2018/09/27 - 2018/09/29
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旅人のくまさんさん
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道東の名所とチャシ跡巡りです。ノツカマフ1・2号チャシ跡は、ノッカマップ湾に突き出した岬の上に位置します。オホーツク海を一望できる崖上に、半円形の壕が巡るチャシ跡です。
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イチオシ
根室半島のノッカマップ岬に位置する、ノツカマフ2号チャシ跡付近から眺めた、岬とオホーツク海の光景です。岩で砕ける白波の光景が繰り返されていました。このチャシには、安永7年(1778年)にロシア・イルクーツクの商人シャバーリンが来航し、松前藩に書簡を渡して交易を申し出るなど、日露外交交渉発祥の地にもなっています。
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ノッカマップ岬の野草の光景です。当時、ノツカマフは、根室半島のアイヌの中心都市でした。中央付近に見えるのは、『オオバコ(大葉子)』のようでした。オオバコ科オオバコ属の多年草です。日本では北海道から沖縄までの全土のほか、国外では千島、朝鮮半島、中国、台湾、サハリン、シベリア東部、マレーシアなど東アジアを中心に広く分布します。葉や種子は咳止めなど薬用になり、若い芽は食用となります。
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黄色のタンポポの花と、綿毛の光景です。大型で、色が鮮やかとされる、『シコタンタンポポ(色丹蒲公英)』のようです。絶滅危惧種に指定されている在来種のタンポポです。
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ノツカマフ2号チャシ跡の光景です。半円型の堀に囲まれ、海に面した側は崖によって守られています。目測では直径50メートルほどの半円でした。
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イチオシ
同じく、ノツカマフ2号チャシ跡の光景です。草が生い茂っていましたが、半円形の堀跡が十分に目視できました。
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ノツカマフ2号チャシ跡の光景が続きます。ノツカマフ2号チャシの堀の規模は、幅が2~3メートル、深さが50センチと、2号チャシの堀に比べますと小規模です。このため、未完成だったチャシ跡との指摘もあります。
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現地では、『シロバナワレモコウ(白花吾亦紅)』とお聞きした記憶の花です。ネット検索しましたら、『ナガボノシロワレモコウ(長穂の白吾亦紅)』がヒットしました。バラ科ワレモコウ属の多年草です。北海道から本州の中部地方にかけて分布し、湿原や湿性の草原に生えるとネット紹介されていました。
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赤い実も見掛けましたが、岬のハマナスには、咲き残りの花がありました。稀に白い花も咲かせるようですが、夏に赤い花を咲かせるバラ科バラ属の落葉低木です。雅子妃のお印はハマナスです。
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現地ガイドさんに名前をお聞きした時、普段見慣れている『ワレモコウ(吾亦紅)』と余りに花姿が違っていましたので、少し驚きました。初めて目にした花のようですから、少しくどいくらい撮影しました。
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『ナガボノシロワレモコウ(長穂の白吾亦紅)』の花のズームアップ光景です。種名の中で、一番長い名前のようです。バラ科の植物であることも意外でした。
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一面の笹野原の光景です。その先に林が見えていました。『クマザサ(隈笹)』ではありませんから、『チシマザサ(千島笹)』か、『クマイザサ(九枚笹)』当たりのようです。
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前方に見える林は防風林のようにも見えました。今回、根室で戴いた資料には、根室市指定天然記念物の『ミズナラの風衝林(ふうしょうりん)』の解説もありました。実際の樹種は、カシワモドキとも紹介されていました。
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ドングリの実がなっていた、樹木の光景です。ミズナラのようでした。『ミズナラ(水楢)』は、ブナ科コナラ属の落葉広葉樹です。温帯の落葉広葉樹林の代表的構成種とされます。ドングリはあく抜きをすれば食用になりますが、手r間がかかり過ぎ、現在は食用とされるのは稀です。
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名前を知らずに撮影した野草です。ネット検索では、『エゾチドリ(蝦夷千鳥)』当たりが似ているようでした。ラン科ツレサギソウ属の植物です。
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一見、『ツリガネニンジン(釣鐘人参)』の仲間かと思いましたが、ネット検索しましたら、『ハタザオキキョウ(旗竿桔梗)』や『ヒメシャジン』もよく似た花でした。北海道の固有種かもしれません。ツリガネニンジンですと、キキョウ科ツリガネニンジン属の植物です。
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『アカツメクサ(赤詰草)』の群生光景です。『ムラサキツメクサ(紫詰草)』の和名を持ち、俗称の『赤クローバー』の名前で呼ばれることもあります。原産地はアジア西部から中東地域ですから、帰化植物のようです。マメ科の植物です。
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大きく裂けた五弁の白い花の野草の光景です。花や蕾にも特徴がありましたが、まだ名前は特定できていません。北米からの帰化植物のナデシコ科の『マツヨイセンノウ(待宵仙翁)』が、少し似ているようでした。
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名前を知らずに撮影した野草です。ネット検索では、『エゾチドリ(蝦夷千鳥)』当たりが似ているようでした。エゾチドリですと、ラン科ツレサギソウ属の植物で、北海道、千島、樺太の海岸近くの草原に生える多年草とされます。
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ここからは、ノツカマフ1・2号チャシ跡の見学を終え、次のオンネモトチャシ跡に向かう途中の車窓からの光景です。チャシ跡のように見えた岬の光景です。海側の守りには十分な崖のように見えました。ノツカマフ1・2号チャシ跡とオンネモトチャシ跡の間には、国指定のチャシ跡が五つありますから、その内の一つかも知れません。
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車窓からの光景が続きます。少しだけズームアップした、チャシ跡のように見えた岬の光景です。小名の部分井は、人手が加わったような造作が遠望できました。『丘先式(きゅうせんしき)』と呼ばれるチャシの立地に最適なようにも見えました。
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小休止に立寄った、『北方原生花園』の光景です。高山植物が咲く時期が過ぎ、入口は閉まっていましたので、外からの眺めになりましたが、タンチョウさんの姿が遠望できました。
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イチオシ
公式HPからの『北方原生花園』の紹介です。『高山植物の宝庫で75万平方メートル。ユキワリザクラ、ミズバショウ、エンレイソウなど約30種が咲き競い、なかでも、7月上旬に咲くヒオウギアヤメの群落が見事』と紹介されていました。
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前方に見える濃い緑色の林の光景です。防風か、防雪を目的にした林のようにも見えましたが、詳しいことは分かりませんでした。2009年3月に発行された、北海道林業試験場研究報告の『防風林の防風防雪機能と気象害に関する研究(鳥田宏行氏)』にざっと目を通しましたが、2002年台嵐21の十勝風被害、2004年の日高町の雨氷害を踏まえた研究報告でした。
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少しだけズームアップした、防風か、防雪を目的にしたような林の光景です。十勝地方では、耐風性の高い梅種としてはカシワが、耐風性が低い楊種としては、シラカンパ、チョウセンゴヨウマツ、ストロープマツが挙げられていました。妨風林の防風防雪効果を定量的に把握し、森林の風害・雪氷害を軽減する森林整備技術の向上に資するための研究でした。
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公式HPからの紹介の続きです。『原生花園の中には木道もあるので、足元を汚さずに散策することができる。ミズナラの林は、地をはうような独特の形をしている。』と紹介されていました。先ほど紹介した樹林は、冬期に北西の強い風が吹き続けるため、北西側に枝を伸ばせないためにできた姿とされます。
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かなり離れた場所でしたが、タンチョウさんの姿が見えました。この写真では中央やや上部の左寄りと右寄りの位置に見えた番らしい二羽です。全長102~147センチ、翼長64~67センチ、翼開長240センチ、体重4 ~10.5キロの大型の鳥類です。
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カメラでズームアップした、タンチョウさんの姿です。100メートル近く離れた場所でしたが、人の気配を察知していたようです。草に隠れるようにしながら移動していました。
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同じく、カメラでズームアップした、タンチョウさんの姿です。頭の赤い部分も少し確認できました。地元の方は、毎年同じ場所にやってくるタンチョウを、それぞれ把握されているようでした。
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ノツカマフ1・2号チャシ跡の見学を終え、次のオンネモトチャシ跡に向かう途中の車窓からの光景に戻ります。内海か、湖か判断できなかった光景ですが、多分、海水のようです。
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次のオンネモトチャシ跡に向かう途中の車窓からの光景が続きます。水鳥を期待しましたが、その姿は見当たりませんでした。
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2018秋、道東のチャシ跡巡り
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