2016/06/29 - 2016/06/29
86位(同エリア404件中)
玄白さん
オーストリア・チェコ一ヶ月のんびり旅の個別旅行記第7弾は、ゴーザウでのハイキングの翌日のクリッペンシュタインハイキング記録である。
この日撮影した写真は、バックアップしないままSDカードに上書きしてしまい、データを失くしてしまったと思い込んでいた。ダイジェスト版旅行記にもそんなことを書いておいた。ところが、まだ大量に残っている写真を整理しているとき、今回の旅行とは全く関係ないパソコンのフォルダー内にデータが残っていた! どうやらバックアップ作業した日はワインを飲み過ぎ、酔っぱらっていたことが原因らしい。
ともかく、自分で撮影した写真で旅行記が作れることはうれしい限りである。クリッペンシュタインでは、一昨日のハルシュタットの岩塩鉱に引き続き、また洞窟に潜入である。今度は塩ではなく氷の洞窟だ。気温零℃の幻想的な洞窟を歩き回った後は、クリッペンシュタイン山へ。山頂からダッハシュタイン山群とそれに抱かれた氷河、ファイブフィンガーズ展望台からのハルシュタット湖を眼下に見る気楽な軽ハイキングである。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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一昨日と同じく8:20の電車に乗る。
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今日は、ハルシュタットを通り越し、一つ先のオーバートラウン駅へ。
ここでバスに乗り換えて、ダッハシュタインロープウェイ駅へ向かう。
写真は、バス停からみたオーバートラウン駅。取り立ててみるべきものはない平凡な駅だが、ハルシュタット駅より駅らしい。バス停は駅から150mほど離れている。 -
9:04発のバスに乗り、ダッハシュタインロープウェイ駅へ。
天気が良い日は、長蛇の列ができるという情報があったが、この日はそれほどの混雑ではなかった。
ロープウェイは3区間からなり、最初の途中駅では氷の洞窟とマンモス洞窟が見学できる。いくつかの組み合わせチケットがあるが、利用したのはクリッペンシュタイン山上駅(第2ロープウェイ駅)往復と氷の洞窟見学のコンビチケット。別荘宿泊カード提示でツーリストインフォメーションでもらったサマーカードを提示して正規料金39.9ユーロが37ユーロだった。それほどの割引率ではないが、ないよりはマシ。 -
先に氷の洞窟探検だ。
時間を決められたガイドツアーのみの見学。最初のロープウェイ中間駅シェーンベルクアルム駅で、ツアーの予約をすることになっている。9:30のツアーを申し込んだが洞窟入口までの時間を考えると難しいと言われたので、次の10:00のツアーを予約。
駅の外に出ると、駅前はちょっとした広場になっていて、「 Eishöhle」の標識に従って左の道を進む。 -
氷穴への道は舗装されていて歩きやすいが、なかなかの急勾配だ。道端には高山植物の花が咲いていて、花を見ながら登っていく。花の名前と特徴を説明した看板があるので、花の名前を調べる手間が省ける。ただし、ツアー出発まで、そんなに余裕はないので、花の撮影は、帰りにゆっくりするとして、氷穴の入口に急ぐ。
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20分ほどで入口にたどり着く。右側の穴は出口で、入口は奥の方だ。
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クリッペンシュタイン山を仰ぎ見る。山上はなだらかになっている。左側に小さく写っているのが、クリッペンシュタイン山上駅である。
氷の洞窟がある場所は、森林限界よりはるかに下に位置している。こんなところに大氷穴があるとは、にわかには信じがたい。 -
外は暑いが、ツアー出発時間が近づいてきたので、防寒着を着こむ。
定刻通り、ツアー出発。
ツアーはドイツ語・英語併用のガイドだが、スマホのアプリで日本語の解説を聞きながら洞窟内を見学することもできる。アプリはツアーが始まる前に入口に掲げられているQRコードからダウンロードしインストールしておく。
洞窟のうち、800mほどが公開されている。なお、日本語解説では写真撮影禁止と言っているが、ツアーガイドはフラッシュを使わなければ撮影OKだと言っていた。 -
洞窟内は、思ったよりアップダウンが多く、滑りやすいところもあるので慎重に進む。
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洞窟内の見どころは照明はされているが、相当暗い。カメラの感度を目いっぱい上げて絞り開放で撮影しているので、画質は悪いが悪しからず。
照明は常時されているのではなく、ツアーのグループが見ている時だけ、ガイドが点灯しているようだ。氷の保存のためには当然だろう。
パルシファルドームと名付けられた見学コースの中で一番広い空間。 -
イチオシ
巨大な石筍ならぬ氷筍が聳えている。人の大きさと比較するとその大きさがわかる。高さ9m。
この氷穴が発見されたときは氷河時代の遺物と考えられていたが、その後の調査で5000年ほど前にできたものらしい。地質年代的にはつい昨日できたようなものだ。クリッペンシュタイン山上から岩の割れ目に浸み込んだ水滴が洞窟内で凍り付き、毎年氷が再生産されているのだという。放っておくと洞内が氷で満杯になってしまうので、時々氷を除去するのだそうだ。 -
上から俯瞰する。
滑らないように、手すりにつかまって登るのだが、鉄製なので冷たい!
手袋を持って来ればよかった。 -
スケール感がつかみにくいが、巨大な氷の塊である。
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聖杯の城という空間へ移動。洞窟内の空間は、すべて中世騎士物語の登場人物やグッズの名前が付けられている。
氷河のような神秘的な青みを帯びた巨大な氷の塊は迫力満点! -
イチオシ
前の写真の氷の塊の奥に聳えている氷のタワー。
白色と青色の照明光が切り替わる。青色の照明光のときは、ことのほか幻想的である。 -
聖杯の城を正面から。比較するものがないので大きさの感覚が分かりにくいが、これも高さ10mくらいはありそうだ。
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聖杯の城の前は広い氷のテラスだ。
なんと、ここにグランドピアノを持ち込んでコンサートをすることもあるという。どうやってピアノを運び入れるのだろう? それに通路以外は一面氷なので、観客の居る場所は限られる。洞窟なので音響効果は良いだろうが、演奏する人も聴衆もさぞ寒かろう。 -
聖杯の城
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トリスタンドームという空洞。おびただしい大きな氷柱がぶら下がっている。
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イチオシ
空間の一角には氷の滝もある。
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氷柱を下から見上げる。
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更に奥へ
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出口に近づいてきた。ここには氷はないが、この場所で洞穴熊の骨が見つかったそうだ。洞穴熊は旧石器時代まで生息していたヒグマに似た熊で1万2千年前に絶滅したと言われている。
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出口に到着。約一時間のツアーだった。防寒着を着こんでいたが、すっかり体が冷えてしまった。
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出口付近からの眺望。眼下にハルシュタット湖、右下にオーバートラウンの街並みが見えている。
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帰りは道端の高山植物を撮影しながらのんびり下る。
左上:ドイツ語名 Berg-Flockenblume 学名 Centaurea montana
左下:ドイツ語名 Dreischnittiger Baldria 学名 Valeriana tripteris
右 :ドイツ語名 Gelber order Wolfs-Eisenhut 学名 Aconitum lycoctonum
覚えるつもりはないが、何かの参考になれば・・・ -
左上:ドイツ語名:Alpen-Steinquendel 学名:Acinos alpinus
右上:ドイツ語名:Alpen-Hahnenfuss 学名:Ranunculus alpestris
左下:ドイツ語名:Hängefrucht Rose 学名:Rosa pendulina
右下:ドイツ語名:Bach-Nelkwurz 学名:Geum rivale -
シェーンベルク駅に戻り、第2区間のロープウェイでクリッペンシュタイン山上駅へ。
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山上駅。
ここからクリッペンシュタインの頂上に登ったあと、ファイブフィンガーズ展望台に下っていく。 -
まだ残雪がところどころにある。
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途中、ダッハシュタイン山塊を展望する場所がある。
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山座同定用のパネルが設置されている。
山の名前は左端のピークからEdelgries(標高2505m), その裾にはSchladminger氷河、隣の丸いピークがHoher Gjaidstein(標高2792m), その右隣が主峰Hoher Dachstein(標高2996m), Niederer Dachstein(標高2934m), 中央手前がTaubenkogel(標高2301m), その奥はHohes kreuz(標高2837m),その間の氷河はハルシュタット氷河 -
イチオシ
雲が多いが、Hoher Gjaidstein, Hoher Dachstein, Niederer Dachsteinをアップで。
標高こそ、スイスなどアルプス中央部の山々より低いが、堂々とした山容はそれらの山にもひけをとらない。 -
西方向の眺望。中央の山はSarstein(標高1975m)という山。これくらいの山だったら登れそうな気もするが・・・
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クリッペンシュタイン山頂上に今年新しくできた展望台。
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頂上に置かれたプレート。標高2108m
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南東側方向の眺め。眼下に見えるのがロープウェイ山上駅。
展望台の上には、各方向に位置する世界的に有名な場所が示されている。この方向はオーストラリアのグレートバリアリーフがあるのだが、見えるわけではなし、あんまり意味はないな〜。 -
イチオシ
頂上展望台のすぐ下にはこんなベンチがある。休んでばかりいる連れ合い。
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ダッハシュタインの雲がなかなか取れない
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ハルシュタット氷河をアップで
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すぐ下の窪みに残る残雪
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ファイブフィンガーズ展望台へ行ってみる。下りになるので、帰りは登り返すことになる。ゆっくり歩いても30分程度である。
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ヨーロッパアルプスに生息するアルペンドールを見かけた。カラスの一種である。
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スイスでもよく見かけた花々が咲いている。青い花はエンツィアン(リンドウ)の仲間だ。
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眼下にハルシュタット湖とハルシュタットの街並みが見えてきた。
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この辺りはハイマツのような背が低い松が生えている。
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ハルシュタット湖の奥まで見えてきた。
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ファイブフィンガーズ展望台。
崖に突き出た5つの展望台が5本指を広げたような形なので、ファイブフィンガーズと名付けられている。 -
展望台からの眺め
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このお兄さん、ちょっと腰が引けているような。高所恐怖症かな?
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イチオシ
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この絶景を眺めながら、持参したおにぎりと夕べの残りの白ソーセージ入りトマトスープのランチ。
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オーバートラウンの家並み
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ロープウェイ山上駅に戻り、反対方向のダッハシュタイン・ハイというサメの形をした大きなオブジェがあるところまで歩こうかとも思ったが、連れ合いは早めにバート・イシュルに戻りカフェ・ツァウナーでお茶をしたいという。ダッハシュタイン・ハイには行かず戻ることにした。
中間駅で乗り換え、山麓駅へ。
オーバートラウンへのバスは本数が少なく適当な便がない。そこで、14:35発のハルシュタット・ラーン行きのバスに乗り、再びハルシュタットの街の中を歩いて渡し船乗り場まで行き、船でハルシュタット駅に渡る。そこから電車でという算段だった。
しかし、なぜか、14:35発のバスが待てど暮らせど来ない。チケット売り場の人に聞いてもわからないという。結局、次の15:18発のバスまで待たされた。なぜ、14:35のバスが来なかったのか、未だに謎である。 -
一昨日に続いて再びハルシュタットの風景を見ることになった。
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ちょうどハルシュタット湖を遊覧する船が出たところだ。
続いてハルシュタット駅に渡る舟に乗り・・・ -
タイミングよく、バートイシュルに向かう電車に乗ることが出来た。
この後、連れ合いご執心のカフェ・ツァウナーでお茶とシシィ・パフェを楽しんでから、別荘に帰還。カフェ・ツァウナーでの様子は旅行記「ハプスブルク家ゆかりの温泉保養地バート・イシュルで1週間の別荘生活」(http://4travel.jp/travelogue/11162166)に記載済みなので省略しよう。
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