2018/10/20 - 2018/10/20
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きゅういとせろりさん
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この旅行記のスケジュール
2018/10/20
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プラットリング駅
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バイエリッシュ・アイゼンシュタイン駅/ジェレズナー・ルダ・アルジビェチーン駅
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プラットリング駅
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大都市ミュンヘンから往復6時間かけて隣国チェコに行ってきました。
チェコといったら普通、プラハなどの都市に行くものでしょうが、手にしているのはバイエルン州内乗り放題のバイエルンチケット。向かった先は山の中の国境駅バイエリッシュ・アイゼンシュタイン駅。チェコとの国境がホームの真ん中にある駅です。そして線一本の国境の先は同じ駅なのに名前が変わってチェコ鉄道のジェレズナー・ルダ・アルジビェチーン駅。
地図で見つけてあまりの面白さについついドイツ鉄道旅行の1日にこの駅への小旅行を組み込んでしまいました。
ミュンヘンからパッサウ行きのRE(快速列車)でプラットリングを目指します。ミュンヘン市内を流れるイーザル川に沿って下って行く路線です。
プラットリングからはDB(ドイツ鉄道)から切り離されたヴァルト・バーン(Wald bahn)(日本語で「森の鉄道」)という地方鉄道に乗り換えます。バイエルンチケットが利用可なのはHPで確認済みです。車掌さんに聞いたところ、ジャーマンレイルパスも利用可だそうです。なお、事前に乗車券を購入しているお客さんは少なく、車内で発券も頻繁に行ってました。
ドナウ川を渡ると始発のプラットリングよりも10倍も大きな街があり、そこをすぎるとチェコとの国境の山奥へ登っていきます。まさに森の鉄道。森の中、途中何キロも行って戻ってのスケールの大きなSカーブで標高をあげ、1時間強で目的地。たどりついた終点の駅は、高原の静かな駅でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ミュンヘンHbfの端っこの方のホームから、オーストリアとの国境の街、パッサウ行きのRE(快速)に乗車。
2階建の車両ですが、ちょっと古いタイプかな?
行先表示が液晶なのが珍しいです。日本では名鉄のごく一部でしか見たことないです。 -
階下席。ほとんど乗ってません。スーツケース持った旅行だと階下席が楽です。
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この窓割と座席が合致してないとこがヨーロッパの特徴。
ヨーロッパの人は眺望を気にしないのでしょうか? -
車端部から2階席を見上げたところ。右は階下席に向かう階段の先、扉が見えてます。
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2階席。ロングシートはドイツでは珍しいです。なお、オールロングシートの列車はついに1回も見かけませんでした。
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階下席のホーム面はこの高さ。
日本と違って見上げる感じではありません。
ヨーロッパはホームが低いので。
でも昔よりホームは高くなり、列車の床面との段差が縮まっているように感じました。
12:24定刻発車。 -
大都市ミュンヘンでも発車後20分もするとこのような田園風景。
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トイレです。流し部分です。
余談ですがドイツ鉄道旅行の何がいいかって、トイレの心配をしなくていいことです。どんなローカル列車でもトイレはあり、しかも無料です。紙も(入った限りでは)必ずありました。 -
不思議なのはトイレの窓の片隅に透明な部分があること。
トイレからでもどの駅に着いたか確認可能なようになっているのかなあ、と思います。 -
1時間半でプラットリング到着。
ローカル列車に乗り換えです。
DB(ドイツ鉄道)ではなく、ヴァルト・バーン(Wald bahn)(日本語で「森の鉄道」)という地方鉄道です。DBの線路を借りている私鉄とちがって、独立した私鉄です。最近DB(ドイツ鉄道)から切り離された私鉄のようです。日本で言えば地方の国鉄やJRから切り離された第3セクター鉄道のようなものです。
2両編成です。 -
森の鉄道、というだけに緑色。
正面は森に溶け込まないように警戒色の黄色。
このへんは日本と同じ。
でもなぜか配色が自然、ですよねえ。 -
車内。2両編成なのにけっこうな乗車率です。
特徴的なのは座席が3列・2列で、横5列で、なるべく座席を多くとる設計であること。日本のローカル線は編成を切り詰め、詰め込み用にラッシュ時対策で座席を極端に少なくした設計が普通で、その差が際立ちます。まあ、日本は地方鉄道はラッシュ時にしか人が乗らない、からしかたないのかもしれません。 -
ウィーン行きとフランクフルト経由ハンブルグ行き、上下2本のICEを受けて、14:06発車。
ところで、このハンブルグ行きのICE、なんとウィーンからハンブルグまで13時間も走るんです!
ここプラットリングから終点まであと10時間。 -
発車して約7分。大きな川を渡ります。ドナウ川です。
ミュンヘンからずっと(実は今日泊まっていたミッテンヴァルトから)イーザル川に沿って下ってきたのですが、イーザル川はこのすぐ下流でこのドナウ川に合流。今回の小旅行でここが一番標高の低い地点になります。 -
ドナウ川を渡ってすぐ。デッゲンドルフ駅。かなり大きな街で車内のほとんどの人が降りてしまいました。調べてみると始発駅のプラットリングの人口との差はなんと10倍。プラットリングが12,000人、デッゲンドルフが120,000人。DBの本線がドナウ川の右岸を走っているので、ドナウ川の左岸のこの街は大きな街なのに本線から外れてしまってこの支線でフィーダー接続、なんでしょう。
ひとつ前の席に座っていたミュンヘンからずっと一緒だった2人連れのシスターも降りて行きました。いえ、日本ではお坊さんが法衣のまま電車に乗っている、なんて見たことことないので目についてしまって。 -
デッゲンドルフ駅からはだんだんと山に入っていきます。
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このあたり、広い谷を奥まで登り、ぐるっと回って反対側の丘にとりつき、5kmほど戻り、ぐるっともう一回回って、というように標高をあげていきます。スイッチバックのかわりにループ線になっている感じ。オメガループが2回、と言った方がわかりやすいでしょうか。形状的にはゴッタルト峠のヴァッセンのループのような感じです。こちらの方は単線だし、はるかになだらかな地形ですが。
なので、さっき通ってきた線路と途中50mしか離れてなかったり。残念ながら非電化なのでレールはよくわかりませんでした。 -
2回まわった最上部あたり。
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途中に信号場がありました。
あれっ、左側通行。 -
森の中をずっと走りますが、ときどき牧草地などひらけた場所も。
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ときどき街も。
基本的に山の中をゆっくりと標高を上げて行く感じ。 -
ツヴィーゼル駅手前。このあたりのジャンクションで、左右にレールが見えます。支線です。この駅で数少ないお客さんはほぼ全員下車。ほとんど空になってしまいました。
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ツヴィーゼル駅に車庫がありました。
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新しい検車庫も。
DBから切り離すにあたって新設したのでしょう。 -
ツヴィーゼルから13分、始発駅のプラットリングからは1時間7分。
列車は終着、バイエリッシュ・アイゼンシュタイン駅に到着。お客さんは2両で10人未満になってました。 -
駅名標。
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地図。中央やや右上が現在地。
山の中です。 -
さて、この駅のこのあたりに・・・目指すポイントが。
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この赤線です。これが見たかったのです。
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これです。この駅の最大の見所。
チェコとドイツの国境が駅の真ん中にあるのです。そして線一本の国境の先は同じ駅なのに名前が変わってチェコ鉄道のジェレズナー・ルダ・アルジビェチーン駅。
Cはチェコ、Dはドイツ、でしょう。 -
ドアの真ん中が国境です。片側だけ開ければ国内移動?
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お決まりの国境をまたぐシーン撮影。
と、ここはDとB??
あ、DB(ドイツ鉄道)と、CS(チェコ鉄道)の境界だわ。
あ、国境の表示じゃなく、鉄道管理の境界の表示だわ。後でがっくし。まあ、同じラインではあるのですが。
記念撮影をするなら、きちんと、1枚前か2枚前の写真のところでどうぞ。 -
表側に回ってみました。
手前がドイツ側駅舎、奥がチェコ側駅舎、だと思います。
まあ、行ってみましょう。 -
石畳の境目の斜め線が国境ではないかと思うのですが、ホームと違ってこちら側には赤線は書いてなかったです。
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鉄条網があります。
国境シーンを記念撮影できます。
実際には、昔はこのような厳重な国境だった、ということを忘れないためのモニュメントなのかもしれません。 -
駅舎内は博物館になっているようです。
模型鉄道コーナーや鉄道資料館やコウモリの博物館?もあるようです。
残念ながら短い滞在時間では訪問できず。 -
博物館の入り口。
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チェコ側の駅舎。チェコ鉄道のジェレズナー・ルダ・アルジビェチーン駅。
でもどう見ても喫茶店の入り口。
このようにこの駅はドイツ側もチェコ側も駅舎なのかお店なのかわからないのでした。 -
さて、折り返し列車の発車まで、滞在時間は28分です。
なぜか駅のホームでひなたぼっこしてる人がちらほら。
滞在時間中、向こう側のチェコ側の列車は来ませんでした。
ドイツ側は1時間おき、チェコ側は2時間おきです。それもドイツ側の列車到着の約5分前に行ってしまうような意地悪ダイヤです。なお、反対方向も約15分前に行ってしまう意地悪ダイヤです。昔は直通列車もあったようなのですが。 -
15:41、折り返しプラットリング行き発車。そこそこの数の乗客があります。
発車してすぐ、扇型機関庫がありました。 -
だいたいは緑の森ですが、ときどき紅葉の林もあります。
帰路は軽快に坂を下っていきます。 -
ダブルオメガループの谷に戻ってきました。
夕日がきれい。 -
ドナウ川を渡って
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プラットリング到着。
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あらためて連結部を見てみます。
中央のフックで連結してるだけなんですねえ。自動化はできない構造です。
両側のバッファーは前後動をよく吸収してくれそう。
最近、JR西日本の車両は転落防止用に前面にこんな出っ張りがありますね。でもあれは格好良くないなあ。あれも含めたデザインにならないかなあ。 -
ミュンヘン行きに乗り換えです。8分接続。
今度は2階建ではなく平屋の車両でした。 -
低床車両なので天井が低い部分も。この上に機器が載っているわけです。
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夕日を追いかけるように走ります。
あ、冷却塔。 -
イーザル原子力発電所でした。大小異なる2種の方式の発電所ユニットが並んでます。
ドイツは原子力発電所を徐々になくしていくようです。ここもいつまで動いているのでしょうか? -
まもなく落陽。
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18:35ミュンヘンに戻ってきました。なお、乗ってきた列車ですが、到着してすぐ増結編成が接近。折り返しのパッサウ行きは2倍の長さの10両編成になるようです。週末の夕方なので、増結なんですね。
さて、今日はどの列車もきちんと定刻運転でした。約6時間の小旅行でした。
ルートが単純往復だったので変化がなくてちょっとそれが残念。
たとえばプラットリングの列車で1時間ほど北西にあるレーゲンスブルグの観光と組み合わせての旅などいかがでしょうか?
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