アートを巡る旅　in ドイツ　12日目‐１～ダルムシュタット～

2015/06/30 - 2015/07/21

これは実物を見たい！と思って、楽しみにしていたフンデルトヴァッサーの建物。
炎天下の中、ひたすら歩いた旅行記。

この回は、７月１１日(土)の旅行記。

主な訪問地：Waldspirale
　　　　　　マチルダの丘

エリア ダルムシュタット(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

フランクフルトのGalluswarte駅にて。
列車の絵が描かれたかわいい電車が停車していました。
Sバーン(S3)で向かいます。

ダルムシュタット中央駅。
ロッカーにスーツケースなどを預けました。向かう所は、ガイドブックに地図が載っていなかったので、日本から用意した地図を持って向かいます。
ルート検索でおよそ徒歩30分、街並みを楽しみながら歩けるかと思っていました…。

ここに来るまで、間違ってないか心配で心配で。この標識を見つけて、あぁ、間違ってなかったと安堵。

大きな幹線道路のような道沿いだったので、楽しい道でもなく…。
初めての知らない道を30分歩くのは、とても不安いっぱいでした。
トラムで行けばよかった…。
(トラム4、5「Messeplatz」6.7.8「Rhonring」、SバーンDarmstadt Nord　から近い。)

さっきの案内から、さらに10分後。

おっ！！あった！

Waldspirale　ヴァルトシュピラーレ
Friedensreich Regentag Dunkelbunt Hudertwasser　フンデルトヴァッサー設計
設計というより、デザインという方が良いのかも。

全105戸の集合住宅です。

まあ、かわいい。
またもやバカみたいにいっぱい写真を撮りました。

どうにか全景をと思って、隣接するスーパーの駐車場から。
上から写真を撮りたかったのですが、良さげなところは見つからず。

屋上は、1階から最上階(12階)まで繋がっていて、緑の木々で覆われているそうです。

色は少しくすんだのかな？というような感じを受けました。

横線も凝っていて、いろんな色の細かい煉瓦が使われていて、窓の柵も横線に合わせてあって素敵です。

蔦が絡まったところは、それはそれでよい感じ。
自然との共存を望んでいたフンデルトヴァッサーの建物。

金色の玉ねぎドーム！

柵が、スマイルみたいになっててかわいい。

フンデルトヴァッサーは、画家でもありました。
自然には無い定規を使ったような直線を徹底的に拒否した作風でも知られています。

テラスの部分、壁がカッターナイフで切り抜かれているみたいで面白い。

ここが一番高さのあるところ。
ブルーが良い感じです。青空だったので、尚更。

一周してきました。

中庭には小さな池や子供の遊び場があるようですが、遠慮しました。

1000個以上ある窓は、ひとつとして同じ形のものはないとのことです。

Waldspiraleとは、「森の渦巻き」を意味しています。
渦巻き状に徐々にフロアが増えていき、頂に金色の玉があります。

着工1998年、完成2000年、完成直前にお亡くなりになっています。

そろそろ、おいとま。
私以外にも、2～3組の方々が写真を撮りに来ていました。

遠くからでも、凄い存在感。
名残惜しい。
この旅ではここだけでしたが、いつかフンデルトヴァッサー巡りをしたいなぁと思います。

お次の場所までの道にて。ベルリン以来のアンぺルマン発見。

ヴァルトシュピラーレから歩いて20分ほどで着きました。

Mathildenhohe
1899年、エルンスト　ルートヴィヒ大公が芸術と手工芸の根本的な改革を目指して、ドイツ各地から芸術家を招へいし芸術ホールと芸術家村を建設しました。
ドイツ語圏におけるユーゲントシュティール運動の中心的役割のひとつを担いました。

マチルダの丘 博物館・美術館・ギャラリー

まずは、こちらのロシア教会。
ベイノ　設計
こちらにも、金の玉ねぎ。

ロシア教会（ダルムシュタット） 寺院・教会

屋根の十字架の装飾も、細かくて美しいです。

モザイクも、とても美しいです。

陽射しで、金がよりいっそう光り輝いていました。
内部の撮影は禁止です。外部以上に内部もきらきら煌びやかで美しかったです。

真後ろ。

こちらの天井もキンピカのモザイク。おしゃれなデザインです。

Museum Kunstlerkolonie　11:00～18:00　　5ユーロ

Joseph Maria Olbrich　　ヨゼフ マリア オルブリッヒ　設計

芸術家コロニー美術館 博物館・美術館・ギャラリー

もともと、入る予定にはありませんでしたが、あまりに暑すぎて、涼みたかった…。
中は、予想通り涼しくて助かりました。
受付のマダムもとても素敵で、ロッカーは無かったのですが荷物を快く預かってくださいました。

マチルダの丘のジオラマ。
芸術家たちの住んでいたコロニーなどの建築物も再現されています。

邸宅を改装した建物の美術館のようです。
私以外は誰もいなかったので、貸切状態でした。

素敵なデザインのステンドグラス、彫像も美しいです。
ユーゲントシュティールは、動植物や女性のシルエットなどをモチーフとし、柔らかい曲線美を特徴としています。
フランス語では、アールヌーボーですね。

絵画なども数点ありました。

ユーゲントシュティールの工芸品などが多く展示されていました。

柔らかい曲線美を特徴とする一方、直線平面を強調し、やや左右非対称の幾何学的な模様を使用する傾向もあります。

こじんまりとしていましたが、ゆったりとした素敵な美術館でした。

お、人があんなところに！

Hochzeitsturm　
こちらも、オルブリッヒ　設計
大公とマチルダ妃の結婚式のときの大公の宣誓の手がモチーフになっています。

結婚記念塔 モニュメント・記念碑

日時計。

こちらの展示会場Ausstellunggebaudeは、改修のため閉館中でした。
この屋根男さんとは、この数日後に別の所でもお会いします。

がやがや人だかりができたので振り向くと…。

結婚式が行われていました。結婚記念塔での結婚式、素敵ですね。
けっこう、みんなカジュアル。

皆さんが捌けたので、そそっと入り口部分だけでも拝見させていただきました。

きれいなモザイク画。

そうそう、芸術家たちの家を回るのをすっかり忘れてしまいました。
途中の道で気づいたものの、ジオラマで見たし、まあ、いっか、と…。


駅まで歩いて向かいます。

なんだか素敵な建物がありました。

住宅なのかな？

Darmstadtium　ダルムシュタッティウム　
会議などをするところだそうです。
鏡張りでした。光が反射して少し眩しかったです。

古い建物もありました。

学生たちが大勢、ガヤガヤ出入りしていました。

城博物館（ダルムシュタット） 博物館・美術館・ギャラリー

若人の声が響いていました。大学が近くにあったようです。

凄い重厚な建物。
コレクションも多いそうなので見たい気持ちもありましたが、予定より時間がかかってしまっていたので諦めました。

ヘッセン州立博物館 博物館・美術館・ギャラリー

道路の上の渡り廊下。結構、昔のもののようです。

この通りが気になって曲がってしまったのが、ちょっと失敗でした。
一人だと、要らぬ冒険心が…。

消防署のようです。かわいいモザイク画。
奥のは教会かな？と思ったのですが入口はありませんでした。何かの塔なのでしょうか。

この通りは工事だらけで、道をあっちいったりこっちいったりしなくてはならなかったりして、日陰も少なく、結構過酷な道のりになりました。

工事で遠回りしていたら、駅を通りすぎてしまった…。苦労して中央駅に到着。
マチルダの丘から、本来なら20分ぐらいのところを40分かかってしまった。

あぁ、またまた…。電車10分遅れでした。
まぁ、これまでと比べたら大した遅れではありません。
カールスルーエ行きのICに乗って、ハイデルベルクに向かいます。

この電車、空調も壊れていたようで、車掌さんからお水をいただきました。
車内は割と空いていたので、さほど不快な感じではなかったので、とってもラッキーでした。
これと比べると、デュッセルドルフからベルリンまでの電車って本当に何だったんだ？と少し懐かしく思いました。