2018/10/11 - 2018/10/23
53位(同エリア77件中)
きゅういとせろりさん
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この旅行記スケジュールを元に
夜行寝台特急ナイトジェットは朝霧のチロルの高原を駆け抜け、アルプスに囲まれた青空のインスブルックに静かに定刻到着。旅の余韻を駅の一等客専用ラウンジでコーヒーとお菓子で味わいます。ナイトジェットでは寝台車のお客だけ利用できるのです。
そしてこの旅行で初めて「普通のきっぷ」を買って、ヨーロッパ随一の眺めのインスブルックからドイツアルプスの山越え路線に乗車。進行方向左側の席を占めます。カーブを繰り返しながら高度を上げていく路線。そして美しいアルプスの谷間を一望の絶景へ。
イン川の谷を後に高原を走り、向かった先はドイツアルプスの谷間の小さな街、ミッテンヴァルト。ここが今晩の宿泊地。ここで湖のハイキングとロープウェイでのドイツアルプス山登りです。
今日は鉄道旅行から離れ、大自然を味わいます。
表紙写真はカーヴェンデル山のロープウェイ山頂駅。日本のロープウェイではありえない急勾配。軽く60度はありそう。絶景を通り越して怖いです。そして地上の街も航空写真なみに家々がわかります。あまりにも急角度なので。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
さて、ドイツ鉄道旅行8日目。始まりは隣国オーストリアのインスブルック駅のラウンジ。ナイトジェットの寝台車利用特典で無料で利用できました。(本来は1等客専用です)
朝からゆったりとお菓子と紅茶です。おかわりでコーヒーも。
このラウンジのカウンターでインスブルックからミッテンヴァルトまでの片道普通切符を購入しました。駅の窓口のように並ばなくてすむし、きっぷの自動販売機と格闘することもなく、ゆったりと。
このように今日は優雅に始まりました。 -
ちょっと駅の外に出てみます。
トラムの駅。その向こうにドイツアルプス。 -
前の写真の中央の山のてっぺんあたりの拡大。ロープウェイで山頂まで行けるようです。あんなとこ登ったら気持ちいいだろうなあ。
インスブルックカード、という乗り放題切符でこのような山の展望台3箇所にいくことができるそうです。それに博物館も入り放題公共交通も乗り放題。それで24時間43ユーロ、48時間50ユーロ、72時間59ユーロと格安。いつか行ってみたいです。 -
振り返ってインスブルック中央駅。
ちょっと古めかしく特徴のない駅舎でした。 -
さて、駅にもどって今日の最初にして最後の乗車列車。ミッテンヴァルト経由ガルミッシュ・パルテンキルフェン行きです。オーストリア国鉄の車両でした。真っ黒で格好いいですね。ただ正式な塗装は赤と白のはず。と、マスターカードの広告ラッピング車でした。
-
ホームの端から、スキーのジャンプ台が見えます。
ここ、インスブルックもオリンピック開催地でした。
それにしても背後のピラミッド型の山。宮崎の霧島の高千穂峰に似てるなあ。 -
発車10分前に乗車したのですが、この空き具合。
車両の中をスーツケースを転がしながら席を選んでいたら陽気なお姉さまがたのグループが「こっち側の席がすごく景色がいいのよ! いい旅を!」と教えてくれました。「ありがとう。そうします。(英語)」とにっこりして、進行方向左側の席で窓のきれいな席を選びました。
えっと、行き止まりの番線なので、進行方向は改札から見て先っぽの方です。
実は表紙写真のところに書いたように、この線区が絶景路線で左側が眺望抜群なのはもちろん調査済み。というより、この路線に乗りたくてインスブルックまで来たのです。 -
切符です。
インスブルック中央駅からミッテンヴァルトまで42kmで10.2ユーロ(約1320円)。日本でバカ高いことで有名な富山地方鉄道並み。外国は公共輸送の「定価」はかなり高価なことが多いです。反面、地方ごとの乗り放題切符などは大丈夫か?というくらい安価です。とくに家族とか多人数なら。 -
10:38定刻発車。
発車してすぐ、車庫にインスブルックまで乗ってきたナイトジェットの編成が。
ありがとうね。 -
1駅先でスイス方面に向かう本線から分かれ、イン川を渡りドイツアルプスの裾野に取り付きます。彼方の秀峰はスイスアルプスかなあ。
-
山裾を何度もカーブしながら標高を上げていきます。
リゾートマンションと別荘の庭をおじゃましながら走る感じ。
2駅目でドイツ方面から来た列車とすれ違います。
なんとシートがほとんど埋まるくらいの盛況。
こちらの空き空きとえらい差があります。
雰囲気からしてドイツからのお客さんのよう。
平日の11時でこの乗車率は意外。 -
3駅目。空港が駅名標の後ろに。インスブルック空港です。
空港を見下ろして走る路線なんてすごく珍しいです。
日本では・・・・思いつきません。 -
さらに標高を上げていきます。
40~50km/hくらいでゆっくりと。急勾配とカーブの連続ですから。
このすばらしい景色をゆっくり楽しめるのは嬉しいです。 -
ドイツ鉄道所属の電車ともすれ違いました。やはり国境路線は相互乗り入れですね。
-
落石覆いやトンネルも増えてきました。
-
谷をぐるりとΩカーブ(オメガカーブ)で渡ってさらに標高を上げていきます。
-
あ、たぶんこの道路に沿ってイン川の谷から離れるに違いない。このへんは直感。
最後の絶景区間か、と思われるあたり。インスブルック中央駅からちょうど30分の地点です。距離にして約20km。ばいばーい。オーストリア。
家がもう米粒にしか見えないような標高差になってきました。
このあと予想通り広い牧草地が広がる谷に入りました。
この絶景路線の乗り方ですが、このようにインスブルックから登っていくといつまでも絶景が楽しめますし、ドイツ側から来るといきなり広がる絶景に感動するでしょうし、どちらが好みかで決めるといいでしょう。 -
さて、谷を登っていきます。別荘地の集まりのような村が現れました。
この先で高原に出ました。ここが分水嶺だったようです。
トンネルなしの分水嶺。ちょうど小海線で小諸から千曲川に沿って登っていき、野辺山の高原に飛び出る感じ。
地形を考えながらの旅もまた楽しいです。 -
ゼーフェルト・イン・チロル駅。
チロル、というだけでアルプスの少女ハイジの世界を思い出します。 -
その先は高原の中を快走。
一面の牧草地。背景にはアルプス。牛が草を食んでいます。
スイスでなくてもこの景色を楽めるんですねえ。しかも電車の中から。
まもなくオーストリアからドイツに入ります。 -
ちょっと谷の狭まった部分を抜けます。そこが国境。ドイツに入ります。
そして55分の絶景路線の旅を終え、電車はミッテンヴァルト駅にゆっくりと到着。
すれ違いの電車はドイツ鉄道の車両。 -
駅の裏にはカーヴェンデル山(標高2385m)が壁のようにそびえ立ってます。
逆光だわ。というより11時半なのにやっと日が昇ったか、という感じなくらい高くそびえ立っています。 -
ホーム側から見た駅舎。
あ、駅名の表示がフレスコ画になってるわあ。
ここ、ミッテンヴァルトはフレスコ画で有名な街なんです。
駅舎内は静かな時間が流れる高原のリゾートの案内所、といった雰囲気。
コーヒーでもいかが?というカフェの案内板にふらりと入っちゃいそう。 -
でもまずはホテルに荷物を預けねば。ホテルまでは約700m。
スーツケースを転がして歩き出します。
振り返ってミッテンヴァルト駅。
背後にそびえる壁のようなカーヴェンデル山。
アルプスのリゾートのど真ん中。
山との距離感が近すぎ。日本で言えば上高地に駅があるような感じ。 -
駅前通り。振り返ったところ。
実はちょっとお疲れ。歩道が石畳なのでスーツケースを転がすのがかなり困難なんです。なので持ち上げて歩きました。このへん、ヨーロッパはちょっとたいへん。
まあ、普通の人はスーツケース持ってこの距離ならタクシーなのかも、ですが。 -
駅から10分。街の中心地。
金曜日のお昼。ぽかぽか。レストランでの昼食の人。買い物の人。
みなゆっくりのんびり。 -
ミッテンヴァルトはフレスコ画で有名です。
でもフレスコ画の街としては30kmほど離れたオーバーアマガウという街の方が圧倒的に有名なので、ミッテンヴァルトは観光客もほどほど。
それも地元ドイツの人がほとんどと見ました。
東洋系、まして日本人など皆無です。 -
あ、スーパーです。REWEは全国チェーン。
スーパーもフレスコ画なんですね。 -
寄り道したので20分もかかってホテルに到着。12時ちょうど。
さて、チェックインは13時から。なので受付には誰もいません。奥に行って「こんにちは!(ドイツ語)」と大声でいうと、おばさまが出てきました。「早くついたので荷物を預かっていただけませんか?(英語)」「はい、いいですよ。そこに置いて行ってね。13時になったら部屋に入れますよ。」と指さした先に先客とおぼしき4個ほどスーツケース。ホテルの廊下です。まあ、ここは片田舎。それで十分なんでしょう。「ダンケ」と言って、さて、1時間の散歩です。 -
ちょっと街歩きでフレスコ画の家々を鑑賞したあと湖までハイキングすることにします。湖まで片道30分なのでちょうどいいかな、と。
バスターミナルがありました。 -
青空に風見鶏。雲ひとつない上天気。
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ちょっと街中へ。
-
聖ペテロ&パウロ教会。塔も全部フレスコ画。
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珍しく青色が使われたフレスコ画。
上品で可愛くていいなあ。 -
飛び出してきそうなほど立体感が感じられたフレスコ画。
窓の感じもメルヘンで素敵。
建物ごとにいろんなテーマでいろんな絵があって見てるだけで楽しいです。
ミッテンヴァルトの街がすんごく気に入っちゃいました。 -
カーヴェンデル山のはるか上空を飛行機が。
-
ドイツはハイキングが盛んで遊歩道も整備されていて、標識も詳しくて親切。
これからこの真ん中の看板の下段、徒歩25分のラウター湖まで行ってみるつもりです。 -
さて、徒歩25分のラウター湖に向かって、と、約10分。ここまで登って退却を決めました。
暑い、暑いのです。上り坂を歩くと。10月も下旬になろうかというのに。
方針変更。ハイキングバスで行って降りてくるルートにします。ハイキングバスは宿泊者はホテルで「宿泊者カード(ゲストカルテ)」を作ってもらうと無料で乗車できます。
振り返って見るミッテンヴァルトの街の向こうにカーヴェンデル山。あちらは湖ハイキングのあと登る予定でしたが、この予定変更の結果、明日の朝にすること。 -
ロープウェイの駅が見えます。ここに明日の朝に上ることになるわけです。
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家々がみんなきれい。窓台というかテラスに赤い花がいっぱい。バラかなあ、ゼラニウムかなあ。なお、ゼラニウムは、日本では垂直に伸びてこんな風にこんもり咲いてくれないです。品種が違うのかなあ?
-
ミッテンヴァルトはバイオリンでも有名な街。
ジブリの「耳をすませば」では天沢聖司の留学先はイタリアでしたが、こんな街だったらいいなあ。 -
さて、13時にホテルに戻ってチェックイン。シングルなのにすごく広い部屋でリビングとベッドルームが分かれてる! すごい。
でも部屋を楽しむのは後にして、まずは「宿泊者カード(ゲストカルテ)をください(英語とドイツ語ごっちゃ)」とお願い。と、「英語のできる人を呼んでくるから待ってて(英語)」としばし待ちます。ああ、地方だとドイツ語しかできない人も多いんですね。いかん。外国=英語の図式しかなかったわ。ごめんなさい。
到着時のおばさまが出てきました。「ゲストカルテ」と言っても通じない。ガイド本にドイツ語の綴りが載ってたので、「これこれ」と指差し。OK,と理解してくれて「ちょっと待ってね」とパソコンを立ち上げ・・・・と画面が動きません。わおーと言いながらディスプレイをゆさゆさゆすったり空手チョップをくらわせたり。なんか接触が悪いみたい。と、両手を上げて降参。「どこに行くの?」と聞かれたので「ハイキングバスに乗るのです」と言ったらレジをあけて「ごめんね。これで乗ってきて。」と5ユーロ渡されました。なんかすんごく可愛くておちゃめなおばさまでした。 -
ということで、街中のバスターミナルからラウター湖経由フェルヒェン湖行きの13:32発のハイキングバスに乗車。5月1日から11月3日までの夏季運行。あと2週間で終わりです。
運賃は行き先を告げて2.8ユーロ前払いでした。ここでも「ラウター・ジー」と告げても聞き取ってもらえず。「ラウレンジー?」と聞き返されて「それそれ!」
このバス、前述のとおり、本来なら「宿泊者カード(ゲストカルテ)」で無料です。乗客は10人くらいでした。なお、始発はもちろんミッテンヴァルト駅です。駅から乗ってきた人が半分くらいでした。 -
けっこう大型のバスです。かなり激しい運転。カーブの続く細い道をぐんぐん標高を上げていきます。5分ほど走って森の中で突然停車、「ラウレンジー!」と運転手さんの肉声。一瞬何だかわからなかったのですが「ラウター湖だよ!」と言ったのを理解し、下車。1人だけでした。
午後の街発便はラウター湖岸に入らず、入り口のバスで降ろされるのでした。 -
去っていくバス。右のゆるやかな下り坂の先がラウター湖です。
-
歩いて1分でラウター湖岸到着。きれい・・・ほんときれい。山に囲まれた静かな湖。風もほとんどなく、ぽかぽか。しばし見とれてました。来てよかった!
-
反対側は牧場。
山羊、かな?
首に下げた鐘がカランコロン。
ああ、カウベルだあ。本物だあ。
と、カウ(牛)じゃないから、えっと山羊ってなんだっけ? -
ミッテンヴァルトへは湖を半周。
-
草原に青い花が1輪だけ。桔梗の一種でしょうか?
青い花って神秘的できれいです。 -
湖岸が浅いところはグラデーションがきれい。
湖の上にカーヴェンデル山(標高2385m)
湖岸にレストランがあって賑わっていました。 -
さて、ミッテンヴァルトの街に向かいます。
ハイキングコースは3本くらいありましたが、一番短いコースを。
ハイキングの人が多いです。そしてみんな夫婦か恋人の2人連れ・・・。 -
丘の上の教会。
メルヘンの世界。 -
教会に寄ってみました。
正面。天使が可愛いです。 -
教会から見下ろすラウター湖。
日光が反射してキラキラ。
見てたらなんか湖を一周してみたくなってきました。
カーヴェンデル山に行くのは明日にしたことだし。ゆっくりしましょう。 -
湖の出口側は湿原です。今の季節はほとんど乾燥してただの草原でした。この橋の下がラウター湖から流れ出る川です。でもあまり水は見えず。
この橋の先が湖岸一周遊歩道。先ほど降りたバス停に続きます。 -
少し行った湖岸のベンチで、今、半周してきたラウター湖を眺めます。
この景色、たった一人で独占。 -
と、ここで方針変更。
今日の天気のいいうちにカーヴェンデル山に登ってしまおう。
明日も天気がいいとは限らない。ちょっと雲が出てきた気もするし。
急いでミッテンヴァルトの街に戻ることにします。
さきほどの教会のあたりまで戻り、ミッテンヴァルトへの道を。名残惜しく後ろを振り返ったところ。中央の丘の上にさきほどの教会が見えます。 -
小川に沿って小さな沢を下りていきます。ラウター湖から流れ出るライン川です。この川、父なる大河ライン川の源流・・・ではありません。行き先はミッテンヴァルト街中のイーザル川に合流、です。
-
谷の向こうにミッテンヴァルトの街とカーヴェンデル山が突然姿を表します。
-
こんなつづら折りで下りていきます。
途中にマリア様の飾られた洞窟があったり。 -
滝もあるくらいの急な下り坂です。
-
湖岸のベンチから20分で街の端に、さらに5分で街の中心に。
ここで14:30。 -
ロープウェイの駅を目指します。
ミッテンヴァルト駅。陽が当たる角度になって山も駅舎もきれい。 -
駅の北側の踏切をわたり、小川を渡って、スポーツセンターの前を横切り、やや広い川につきあたります。
この川、イーザル川です。ミュンヘンの街中を流れている川の源流部なんです。透明できれい。この雰囲気、上高地のよう。 -
上流の橋を渡り、階段を3分ほど登った先にロープウェイの駅が。14:53到着。
道は地図を頭に入れ、方角を考えながら、案内板があればそれを参考にして、という感じで迷わず行けました。 -
窓口できっぷ購入。28.5ユーロ。約3700円。ICカードかな? 分厚いです。
持参のガイドブックは半年前の発行の最新版でしたが27.5ユーロ。2019年の5月にHPを見ると29.5ユーロになってました。毎年1ユーロづつ値上げしているのかも。
帰国後にロープウェイのHPの値段表を見て知ったのですが、このカードを下りてきた時に返却すると3ユーロ戻ってくるそうです。また、15:30以降に乗車だと片道1ユーロ引きだそう。
もし「宿泊者カード(ゲストカルテ)」を持っていたらいくら割引になったのか知りたかったのですが、駅にも掲示は発見できず、今HPを見ても価格表には記載なし。1ユーロ引き程度かもしれませんが、知りたかったです。 -
さて、次の発車は15時ちょうど。
改札があってカードを読み取り機にかざします。 -
15:03出発!
お客さんは7人ほど。
前にかぶりつきです。 -
一気に上昇。
-
すさまじい岩壁。山頂駅までもう少し。右隣の筒は展望台。突き出してますよー。
-
山頂駅に到着。
ロープウェイ。この角度なんです。こんな急勾配、アリなんでしょうか?
階段降りるのも怖い。
なお、ロープウェイのホームは平らに作られているのでご安心を。 -
たった7分で頂上駅。ホームに降りたところ。この先は絶壁。
ミッテンヴァルトの街があんなに小さい。
と、あんまり寒くない。というか、山麓駅とほとんど気温が変わらない感じ。
ぽかぽかです。これには拍子抜け。 -
カーヴェンデル山の案内図。
-
山頂部のみの拡大。
黒太線がロープウェイ。黒太線の破線は山を抜けるトンネルでその先に展望台と下山道があるようです。
ハイキングルートは赤線、登山道は細い黒点線のようです。
山頂を一周できるみたい。 -
今日のロープウェイの最終は16:30。
今の時間は15:10。
1時間ほど散策できそう。
山でこの最終便の確認は必須です。 -
ロープウェイの山頂駅を出るといきなりこの景色。透明な空気。アルプスだあ。
左がカーヴェンデル山の山頂。正面の鞍部が山頂遊歩道の最高標高地点のようです。
すり鉢状になっていて、正面から左の方に降りてくる道があります。カメラの画角では収まりません。
時計回りに行くことにします。出発進行! -
と、いきなりコースから外れます。
このような岩山のてっぺんにベンチがあって人がいます。
行ってみよう。
と、ほとんど四つん這いで到着。なにせこの先は断崖絶壁。 -
岩の上から。この先は数百メートルの垂直の断崖。
眼下にミッテンヴァルトの街と、その奥に先ほど居たラウター湖とその先にフェルヒェン湖。
ベンチにいたお兄さんと挨拶。ミュンヘンから来た大学生でした。お互い写真を撮ってもらい、ちょっと会話。左端の奥の一番高い山がドイツ最高峰の「ツークシュピッツェ山(高さ2,962m)で登山電車で登れるんだよ」と教えてもらいました。いつかその登山電車に乗りたいです。 -
ミッテンヴァルトの街の拡大。中央やや下の方の白い細長い空き地のように見えるのが電車の駅です。泊まるホテルを持参の双眼鏡で探したりして。すぐ見つかりました。これだけ断崖絶壁で角度が強いと空から探すのと変わりません。まるで地図を見るよう。
-
さて、あらためて、山頂一周コースに出発。
-
雰囲気は木曽の千畳敷カールに似てます。
すり鉢の底にロープウェイの山頂駅があるのもいっしょ。
なので、多分、カール(氷河地形)だと思うのです。
ロープウェイの右の丘が先ほど居た展望岩です。 -
さて、ほんの10分で鞍部・・・じゃなかったみたい。尾根に到着。実はこの尾根が国境です。左はオーストリア、右がドイツ。
このようにベンチがいっぱいあります。
左のちょっと下にもベンチが。この怖いところで誰かのんびり景色眺めてますね。
なお、左の日陰。雪です。10月下旬に雪です。万年雪なんでしょうか。 -
標高2000m超の草原に青い花が2輪。秋深いのに健気に凛々しく咲いてます。
神秘的な青で目立ってました。 -
案内標識に標高の記載がありました。
標高2290m。
ロープウェイの駅に2244mの表示があったので46mだけ登山しました。 -
しばらくこの絶壁ベンチで眺望を楽しみます。南の方がきれいに見えます。
-
うあわおーーーーというこの迫力の景色。目の前は深い谷。その先はどこまで行っても高峰ばかり。
-
案内板がありました。中央の岩峰の奥、岩峰と同じ高さで連なる山脈がイタリアとオーストリアの国境のアルプスです。標高3200~3500m級の山が連なってます。持参の双眼鏡で覗くと雪渓か氷河か、雪で真っ白です。
それ以外は2000~2500m級でした。 -
東の方の案内板。
東の方は2500m級。 -
東の方の眺望。正面の奥まで深い谷が続いてます。
-
その奥のつきあたり。
ホテルがあります。
さきほどのミュンヘンの大学生のお兄さんがベンチでのんびりしてました。
「ここまで行く自転車レースがあるんだよ」と教えてくれました。すんごくきつそう。 -
ふと時計を見るともう15:50。
最終のロープウェイまであと40分。
ロープウェイ山頂駅併設の展望台と資料館もまだ行ってないし。
さて、この先の山頂一周遊歩道、見ると雪道のような。まだ一周のうち1/3しか来てないし。2重に安全を見て引き返すことに決めました。 -
そう、あの望遠鏡の中が展望台と資料館ですが、まだ見てないのです。
あ、ロープウェイの切符はこの場所からの光景です。 -
帰路に西側の眺望の案内板を撮っておきます。
さきほど撮るの忘れてました。 -
西側の眺望。
そろそろ高さに慣れてきました。
感覚が麻痺するっていうのでしょうか。
絶壁でもあまり怖くなくなりました。 -
さて、駅舎に入って、と、あ、このトンネルの先の展望台も忘れてた。
長さ何メートルだったっけ?
2分歩いてもまだ出口が見えないのであきらめて引き返しました。無念。
実際は430mです。あと3分歩けば展望台だったのかあ。失敗。 -
さて、この望遠鏡のような筒の中に入ってみます。
無料です。ロープウェイ代に入っているのでしょう。
このような資料館は曇りや雨や雪で展望がなかったときのために必要ですよね。 -
展望台。正面にはレンズではなくガラスが。
これなら岩の上じゃなく安心。 -
この景色。
場所的に一番すごいところに造りましたね。あなた・・・。
ミッテンヴァルトの街が半分しか見えないけど、横の岩壁が高さと怖さを増幅してます。
高所恐怖症の人は後ずさり、でしょう。
まあ、ガラス越しなのでちょっと迫力落ちるのは安全と引き換え、ということで。 -
自然の展示もいっぱい。雷鳥、ですよね。たぶん。
「シュネル」は雪だったはず。「ヘン」はたぶんニワトリ。
雷鳥はうずらの一種だったはず。
帰国後調べたら、アタリ、でした。
まあ、ドイツ語わからなくてもこのように想像でなんとかなることも・・・・ほとんどなかった気がします・・・。やはりドイツ語、勉強しなきゃ。 -
筒の反対側、山側はこんな感じ。
-
映像紹介の部屋などもありましたが、時間がありません。
あ、現在のここの気象情報がでています。
温度9.1℃、湿度15%、風速0.1m/h。
ぽかぽかカラカラ無風でした。 -
さて、16:15。最終の1本前のロープウェイで下山です。
登りと違って20人以上。
なんと席を譲られてしまいました。びっくり。東洋人が珍しかった?? -
なので写真なし。山麓駅に戻ってきました。
-
見上げます。
楽しかったわあ。来てよかった。
街からほぼ直結のロープウェイでいきなりアルプスを味わえるなんてすごすぎです。 -
西方を見ると、あ、彩雲。いいことありそう。いや、もうありました。
-
街に戻ります。
ミッテンヴァルト駅とカーヴェンデル山。朝昼晩と3回、それぞれ景色が違いますねえ。今の時間がいちばんきれい。 -
駅前通りから。
-
ホテルにそのまま帰らず、ちょっと街歩きしましょう。
可愛い子供服。 -
花屋さん。
エリカ、でしょうか。3.8ユーロ。約500円。 -
ビオラ。0.8ユーロ、約100円。
花はあまり日本と値段変わらない感じです。
それにしてもヨーロッパの窓辺に必ずあるゼラニウムが見当たらず。値段を知りたかった。 -
あ、カーヴェンデル山が赤く染まりだしました。
-
この街の特徴でもあるフレスコ画の鑑賞を。
-
これはホテル・アルペンローゼ。
そういえばこのホテル宿泊も考えたのでした。
壁が絵で埋め尽くされています。 -
なんか、長い素朴なエプロンがいいなあ、と思えました。
ほぼ全部の建物がこんな感じ。
楽しい絵やきれいな絵、いっぱいあるのですが以下省略。 -
めざとい私はスーパーを見つけました。街の北・中央・南と3店舗ありました。比較の上、中央のこのお店で夕食を調達。それとペットボトルの飲み物を調達。なぜか1本でも6本セットでも同価格という不思議。6本セット買ってしまいました。1.65ユーロ(約214円)。1本あたりたった35円。駅の売店の1本2.2ユーロ(約300円)は何なんだろう?
パンを始め、お土産のリッターチョコや今晩のお菓子も安かったので購入。ものすごく嬉しかったのでした。
嬉しかったので写真を撮り忘れ、これは翌日朝の写真。営業時間も7時から20時と使いやすいです。 -
スーパーめぐりで軽く1時間くらいたってしまいました。
それにしてもこの小さな街で3軒もあるなんて。
街の中心部。カーヴェンデル山も暗くなってきました。 -
ホテルに帰着したときには大荷物。この山荘の雰囲気。いいですねえ。
18:30です。あ、ロープウェイ降りてから2時間もたってます。
ホテルに入るといいにおい。レストランがあります。予約制だったのと価格不明だったのと一人なので今回はパス。でも、しかし、ちょっと覗いてみるとチロルの民族衣装の可愛い娘さんがお給仕。うわあ。今度きたら絶対夕食食べようっと。 -
さて、やっと部屋に落ち着きます。
これはリビング。
そう、なぜかシングルなのにリビングとベッドルームが分かれていたんです。 -
しかも全部屋にベランダというかテラスがあるんです。
まあ、1階で駐車場の前なので眺望はいいけど雰囲気は今ひとつ。
それでもちょっと夜、風呂上がりに涼んだりしました。
ほか、地下にはサウナとプールがあるのですが、今回は利用しませんでした。 -
テラスからの景色。
山に陽も落ちました。 -
ベッドもメルヘン調。
-
いい雰囲気でしょう?
-
ちょっと飛んで、夜のお菓子。
日本ではなぜかあまり流行らないのですが、大好きな「ジンジャーブレッド」。チョコ掛けです。6個入って200gで、2ユーロ台。
これで暖かな紅茶でもあればなあ。 -
恒例のテレビの天気予報を見ます。
明日もまあまあの天気のようです。
気温はミュンヘンで最高気温17℃とのこと。
まだまだ暖かいようです。 -
明後日の日曜も月曜もいい天気のようです。
ただ長期予報では4日後の火曜から全国的に雨の予報でした。月曜の夜にドイツを離れる予定なので、毎日晴れ続きのまま雨に縁がなく11日間のドイツ旅が終わりそう。すごいです。
と、逆にあと3日しかないんだなあ、とちょっとしんみり。今日がすごく楽しかっただけに。
さて、明日の計画をじっくり練ってから寝ます。
本来明日の朝の予定だったカーヴェンデル山登山を今日終えてしまったので、明日は朝ゆっくり朝食を食べてからミュンヘンへ、そしてチェコ国境まで行ってみようと思います。明日は再び鉄道メインの旅行に戻ります。
メルヘンなベッドで、おやすみなさい。明日もいい1日になりますように。
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2018/10/11~
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ドキドキ ドイツ(+7カ国)鉄道旅行 ナイトジェット デラックス個室寝台(トイレシャワー付き)体験
2018/10/11~
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ドキドキ ドイツ(+7カ国)鉄道旅行 8日目 ミッテンヴァルトでアルプスハイキング
2018/10/11~
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ドキドキ ドイツ(+7カ国)鉄道旅行 ナイトジェット コンパートメント(座席車)体験
2018/10/11~
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ドキドキ ドイツ(+7カ国)鉄道旅行 9日目 バイエルンチケットで高原から森林へ
2018/10/11~
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ドキドキ ドイツ(+7カ国)鉄道旅行 10日目 オランダとベルギーに足を伸ばす
2018/10/11~
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ドキドキ ドイツ(+7カ国)鉄道旅行 11日目 モノレールとICE高速線走行
2018/10/11~
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ドキドキ ドイツ(+7カ国)鉄道旅行 エピローグ まとめ。そして日本へ
2018/10/11~
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ドキドキ ドイツ(+7カ国)鉄道旅行 ベルリンからポーランドまで 歩いて国境越え。
2018/10/16~
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ドキドキ ドイツ(+7カ国)鉄道旅行 ミュンヘンからチェコとの国境がホームにある駅へ。
2018/10/20~
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旅行記グループ ジャーマンレイルパスで巡る夢と不安たっぷりのドイツ(+7カ国)鉄道旅行
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