池に沈んだ倒木の石灰華が幻想的～１６年夏クロアチアなど４カ国周遊８月８日その３プリトビッツェ上湖①

2016/08/06 - 2016/08/14

下湖群だけでもかなり満足ですが、今度は上湖群を見て回ります。天気もよく、汗ばむぐらいになってきました。

エリア その他の都市(クロアチア)

• 旅行の満足度: 5.0

というわけで、遊覧船を降りて上湖群の散策に出発です。

遊歩道の下の滝は見えなくなってますが、これだけ無数にあると、別に一つぐらい見えなくても問題ありませんね。

ＹＫさん奥さんと「日本では滝を見せなくするなんてないですよね」などと話しつつ進みます。

はい、この光景だけで十分楽しめます。

この小さい湖は１６湖にカウントされてないのかな？看板見当たらず。

とか悩んでもしょうがないので先に進みます。

たぶん⑪ブルゲティ湖じゃないかと思います。看板撮り忘れ。

ブルゲト（小池）の複数形だそうです。ん？となるとさっきの小さい湖とかも合わせてブルゲティになっている？

ここの魚はちょっと小さいかな。

いやあ素晴らしい色ですね。入浴剤を入れたみたい・・・って表現すると、何かよくないですね。

でも、帰国してプリトビッツェを思い出すのは、お風呂にバブを入れたときだったりします(^_^;)

いい感じです。石灰華（トラバーチン）の付いた倒木。個人的には小さいながらこの湖が一番感動しました。

激しい流れの滝に来ました。これが湖の境目ですね。

滝を越えると、大きな湖が見えてきました。

⑩グラディンスコ湖です。標高５５４メートル。面積８ヘクタール。水深１０メートルです。

ようやく真ん中辺りまで来ました。

この近くに砦（グラディーナ）があったので名付けられたとか。

花発見！すんません。名前はまったく知りません。


どなたか「シクラメンがあった」と言ってたんですが、これなのかは分かりません。

このように色々な植物があるのですが、まったく私に知識がないので・・・。

まだグラディンスコ湖です。実はコジャック湖なみに大きいんですよ。

さりげなく遠くに滝が見えます。

滝アップ！後ほど近くまで行きます。

ここは大きな魚がいますね。湖の大きさと魚の大きさは比例する？

今更ですが、木製の遊歩道と看板以外、人工物がまったくないのが素晴らしいです。

こういうところは水量が多いと遊歩道も冠水してしまうそうです。

しばらく小さな滝が連続しているのを抜けていくと・・・。

大きな滝が現れました！

ベリキ・プルシュタビツィ滝です。「大きなしぶき」という意味。落差は２８メートル。

この辺で風景を見ながらプリトビッツェの各種データを紹介します。

公園の面積は約２９４平方キロ。森林は２２３平方キロ、湖が２平方キロ、残りは草地や湿地、牧草地など。

年間９０万人以上が訪問するそうです。夏だけでなく、冬、春、秋もそれぞれ違った風景が見られるとか。

こんな細いところも遊歩道があります。

どこから水が出ているのか分からないけれども、どんどん流れてきます。

また滝が現れました。見やすいように遊歩道もカーブします。

滝に目が行きがちですが、振り返るとこんなきれいな湖があったりします。

こんな倒木もありました。本当に見所だらけです。

もちろん滝もすばらしい。

なかなか１枚の写真に収めきれないですね。

この辺りがマリ・プルシュタビツィ滝です。「小さなしぶき」という意味。小さいと言っても、落差は１８メートル。

大滝に比べると少し迫力が落ちる？

とは言え、滝筋がいくつもあるので決して小さくはありません。

この辺はドドドドドと激しいしぶき。

写真だと音が伝わらないのが残念です

滝が過ぎるとまた静かな湖面。ここにも美しい倒木がいっぱいあります。

看板を撮ってませんが、この辺が⑧ミリノ湖ではないかと思います。

ミレ・ミリチさんがここで溺れた？とか。

そして魚群。実は湖間で魚の移動は少ないらしいです。

ガロバツ滝。落差１６メートル。

これがガロバツ滝ですね。もうこれぐらいでは驚かなくなってきました。

これはペバレク博士の碑です。この人が１９２０年代にプリトビッツェの貴重な自然環境の保護を訴えました。

以下、景色を見ながら歴史を振り返ります。

ユーゴスラビア共和国時代の１９４９年に約２００平方キロが国立公園に指定され、１９７９年にユネスコ世界自然遺産に登録されました。

ところが１９９１年の民族紛争でプリトビッツェも戦場となり、セルビア軍が占領。この際にクロアチア人警官が最初の犠牲者となります。

１９９２年にはプリトビッツェのあちこちが破壊され、危機遺産リストに入ります。

内戦が終わってクロアチアに返還されたのは９５年。危機遺産リストから外れたのは９７年です。

動物はカモぐらいしか目撃しませんでしたが、実はヒグマやオオカミ、シカ、イノシシ、キツネなどもいるそうです。

内戦のときはクマもイタリアに逃げていなくなったとか。

樹木は７割がブナ、ギンモミが２割。

倒木になる前の枯れた木でしょうか。存在感あります。

⑧ガロバツ湖に到着しました。海抜５８３メートル、面積１２ヘクタール、水深２４メートル。

山賊（ガロビチ）が湖の語源とか。

上湖群は下湖群より色が濃い傾向・・・と思いましたが、ちょっとここは薄いですね。水深が浅いためでしょうか。

こっちから見ると奥は濃い色ですね。

ここは道が低くて、浸水してます。

ちょっと太陽が陰ると全然違う雰囲気になりますね。

そして遠方には滝。主な滝は９９あるのですが、これがその９９にカウントされているかどうかも分かりません。滝だらけなので。

浅瀬でカモさんがエサを探しています。

何か湖が暗い色になったかな、と思っていると・・・。

太陽が差してきてこのような素晴らしい色に変わります。本当にこの変化が素晴らしい。

湖の境目。やはりこういう流れが現れます。

といっても表情が微妙に違うので飽きません。

④バティノバツ湖まで来ました。ここで小休止です。

バティニチ家のおばあさんがここで溺れたとか。どうやら、基本、溺れた人の名前が付いてますね。鎮魂の意味もあるんでしょうか。

あれ？数が合いませんね。ここまでに⑤ベリコ湖（大きい湖）、⑥マロ湖（小さい湖）、⑦ビル湖（渦巻きの湖）があるはずなんですが、見落とした？ひょっとしたら、ベリキ・プルシュタビツィ滝があったのがベリコ湖、マリ・プルシュタビツィ滝があったのがマロ湖だったかも。

この旅行記へのコメント （1）

• Takako Yokotaさん 2017/12/29 20:59:21

  ベストポイント

  ここの滝と湖は想像以上美しく素晴らしかったですね。
  
  何時間も歩きましたが、疲れを感じさせない絶景でした。
  
  この写真を拝見すると、今、湖のほとりを歩いているかのようです。