2016/12/04 - 2016/12/05
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morisukeさん
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オッサンネコです。
今回はタイ東北部の国境にある街、ウボンラチャタニまで行って来ました。
ウボンラチャタニ(通称ウボン)はイサーン(東北部)に分類される大きな街であり、
タイの最東部に位置するのでタイで最も早く朝日が昇る場所としても知られています。
ベトナム戦争時は北のウドンタニと一緒に米軍の基地として栄えた経緯がありますが、
現在は静かで落ち着いた街並みだけが取り残され、旅人には隣国のラオスへ抜ける拠点としてよく認識されています。
ラオスへの通過点として扱われ全体としての印象は非常に薄いウボンの街ですが、
実は観光として楽しめる要素も多くあり、
特に狭い範囲に特色のある寺院が固まっているの事は寺好きには見逃せないポイントなのです。
1日目はウボンの市街をプラプラ寺巡り、
2日目は国境線にある「大地の果て」パーテム国立まで足を伸ばしてみました。
その時の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 徒歩 バイク 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
どうもどうもオッサンネコことモリネコです。
バンコクからウボンラチャタニへ行くには幾つか選択肢があるのですが、
余程ヒマを持て余していない限り、空路で一気に飛んだ方が楽チンなのであります。
今回利用したのはバンコクを拠点にするLCCのノック・エア(Nok Air)
ノックはタイ語で鳥という意味なので、飛行機もそれっぽくアレンジされてます。 -
ウボンラチャタニ空港に着きました。
空港からの移動ですが、公共機関はないので必然的にタクシーでの移動になります。
タクシーは一律200バーツほど。
バスターミナルまでは少し距離があるのでタクシーを利用せざるを得ないのですが、
市街であれば30分も歩けば到着できるほど、ウボンの空港は街のド真ん中にあります。 -
レンタバイクのお店に歩いて到着。
今回利用したのはJay Jay Car & Motorcycle というお店。
タイ人奥さんと欧米人ダディー夫婦が経営するちょっと不思議なお店。
パーテムまで行きたいと告げるとピカピカの新車を用意してくれました。
1日250バーツ、2日間の滞在で500バーツ… -
ウボンラチャタニ観光の目玉は何か? 個人的にはやはり寺です。
またかというツッコミは勘弁ください…(‐ω‐。*)
少し話が脱線しますが、タイ人は「9」の数字をとても大切にします。
タイ人の結婚式なんかに参加すると、結納金が99,999バーツだったり、
式が9時09分スタートだったり、とにかくウザいくらい9の数字を差し込んできます。
これは9の発音(カーオ)が、歩く・進む・物事が好転するのタイ語(カーオ)と同音である事に由来するからです。(コイツラ歩かないくせに…)
なのでタイ人がゲンを担ぐ時は、一日に9つの寺院をお参りする慣習があるのです。
奇しくもここウボンは9寺院巡礼バスなんてものが出るほど、寺回りが盛んな街。
よしよし。
ここはタイ人の流儀に従って、9つの寺院を回るツアーをやってみようじゃないか。
というわけで9寺院巡礼の旅、スタートです。 -
ウボン寺院巡礼(其の壱)
ワット・リアッブ(Wat Liab)
早速やってきた寺院ですが、エライ金ピカやなー (゚∀゚ ;)エッ!?
眼が眩むほどのキラキラ具合、ちょっとやり過ぎじゃねって思うけど、
ここまでやってくれるとと何となくご利益ありそうな気になってくる(笑)
となりでお葬式やってたけど、そこは寛容なタイランド。
全然気にせずお寺の中で散策を続けます。 -
この寺院にはゴールデン・ベビーブッダもいます。
ちなみに天上天下唯我独尊を英語に直すと…
I'm my own Lord through the Heaven and Earth
「ここは俺が食い止めるからお前は先に行け」 並みに使用頻度が少ない言葉でしょう。 -
シンハー(獅子)。
神様を護る使いとして入口にはよくこのシンハーが祀られています。
日本で言う狛犬になるわけですが、どう見てもこいつぁ狂犬ですね。 -
こちらワット・リアッブの本尊。
何事も最初が肝心なので、まずは念入りにお祈りしましょう。
印象は「So Flashy」 キンキラキンで眩しすぎだよ。 -
あ、お賽銭をねだる小僧さんと目が合ってしまいました。
「ねぇ…おさい銭ちょうだい」 -
そんな目で見つめないで…
-
ウボン寺院巡礼(其の弐)
ワット・タイ(Wat Tai)
この寺院は珍寺としてちょっと有名なスポットになっています。
入口に置かれてるキノコ型のオブジェはパーテム国立公園のサオチャリアンですね。
ウボンの名物?をしっかりアピールしているのは好感が持てますぞ。 -
この寺院、とにかく至る所に仏教関連のオブジェが置かれています。
もう当たりそこらでごっちゃごちゃ。
これだけ集めるのにどれくらいかかったのでしょうか。 -
なぜかクメール彫刻…
まぁクメール帝国全盛期の頃、ウボンラチャタニはクメールの領土に属していたので、
これがあっても特段変ではないのです。 -
ヤックとナーガも。
-
こちらはクメール様式でのナーガですね。
前の写真、タイ様式のナーガとは全然スタイルが違うのが興味深いところです。 -
当然本尊にも寄っておきました。
周りのゴチャゴチャがインパクトあり過ぎて、肝心の本尊はエラい質素に映ります。
しっかりお参りして2寺目を完了。
この寺院は「So Creechy」かな。キミョウキテレツがぴったり似合うお寺でした。 -
ウボンラチャタニの街を流れるメコンの支流、ムン川の河畔までやってきました。
何か日が暮れたら路上マーケットが開かれそうな予感…
ちょっと日が暮れてからが楽しみですね~ (*゚∀゚)b -
ウボン寺院巡礼(其の参)
ワット・ルアン(Wat Luang)
ムン川の河川敷の脇に建つ寺院です。
寺院の入口では黄金のナーガがお出迎えです。 -
あまり見どころがない寺院ですが、本堂は北部ラーンナー様式を汲んでいます。
仏様の表情もどこかしらバンコク近郊で見られるものとは異なりますね。
この寺院は「So Windy」 川から抜ける風がチョー気持ちいい♪ -
イチオシ
ウボン寺院巡礼(其の四)
ワット・トゥン・シー・ムアン(Wat Thung Sri Muang)
1829年創立の、こちらもウボンでは屈指の古刹になります。
この寺院、特に言って見どころは無いんですが、
敷地内の池に浮いている経蔵(ホートン)はアンティーク感があっていい感じです。
ちなみに経蔵とは仏教の教えが書かれた経文を収めるお堂の事です。 -
と言っても中は鳩の巣窟になってますヾ(-ω-;)ォィォィ
頭上からの糞ポトに最大限のケアを払いながら中を探検する羽目になります。
てなもんで印象は「So Stodgy」 もうちょっと手入れしよっか…
せっかくの重要文化財もタイ人に掛かればこんなもんよ(笑) -
ウボン寺院巡礼(其の伍)
ワット・マハ・ワナラーム(Wat Maha Wanaram)
1807年創設のウボンラチャタニの中でも最も権威がある寺院になります。
破風を重視せず屋根を幾層にも重ねる手法は完全にラオス様式を汲んでますね。
銀色に敷き詰められた屋根がほんと絶品。
うーん、ウボンの寺院はどこもレベル高いなー w(゚∀゚)w スンゲー -
ワット・マハ・ワナラームを別角度から。
カンボジアはプノンペンのシルバーパゴダを彷彿させる出来ですなぁ。 -
中に入ってお参りをフィニッシュ。
これで5寺目までを完了。半分を折り返しですな。
この寺院は「So Groovy」。ホント外観は息を呑む美しさです。 -
あ…
お賽銭小僧が… 増殖してる━━━(゚ロ゚;)━━ッッッ!!
「ねぇ、お賽銭ちょうだい…」×7 -
天人たちも井戸端会議(ママ友会) かな?
-
イチオシ
ウボン寺院巡礼(其の六)
ワット・ノーン・ブア(Wat Nong Bua)
これぞウボンラチャタニの象徴。
この寺院、3年前に仕事で来た時に現地の人に連れて行ってもらった事があります。
彼女曰く、
この寺院はもの凄くご利益があって、ウボンでも一二を争うタンブンスポットだとか。
(結局その後、お坊さんのありがたい念仏を小一時間聞かされるハメになりましたが…)
ここはウボンに来たら絶対に外せないテッパン寺院になります。 -
このワット・ノーンブアは仏教の四大聖地であるブッダガヤにある大仏塔を
完コピしてアレンジを加えたものになります。
昔は本家と同じ様にもっと地味だったんですが、そこは流石派手好きなタイの皆様。
いつのまにか金ピカ仕様にリニューアルし、いかにもご利益がありそうなことを演出しています。 -
ワット・ノーン・ブア。
大仏塔には四方どこからでも入れます。 -
ワット・ノーン・ブア。
大仏塔に施された装飾がとにかくすごい。
床は大理石が敷き詰められており、土足厳禁。 -
仏塔の高さは56m。
下から見上げると首が痛い。 -
そして大仏塔の中にはさらに小仏塔があり、仏舎利が治められているのですが、
中は完全黄金使用 Σ(゚Д゚;≡;゚д゚); ウソーン
すすすすごっ。とにかくすごい。もうただそれだけ。
というわけでこの寺院は「So Flowery」 文句なしの艶やかさですな。 -
敷地内にこんなの見つけました。
タイはとにかく地方各地で様々なお祭りが開催されるほどのお祭り好き。
イッテQの祭り企画でタイの頻度が高いのはそんな理由があるからで。
曰く、スリンのゾウ祭り、ルーイのピーターコーン祭り、ヤーソートンのロケット祭り
そしてここウボンはロウソク祭りがチョー有名な街であり、
期間中は職人が精緻にホリホリしたロウソクアートを山車で街中をパレードするという
非常に興味深いイベントが開催されるのです。
これは実際に使用されたロウソク山車の保管版ですね (*゚∀゚)b -
ワット・ノーンブアを出て次のスポットに向かってバイクで爆走中。
今日は天気もいいのでツーリング日和です ヽ(◎´∀`)ノ -
ウボン寺院巡礼(其の七)
Wat Ban Na Mueang (ワット・バンナ・ムアン)
入り口からして既に怪しい雰囲気がプンプン漂ってきます。
とは言ってもこれは伝説の神獣アイラーバタ(三つ首のゾウ)に乗るインドラ神で、
インドラ神はご存知バンコクを創ったとされる、タイではアマリンと呼ばれる絶対的な神様になります。
実はこれ立派な演出で、タイではゾウのお腹を潜ると幸運が訪れると言われています。
(潜っている最中にゾウに踏まれて事故死する人も多数いますが…)
参拝者はゾウのお腹を潜ってお寺に入るわけですが、ただのゾウでも縁起が良いのに
今回は伝説のゾウの神様アイラーバタ、
そりゃ御利益も何倍も膨れ上がるってアピールしているわけですよ。 -
中に入ると早速褐色に統一されたナーガに乗ったお堂が出現します。
うーん、斬新…(゚∀゚ *)
あれ、これどこかで見たなぁと思ったら、王室御座船のスワンナホンですね。
スワンナホンは古くはラーマ1世時に作られた最も権威がある御座船で、
タツノオトシゴの様な船首がとても特徴的です。 -
ちゃんと漕ぎ手まで忠実に再現しているトコがすごい…
タイ寺院にありがちなド派手さを避けて、チョコレート色に統一しているのがいい感じ。
これだからタイの寺ってオモシロいんだよねヽ(´▽`)/ -
イチオシ
船の上から。
ここにいると大海原に出た船長のような妄想気分が味わえますぞ。 -
少し先に行くとまた凄いのがあります。
先ほどと同じく船型のお堂なんですが… 今度は船を完全に池の上に建てた模様…
マジ… そこまでやるか…(゚ロ゚;ノ)ノ -
見事な破風のレリーフ。
-
船に飾られたナーガ。
ナーガ(ヘビ神)は水の神様とまで言われているので、
船につけると安全祈願、航路順風のご利益があると言われてます。
この寺院は文句なしの「So Funky」 これぞタイ独自の珍寺でござる。 -
ここで一旦ホテルに帰ります。
今回停まったのは T3 House というウボンラチャタニの中級ホテルで
1泊わずか600バーツ程度(2,000円位)。
値段も然ることながら、敷地内に借りてきたバイクを置けるってとこがミソです。 -
部屋は最上階の5階にしてもらいました。
シャワーからお湯はちゃんと出るし、何より部屋全体が明るくて清潔。
いやーこの値段でこのクオリティはマジ良いっしょ (*゚∀゚)b グッ
ホテルでシャワー浴びて、一息ついたら再び行動開始です。 -
ウボン寺院巡礼(其の八)
Wat Spattanaram(ワット・スパッタナラーム)
ラーマ4世が発足させたタマユット派が初めてイサーンに建立した寺院で
1853年から続くウボンラチャタニで非常に格式が高い寺院の一つになります。 -
この寺院の面白いところは、タイには似付かわしくない白色のウボソット。
そして破風は完全にタイ様式なのに、その周りの柱廊は完全に西欧様式という
タイでは滅多に見られない複合様式の寺院になるのです (゚∀゚ *) ホウホウ
ささっとお参りを済ませて8つ目クリア。これで残るはあと一つ (´∀`*) -
この寺院のすぐ先ほどのムン川が流れており、格好のタンブンスポットになっています。
時刻は日が暮れ始める頃に差し掛かり、日差しが川面をキラキラ照らしています。
とってもいい眺め。 -
イチオシ
お坊さんをシルエットに撮ってみました。
この寺院は「So Shiny」
夕暮れ時に眺めるムン川はあまりにもキラキラ輝いていたのでした。
ここからさらに黄昏スポットを探しにバイクを走らせまーす。 -
やってきたのは Had Khu Dua (ハット・ク―・ドゥア)。
ムン川の湾曲した河畔にある水上集落レストラン。
区間貸し切りスタイルで、多くのタイ人グループがワイガヤしてるのを見かけました。
これぞホントの川床料亭。
京都は鴨川や貴船もびっくりのリアル・オンザリバー、でござる。 -
夕暮れが大好きです。
何をするわけでもなく一日の終わりに夕日を眺めて終わる事が出来るのなら、
それはとても幸せな事だと思うのです。 -
イチオシ
刻々と変わっていく風景、たまりませんなぁ (´∞` ) ハァー
-
帰り道で出逢えた風景。
こんな風景に突然出会えるんだからタイの田舎旅はやめられない。 -
イチオシ
夜の帳が降りる頃、ワットノーンブアに再びやって来ました。
同じ場所でも昼と夜、両方訪れてみるのが大好きです。
理由はドラクエの街と全く同じ、昼と夜では同じ場所でも異なる顔を見せるからです。
昼間は陽光に照らされてキンキラキンの眩い寺院ですが、
夜はライトアップされて闇夜に浮かぶ姿が妖艶さを一際放っています。 -
ワット・ノーンブア(夜)の風景
-
ワット・ノーンブア(夜)の風景
-
陽が落ちても参拝客の姿が絶えないのは、タイ人の信心深さならではでしょう。
-
ワット・ノーンブア(夜)の風景
-
ウボン寺院巡礼(其の九)
Lak Muang(ラク・ムアン)
ラク・ムアンとはその名の通り「市の柱」
元々はラーマ1世がバンコク遷都の時に街の発展を祈願して柱を立てたのが起源で、
その縁起がタイの各都市にも徐々に広がっていき、
今ではタイの地方都市のどこにでもラク・ムアンを見る事が出来ます。 -
ウボンのラク・ムアンはロウソク祭りのオブジェを模ったもの。
これもオリジナリティと躍動感溢れてオモシロイですなぁ。
印象はズバリ「So Spunky」ですかね。
というわけで1日で9寺院巡礼を完了させました。いやー疲れた。
これでオッサンにも良い事が起こるに違いないッス (´ω` )~~♪
吉兆を楽しみに待つ事にしましょう。(2017年1月末現在、吉兆まるで無し) -
明日12月5日は故プミポン国王の生誕日でもあります。
全国各地で追悼イベントが行われる予定になっています。 -
最期にバイクを再び走らせて、昼間見たムン川の河川敷までやって来ました。
屋台とか週末マーケットを期待したのですが、辺り一面は閑散としています。
うーん、期待が外れたか (-"-;)
これは素直に宿まで帰る事にしましょう。
さてウボンへの所感ですが、前評通り「非常に静かで規律に満ちた街」でしょうか。
個人的にはどこか寂れた日本の地方都市に迷い込んでしまったようで、
無性に親しみを感じてしまいました。
明日はラオスとの国境線を眺めに、パーテム国立公園まで遠征する事にします。
それではまた~。
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