2018/09/27 - 2018/09/29
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旅人のくまさんさん
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4箇所目のチャシの紹介は、『根室半島チャシ跡群』の一つとしてとして日本百名城にも選ばれた、ノツカマフ1・2号チャシ跡の紹介です。根室半島の根室海峡側、ノッカマップ岬の東端に位置する国の史跡です。
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『牧の内の文化遺産』のタイトルがあった説明パネルの光景です。地図の上に5箇所の文化遺産が紹介されていました。右上から時計回りにノツカマフ1・2号チャシ跡、旧海軍飛行場滑走路跡、地図を飛ばして、引き込線跡、掩体壕とミズナラの風衝林です。
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『牧の内の文化遺産』のタイトルがあった説明パネルの地図の部分のズームアップ光景です。右上付近に、現在地の『ノツカマフ1・2号チャシ跡』が赤色で記されていました。
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咲き残りのように見えた、『ガクアジサイ(額紫陽花)』の光景です。ピンク色の飾り花が下を向き、花の終りが近いことを教えていました。
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一面の笹野原の光景です。『クマザサ(隈笹)』によく似た姿ですが、縁取りの黄色の部分は見えません。『チシマザサ(千島笹)』か『クマイザサ(九枚笹)』当たりのようです。
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棘のない、カラフルな芋虫さんの光景です。『アゲハ(揚羽)』の仲間の幼虫のようでした。ネット検索では、『キアゲハ(黄揚羽)』当たりの幼虫が似ているようでした。幼虫の食草はセリ、ハマウド、シシウドなどのセリ科植物です。
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何度か紹介しましたが、ノツカマフ1・2号チャシ跡でもハマナスの赤い実を目にしました。ハマナスは、バラ科バラ属の落葉低木です。バラ園で栽培されているのを目にすることもあります。
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本土で見かける『タンポポ(蒲公英)』よりは、一回り上大きな花のタンポポでした。日本には、約18種類の在来種のタンポポがあるようです。更に『モウコタンポポ節』と『ミヤマタンポポ節』の2つのグループに分けられ、北海道に生育する在来種のタンポポは後者に属します。
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同じく、在来種のタンポポの群生光景です。エゾタンポポは、暗くなり過ぎない森の中を好み、単立して生息することが多いようです。また、シコタンタンポポは、海岸沿いの明るい場所を好み、群生することが多いようです。この花は、シコタンタンポポの方の可能性が高いようです。
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『ゲンノショウコ(現の証拠)』によく似たピンク色の花の野草です。ゲンノショウコですと、フウロソウ科フウロソウ属の多年草で、ドクダミ、センブリなどと共に、日本の民間薬の代表格とされます。日本では北海道の草地や本州~九州の山野に自生します。
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『国指定史跡・根室半島チャシ跡群・ノツカマフ1・2号チャシ跡』の表示があった道案内標識です。右に行っても、左に行っても変わりがないような表示でした。
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根室半島チャシ跡群の一つ、ノツカマフ1号と2号チャシ跡は、根室半島の根室海峡側、ノッカマップ岬の東端に位置します。そのノッカマップ岬の光景です。一面の草原が続いていました。『ノツカマフ』と『ノッカマップ』は同じ意味のようですが、『ノツカマフ』は、チャシの表記、『ノッカマップ』は地名表示で定着しているようですから、そのままの表記としておきます。
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イチオシ
最初に見学したのは、連郭式の『ノツカマフ1号チャシ跡』です。その途中の草原光景です。写真を撮りながら、ツアーメンバーの最後尾を歩きました。ツアーといっても、現地ガイドさん、添乗員さんを含めても7名です。
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『国指定史跡・根室半島チャシ跡群・ノツカマフ1・2号チャシ跡』のタイトルがあった説明看板の光景です。中央下部の図面に、チャシの平面図が示されていました。北側が2号チャシ、連郭式の南側が1号チャシです。
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『国指定史跡・根室半島チャシ跡群・ノツカマフ1号チャシ跡』の文字が記された標識の光景です。根室半島で確認されたチャシ跡は、32箇所とされますが、その内の24箇所が国の史跡に指定され、一括して日本百名城に選ばれています。
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『ノツカマフ1号チャシ跡』から眺めた周囲の光景です。『ノツカマフ』と同じ意味の『ノッカマップ』は、アイヌ語で、『岬の上にあるところ』の意味とされます。
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『ノツカマフ1号チャシ跡』の堀と土塁光景です。土塁は堀の内側に設けられているようですが、今は高い土塁には見えませんでした。発掘調査で確認されたらしい、堀の幅は5メートル、深さは2~3メートルとされ、かなりの規模です。
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白い花を咲かせた、ノコギリソウの光景です。ノ『コギリソウ(鋸草)』は、キク科ノコギリソウ属の多年草もしくは宿根草です。葉形から付けられた名前です。
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同じく、ノコギリソウの光景です。園芸用として渡来したセイヨウノコギリソウやノコギリソウモドキが野生化したものも多いとされますが、根室半島のこの花はどうでしょうか。
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トリカブトの花によく似た紫色の花でしたが、丸い葉の形が別種のようでした。ネット検索では、花の色は少し違っていましたが、マメ科ゲンゲ属の植物の『カリバオウギ(狩場黄耆)』が似ていました。絶滅危惧種です。別種かもしれませんが、マメ科の植物には間違いないようです。
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シコタンタンポポらしい花にとまった小さな蜂の光景です。『シコタンタンポポ(色丹蒲公英)』は、大ぶりな姿と、色の鮮やかさが特徴とされます。外来種のタンポポに押されて、シコタンタンポポは絶滅危惧種と判定されているようです。
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『ノツカマフ1号チャシ跡』付近から眺めた、ノッカマップ岬の入り江の光景です。江戸時代のこの入り江は、場所請負人だった飛騨屋九兵衛の運上屋があったところです。その飛騨屋による過酷な労働、暴力的な支配に耐えかねてアイヌの人々が蜂起したのがクナシリ・メナシの戦いの発端です。
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『ノツカマフ1号チャシ跡』付近から眺めた、ノッカマップ岬と入り江の光景が続きます。飛騨屋九兵衛は、江戸時代の材木商で、蝦夷地の山請負および場所請負人でした。祖は甲斐武田の武将とされ、姓は武川(たけかわ)とされます。初代の倍行(ますゆき:1674~1728年)の時、松前に渡り、元禄15年(1702年)に松前藩から蝦夷檜(エゾマツ)伐採の許可を得ました。
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『ノツカマフ1号チャシ跡』付近から眺めた、青い屋根の人家の光景です。飛騨屋九兵衛の紹介を続けます。志利別(しりべつ)、沙流(さる)、久寿里(くすり)、厚岸(あっけし)などの各山を開き、江戸へ積み出し、巨利を得ました。3代(倍安(ますやす:1737~1784年)の時に石狩12場所の下請負、さらにヱトモ、厚岸、霧多布、宗谷場所を請負い、活動範囲を山から海へと広げました。
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『ノツカマフ1号チャシ跡』付近から眺めた、対岸光景です。こちらの方面に、松前藩により処刑された37名のアイヌ人の慰霊の場所が設けられたようです。飛騨屋九兵衛の紹介に戻ります。飛騨屋では、松前藩と結託した元手代嘉右衛門とのいざこざがあり、藩により伐採業を禁止されました。
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イチオシ
断崖が続いていた、対岸のズームアップ光景です。飛騨屋は、4代益郷(ますさと:1765~1822年)に至ってクナシリ・メナシの戦いにおけるアイヌ蜂起の責を負わされ、請負場所を没収されました。以後没落の一途をたどり、寛政3年(1791年)、松前の店を閉じたとされます。(ニッポニカ)
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名前が分からないまま上から撮影した、白い花を咲かせた野草の光景です。ネット検索では、白花の『ラミウム』が似ているようでした。ラミウムですと、日本に自生するホトケノザやオドリコソウの仲間です。
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『国指定史跡・根室半島チャシ跡群・ノツカマフ2号チャシ跡』の文字が記された標識の光景です。ノツカマフチャシ跡は、寛政元年(1789年)、和人(松前藩)に搾取されたアイヌが蜂起し、和人71人が殺害される『クナシリ・メナシの戦い』の際、松前藩は首謀者など37人を捕縛し、このノツカマフで処刑したと伝わります。
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草に覆われて見落としてしまいそうでしたが、『ノツカマフ2号チャシ跡』の周りの堀跡のようです。右手がチャシ跡になります。1号チャシ跡には、堀の内側の土塁が設けられていますが、2号チャシ跡は堀だけです。
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イチオシ
『ノツカマフ2号チャシ跡』の先端付近の光景です。風が強い日ですと、先端に近付くのは怖そうです。踏み分け道は出来ていました。
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同じ場所から眺めた、『ノツカマフ2号チャシ跡』の先端付近と、その先の根室湾の光景です。右手に見える陸地も、この場所と同じく根室半島の一部になるようです。
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