２０18年の初夏には、以前からペルーのワラスに行きたいと思い続けていたので、どうせ行くならついでにヨーロッパの山にも行きたいということで、欲張ってスターアライアンスの世界一周航空券（エコノミークラス）で旅行することにしました。直前に身内の不幸があり、実行が危ぶまれたが、出発2週間前に航空券を購入。山の天気予報を毎日チェックし、旅程をたてました。ジョージア編その３は、カズベキからメスティアに向かう途中で、ジョージア第2の都市クタイシに立ち寄り、丘の上から街を見下ろす大聖堂などを見学したときの旅行記です。(表紙写真は、夜のバグラティ大聖堂）<br /><br />今回の訪問国と日程は以下の通り。<br /><br />6/8 - 6/13 メキシコ<br />6/14 - 6/16 コロンビア<br />6/17 - 6/24 ペルー<br />6/26 - 7/1 フランス<br />7/2 - 7/8 ジョージア<br />7/9 - 7/12 ギリシャ

団塊夫婦の世界一周絶景の旅(2018ハイライト)―ジョージア３・丘の上の大聖堂が見下ろす古都・クタイシへ

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2018/07/04 - 2018/07/05

45位(同エリア78件中)

#街歩き

エリア

その他の都市(ジョージア (グルジア))

旅行の満足度: 4.0

同行者: カップル・夫婦

交通手段: レンタカー

旅行の手配内容: 個別手配

カズベキを訪れた後は、ジョージアのもうひとつの代表的な景勝地・メスティア/ウシュグリへ向かうことに。ただ、メスティアはジョージアの北西部にあり、北東部のカズベキからはかなり遠いので、移動の途中にある町・クタイシに一泊することにした。クタイシはかつてグルジア王国の首都だったこともあるジョージア第２の都市。町から近い丘の上には、一度は世界遺産にもなったバグラティ大聖堂（写真）があり、今回この大聖堂の近くに宿をとった。
3日目の行程は、軍用道路の途中から南下して、E60に入って西に向かい、クタイシまで走って、市内のホテルに宿泊した。なお、E60はゴリの先までは片側二車線のハイウェイだが、その後は片側一車線の一般道になってしまう。特にハシュリ～クタイシ間は通行量も多く、渋滞が発生しやすいようなので注意が必要（今回はここで事故渋滞にあった）。また、クタイシの南側にはバイパスが出来ているが、現在この道は、ズグディディからトビリシ方面に向かう車のみ通行可能となっている（今後変わるかもしれません）。
7月4日、朝8時前。閉まっていた門のカギを開けてもらうことが出来て、クタイシに向けてホテルを出発。
軍用道路から、高速E60に入り、バツミ方面へ。片側二車線の快適なハイウェイで、広々した草原の中を走っていく。
ガソリンを補給するため、最初に目についたガソリンスタンドへ入り、満タンに。カードは使えたが、トイレは水も出ないし、臭いしでこの旅最悪のものだった（この後だいぶ走ってから、新しくてきれいなサービスエリアがあった）。

快適なハイウェイが続く。
道の周りはパッチワークのような広大な畑。
E60は、スターリンの生地であるゴリ(Gori)の町の北側を通過。旅行前は、最終日にゴリに泊まる予定にしていたが、旅行中にムツヘタの宿に変更したため、結局ゴリはパスすることに。
古い要塞のような建物が見えた。
ゴリを通り過ぎてしばらく走ると、片側二車線のハイウェイは終わり、片側一車線の普通の道路になった。そのとたんに、後方からの追い越しが急増。対向車が来ていてもお構いなく強引に追い越していく。道幅が広いので、相手が避けてくれることを見越しているかのようだ。写真は、道路沿いに並べられたハンモックのような商品群。同じような商品の陳列がしばらく続いていた。
ハシュリ(Khashuri)の町。E60は写真のロータリーを右方向に曲がるようになっていた（写真の右端の青い道路標識に注意）。
ハシュリからしばらく走ると前方に教会が見えた。道路上の案内板にはクタイシ(Kutaisi)の名前は出ていなかった。クタイシはまだだいぶ先のようだ。
山道に入ると、道路は渋滞し始めた。とたんに、左右両方から割り込みが入り始めた。歩道を走って割り込んでくる車を見たのははじめてだ。
またしても路肩から強引に割り込む車。なんというマナーの悪さ。とてもいただけない。その後数台同じような危険運転をしてきた。右側も左側も気を配らなければならない。
渋滞の原因は事故だった。カーブの多い山道で強引に追い越しをかけたためか？　これまでのような追い越しのやり方を見ていると、事故が起こらない方が不思議と言えるだろう。事故にあった車に乗っていたのは赤ちゃんを抱えた家族だった。怪我はなかったようだが、事故処理を不安な様子で、茫然と見つめていた。

事故現場を過ぎると、途端に渋滞は解消。このあとクタイシの町の中に入って行ったが、道が何本にも分かれていて、ナビの指示がわかりにくくなった。なお、クタイシの町にはいる手前で、バイパスへの分岐点があったが、なぜか入り口が閉鎖されていた。この理由は、メスティアから帰るときにわかることに。
１回曲がる道を間違えて戻ったが、その後はなんとか街中を抜けることができて、町の中心の広場に着くことが出来た。
広場の噴水。
予約したホテル（Hotel Eurica)は、広場から橋を渡った川の対岸の高台にあった。ホテルへ上がる道の入り口が路上駐車の列になっていたため、最初はパス。また町まで引き返して再度入り口まで来ると、今度は駐車がなくなっていたので、首尾よく上がることが出来、無事ホテルまで行きつくことが出来た。ホテルの部屋は広めで、シャワーも水受けのある普通のシャワーだった。部屋の前からはクタイシの町を見渡すことができた。
しばらく部屋で休んでから、買い物を兼ねて町の見学に出かけることに。その前に近くにあるバグラティ大聖堂に立ち寄る。ホテルから5分ほど歩いていくと、立派な大聖堂の姿が見えてきた。
大聖堂の入り口。入り口付近には何台かのタクシーも待機していた。多分町からタクシーで見学しにきたのだろう。
かつての大聖堂の写真。この大聖堂は11世紀に創建されたもので、1994年に近くのゲラティ修道院とともに世界遺産に登録された。しかし、その後に大規模な改修工事が施されたため、このバグラティ大聖堂だけ世界遺産の登録を抹消されてしまったという。
大聖堂の中。
中央祭壇のイコン。
聖堂の壁にも様々なイコンが飾ってあった。
同上。
祭壇の手前にも。
修復された柱の一部を拡大。彫刻が入っているのが元の石積みだろう。
柱の上の方にも古い石がはめ込まれている。
柱の最下部。
壁の一部にも。
大聖堂の前には古い塔。その向こうにはクタイシの街並み。
十字架とクタイシの街並み。
十字架を入れて正面から大聖堂を見る。
クタイシの街の眺め。手前にも立派な教会が見える。
その教会を拡大して。
古い井戸もあった。
大聖堂から出るときに、全景を撮影。
大聖堂の前には広い駐車場もあった。車では来やすいところのようだ。
大聖堂を後にして、町まで坂道を下りて行くと、かわいい子猫が目に付いたので撮影（猫嫌いの私でもかわいいと思えるような猫だった）。
町に入って適当に歩いて行くと、いつの間にか市場に迷い込んでしまった。市場の中は、多くの野菜や果物であふれていた。
市場を出たところにあった建物には、壁に大きな絵が彫り込まれていた。
公園の中を通って、中央広場へと向かう。公園で野良犬につけられ、急ぎ足で立ち去るが、なかなか離れてくれなかった。
さっきも通りすぎた広場に戻るも、先ほどの犬がまだついてくる。急いで通りを渡ったら、離れてくれた。やれやれ。
公園の向かい側には立派な建物。劇場のようだ。
クタイシの町に入った時に目についたパン屋まで行ってみた。場所は劇場の裏側の道沿い。
ショーウィンドウの中（横に並んでいるのを縦に合成）。どれもおいしそうだったので、３～４種類のパンを購入。二日続けてホテルの夕食だったので、今日の夕食はこれで済ますことに。ここはきれいな娘さんのお母さんにあたる方が店の中で作っているので、できたてを売っていた。クタイシに行かれたら、行って見てください。お勧めです。
町の中からさっき行ったバグラティ大聖堂が見えた。霧雨が降り出したので、もやっていた。
ホテルの部屋で夕食を食べた後、暗くなるまで待ってから、再びバグラティ大聖堂まで出かけて行った。
入り口からの大聖堂の夜景。門は開けられていて、自由に入れた。
十字架の前から。
夜の大聖堂をバックに記念撮影？
帰り際にもう一度。
ホテルの部屋の前からも、夜景がきれいに見えた。ちなみに手前の馬車はホテルの庭に置かれているもの。奥の方に光っているのが、川にかけられた橋。今日の走行距離は260キロ。総走行距離528キロ。
7月5日、朝食はホテルのテラスでいただく。やはりかなりのボリュームで、食べきれないほど。朝食は別料金で、一人10ラリ。ジョージアのホテルはここ以外にも朝食は別料金のところが多く、値段もどこも一人10ラリだった。これが一般的な相場のようだ。このホテルの宿泊代は朝食を含めて80ラリ(3700円）。ここも格安だった。今日はこれからメスティアまで移動する。昨日まではほぼ順調なドライブだったが、この後本旅行中最悪のドライブになるとは、この時は予想だにしなかった。（その４に続く）