3度目の正直のモナス、独立を宣言するスカルノの肉声を聴く！　ジャカルタ・シンガポール2018の旅4-1

2018/03/07 - 2018/03/07

2018年3月7日（水）

ジャカルタ4日目、シンガポールに移動する前にモナスへ。

朝は空いていると聞いていたのに、遠足の子どもたちがいっぱい…。
でも、これが最後のチャンス。
辛抱強く列に並んで、ようやく展望台にのぼれました！

天気が良く、風のあったこの日、スッキリと晴れたおかげで、海に浮かぶ船、遠く山影も眺めることができました。

そして、そして、初代大統領となったスカルノ氏の独立を宣言する肉声も聴けて、ぶどう畑、感激！（バーモントカレーのノリで）

（旅行期間：2018年3月4日～3月12日）

エリア ジャカルタ(インドネシア)

• 同行者: その他
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

6時半の空、快晴です！

ホテル インドネシア ケンピンスキ ジャカルタ ホテル

遅まきながらケンピンスキーのスリッパ。
紺色で品がある。（^^）

空がスッキリ晴れていると、なんだか景色も違うね～。

7時過ぎ、いつもの通り、ケンピンスキーのプール脇を通ってレジデンスへ。

朝ご飯をありがとう！

この景色も見納め。
建設中のビルが完成したら、ペン先の形をしたBNI（Bank Negara Indonesia）ビルの景観がイマイチになっちゃうかも？

ベンツのマークのあるビルは、メンテン地区の入口に建つドイチェ・バンク。
その下にはドイツ大使館、道を隔ててケンピンスキーと、あの一角にはドイツ関係が集まっています。

ビルの向こうに、薄っすらと山並みが見えるのがわかるでしょうか。
この日、風があって、スモッグが吹き飛ばされたようです。

レジデンスから山並みを見るのは、Mちゃんも初めてらしい。
方向的に、ボゴールのほうではないかとのこと。

雲の上に、頂上をのぞかせている山もありました。

運転手さんの出勤を待って、再びモナスへ。
8：10、門の所で降ろしてもらいます。

モナスの展望台、これがラスト・チャンス。
3度目の正直で、今日こそ塔にのぼるぞー！

意気込んでいたのですが、あちゃ～、台座に同じ色の服を着た人影がいっぱい…。
遠足の子どもたちと思われます。
早いと空いているという話だったけど、遠足は想定外…。

モナス (独立記念塔) モニュメント・記念碑

とにかく、行ってみよう。トラムに乗り込みます。

バックミラーに映るモナス、いいね！
トラムのガラスの正面にもモナス。（^^）

なぜか、トラムで戻ってくる人たちもいます。
8時からと思っていましたが、7時開門になったようです。

トラムを下りた所がモナスへの入口。
今の待ち時間はどのくらい？
地下のチケット売り場で聞いたら、「30分くらいかな」。
並びましょう！

地下道を通って、台座にやってきました。
独立記念塔のモナス同様、スカルノ大統領の独立の想いが込められた、イスティクラス・モスクが見えます。

台座を周って、展望台へのエレベーター乗り場側に行くと、青い制服の子どもがうっじゃり。

アレ、男の子？トラムから見えたのは、女の子と思ったんだけど…。
あぁ、いたいた。女の子たちは、展望台、見学済みって感じ。
レディファーストだったようです。

エレベーターに乗れる人数は10人程度。
列は、少～しづつ進みます。
この日は風があり、日影だったので、助かりました。（^^;
30分ほど並んで、9時、ようやく展望台にやってきました！

早速、景色を眺めます。
モナスの南西の角は、車を下ろしてもらった門。
その左手に、屋台村と駐車場があります。

緑の芝生が見えるのは政府機関の建物。
その奥に、"HARRIS”と書かれた、ちょっと変わったビルが建っています。

モナス西側、赤茶の屋根は国立博物館。
2016年9月、ボランティアの方々よる日本語の説明を聴きました。

（国立博物館でインドネシアを識る！華僑のパワーに圧倒されたチャイナタウン　ジャカルタ・シンガポール2016の旅3）
https://4travel.jp/travelogue/11180094

遠く、薄っすらと山並みが見えます。

モナス北側、手前にトラムが停まっています。
そこがモナスへの入口。
白いドームのある建物は、最高裁判所。

北東の方向にイスティクラス・モスク。

モスクの巨大ドームの先、ジャカルタ湾が見えます！
湾の手前、アンチョール（Ancol）には水族館もあるそうです。
そこもちょっと行ってみたかった。

東南東方向にあるのは、ガンビル駅。
高架の駅です。

モナス南側、真ん中の建物は公立図書館。

公立博物館の右手の奥のほうが、ジャカルタ中心部。
ビルの間にペン先の形のBNIビルが見え隠れ。
Mちゃんたちのレジデンスはその向こうかな。ビルが邪魔して見えないけれど…。

展望台は風が吹き抜けていました。とても涼しい中、景色を堪能。
3度目、たぶん最後のジャカルタで、ようやくモナスにのぼれたー！

エレベーターの下りは、台座の上の部分で降ろされ、階段を下りると、エレベーター乗り場の所に出ました。
相変わらず、エレベーターを待つ列が…。
今度は緑の制服の子どもたち。

この日も、台座の”独立の広間（Ruang Kemerdekaan）”へ。
昨日、宣言文は見ることができたのですが、扉が開くところから見たいと。

そこにも遠足の子どもたちがうっじゃり。
今日は遠足日和なんでしょうか？

宣言文が収められた扉の正面にいた子どもたちが移動して、別の一団が座ります。
肉声、期待できそう！子どもたちの後ろに陣取りました。

マイクを持った人が、モナスのことなどについて説明。
それが終わると…。

あ、扉が開いた！
内側の扉の口が開くと、初代大統領となったスカルノ氏による独立宣言の肉声が聴こえてきました！

独立宣言文を読むスカルノの肉声（動画）
https://youtu.be/0SG1Jz5vKsM

開いた口の中には、独立宣言文起草博物館でも見た、タイプされた独立宣言文。

『宣言
我らインドネシア民族は、ここにインドネシアの独立を宣言する。
権力委譲その他に関する事柄は、完全、かつできるるだけ迅速に行われる。
ジャカルタ、05年8月17日
インドネシア民族の名において』

閉まっていきます…。

独立宣言、バッチリ聴けたねー！
インドネシア語で、ぶどう畑にはさっぱりわからなかったけれど、昨日、独立宣言文起草博物館に行ったおかげで、感激ひとしお。

マイクを持っていた人とは別のオジサンが、「独立宣言文の原本は、博物館に保管されている」と、日本語で教えてくれました。その博物館がどこかはわからず…。

遠足の日は、独立宣言文が収められている扉を時間にかかわらず開けているように思いました。
肉声が聴きたい方、狙い目ですよ～！

台座から見上げるモナスは、てっぺんの炎が見えなかった…。

炎が見えないけれど、チト、ご説明をば。
炎の高さは14メートル、直径6メートル、重さ14.5トンの青銅製で、その表面にインドネシアで産出された35kgの純金めっきが施されているとのこと。
そのうちの28kgは、アチェ州の事業家である Teuku Markam 氏の寄贈とか。凄いですね～！お金持ちのスケールが違う。

炎は、”消える事のない火（＝永遠に燃え続ける火）”を意味する、”アピ・ナン・タッ・クンジュン・パダム（Api Nan Tak Kunjung Padam）”と呼ばれて、独立戦争当時のインドネシア国民の闘志を象徴しているそうです。

地下通路を通って、

トラム乗り場へ。
トラム、ガラガラです。
あの人たちは、乗らないの？ずいぶん、まったりしてるねぇ。（笑）

独立記念塔”モナス”の高さは、137メートル。

インドネシア初代大統領となったスカルノ大統領によって建設計画が推し進められ、1961年8月17日の定礎式には、大統領自らが出席。
1975年に完成し、同年7月12日から一般公開されました。

塔のデザインには、インドネシア独立記念日（1945年8月17日）にまつわる数字が込められており、塔の台座は45m×45m、地面からの高さは17mとなっています。

モナスからも見える”イスティクラス・モスク”のデザインにも、同様に独立記念日の数字が込められています。

スカルノ大統領の”独立”への想いは、とても、とても、強いものだったのですね。
国境は海で、独立も、戦争も経験したことのないぶどう畑、こんなにノホホンとしていいんかい？と、自分をツネリたくなります。（^^;

台座に、エレベーターに並んでいた青い制服の生徒たちの姿が見えす。
しっかり、独立について、学ぶんだよ～。
君たちの国は、東西に長く、世界最多の島を有する多民族国家、一筋縄ではいかないこともいっぱいある国だってこともね～。

エレベーターの列、相変わらずです。
さようなら、モナス！

駐車場近くのトラム乗り場に着くと、今度は黄色の制服を着た子どもたち。
インドネシアの制服、色とりどりだ～！

屋台村のジュース屋さん、なんだかカラフルな物が入っています。

あれは自撮り棒？
ずいぶん可愛らしいデザインのがあるけど、子ども用ってこと？？
子どもが携帯で写真撮るのか？？？

オンデル・オンデル人形、発見！

ジャカルタの先住民族はバタヴィー人で、バタヴィーの伝統的文化のひとつが、オンデル-オンデル（Ondel-Ondel）という男女ペアのお人形。

中には人が入っていて、お祭りなどで音楽に合わせながら踊りなどのパフォーマンスを見せてくれるそうですが、本来は、天災や悪霊からの守り神なのだとか。

竹や伝統的な布などでできていて、高さは2.5m～3mほど。
結構、大きい。
Mちゃんは、ジャカルタの街で時々見かけると言っていました。

オンデル・オンデル人形のお面もありました。
この人形、繊維博物館の入口にあって、独特の雰囲気がとても印象に残っています。

（手描きバティック染めにチャレンジ！テキスタイル博物館のニャンにほっこり　ジャカルタ・シンガポール2016の旅4-1）
https://4travel.jp/travelogue/11182487

屋台村の一角に、食べ物屋がズラリと並んでた。

オジサンの足元のニャン、小っちゃい！
一昨日、コタ駅の近くで見かけた子ネコも、このくらい小さかった。

時刻は10時前、荷物を取りにホテルに戻りましょう
運転手さん、今回もお世話になりました。
最後に空港まで、よろしくお願いしま～す！