団塊夫婦の東欧/バルカン半島4000キロドライブ旅行(2015)ー(26)モンテネグロ3・二度目にしてコトルの夜景を満喫

2015/06/05 - 2015/06/05

東欧・バルカン半島４０００キロドライブ旅行記は、第１３部以降は後半部分に入ります。マケドニアのオフリドからスタートして、ギリシャ、アルバニア、モンテネグロ、クロアチア、コソボの６か国を二週間かけてレンタカーで周りました。最後はマケドニアのスコピエに戻って車を返し、その後にウィーンに立ち寄ってから日本に戻り、１カ月にわたる旅を無事終了。思いがけない絶景にも数多く出会い、自然や世界遺産の奥深さを感じることができました。
第２６部は、モンテネグロ旅行記のその３で、ドゥブロブニクからコトルに戻るまでと、コトルの夜景を見るために城壁に上った時の記録です（表紙写真は、城壁から下りる途中で見えたコトルの夜景）。

=日程=

５月１３日　成田―ウィーン（オーストリア航空）
５月１３日　ー＞ブラチスラバ（泊）
５月１４日　ー＞ブダペスト（泊）
５月１５日～２２日　ルーマニア周遊
５月２３日～２５日　ブルガリア周遊
５月２６日～２７日　マケドニア（オフリド）
５月２８日～６月１日　ギリシャ（メテオラ、コルフ島）
６月２日～３日　アルバニア縦断
６月４日～７日　モンテネグロ周遊＆クロアチア（ドゥヴロブニク）
６月８日～９日　コソボ～マケドニア（スコピエ）
６月１０日　スコピエー＞ウィーン（泊）

エリア コトル(モンテネグロ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

モンテネグロ旅行記その３。クロアチアのドゥブロブニクから再びモンテネグロに戻って、コトルまで走り一泊。コトルは、２００９年にドゥブロブニクからの日帰りで訪れていますが、その時は暑くて城壁にも上らずに戻りました。今回は二度目なので、前回パスした城壁の頂上まで上り、初めてコトルの素晴らしい夜景を目にすることができました（写真は、城壁に上る途中から見下ろしたコトル旧市街）。

上記地図の赤線がモンテネグロ３のルート。 青線はそれ以前のルート。

６月５日（金）、ドゥブロブニクを後にして、再び国境を越えて、モンテネグロに入国。Ｅ８０を昨日とは逆方向にコトル目指して走る。ドゥブロブニクには2時間ほどしか滞在しなかったので、モンテネグロに入っても時間はまだ１０時前だった。

ヘルチェグ・ノヴィの手前でまた海が見えてきた。ここからコトルまでは、ずっと右手に海を見ながら走る景勝路線だ。

湾の奥の方角を見る。コトルは右手前の山の向こうだ。

道路が大きく左にカーブしているところに来た。ここはコトル湾からの出口にあたる場所で、対岸に写っている町は、Perastという町。ここからＥ８０でコトルまで行く途中にある町で、町から海に浮かぶ小島と小さな教会が見えるところだ。Ｅ８０は、湾をほぼ一周するようにして海沿いを走っているので、コトルまでは意外に時間がかかるのだ。

その小島（右）と教会（左）も見えていた。

湾を回り込むようにして、海沿いを走る。景色が素晴らしい。

Perastの手前まで来ると、再び小島と教会が見えてきた。二つ上の写真の並び方と左右が逆の並び方になっていることに注意。正反対の方向から見ているためだ。

小島の名前は、St.George Island。島の中には修道院（St.George Monastery)もある。

教会の名前は、Church of Our Lady of the Rocks というらしい（モンテネグロ語では Gospa od Skrpjela となっていた）。

Perastの町の入口に車を止めようと思ったが、バスがいっぱい止まっていて混んでいそうだったので、手前の道路わきのスペースに止めて、町まで歩いて行った。入口に来るとかなり広い駐車場があり、まだ車を止める空きがあったが、後の祭りだった。町は海岸沿いの道沿いに続いていて、多くの観光客が行き来していた。かなりの人気の町のようだ。

町の入り口にきれいなビーチがあった。暑いので泳ぎたかった。

人気のほどがうなづける素晴らしい景色だ。

町の端の海沿いに教会が建っていた。

上の写真の教会。聖ニコラエ教会。

教会の内部。

かわいらしい内装の教会だった。

教会から戻る途中で記念撮影。

外はかなり暑いので、海沿いのカフェで休憩。テーブル席から花壇越しに小島と教会が見えた。

カフェの前が島へ行き来するボートの乗り場だった。

教会までは船がひっきりなしに行き来していた。韓国人の団体が町にやってきたが、すぐに船に乗り込み教会まで行ってしまった。

教会の拡大写真。

帰り道で見かけたきれいな花。これが教会と小島の最後の撮影。たぶんもう見ることはないだろう。車を止めたところまで戻り、コトル目指して出発。

コトルの宿、Kotor Tianis Apartment。コトルの旧市街の手前で左に分かれる道を入るとあった。コトルの町に入ると、またもや大渋滞になっていたが、宿が旧市街の手前だったので、渋滞の影響をほとんど受けずに宿に到着することができた。着いたのは午後２時過ぎ。まだ早かったが、幸い部屋に入ることができた。外はとても暑いが、部屋の中は涼しくて、ゆっくり休むことができた。

当初、明日の朝に城壁に登ることを考えていたが、この暑さではとても登れないと判断し、夜景も見たいので、今日の夕方に登ることに。

宿は旧市街の川の門まで歩いて５分もかからないところにあった。写真は川の門へ向かう石の橋の上から城壁を撮影。これからあの城壁に登るのだ。

川の門から旧市街にはいってすぐに目立たない路地の入口があるが、城壁へはここを入る。

するとおばさんが一人座っていた。ここで入山料一人３ユーロ払い、階段を歩き始めた。時刻は午後７時２５分。
(注）ここに人がいるのは午後８時まで。私たちが頂上から下りてきたときは、９時を過ぎていたので誰もいなかった。閉鎖はされないので、８時以降は無料で城壁に上がれるということだろう。

上った階段。道はジグザグになっていた。

眼下に広がる旧市街。

旧市街の教会のひとつ、聖ニコライ教会。

次第に高度を上げて行く（緑地の広さに注意）。

同上。

コトル湾の奥の方。

途中の教会（Church of our Lady of Health)に着いた。時刻は７時４０分。登りはじめてから１５分しかたっていない。体力に自信のない人はここまででも十分コトル湾と市街地の絶景を楽しめる。

教会内部。早くも閉める準備をしていた。

先ほどの教会を下に見て。

この時日本人のカップルが上から下りてきた。まだ３分の１しか来ていないよと教えられた。もう半分くらい登ってきたかと思っていたので、がっかりした。

教会があんな下に。

教会も崖の下に隠れてほとんど見えなくなってしまった。

三角形の旧市街を拡大。

途中の廃墟に到着。時刻は８時。ここまでで３分の２登ったことになる。

廃墟の横の階段。暑くてよたよた歩きながら登る。

湾に夕日があたり、きれいだった。

主人は途中ばてぎみ。エネルギー源を食べたら、少し元気になった。

上ってきたジグザグの階段を見下ろす。

湾の入口が夕日で光っていた。

頂上のSt.Johns Fortress(聖ジョーンズ要塞）はあと少しだ。

８時１５分、城壁頂上の要塞に到着。５０分で登りきったことになる。シニアにしてはハイペースだ。夕闇がせまってきている。

暑さのために外国人のカップルは上半身裸に近い格好をしている。

要塞の中。ほとんど廃墟同然だ。

要塞の端に陣取って暗くなるのを待った。

雲に注目。

眼下の町のあちこちでライトが点灯され始めた。

船着き場を拡大して。

湾の奥の部分。

湾全体。ぎりぎりまで粘って撮影。

あたりが暗くなってきたので、もうそろそろ下りなければならない時間だ。

８時４０分。待機を終了にして、これから下りることに。最後に記念撮影。

まだ階段が見えているので、歩きやすい。

徐々に周りが暗くなってきた。

城壁がライトアップされ始めた。

城壁のライトが夜景の邪魔になるので、それを避けて撮影してみた。

９時すぎるとあたりは真っ暗で足下も見えなくなった。手動式の懐中電灯で足下を照らしながらの下り。ペースが遅くならざるを得なかった。

要塞もライトアップされていた。

周りがすっかり暗くなり、旧市街のライトアップがより映えてきた。

やや拡大して。

旧市街の近くまで下りてきた。

波止場のライトアップもきれいだ。

船の右側の夜景。

途中の教会まで下りてきた。教会の中もライトアップされていた。ここまで３分の２下りてきたことになる。あと３分の１。

教会下の階段からの夜景。豪華客船のライトアップがきれいだ。

川の門まで戻ってきた。時刻は９時２５分。帰りは４５分で下りてきたことになる。足下が見えないので、ゆっくり歩いてきたせいだ。無事戻れてよかった。昼間の暑い時間帯では登れなかったかもしれない（２００９年のときはあまりの暑さに町もほとんど見ず、城壁にも登る気が全くしなかった）。

宿に戻ったら、部屋から城壁が上から下までライトアップされているのが見えた。今日は朝５時半から夜は１０時近くまで動きまわっていたので、疲れたが、充実した一日だった。明日はコトル市内を見学してからスヴェティ・ステファン島に向かう予定だ。今日の走行距離１１１キロ。総走行距離３４９２キロ。（モンテネグロ４に続く）