにできた新幹線(ICE)の線路でしょう。
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なんかボタ山みたい。
真っ白に輝いていました。
帰国後に調べたらカリ鉱山の残渣を積み上げたボタ山でした。 -
フランクフルトに近づきます。
ICEが走っているのが見えました。 -
フランクフルトの市街を見ながら
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と、緩衝地帯の森林を飛び越え、
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フランクフルト空港に着陸。
11時間40分かかりました。
日本時間は22:55。ドイツ時間は15:55。
でもまだターミナルビルは遠いです。
2011年にできた空港の西の端の滑走路に東から降りたのです。 -
JALの着く第2ターミナルは東の端っこ。
なので、空港の敷地を西の端から東の端まで延々と路上走行。
途中線路の上を通りました。 -
着陸から20分。ようやく停止。
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晴れ。いい天気です。
上空は好き勝手な方向に向かう飛行機雲。
ヨーロッパの空だなあ。
いい旅になる予感。 -
空港ターミナル。
入国、荷物受け取りもすんなり。 -
フランクフルトの文字。裏側だけど。
ドイツだあ。 -
DB(ドイツ鉄道)への乗り換えは、ターミナル1からになります。
なのでこの無人のスカイトレインでターミネル2からターミナル1へ移動。
それに乗るにはまたフロアを登らねば。
この空港は降機以来、何回もフロアを登ったり降りたり。
あらかじめJALのHPで確認しておいたのでスムーズ。 -
エスカレータを降りて第1ターミナル。
やはりこちらの方が広々。賑やか。
ここでDB長距離駅への案内板が見当たらなくなり、道を見失いました。
あらかじめ印刷して持ってきた空港構内図を見ると、なんとここを横切ってまた登って・・・と。 -
そこで、ちょっと寂しい方向へ。
エスカレータを登って、
ちょっと人の少ない寂しい通路へ。 -
道路の上を通る通路でした。
あ、DBのマークが見えます。 -
クランク状に通路は曲がり、さらに先へ。
ここで近距離駅(フランクフルト市内方面のSバーンの駅)と別れるのね。 -
長い通路の突き当たりがDBの長距離駅。ここまで降機から45分。入国審査に10分くらい並んで、そのあとちょっと迷ったりしたけど、電車乗り継ぎにこれくらいは必要でしょう。
感動。ガラス天井だあ。DBの駅だあ。ここから、今回のドイツ鉄道乗り回し旅行が始まるのです。
うーん。主要駅の一つだけあって女声の構内放送もひっきりなし。にぎやかだわ。と、しばし異国の駅の雰囲気に浸ります。
JALからの連絡の「フライ&レール(ドイツ鉄道どこまででもOK)」の切符は持っているし、この切符は面倒なバリテーション(使用開始手続き)も不要だし。ニュルンベルグ経由ミュンヘン行きのICEの発車時刻まで30分。さて、ホームに行くか、と、案内板を見ると・・・
全列車大幅遅延??!
案内放送はその遅延の放送だわ。
乗る予定のICEは1時間前の列車すらまだ来ていない。そして70分延の案内表示。
何があった?
ドイツに着いてしょっぱなからこれ???!!。
ということで、ここから苦難の連続の12日間のドイツ鉄道旅行が始まるのでした。
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