2012初夏、クロアチア等の東欧旅行(32/50)：6月24日(6)：モスタル、内戦が激しかった街・ボスニア・ヘルツェゴビナヘ

2012/06/20 - 2012/06/27

　クロアチアのスプリットの見学を終え、次は1980年代に内戦が激しかったボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルに向かいました。

エリア モスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

ディオクレティアヌス宮殿の周りの市場の光景です。たっぷり自由時間がありましたので、写真を撮りながら散策出来ました。

同じく、ディオクレティアヌス宮殿の周りの市場の光景です。地元の産品などが並べられた市場巡りは、私の旅の楽しみの1つです。

斜め前から眺めた、ディオクレティアヌス宮殿を取り囲む城壁の光景です。中央付近に東門である『銀の門』が見えています。

これでディオクレティアヌス宮殿とはお別れです。古代ローマ帝国を偲ぶことが出来る、保存状態のよい遺跡でした。

市場に程良い木陰を造り出していた新緑のアップ光景です。この樹は、マメ科のエンジュ(槐)のようです。日本でも街路樹としてよく見掛けます。

ここからは、陸路、ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルに向かうバスの中からの撮影になります。出発して間もないスプリット郊外の光景です。

幾重にも重なった山並みの光景です。なだらかな山が多いようですが、一番手前の山並みには切り立った断崖が見えました。

新しい造りの三階建の家屋もあった田舎の町の光景です。内戦が激しかったモスタルの町が近付いていることは想像できない、長閑な光景でした。

山裾に並んだ家並みの光景です。手前には葡萄畑がありました。葉が茂り、開花時期を迎える頃でしょうか。

長閑な田舎町の光景が続きます。地肌が見えている山には、植林の光景がありました。

家並みが街道の近くあった場所の光景です。一番近くの家は、中二階か、二階まで石段があり、その階にブドウ棚が造られていました。木像家屋ですと高床式に相当する、浸水を考慮した造りのように見えました。

この辺りは、モスタルの郊外か、近郊の町だったかも知れません。山裾に小集落の街並みがありました。

モスタルの街の端の方の遠望です。モスタルはボスニア・ヘルツェゴビナ南部に位置し、街の中をネレトヴァ川が流れます。

更にモスタルの街の視野が広がってきました。モスタルは、近年の内戦のことが先に思い浮かびますが、元々は新石器時代、青銅器時代、鉄器時代など先史時代より広く人が生活していた歴史を持ちます。

目の前の土砂が少し邪魔ですが、山懐に抱かれたモスタルの街の遠望です。モスタルの語源は、木製の橋を守る『橋の番人』を意味する『モスタリ』とされます。

モスタルは、オスマントルコによる支配の時代がありました。15世紀頃に支配がはじまり、オスマン全盛期は17世紀後半から18世紀初期頃でした。この時期、24のモスクがあったとされます。

モスタルの街の光景が、次第に目線の高さになってきました。山に囲まれた盆地のような地形に見えました。

地中海気候の温暖な土地のように見えますが、冬は寒く、夏は暑いようです。現地ガイドさんからもお聞きしましたが、45度Cの温度差を記録したことがあるようです。

山々には緑は多くありませんが、街中には多くの樹木の姿がありました。常緑樹が多いようです。

街並みの姿がはっきり見える場所まで近付いて来ました。右手奥にはシャープな造りの尖塔の姿なども識別できました。

更にモスタルの街並みが近付きました。このバスは、中央右に見える尖塔がある場所の近くで駐車しました。後ほど紹介する、聖ペーター教会の尖塔でした。

内戦勃発時には、対立する住民の居住区域を隔てるこの通りを挟んで、連日激しい銃撃戦があったとされます。廃墟のまま保存された建物です。

こちらも廃墟となった家です。銃撃戦だけではこれだけの壊れ方をしないでしょうから、砲弾、航空機による爆撃もあったようです。

モスタルの街並みと。その背後の山並みの光景です。山並みは、緑が少ない岩山が目立ちました。

激しい銃撃戦を物語る廃墟となった建物光景です。廃墟となったモスタルの復興は、紛争終結後に急速に進み、歴史的な建造物の再建も2004年にはほとんど完成されたとされます。

ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルに到着しました。観光の前に少し遅い昼食です。駐車場から眺めたレストランの光景です。

朱塗りの壁にイラストが描かれたレストランの壁のアップ光景です。手に旗を持ち、金蓋で覆われた料理を運ぶ店員さんの姿のようです。

喉が渇いたところで、まずはビールを1杯です。ついでに白ワインも注文しました。このクロアチア等・東欧旅行では、各地で美味しいワインを飲むことが出来ました。

食事の後での撮影です。開放的な造りのレストランでした。昼食のメニューはシーフード・パスタでしたが、写真紹介は割愛しました。

同じく、レストランの光景です。芝生の上にもテーブル席が設けられていました。看板から見て、先ほど飲んだ生ビールは、ハイネケンのようです。