2015/08/20 - 2015/08/20
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kojikojiさん
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ロンドンについた翌日はゆっくり寝たせいか快適な目覚めでした。昨晩に続きゆっくりバスタブに浸かりますが、宿泊したホテルのお湯の出が良いので助かりました。朝食もしっかり摂ってから街歩きに出発です。横断歩道を渡って目の前にある超高級ホテルの「サヴォイ・ホテル」にちょっと立ち寄って、そのままテムズ河沿いの「ヴィクトリア・エンバンクメント・ガーデンズ」を散歩します。市内へ出勤する人々の流れに逆らった感じでちょっと気が引けます。チャリング・クロス駅も通勤客で一杯でした。リアルな現実の世界を見ていてはせっかくの旅行気分が台無しなので、観光客のメッカである「トラファルガー広場」へ移動します。そのまま「ナショナル・ギャラリー」を見学しようと思ったのですが、時間が早かったのでハリー・ポッターのダイアゴン横町のモデルになった「セシル・コート通り」に寄りました。趣味で集めている古地図を見るためでしたが、ここも時間が早すぎて営業時間にはなっていませんでした。時間前にナショナル・ギャラリーに戻り、少し並びましたが1番で美術館に入りました。ここは館内の撮影が出来ないと思っていたのですが、フラッシュを使わなければ撮影は可能でした。残念なのはノース・ウイングのほとんどの部屋が閉鎖されていたことです。春にベルギーとオランダで勉強して来たレンブラントやルーベンスやフェルメールなどの17世紀の絵画は観ることが出来ませんでした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- エティハド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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宿泊していたストランドホテルからストランド通りを挟んだ正面がサヴォイホテルでした。多分一生泊まることは無いのですが、記念に覗いて行くことにしました。
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この騎士の像はどういう意味があるのでしょうか?SAVOYとはサヴォイア王家が語源だと思うのですが、サヴォイア王家のもとには5つの騎士団が存在します。
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エントランスは現代的なデザインでした。最後の晩に「アメリカン・バー」へ行ったので中の雰囲気はまた後の旅行記で紹介します。
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テムズ河沿いに建っているので部屋からの眺めは良いのでしょうね。
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川との間には「ヴィクトリア・エンバンクメント・ガーデンズ」があり、たくさんの銅像が置かれて静かな雰囲気の綺麗な公園でした。草花の植え方がいかにもイングリッシュ・ガーデンって感じです。
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大きなチェス盤がありました。駅が近いので通勤客が公園を通り抜けて出勤していく姿を見ていると現実の世界に戻されそうです。
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ハンガーフォード橋を少し歩いてみます。初めてのテムズ河の散歩です。そしてクレオパトラの針と呼ばれるオベリスクがありました。19世紀にエジプトからロンドンとパリとニューヨークに移され建てられた3つの古代エジプトのオベリスクの1つです。ロンドンとニューヨークのものは元々は対だったそうです。パリに運ばれた物はコンコルド広場に鎮座しています。
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イチオシ
遠くウォータールー橋の向こうにセント・ポール大聖堂のクーポラが望めます。
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「チャリング・クロス駅」の通勤風景です。今回はロンドンだけですがいつかは郊外の町へも行ってみたいです。
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駅前に建つ「エリナー・クロス」はエドワード2世の母親であるエリナー・オブ・カスティルの死を悼むために建立されたゴシック様式の十字架塔だそうです。夫のエドワード1世は遺体をウェストミンスター寺院へ埋葬すべくロンドンへ向かいますが王妃の死を悲しみ、ロンドン到着までに葬列が泊まった12ヶ所に同じ「エリナー・クロス」を造ったそうです。
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今回の旅では郊外へ行かなかったので唯一立ち寄った大きな駅がチャリング・クロス駅でした。もう少し広場なりがあれば雰囲気も違うのでしょうが、ざわついた印象が残りました。
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トラファルガー広場の脇に「エディス・キャベルの碑」がありました。彼女はロンドンで看護師となった後にベルギーのブリュッセルに渡り、看護学校の設立に尽力します。第1次世界大戦が始まり、ベルギーに侵攻したドイツ軍にスパイとみなされ銃殺されます。数か月前にベルギーを旅したばかりで「フランダース・フィールド」という詩に触れた後でもあったので感慨深いものがありました。
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「イングリッシュ・ナショナル・オペラ」の美しい建物です。劇場の建物を見るにつけどこか予約しておけばよかったと思いました。
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どうもこの地球を表す球体を担いでいる姿に惹かれるようで、ナポリのナショナル・ミュージアムのアトラス像や、先だってのアムステルダムの王宮のアトラス像だったり…。
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非常にデコラーティブな建物です。ギリシャ神話のタイタン族のアトラスは巨躯を以て知られ、両腕と頭で天の蒼穹を支える姿で表されます。タイタン族がゼウスを始めとする神族との戦い(ティーターノマキアー)に敗れると、アトラスはゼウスによって世界の西の果てで天空を背負うという役目を負わされる事となります。こ
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「トラファルガー広場」へ戻りました。この広場を造ったジョージ4世の騎馬像がありますが、どう見ても臣下のネルソン提督の方が主役ですね。
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トラファルガー海戦の勝利を記念したコラム(円柱)の上にホレーショ・ネルソン提督の像が立っています。スペインを旅していてジブラルタルやアルへシラス辺りを旅しているときに、この沖合辺りで海戦があったのかと思い出したものです。スペインのトラファルガル岬に由来しますが、元々はイベリア半島に進出したアラビア人がタアリフ・アルガル(洞窟の岬)とアラビア語で呼んでいたことによるそうです。
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一応ライオンに触っておきましょう。三越のライオンのモデルになったと言われますが、子供の頃跨って写真を撮ったことを懐かしく思い出します。でも大きさは本家の方が遙かに大きいと思います。
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イチオシ
ネルソン提督の視線の先にはビック・ベンがありました。そういえばエリザベス女王の在位60周年を記念して「エリザベス・タワー」と名前を変えたと聞いたことがあります。でもやっぱり「ビッグ・ベン」ですよね。
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アドミラルティ・アーチです。昔ダイアナ妃の結婚式のパレードの中継をテレビで観た記憶が甦ります。
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そういえば「進め!電波少年」の猿岩石の終着点はこの広場でしたね。
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「ナショナル・ギャラリー」の開館まで時間があり過ぎて持て余しています。
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コリント式の列柱はよいのですが、後ろのドーム部分の意匠が簡易すぎて気が抜けたようです。夜のライトアップでは余計そう感じました。
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今年2015年の3月5日に設置されたギフト・ホースです。ドイツ出身の芸術家ハンス・ハーケの作品で高さは4.6メートル、重さ1700キロもあるそうです。左前脚に飾られたリボンはロンドン証券取引所の株価を表示する電光掲示板だそうです。この台座は1998年以降現代芸術家の作品の展示スペースになったそうです。
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ジョージ4世はこのトラファルガー広場を造ったということで像が造られたのでしょうか。
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イチオシ
イギリス軍の船ロイヤル・ジョージ号に取り付けられていた大砲から造られているライオン像です。
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ビッグ・ベンと2つまとめて記念写真に納めます。
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ここでのんびりしていても仕方ないので周辺を散歩することにします。
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「ガリック・シアター」ではビートルズの「レット・イット・ビー」が上演されていました。
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その先にセシル・コート通りがあります。ハリーポッターの映画のダイアゴン横町はここがモデルになったそうです。
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ここへ来たかったのは趣味で集めているアンティーク・マップが見たかったのです。
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残念ながらここもまだ開店時間になっていなかったので、ウインドウから覗いておきます。美術館を見てからまた戻ってくることにします。
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カツカツ音がするので馬車でも通るのかと思ったら騎馬警官でした。女性警官でしたが、中国の大連で女性騎馬警官のセレモニーを見に行ったのを思い出しました。
中国東北部は元々美人が多いのですが、モデル学校を出た人が騎馬警官になっているので凄い美人揃いでした。 -
古地図以外にも子供向けの古い絵本屋さんがあったり楽しそうな通りでした。
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10時15分前くらいにナショナル・ギャラリーへ戻ると50人くらいの人が並んでいました。簡単な荷物チェックがあって中へ入ります。
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表から見えたクーポラの下あたりですが、全面がガラス張りのドーム天井になっているので自然光ではないようです。
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「戴冠する聖母マリアと4人の天使」
クエンティン・マサイス
聖母マリアが空中を舞う天使によって戴冠する場面です。2人の天使が両脇でリュートとハープを演奏しています。ゴシックスタイルの王座は金箔の上に黒い線で描かれています。 -
「キリストの磔刑」
デルフトの作家による15世紀の三連祭壇画です。2か月前にベルギーとオランダでさんざん観てきたタイプの絵画です。左パネルでは十字架を背負いゴルゴダの丘へ向かう場面、中央に磔刑の図、右のパネルでは降架の姿が描かれています。 -
イチオシ
「醜女の肖像」
クエンティン・マサイスの代表作です。
ダ・ヴィンチの風刺画に同じような絵がありますが、マサイスはダ・ヴィンチと素描を交換していたからだそうです。ネーデルランド出身のエラスムスのベストセラーの著作「痴愚神礼讃」から題材を得ているそうです。そこには「未だに男に媚を見せ」「鏡からなかなか離れようとせず」「気味の悪い萎びた乳房を恥ずかしげもなく見せびらかす」女が皮肉的に書かれているそうです。 -
イチオシ
「茨の冠のキリスト」
ヒエロニムス・ボス
囚われの身になったキリストは邪悪な表情をした兵士やユダヤ人から茨の冠を被らされ「ユダヤの王、万歳」と揶揄されています。 -
ベルギーのゲント美術館に収蔵される最晩年の「十字架を運ぶキリスト」に繋がるものを感じます。特にこの赤い布を被った老人の姿はほとんど同じです。三日月からもこの男がユダヤ教の信仰者でキリスト教の反対者であることが読み取れます。
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「ビーナスとキューピッド」
ルーカス・クラナハ
大きな帽子を被り薄衣だけの姿はビーナスで、横の子供は息子のキューピッドです。キューピッドは食いしん坊で森の中の蜂の巣から蜂蜜を盗み、蜂に刺されてしまいます。 -
母であるビーナスは「蜂は小さいけれど痛みを与えるように、あなたも金の矢で人間を恋に陥れて苦しめるでしょう。」と言っているようです。
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ブリュッセルの王立博物館にほとんど同じ構図の絵が収蔵されています。違うのは右上にラテン語でテオクリトスの詩の一部「我々の憧れる官能美は長続きせず、痛みを伴って我々を苦しめる…。」と書いてありました。
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イチオシ
「若い女性の肖像」
ルーカス・クラナッハ
クラナッハにしては珍しく衣服を着た女性の肖像です。ドレスの胸の辺りにMの文字をあしらった刺繍があります。衣服や首飾りがウィーン美術史美術館のユディットに似ています。 -
「聖クリスティーナとオッティリア」
ルーカス・クラナッハ
ボルセーナの聖クリスティーナは湖に放り込まれたずぶ濡れの姿で石臼の上に立っています。キリスト教が禁止されていた時代に啓示をうけたクリスティーナはキリスト教に帰依します。反対された父王によって幽閉され、拷問されてボルセーナ湖に沈められ、最後は矢で射られ殉教します。ローマ郊外のボルセーナ湖を旅した時のことを思い出します。 -
聖オディーリアはアルザス公アーダルリッヒの子として生まれますが、盲目であったため父の怒りを買い、殺されるところであったのを母の策略により乳母の手に委ねられます。後に修道院に預けられ12歳で洗礼を受け、その際に目が見えるようになり「光の娘」を意味するオディーリアという名前を授けられます。彼女の像や絵画はアトリビュートとして二つの目のついた聖書を持っている姿で表わされます。この絵と「聖ジェヌビエーブとアポロン祭 」は、ドレスデンの「聖カタリーナ祭壇飾り」の三連祭壇の左右の扉絵だったそうです。
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「聖ジェヌビエーブと聖アポロニア」
ルーカス・クラナッハ
パリの守護聖人である聖ジェヌビエーブはロウソクを手に持ちます。彼女の首のブローチにはアルファとオメガの文字があります。新約聖書のヨハネの黙示録に、主の言葉「私はアルファであり、オメガである」とあります。 -
アレクサンドリアの聖アポロニアのアトリビュートはやっとこで、彼女は歯を引き抜かれるという拷問を受けています。そして最後には棄教か死の選択を科され自ら火の中へ飛び込んで殉教してしまいます。
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「白銀の時代の終わり」
ルーカス・クラナッハ
ギリシア神話において人類は世界創造のときから単一の種としてその血を受け継いでいるのではなく、時代に応じて異なる性質を持った5つの種族が生まれて繁栄と絶滅を繰り返したと伝えられています。その1つが「銀の時代」です。 -
世界の初めは「黄金時代」から始まり、ゼウスの父クロノスが治める時代です。次の白銀時代は黄金の種族とは姿も心も似ても似つかぬ種族で百年の間、子供のままで過ごし、成人するとすぐに死ぬ種族でした。無分別で神を崇めようとしなかったためにゼウスにより滅ぼされてしまいました。続く青銅時代は白銀の種族とは更に似ていなく「とねりこ」の木から生まれた戦好きの種族の時代で、英雄時代は5つの時代で唯一先代より良くなった時代です。この時代に「テバイ戦争」や「トロイア戦争」などがありました。最後が鉄の時代で現在もこの時代に含まれます。ゼウスが作られた種族で豊饒の大地に住む人間になります。現代と言ってもヘシオドスやホメロスの時代ですから今から3000年ぐらい前のことです。
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「ヨハンとヨハン・フリードリッヒ親子の肖像画」
ルーカス・クラナッハ -
「リスとムクドリを連れた女性の肖像」
ハンス・ホルバイン
ウィーンの美術史美術館で「ジェーン・シーモアの肖像」を見て以来です。「エラスムスの肖像」の写真を撮り忘れていました。 -
「東方三博士の礼拝」
ジョルジョーネの作となっていますが100%ということではないようです。祭壇飾りのプレデラ(パネルを繋げた衝立)の一部として描かれていますが、ジェルジョーネの時代ではヴェネツィアでも珍しい物であったそうです。3人の王はイエスの前で全員が跪いています。 -
贈り物を手にした養父ヨセフが協調的に描かれているように見えます。ヨセフが描かれる場合は大抵は年老いた老人の姿で描かれています。これは若いマリアと性交渉がなかったことを強調するためです。
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「バッカスとアドリアネ」
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
古代ローマ時代の詩人カトゥルスとオウィディウスの詩文を元にしています。神話によるとクレタの王女アリアドネはミノタウロスの犠牲としてクレタに連れて来られたアテナイの王子テセウスに恋をします。アリアドネはテセウスの怪物退治を助けて共にクレタを脱出します。しかしテセウスはアリアドネを見捨ててナクソス島に置き去りにしてしまいます。アリアドネが嘆くと2頭の豹が牽く戦車に乗ったバッカスが現れてアリアドネを妻とします。アリアドネの宝冠を取って空に投げるとそれはかんむり座になったそうです。 -
この男の姿はどう見てもヴァチカン美術館のラオコーンの影響を感じます。この古代彫刻が発見されたのが1503年、この絵が描かれたのが1520年頃ですから年代も合致します。
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可愛らしい姿の半人半獣のサテュロスですが、可哀そうに犬に吠えられています。
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「合奏」
ロレンツォ・コスタ
画面の中から音楽と歌声が聞こえてきそうです。 -
収蔵されている絵画も素晴らしいですがそれぞれの部屋の内装も採光が考えられた素晴らしい物でした。開館直後はこれくらいの混雑でしたが1時間もするとさらに混み合いました。
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「東方三博士の礼拝」
パオロ・ヴェロネーゼ
とても大きな先品でした。1573年にヴェネツィアのサン・シルヴェストロ教会の身廊の壁を飾るために描かれたそうです。19世紀に教会が回収されるまでそこに飾られていたそうです。 -
場面は厩のはずですが凱旋門や古代の建物の廃墟が描かれています。そして左上部から効果的な光がマリアとイエスに注いでいます。
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光の周りにはエンゼルが舞い遊びます。非常に印象に残る作品でした。
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「カルヴァリへの道」
ヤコボ・バッサーノ
ヤコボ・バッサーノは名前の通りヴェネツィアに近いパドヴァの北にあるバッサーノ・デル・グラッパの出身で、有名な蒸留酒のグラッパの産地でもあります。 -
ゴルゴダの丘へ向かうキリスト一行にすがる聖ヴェロニカの姿です。手に持った布でキリストの顔を拭こうとしています。そしてその布に顔が映り聖骸布となる訳です。
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「聖ヘレナの夢」
パオロ・ヴェロネーゼ
最初のキリスト教徒皇帝コンスタンティヌス?世の母である聖へレナが体験した天使が十字架を持って現れる幻視の場面を主題に制作された作品です。この絵はラファエロの素描に基づく版画の構図から描いているそうです。 -
320年頃コンスタンティヌスの依頼によりゴルゴタに巡礼し、キリストが磔になった十字架を発見したとされる伝説がコネの題材です。このとき同じ場所で聖釘(キリストに打ち付けた釘)も見つかったとされます。聖釘と十字架の破片はモンツァ(F1のイタリア大会が開催されるミラノ郊外の町)の博物館に収められています。その他にもロンギヌスの槍(キリストの脇腹を刺した)を見つけたり、東方三博士の遺骨を見つけたり凄い伝説が残っています。
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「アレキサンダーの前のダレイオスの家族」
パオロ・ヴェロネーゼ
イッススの戦いの後に捕虜となったペルシャのダレイオス王の家族と会った場面です。 -
アレキサンダーがダレイオス王のマントなどを持ち帰ったことから、捕らわれた家族たちはダレイオス王が殺されたと思って悲嘆に暮れていました。それを知ったアレキサンダーは彼らの元を訪れ、個人的な敵意を持ってダレイオス王と闘ったのではなく、アジア支配権を争うための正統な権利をもとめての戦いであると説明します。
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「ガニュメデスの誘拐」
ダミアーノ・マツッア
この絵は元々八角形でパドヴァの弁護士の邸宅の天井画として描かれたそうです。題材は神々の宴席の給仕だったヘーベーがヘラクレスの妻となってしまい、給仕するものがいなくなってしまいます。ゼウスはガニュメデスの美しさを愛し、鷲の姿になってガニュメデスを誘拐してオリンポスの給仕とします。この仕事のためにガニュメデスには永遠の若さと不死が与えられ、その父には速い神馬が与えられます。 -
「キリストの洗礼」
ニッコロ・ディ・ピエトロ・ジェリーニ
フィレンツェを中心に活躍したジョット派の画家で、そのスタイルはジョットの作品にとてもよく似ています。この絵もフィレンツェのサンタマリア・デリ・アンジェリ教会の祭壇のために描かれたものです。題材は洗礼者ヨハネによるキリストの洗礼の場面です。 -
「謙遜のマドンナ」
リッポ・デ・ダルマシオ
マリアの足元には三日月が描かれ、頭上には12の星が描かれています。これはヨハネの黙示録の12章に書かれている事柄に由来しています。 -
マザッチョの三連祭壇画の左右の扉パネルがありました。左側はマソリーノの作のようです。中央部は聖母被昇天だったそうで、この絵は元々ローマのテルミニ駅の南側のサンタ・マリア・マッジョーレ教会にあったものだそうです。昔この辺りでジプシーの子供に囲まれそうになって教会へ逃げ込んだことを思い出しました。
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「聖ヒエロニムスト洗礼者ヨハネ」
ヒエロニムスのアトリビュートであるライオンが足元に描かれています。洗礼者ヨハネが十字架を持っている姿は珍しいです。 -
「法王グレゴリーと聖マティア」
マソリーノ
マティアはイスカリオテのユダが裏切りのため使徒からはずされたため、代わりの人物として十二使徒に加えられました。彼のアトリビュートは斧です。 -
「受胎告知」
フィリッポ・リッピ
この絵は19世紀になってフィリッポ・リッピの「7人の聖人」と共にフィレンツェのメディチ宮殿から購入されています。 -
元々はベッドヘッドの飾りか玄関飾りだったそうです。百合の壺の下の意匠からメディチ家所縁のものと分かるそうです。
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1499年に描かれているのでロレンツォを称え依頼されたのかもしれません。
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「聖ゲオルギウスと竜」
パオロ・ウッチェロ
キリスト教の聖人伝説をまとめた「黄金伝説」には数多くのドラゴン退治物語が記載されており、聖ゲオルギオス伝承もその中のひとつです。 -
カッパドキアのセルビオス王の首都ラシア付近に巨大な悪竜がいました。人々は毎日2匹ずつの羊を生け贄にすることで何とかその災厄から逃れていましたが、最後には人間を生け贄として差し出すことになります。そのくじに当たったのは偶然にも王の娘でした。
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ゲオルギオスは姫の帯を借りそれを竜の首に巻き付けて村まで連れてきます。大騒ぎになったところでゲオルギオスは「キリスト教徒になると約束しなさい。そうすればこの竜を殺します。」こうして異教徒の村はキリスト教の教えを受け入れます。
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「聖ミハエル」
ピエロ・デラ・フランチェスコ
1454年10月4日にサン・アゴスティーノ・イン・サンセポルクロ教会の祭壇飾りに描かれました。失われた紂王の祭壇画は聖母マリアと即位するイエスの絵であったと推測されます。 -
古典絵画だけでもすごい作品が並んでいます。気に入った物だけ写真に残しましたがまだまだ続きます。後半は残りの古典絵画と18世紀以降の絵画ですが、こちらも素晴らしかったです。しかし、北側の展示室が全部閉まっていてカラヴァッジオやフェルメールやルーベンスの作品が見られなかったのが残念です。
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