2018/07/05 - 2018/07/06
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miharashiさん
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2018年の初夏には、以前からペルーのワラスに行きたいと思い続けていたので、どうせ行くならついでにヨーロッパの山にも行きたいということで、欲張ってスターアライアンスの世界一周航空券(エコノミークラス)で旅行することにしました。直前に身内の不幸があり、実行が危ぶまれたが、出発2週間前に航空券を購入。山の天気予報を毎日チェックし、旅程をたてました。ジョージア編その4は、クタイシからメスティアまでのドライブ旅行記で、ナビの指示で予想もしなかった悪路を迷走して、ようやくメスティアまでたどり着いた時の様子をまとめたものです。(表紙写真は、メスティアの夜景)
今回の訪問国と日程は以下の通り。
6/8 - 6/13 メキシコ
6/14 - 6/16 コロンビア
6/17 - 6/24 ペルー
6/26 - 7/1 フランス
7/2 - 7/8 ジョージア
7/9 - 7/12 ギリシャ
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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メスティアは、ジョージアの北西部、コーカサス山麓にある人口2600人(2002年統計)の小さな村。近年カズベキとともにジョージアを代表する観光地になったウシュグリ村の拠点になっている。メスティアの村も復讐の塔と呼ばれる塔が林立し、美しいコーカサス山脈が見え、ウシュグリ村とともに世界遺産に指定されている。
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4日目の行程は、クタイシからメスティアまで。上記の地図に示すように、ズグディディの街を経由してメスティアまで入るのが通常のルート。ただ、ズグディディの町の中を走るのはあまり気が進まなかったところ、ナビではズグディディを通らないルートが指示されたので、渡りに船とばかりにそのルートを走ることに。だが、この選択がこの旅行中最大の難行を強いられる原因となった。
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7月5日、昨夜雨が降ったのだろうか、道がぬれていた。ずっと晴れが続いていたので、移動の時はこの位の御湿りはうれしい。グズディディの町中を通るのを避けたい気持ちが通じたのか、ナビはそこを通らない道を表示してきたので、その指示通りに走ることに。最初は並木道が続く道を通る。方向は北西の方に向かっているようだった。
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道沿いには、ジョージアンスタイルの住宅が果てしなくつづいていた。中には朽ち果てている家もあった。けっこう空き家も多い。住んでいる人は改装して住んでいるようだ。広い敷地を頑丈そうな塀で囲い、門も閉められていた。比較的幅の広い道だが、道路上を頻繁に家畜が通る。道路を豚が横切るなんて、他では見られない光景だ。
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今度は牛たち。牛糞を踏まないように注意しながら運転。
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今度はイノシシのような黒っぽい豚に遭遇。
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このように時々道路標識はあるが、近くの町の地名が書いてあるだけで、Mestiaの名前は一度も出てこなかった。地図もないし、地名もわからないので、果たして正しい道を走っているかも定かでない。
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かなり走ってからナビが示す道は通行止め。どうやら橋が壊れているようだ。さて、どちらに行ったらいいやらわからなくなった。道を歩く人も滅多にいない中、通りかかった人にたずねても、メスティアなど名前を聞いたこともなさそうな人ばかり。
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大きな川にかかる橋を何度も渡ったり、戻ったりと同じことを繰り返した。
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再びナビが反応したところで、男の人に尋ねたら、横の細い道を入ってまっすぐ行けばいいとのこと。信じてナビ通り走る。なにせ未舗装の細い道だったのだ。
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入りこんだ道。小高い丘の上を走る道で、ほとんど対向車が来ない。ここらでしばし昼食休憩。トイレも木の陰ですませる。
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道は良くなるどころか水たまりだらけのひどい道になる。タイヤを傷つけないようにゆっくり走る。スピードは10キロも出ないほどで、まさにノロノロ運転だ。
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やがて数軒の粗末な家が見えてきたので、ほっとしたのだったが、道は最悪。こんな道を毎日行き来している人がいるのかと思うと気の毒になった。
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やっと悪路の山道から広い舗装道路に合流。旧ソ連時代のアパートらしき建物の下を通過。この町はズグディディの北にあるJvariという町のようだった。このあたりの人達は政府から忘れられているような気がしてならない。クタイシのホテルを出てからここまで3時間半以上もかかってしまった。こんなことなら、ズグディディを通った方がはるかに早かったかも。
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気を取り直して、一路メスティアに向けて走り出す。
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道はどんどん山の中に入って行った。
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やがてきれいなダム湖畔に出てきた。
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しばし車を止め、今日初めての撮影タイム。ちょうどその時一台の車が止まった。ここに来るまで、後ろから来る車がなかったので、不思議に感じていた私達は、ここまで道に迷って時間がかかったことを話して、どうやってきたか尋ねてみたら、橋が壊れていて通れず、迂回して大変だったとのこと。どうやらナビの指示で迷走したようだ。橋が壊れているから、車が少ないのかとその時納得したが、同時に帰るとき戻れるか不安になった。
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湖の奥の方角。撮影が終わると、話をしたカップルとお別れして、再びメスティアに向けて車を走らせた。しばらく湖沿いの道を走った。崖沿いの道には落石が散乱し、何度も避けて通らなければならなかった。
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いくつものトンネルを抜け、渓谷沿いを走る。
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渓谷沿いの道が延々と続く。とにかく奥行きが長くて深い谷だ。
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川の流れは激しく、流れる水は濁流そのもの。見ていると怖いほど。
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濁流のすぐそばを走っていく。ホテルを出てから5時間以上経過しているが、まだ谷がどこまでも続いていて先が見えない。
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道がダートに変わった。ズグディディからメスティアに至る道路は、ネットの情報では全面的に改修が行われていたので、完全舗装だと思っていたが、実際には一部未舗装の区間が残っていた。このあとも、工事中のダート区間を何カ所か通過することに。
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工事中で道幅が狭くなっていたが、対向車が来なくて助かった。対向車だけでなく、不思議なことに、後続車も全くと言っていいほど現れなかった。普通なら昨日のようにどんどん後からせっついてきても良さそうなものだが。何かアクシデントでもあったのか?
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ホテルを出てから6時間が経過。ようやく前方に雪を抱いた高い山々が見えだした。前方には自転車の姿も。
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白い峰々を前に見ながら走る。道はまた舗装道路に戻っていた。
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と思ったら、またもや工事中のダート区間が現れた。今度はかなりぬかるんでいて、慎重に走り抜ける。大雨が降った後などは、とても通れそうもない道だ。
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眺めのいいところで小休止。奥には高峰が聳えている。
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その高峰を拡大。Ushba山(4710m)のようだ。
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反対側にも高峰群。
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その一部を拡大。山の高さは不明だが、4000mは超えているだろう。
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やや開けてきた。メスティアが近づいてきたようだ。
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斜面の一部が崩れて、狭くなっているところを通過。ここ以外にも、雨が降るたびに落石やぬかるんだりで通過が困難になると予想される個所が何カ所かあった。大雨が降った後はとても危険な道になり、他に迂回路もないので、メスティアまで入るのは避けた方が賢明だろう。
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メスティアはもうすぐ。時刻は午後の3時近くになっていた。
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メスティアの塔が見えてきた。初めて塔を目にして、ちょっと感激。
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メスティアの街の中に入っていく。塔がすぐ目の前に現れた。
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きれいな教会も。
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予約したゲストハウス(Marina's Guesthouse)に到着。メスティアの広場を過ぎたところですぐに右に曲がり、広場の横を通り過ぎてすぐのところにあった。時刻は3時過ぎ。朝8時過ぎにホテルを出たので、約7時間の長いドライブだった。チェックインしようとしたら、先に外国人のグループが門の外で待っていた。彼らは飛び込みで来たらしく、門の外で待たされることに(結局泊まらずに去っていった)。私達は予約があったので、すぐに中に招き入れられた。部屋は広めで中も新しい作りだった。今も増築途中にあるらしく、泊まっている間も工事の音が聞こえていた(夜間はさすがに静かだった)。
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シャワールーム。今日もまともなシャワーで助かった。
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部屋で一服した後、メスティアの見学に出かける。車でホテルの裏手の高台まで上がると、コーカサスの山並が向かい側に広がっていた。
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メスティアの街並みとコーカサスの山々。
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塔の背後にコーカサスの山並み。
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町の中に戻り、広場の先まで車を進めてみることに。
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険しい山並みが遠くに見渡せた。残念ながら逆光だ。
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同上。
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塔が林立するところで、車を止めて撮影。
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塔を拡大して。
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夕食は、昨日買ったパンの残りで簡単に済ます。暗くなるのを待って、夜景の撮影に歩いて宿の裏手の高台へ。
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夜景は思ったほど明るくなく、ちょっとがっかり。
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拡大して撮影。
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上記の左側。
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明るい部分だけを切り出してパノラマ風にしてみた。
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近くの教会もライトアップ。
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一つだけ独立した塔。
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ホテルに戻る前に最後に撮影した夜景。今日の走行距離は正確には不明。230キロ程度と思われる。
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7月6日、宿の朝食。パンケーキにこの地方のパン。卵2個で造った目玉焼き。トマトときゅうりの生野菜。果物。自家製のジャムとヨーグルト(チーズは出さないでと前夜にリクエスト)。
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こちらの名物チーズを挟んで焼いたパン。アツアツで出された。量が多く食べきれなかったので、パンケーキは昼食用に持参した。この量の朝食でも一人10ラリだった。部屋代は90ラリで、朝食代をあわせて110ラリ(5200円)。この宿はカードは使えなかったので、現金で払った。
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今日は、ツアーでウシュグリ村へ向かう。レンタカーは宿のそばに横づけし、荷物はトランクへ。ツアーは、宿の女主人に頼んで混載の車をチャーターしてもらい、9時半に迎えに来ることになっていた。それまで部屋で待機。この後、この混載ツアーでも、思いもよらぬ出来事が待ち受けていた。(その5に続く)
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