2017/11/04 - 2017/11/04
24位(同エリア1497件中)
+mo2さん
ポーラ美術館「100点の名画でめぐる100年の旅」の続き。後半の作品はピカソやダリなど写真撮影不可のものが多くありました。すべてポーラ美術館の所蔵のものでも著作権の保護期間の関係で撮影不可となっているものと思われます。少し調べてみたところ日本の著作権法では、著作者の生存期間および死後50年までを保護期間の原則としていますが各国やその法令施工時期によっても異なりパブロ・ピカソ(1973年没)の保護期間は死後80年の2053年まで。サルバドール・ダリ(1989年没)の保護期間は死後70年の2059年までとなっていました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通手段
- 自家用車
PR
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黒田清輝「菊」1912年
昨年(2016年)は、黒田清輝の生誕150年であり東京国立博物館で特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」が開催されました。ポーラ美術館からも本作及び下の「野辺」が出展されていました。 -
黒田清輝「野辺」1907年
「湖畔」で広く知られ、日本美術の近代化のために力を尽くした黒田清輝の白馬会の第11回展に出品された作品。 -
オディロン・ルドン「日本風の花瓶」1908年
オディロン・ルドンはフランス象徴主義を代表する画家。無意識下の世界を描写しかのような幻想性と夢想性に溢れた独自の世界観による絵画で知られます。本作品の花瓶の図柄はおそらく「鬼と若武者」を題材にした日本の能、または歌舞伎の一場面であると考えられます。 -
オディロン・ルドン「アネモネ」1908-1916年頃
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佐伯祐三「アントレ ド リュー ド シャトー」1925年
佐伯 祐三は、大正~昭和初期の洋画家ですが、満30歳で死去するまでの6年足らずの画家生活の間、2回パリに滞在しフランスで客死しています。 -
モーリス・ユトリロ「シャップ通り」1910年頃
ドガやルノワールのモデルをつとめ、後に画家として活躍したシュザンヌ・ヴァラドンの私生児として生まれたモーリス・ユトリロは、生活環境に恵まれず、飲酒治療の一環として行っていた描画が評価された画家です。繰り返し哀愁を帯びたパリの街角の風景を描いています。 -
ピエール・ボナール「浴槽、ブルーのハーモニー」1917年頃
ピエール・ボナールは、ナビ派に分類されるフランスの画家。本作品は、伴侶マルトが体を洗う姿を描いており、ほぼ同じ構図で、画家自身がマルトを撮影した写真が現存しているそうです。 -
中村彝「泉のほとり」1920年
ルノワールの影響がみられるこの作品を描いた後、中村彝は持病の胸部疾患を悪化させ1924年(大正13)年に37歳の若さで世を去っています。 -
満谷国四郎「樹下裸婦」1921年
岡山県に生まれた満谷国四郎は、大原コレクションで知られる大原孫三郎の援助により渡欧した際にさまざまな画家の影響を受け画風を変えています。 -
国吉康雄「読書する少女」1921年
20世紀前半にアメリカ合衆国を拠点に活動した画家国吉康雄の作品。本作品は、アメリカの開拓地らしい荒野に点在する集落を舞台としながらも、ヨーロッパからもたらされた前衛芸術や、ポスト印象派の画家たちを経由して間接的に影響を受けた日本美術の要素など、さまざまな試みを導入しながら制作されています。 -
関根正二「三人の顔」1919年頃
大正時代彗星のように現れ、わずか20歳の若さで夭逝した天才画家、関根正二の作品。 -
村山槐多「湖水と女」1917年
22歳で世を去った夭折の天才画家村山槐多の作品。 -
岸田劉生「麗子坐像」1919年
大正から昭和初期にかけて活躍した近代日本を代表する洋画家岸田劉生の作品。
彼は娘の麗子が生まれて間もない頃から15歳になるまで、油彩、水彩、水墨など、現存するだけでも50点の「麗子像」を描いたとされます。 -
和田英作「薔薇」1926年
和田英作は鹿児島県出身の洋画家・教育者。東京美術学校校長。晩年は静岡県清水市に転居し富士山を数多く描いています。 -
小出楢重「静物」1924年
大正から昭和初期の洋画家小出楢重による静物画。 -
藤島武二「女の横顔」1926-27年
藤島武二は、明治から昭和前半まで、日本の洋画壇において長らく指導的役割を果たしてきた重鎮で石橋財団ブリヂストン美術館所蔵の「天平の面影」や「黒扇」などが代表作として知られています。 -
岡田三郎助「あやめの衣」1927年
佐賀出身の日本近代洋画の巨匠・岡田三郎助の美しい作品 -
ワシリー・カンディンスキー「支え無し」1923年
ワシリー・カンディンスキーは、目に見える世界をそのまま描くのではなく、色やかたちに注目し、その調和やリズムによって目に見えない感情や感覚の世界を表現する「抽象絵画」を描き始めた画家の一人。 -
美術をじっくり楽しむプロジェクト「じっくり09 まぎれこむ」としてワシリー・カンディンスキー「支え無し」の作品のなかの「かたち」になる体験ができるコーナーがありました。
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アメデオ・モディリアーニ「ルニア・チェホフスカの肖像」1917年
アメデオ・モディリアーニは、20世紀を代表するエコール・ド・パリの画家。ただし生前は評価されず、結核性髄膜炎により36歳で夭折しています。 -
シャイム・スーティン「青い服を着た子供の肖像」1928年
シャイム・スーティンも、モディリアーニと同じくポール・ギヨームによって掘り出されたエコール・ド・パリの画家の一人。 -
ジュール・パスキン「果物をもつ少女」1927年
ジュール・パスキンは、ブルガリア人の画家。エコール・ド・パリ全盛の1920年代、モンパルナスで華やかな浪費生活をし「モンパルナスの王子」の異名を得ていたそうです。彼は1930年、ジョルジュ・プティ画廊の大規模な個展の開催前日にアトリエで自ら命を絶っています。 -
マリー・ローランサン「女優たち」1927年頃
マリー・ローランサンは、女性キュビストとしてパリ前衛芸術シーンの重要な画家の一人として知られています。また特に、日本での人気が高く、日本で最も人気の女性前衛芸術家ともいえます。 -
パブロ・ピカソ「花束を持つピエロに扮したパウロ」1929年
本作品は1929年7月、ピカソと妻オルガとの間に生まれた長男パウロが、8歳の頃に制作された肖像画です。ピカソ一家はこの頃、パリの社交界にも出入りする華やかな生活を享受しており、この絵画は、画家の家に残された愛息の大切な肖像画でした。本作品を制作する6年前、ピカソはアルルカンに扮した2歳の頃のパウロを描いたもう一つの作品《花束を持つアルルカンに扮したパウロ》(1923年、個人蔵)を描きました。この作品は知人の手に渡り、本作品はその代替として、ピカソがパウロの幼少期の姿を絵筆でとどめるべく、現実よりも幼い4歳児の息子として描かれたものです。絵のなかのパウロは、一般的にピエロが持つことのない権力の象徴である杖を手にし、威厳に満ちた白い顔を正面に向け、流麗な色の濃淡で覆われた背景のなかに立っています。この杖は絵筆を、もう片方の手に持つ花束は色とりどりの絵具を載せたパレットを連想させ、パウロを画家の姿にもみせています。 -
レオナール・フジタ (藤田嗣治)「少女と猫」1926年
この作品は「すばらしい乳白色」と絶賛された独自の下地の技法を活かした表現により、フジタがパリで名声を獲得した時期に制作されました。肌の質感を思わせる滑らかな乳白色の下地には、細くやわらかな輪郭線が引かれるとともに、陰影を表すぼかしと淡い彩色が施されており、フジタの技法の特徴をよく示しています。子どもや小動物など、フジタが生涯にわたり好んだモティーフを描いたきわめて早い時期の作品で、猫を胸に抱く少女の仕草は子どもらしい愛らしさを感じさせる一方、正面を見据えるまっすぐなまなざしと固く結ばれた口元からは、フジタの描く少女像らしい静かな威厳が伝わってきます。 -
三岸好太郎「蝶と裸婦」1934年
戦前のモダニズムを代表する洋画家の1人三岸好太郎の幻想的な作品。 -
古賀春江「白い貝殻」1932年
名前やその作風から女性作家のものかと思いましたが大正から昭和初期に活躍した日本の男性洋画家の作品。日本の初期のシュルレアリスムの代表的な画家だそうです。 -
マティスなどの作品が並ぶコーナー。
ポーラ美術館 美術館・博物館
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ピエール・ボナール「ミモザのある階段」1946年頃
ル・カネの自邸「ル・ボスケ」へと通じる階段の下から、奥に咲き誇るミモザをはじめとした庭の一角が描かれています。 -
ピエール・ボナール
(左)「山羊と遊ぶ子供たち」1899年頃
(右)「りんごつみ」1899年頃 -
アンリ・マティス「襟巻の女」1936年
幾何学的な色面を背景に、のびやかな女性像をこの上なくシンプルに表すマティスらしい作品。 -
アンリ・マティス「リュート」1943年
目の醒めるような朱色の部屋が特徴的な作品。 -
ラウル・デュフィ「パリ」1937年
あざやかな色彩と、自由闊達な筆で「色彩の魔術師」と讃えられたラウル・デュフィによるパリのパノラマを描いた屏風仕立ての作品。 -
アルベール・マルケ「ブーローニュ=シュル=メール港の眺め」1930年
マルケは、フランス国内だけでなく、ヨーロッパの国々、近東、北アフリカを旅し、簡略化された筆致、独特な灰色や中間色を基調とした穏やかな色彩、俯瞰的な構図の風景画を数多く残しています。 -
岸田劉生「満鉄総裁邸の庭」1929年
1929年(昭和4)9月末に南満州鉄道株式会社の招きによって満州に赴いた岸田劉生が、満鉄総裁仙石貢の邸宅の庭を描いた作品。 -
安井曾太郎「中国風景」1944年
1944年(昭和19)の新京、北京旅行の際に描かれた作品。 -
安井曾太郎「薔薇」1954年
安井曾太郎は風景画や人物画に加え、静物画も数多く描いていますが、本作品死の前年に描かれた最晩年の静物画のひとつ。 -
猪熊弦一郎「猫を抱く人物」1955年
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日本人の洋画の作品をこれだけ体系的に見た機会なく、貴重な展覧会でした。
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児島善三郎「箱根仲秋」1958年
「日本人の油絵」を主張しつつ独自のフォーヴィスムを展開した画家児島善三郎の作品。本作品は、芦ノ湖の南、箱根峠から望む景色を描いたもの。 -
マルク・シャガール「オペラ座の人々」1968-1971年
シャガールは演劇やバレエに関わるほか、画商アンブロワーズ・ヴォラールからサーカスに招かれて以来、サーカスも題材に取り込んでいます。本作品にも、バレエやサーカスのモティーフが、あざやかな色彩とともに交錯しています。青色に塗られた男の頭を中心に、その胸に抱かれた花束を持つ女性、弦楽器を手に空中に舞い上がる音楽家、鳥、自分の頭部を放り投げる軽業師のしなやかな肢体が色彩の渦となってパリの灰色の空を旋回します。カンヴァスの左下で絵の中から観るものへと微笑を投げかける帽子の男は、シャガール自身と思われます。 -
ポーラ美術館の日本画コレクションの展示もありました。
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横山大観「山に因む十題のうち 霊峰四趣 秋」1940年
「海山十題」と呼ばれる連作20点のうちの1点で、横山大観71歳の1940年(昭和15)、自らの画業50年を記念して描いた作品。 -
東山魁夷「緑の湖畔」1991年
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