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ハンガリーの首都ブダペスト。王宮や国会議事堂、聖堂等の観光地は他の旅行記を見ていただくことにして、世界遺産の地下鉄の小さな博物館にご案内します。<br /><br />4路線あるブダペストの地下鉄の中で最初の1号線は、19世紀末にハンガリー建国1000年を記念する博覧会の開催に合わせて、市街地と会場を結び、1896年に開業したロンドンとイスタンブールに次いで世界で3番目の地下鉄。ロンドンは蒸気機関車で開業、ヨーロッパ大陸では2番目ですが、イスタンブールは地下ケーブルカーのため、電車による地下鉄としては世界初だそうです。<br /><br />ブダペストは、ドナウ川をはさんでブダとペストに分かれ、地下鉄1号線はペストのメインストリートであるアンドラーシ通りの地下を走っています。歴史的な建築物が立ち並ぶアンドラーシ通りとともに地下鉄1号線も世界遺産に登録されました。<br /><br />地下鉄博物館の公式ホームページは、<br />https://www.bkv.hu/en/millennium_underground_museum<br /><br />もう少し詳しく知りたい方は、<br />https://omoidenoshasoukara.web.fc2.com/tabinoshasoukara/budmetromuseum/bud.html<br />へどうぞ。

ブダペスト 世界遺産の地下鉄と地下鉄博物館

9いいね!

2017/05/05 - 2017/05/05

1487位(同エリア3039件中)

旅行記グループ 世界の鉄道(交通)博物館

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11

モボ101

モボ101さん

ハンガリーの首都ブダペスト。王宮や国会議事堂、聖堂等の観光地は他の旅行記を見ていただくことにして、世界遺産の地下鉄の小さな博物館にご案内します。

4路線あるブダペストの地下鉄の中で最初の1号線は、19世紀末にハンガリー建国1000年を記念する博覧会の開催に合わせて、市街地と会場を結び、1896年に開業したロンドンとイスタンブールに次いで世界で3番目の地下鉄。ロンドンは蒸気機関車で開業、ヨーロッパ大陸では2番目ですが、イスタンブールは地下ケーブルカーのため、電車による地下鉄としては世界初だそうです。

ブダペストは、ドナウ川をはさんでブダとペストに分かれ、地下鉄1号線はペストのメインストリートであるアンドラーシ通りの地下を走っています。歴史的な建築物が立ち並ぶアンドラーシ通りとともに地下鉄1号線も世界遺産に登録されました。

地下鉄博物館の公式ホームページは、
https://www.bkv.hu/en/millennium_underground_museum

もう少し詳しく知りたい方は、
https://omoidenoshasoukara.web.fc2.com/tabinoshasoukara/budmetromuseum/bud.html
へどうぞ。

旅行の満足度
4.0
同行者
カップル・夫婦
交通手段
鉄道 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 1973年から地下鉄1号線で使われている、地元ハンガリーのガンツ社が製造した電車。シングルアームのパンタグラフで集電しています。<br />アンドラーシ通りの直下の浅くて低いトンネルに対応した、。天井に取り付けた剛体架線から、小さな車体断面の3車体連節車。客室の天井高さを確保するため台車間を低床とし、前後の台車の上は運転室、連結面は非貫通で連接台車の上は機器室に使う特殊な構造。<br /><br />

    1973年から地下鉄1号線で使われている、地元ハンガリーのガンツ社が製造した電車。シングルアームのパンタグラフで集電しています。
    アンドラーシ通りの直下の浅くて低いトンネルに対応した、。天井に取り付けた剛体架線から、小さな車体断面の3車体連節車。客室の天井高さを確保するため台車間を低床とし、前後の台車の上は運転室、連結面は非貫通で連接台車の上は機器室に使う特殊な構造。

  • ペストの中心で、地下鉄1、2、3号線が地下で交差するデアーク・フェレンツ広場駅。その構内に、1896年の1号線の開通から1954年まで使われ、線路の付け替えで廃止されたホームを活用した地下鉄博物館が設けられています。地下鉄を降りて場所がわからず、あちこちで聞いたらホームレスが寝ている地下通路の切符売り場の奥にありました。

    ペストの中心で、地下鉄1、2、3号線が地下で交差するデアーク・フェレンツ広場駅。その構内に、1896年の1号線の開通から1954年まで使われ、線路の付け替えで廃止されたホームを活用した地下鉄博物館が設けられています。地下鉄を降りて場所がわからず、あちこちで聞いたらホームレスが寝ている地下通路の切符売り場の奥にありました。

  • 小規模な博物館ですが、カーブしたホームに3両の電車が保存展示されています。<br />手前にいるのが開業時にシーメンスが製造した19号。巨大なボギー台車を履き、リベットで組み立てた頑丈そうな鋼製台枠の上に木造車体を乗せています。トンネルの天井には、2本の剛体架線。

    小規模な博物館ですが、カーブしたホームに3両の電車が保存展示されています。
    手前にいるのが開業時にシーメンスが製造した19号。巨大なボギー台車を履き、リベットで組み立てた頑丈そうな鋼製台枠の上に木造車体を乗せています。トンネルの天井には、2本の剛体架線。

  • トンネルが低いので剛体架線と車両の屋根の間の隙間はごくわずか。通常のパンタグラフでは折りたためないためか、車体側面の台枠上に上下装置を有する特殊なパンタグラフを前後2か所に装備しています。

    トンネルが低いので剛体架線と車両の屋根の間の隙間はごくわずか。通常のパンタグラフでは折りたためないためか、車体側面の台枠上に上下装置を有する特殊なパンタグラフを前後2か所に装備しています。

  • 車内の高さを確保するため台車間を低床にして、両開きの扉が中央に1か所だけ。入り口横の“FJFVV”の切り抜き文字は、開通時に開催されたハンガリー建国1000年を記念する博覧会へ乗車した、オーストリア・ハンガリー帝国の皇帝“フランツ・ヨーゼフ”名を冠しているのだとか。

    車内の高さを確保するため台車間を低床にして、両開きの扉が中央に1か所だけ。入り口横の“FJFVV”の切り抜き文字は、開通時に開催されたハンガリー建国1000年を記念する博覧会へ乗車した、オーストリア・ハンガリー帝国の皇帝“フランツ・ヨーゼフ”名を冠しているのだとか。

  • 車内はロングシートながら、木製のシートが車両の端面までU字型の配置されています。天井からぶら下がるつり革は本物の革製品。

    車内はロングシートながら、木製のシートが車両の端面までU字型の配置されています。天井からぶら下がるつり革は本物の革製品。

  • 駅と電車の模型から、アンドラーシ通りのごく浅い地下を走る様子がよくわかります。

    駅と電車の模型から、アンドラーシ通りのごく浅い地下を走る様子がよくわかります。

  • ホームの奥にいるのは1号車。片運転台に改造されて制御車と連結した晩年の姿で、パンタグラフの昇降機構もシンプル化されているようです。

    ホームの奥にいるのは1号車。片運転台に改造されて制御車と連結した晩年の姿で、パンタグラフの昇降機構もシンプル化されているようです。

  • 1号と連結している1960年製の制御車81号は、片運転台の2軸車。中央部に1か所の両開き扉。車内はビニール張りのクロスシート。径の小さな車輪を採用して、扉の前後は床を一段高くしているものの、座席の下には車内にはみ出す車輪のカバーがあります。時代を反映してつり革はビニール製。

    1号と連結している1960年製の制御車81号は、片運転台の2軸車。中央部に1か所の両開き扉。車内はビニール張りのクロスシート。径の小さな車輪を採用して、扉の前後は床を一段高くしているものの、座席の下には車内にはみ出す車輪のカバーがあります。時代を反映してつり革はビニール製。

  • 1号+81号の模型があります。10号の屋根上にある2基の特殊なパンタグラフがよくわかります。

    1号+81号の模型があります。10号の屋根上にある2基の特殊なパンタグラフがよくわかります。

  • 現在の1号線で使用中の、3車体連接車の模型もあります。台枠の厚みを減少し、モーターの小型化により車輪径を小さくして屋根とトンネルの天井間にスペースを生み出し、屋根上に小型のパンタグラフが乗るようにしたようです。<br /><br />

    現在の1号線で使用中の、3車体連接車の模型もあります。台枠の厚みを減少し、モーターの小型化により車輪径を小さくして屋根とトンネルの天井間にスペースを生み出し、屋根上に小型のパンタグラフが乗るようにしたようです。

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