団塊夫婦の東欧/バルカン半島4000キロドライブ旅行(2015)ー(28)モンテネグロ５・ステファン島を経てコソボ国境へ

2015/06/06 - 2015/06/07

東欧・バルカン半島４０００キロドライブ旅行記は、第１３部以降は後半部分に入ります。マケドニアのオフリドからスタートして、ギリシャ、アルバニア、モンテネグロ、クロアチア、コソボの６か国を二週間かけてレンタカーで周りました。最後はマケドニアのスコピエに戻って車を返し、その後にウィーンに立ち寄ってから日本に戻り、１カ月にわたる旅を無事終了。思いがけない絶景にも数多く出会い、自然や世界遺産の奥深さを感じることができました。
第２８部は、モンテネグロ旅行記のその５で、コトルからブドヴァを経由してスヴェティ・ステファン島のそばに一泊し、次の日海沿いから内陸に入り、コソボ国境に近いベラネまで走ったドライブ記録です。（表紙写真は、ブドヴァの南にあるスヴェティ・ステファン島）。

=日程=

５月１３日　成田―ウィーン（オーストリア航空）
５月１３日　ー＞ブラチスラバ（泊）
５月１４日　ー＞ブダペスト（泊）
５月１５日～２２日　ルーマニア周遊
５月２３日～２５日　ブルガリア周遊
５月２６日～２７日　マケドニア（オフリド）
５月２８日～６月１日　ギリシャ（メテオラ、コルフ島）
６月２日～３日　アルバニア縦断
６月４日～７日　モンテネグロ周遊＆クロアチア（ドゥヴロブニク）
６月８日～９日　コソボ～マケドニア（スコピエ）
６月１０日　スコピエー＞ウィーン（泊）

エリア ブドヴァ(モンテネグロ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

モンテネグロ最後の旅行記５。コトルの町を後にして、ブドヴァの南にあるスヴェティ・ステファン島まで行き、そこに一泊。翌日は海岸沿いを離れて、内陸部に入り、Ｅ８０を北上。ポドゴリッツァ、コラシン、モイコヴァツを経て、コソボ国境近くのベラネまで走り、一泊しました（写真は、ブドヴァの街並み）。

上の地図の赤線がモンテネグロ５のルート。青線はそれ以前のルート。

６月６日（土）、コトルを後にして、Ｅ８０でブドヴァに向かう。コトル市内を出るとすぐにトンネルを抜け、海岸沿いを走ってくる道に合流したあと、南にブドヴァ方面に走る。しばらく走ると、きれいなビーチに出てきた。ブドヴァの手前にあるJaz Beachというところだった。

ビーチ近くの海。

Ｅ８０は、ビーチを横に見ながら高台に上っていった。

高いところからビーチを拡大して撮影。

ブドヴァの町に入ってきた。ブドヴァはモンテネグロでも屈指のリゾートタウン。
リゾートマンションやホテルが林立していた。

ブドヴァの町を通り過ぎてすぐに、左折してポドゴリッツァに向かう道に入ってみた。坂を上がっていくと、ブドヴァの街並みが下に広がっていた。市街地の左側に海に突き出ているのが旧市街だ。

ブドヴァの旧市街を拡大。ドゥブロブニクもいいが、ブドヴァの旧市街の眺めも素晴らしい。

沖合には島も見える。スヴェティ（聖）・ニコラ島。ブドヴァからボートで渡り、ビーチで泳ぐのもよさそうだ。

そのまま坂を上がっていくと、左手にブドヴァの市街地のすばらしい眺めが広がったが、山側を走っているため、車を止めるところがない。そのまま通り過ぎてしまい、途中で引き返して戻ると、谷側に車が一台やっと止まれるスペースがあった。写真は、そこから撮ったブドヴァの市街地の眺め。市街地の向こうに海を挟んで旧市街が見えた。

絵葉書のような眺めだ。

旧市街を拡大。

市街地をバックに記念撮影。

坂道を下ってＥ８０に戻る途中で撮影。

スヴェティ・ニコラ島の先端を拡大。白浜ビーチだ。

再び旧市街の拡大。旧市街の背後には景観をこわすリゾート開発がおこなわれていたのにはがっかり。

Ｅ８０沿いに広がるブドヴァの街並み。

Ｅ８０に戻って、さらに南に海沿いを走るとスヴェティ・ステファン島（以下、ステファン島と呼びます）が見えてきた。

手前のビーチも素晴らしくきれいな海の色だったので、ここで泳ぎたかった。

ステファン島の表示があったので右折したらアーチの門があり、おかしいと思いながら進んでいったら、ステファン島にあるホテル客専用の道だった。その場にいた係りの人に聞いたら、林の中の道をまっすぐ行けば、宿のある町だと教えてくれた。狭い道をたどっていった道沿いにステファン島のビューポイントを見つけた。

素晴らしい眺めだ。島全体がホテルになっている。

宿の近くに来ているはずなので、何度も尋ねてみたものの宿を見つけることができず、同じ道を行ったり来たり。カフェにいたおじさんが親切にも電話してくれ、車をとめたところのすぐ上が宿だということが判明。宿の若いオーナーが迎えに来てくれて、ようやくチェックインできた。オーナーはホテル勤めの傍ら、アパートの一室を貸しているようだった。真新しいへやで、キッチン付だ。

こんな広いテラスもついていて、庭からはステファン島も見えるいいロケーションにあった。あいにくwifiのケーブルが故障し使えないので、一泊二人で６０ユーロを５０にまけてくれた。

ものすごく暑かったので、さっそく水着に着替えて、歩いて５分のビーチへ行ってみた。

島の右側はステファン島のホテル客専用のビーチで、左側が一般用。水が冷たいので長くは入ってられない。

周りにホテルが多い割には水はきれいだった。

島と反対側の方角。こちらにもホテルが建っている。

背後の山の上に上る道もあるはずだったが、今回は行けなかった。上からの眺めも素晴らしそうだ。

夕食は宿の隣のレストランへ。すべて一人前を頼んでシェア。

食べている最中にパレードがやってきた。今日は何の日なのだろうか？

天使？

様々な衣装を着てのパレード。暑そうだ。

食後いったん部屋で暗くなるのを待った。９時少し前になってようやくライトが点灯。ステファン島自体の灯りはあまり多くなかったので、ライトアップは期待したほどではなかった。

にぎやかなダンスの音楽が流れていたので、島の方角を見てみると、海辺でダンスをしていた。めいっぱい拡大して撮影。

暗い道をビーチまで下りていくと、海辺のレストランで民族舞踊を披露していたのだった。

このレストランで食べればよかったと思ったが、ステファン島の宿泊客でいっぱいで予約がとれなかったかもしれない。

宿泊客専用ビーチからのステファン島の眺め。

宿に戻るころにはようやくあたりが真っ暗になり、ステファン島のライトアップも行きよりはきれいに見えた。

遠くにブドヴァの夜景も見えた。

ブドヴァの夜景。
今日一日の走行距離は、コトルからなのでわずか４４キロだった。

６月７日（日）、今日のロングドライブに備えて、ゆっくり起床。起床してテラスに出ると、オーナーが現れ、その場で宿代を払ってチェックアウト終了。８時半過ぎには出発。出発前に朝日があたったステファン島を再び撮影。

ホテルのプライベートビーチ。

Ｅ８０をさらに南に走る。しばらくは右手にステファン島が見えていたので、ときどき止まっては撮影。

同上。

ステファン島を横から見るところに出た。

島を拡大して。

ステファン島はもう見えなくなった。

山の上に教会が。そばにリゾートマンションも。きっと眺めが素晴らしいことだろう。

Petrovacという町まで来て、そこから山越えの支線にはいり、ポドゴリッツァ方面に向かう。この道はすばらしい山岳道路になっていて、途中、海の眺めがすばらしかった。メインのＥ８０は、山越えではなく、海岸からトンネルで抜けてしまうので、あえてこの山道を選んだ。

南の方のビーチを拡大。

海岸すぐ近くの小島。

小島を遠くに見る。絵のような景色だ。

上ってきたワインディングロードも見える。

これで、アドリア海の景色にさよならだ。

峠を下りて行く。

周りはまだ山の中だ。

同上。

山から下りると、海岸からトンネルで抜けてくる本線と合流。横に鉄道が走っていた。観光列車が走ることで有名なセルビアからバールまで行くバール鉄道だ。残念ながら観光列車が走っているところは見れなかった。

ポドゴリッツァの手前から高速に変わり、快適なドライブ。Ｅ８０はポドゴリッツァの市街地の東側をバイパスしているので、ほとんど市内を走ることなく、ポドゴリッツァを通過した。

ポドゴリツアを経て、バール鉄道に沿った道を北上。タラ渓谷に沿って高度をしだいに上げて行った。

車窓からは渓谷を流れる川も見える。

２０００ｍ級の山が見え出し、風もすずしくなりだした

途中で川辺に出る小道があったので、道路際に車を止めて、歩いて入っていくと、藪の向こうにきれいな渓谷が現れた。

きれいな水だ。

藪の中も満開のお花畑になっていた。

さらに山深くなり、

トンネルもいくつか現れた。

ここら辺が一番険しい道だった。

やがて、タラ渓谷から離れて、さらに山奥へと入っていった。

正面に険しい山々を見ながら走る。

コラシンの手前で峠道に差し掛かる。雄大な山岳風景が続いていた。

上の写真の左端の山を拡大。

右端の山を拡大。

コラシンの町を横に通り過ぎると、ふたたびタラ川のほとりを走るようになったが、前ほどの険しい渓谷ではなくなっていた。写真は、コラシンとモイコヴァツの間で見えた教会。

モイコヴァツを過ぎて、単調な道をコラシンから1時間ほど走ると、ようやくベラネの標識が現れた。

さらに４０分ほど走って、ベラネの町の入口にあるホテル（Luka's Hotel)に到着。

この町では隋一のホテルらしく、部屋も立派だった。

ホテルにはレストランもあり、町の人もここに食べに来るようだった。ここで、モンテネグロ最後の夕食。奥に見えるパンは、焼きたてのアツアツでとてもおいしかった。

薄切りの豚肉を巻いて揚げた地元料理。中にモンテネグロ特産のハムが入っていたが、これはかなりしょっぱかった。昨日食べたピザのトッピングにも入っていたものだった。

ニジマスのムニエル。ボリュームたっぷりの夕食で満足。値段も２０００円ちょっとで驚くほど安かった。
今日一日の走行距離は２０６キロ。総走行距離３７４２キロ。明日はいよいよ最後の国・コソボに入る。