2013/09/09 - 2013/09/10
9位(同エリア49件中)
ハンクさん
ルフトハンザ航空のハブ、フランクフルト・アム・マイン空港での短い乗り継ぎの間にダルムシュタットを訪れた。空港駅からは鉄道よりも空港シャトルバスの方が便利で、毎時2本のダルムシュタット中央駅行きのバスがシェラトンホテルの前のバスターミナルから出ており所要30分、料金は7.75ユーロである。なお中央駅から「マティルダの丘」まではバスが出ているが、短時間の滞在であったため、タクシーを拾った。フンデルトヴァッサーハウスもふくめて1時間弱、トルコ人ドライバーが簡単な案内をしてくれた。折しも2020年のオリンピックが、イスタンブール、マドリッドと争って東京に決まったばかり、トルコ人は概して日本贔屓であるが、イスタンブールと東京との比較にひとしきり盛り上がった。彼にはチップも含めて50ユーロ払った。
ダルムシュタットは、フランクフルトの北約30kmに位置する人口約15万人の中都市で、ヘッセン州ではフランクフルト、ヴィースバーデン、カッセルに次ぐ。学術都市として知られており、1877年に創設された工科大学と3つの専門大学合わせて3万人を超える学生や多くの研究者が活動している。
ダルムシュタットの最大の見所はユーゲントシュティールのメッカと言える「マティルダの丘」である。大英帝国ヴィクトリア女王の孫にあたるエルンスト・ルードビッヒがエッセン・ダルムシュタット大公となり、1899年にドイツやオーストリアから7名の画家や建築家を招き芸術活動を開始した。オーストリア分離派のヨーゼフ・オルブリッヒ、アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデや、新進のピーター・ベーレンスらはそれぞれの自宅を設計して「芸術家村」を作り上げ、「ルードビッヒ館 1901」やルードビッヒ大公とマティルダ妃の成婚を記念する「大公成婚記念塔 1905」などが建てられ、この一帯がユーゲントシュティル美術のメッカとなった。成婚記念塔の横には、ロシア正教会の黄金のドームが光り輝いている。
ダルムシュタットのもう一つの見所は「フンデルトヴァッサー・ハウス」、マティルダの丘からは2kmほどの距離にある。フンデルトヴァッサー(1928~2001 )はウィーン生まれの画家、建築家。ウィーンの市営住宅が知られているが、ダルムシュタットには2000年に完成した市営住宅「ヴァルトシュピラーレ(渦巻く森)」がある。
明るい青色と柔らかいピンク色、黄土色の縞模様が建物を覆っており、窓が様々なリズム感を持って設置されているユニークなアパートだ。一見するとガウディの影響とも思えるが、明らかに「マティルダの丘」のロシア正教会をモデルとしてデザインに取り込まれている。経済性を超越した「あそび」が存在する建築として一見の価値はある。
同じルートで急ぎ空港に戻り、サンクトペテルブルク行のフライトをつかまえなくてはいけない。そう言えばこの空港では毎週月曜日には空港周辺のアンチ・空港派の人々が鳴り物を携えて、環境保全や安全確保についてデモンストレーションを行っており、たまたまこの行列に出くわすことになった。空港反対、と言えば成田空港闘争を思い出すが、ここでは良きにつけ悪しきにつけ、ドイツらしい大人の反対運動であるという印象を受けた。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ダルムシュタット中央駅のファサード
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ダルムシュタット中央駅構内のドーム
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ダルムシュタット中央駅前のトラムは市民の足
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ルイーゼン広場のヘッセン大公ルートヴィヒ1世記念塔
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「マティルダの丘」の象徴、ルートヴィヒ大公の成婚記念塔とロシア正教会の黄金のドーム
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ルードビッヒ大公とマティルダ妃の成婚を記念する「大公成婚記念塔 1905」
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ルートヴィヒ大公の成婚記念塔の日時計
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ルードビッヒ大公とマティルダ妃の成婚を記念する「大公成婚記念塔 1905」の裏口
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成婚記念塔の横には、ロシア正教会の黄金のドームが光り輝いている。
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ロシア正教会の黄金のドームの近景
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ルードビッヒ館の玄関、この館は芸術家村に集まった芸術家たちのアトリエと展示室からできている。邸内にある芸術家コロニー博物館は1899年から1914年までのダルムシュタット芸術家コロニーの歴史やその作品を展示している
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「ベーレンス邸」は現在も住宅として使用されている、緑色のタイルと白い壁がが印象的な、優美かつ安定感を持った建築だ
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オルブリッヒ自身の設計した住宅、邸宅の玄関ドアであるが、威圧的でなく優しい曲線で作られている
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オルブリッヒハウス、彼自身の設計による自宅
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芸術家村の特徴ある住宅
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芸術家村の特徴ある住宅
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芸術家村らしい街角のモニュメント
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イチオシ
ダルムシュタットの2000年に完成した市営住宅「ヴァルトシュピラーレ(渦巻く森)」、フンデルトヴァッサー(1928〜2001)はウィーン生まれの画家、建築家
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明るい青色と柔らかいピンク色、黄土色の縞模様が建物を覆っており、窓が様々なリズム感を持って設置されているユニークなアパートだ。一見するとガウディの影響とも思える
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黄金のドームは明らかに「マティルダの丘」のロシア正教会をモデルとしてデザインに取り込まれている
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ダルムシュタットオペラハウス
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ダルムシュタット博物館のファサード
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ダルムシュタット行のバスターミナルはシェラトンホテルの正面にある
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アンチ・空港派の人々のデモンストレーション
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最近オープンしたフランクフルト空港のZターミナルの免税店
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フランクフルト空港のZターミナルの新しいラウンジ、いつもガラガラだ
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