69年前の戦場へトラック諸島でDIVE！～特設航空機運搬艦 富士川丸(FUZIGAWA MARU)～

2013/12/23 - 2013/12/23

20日～28日までトラック諸島で計19本潜ってきました。
23日の2本目は、特設航空機運搬艦 富士川丸。
昭和13年に三菱重工で建造された総トン数6938t 水線長132ｍ　東洋汽船の北米航路の貨客船として就航。
日米開戦1年前の昭和15年12月に海軍に徴用され、特設航空機運搬艦として太平洋戦争に突入。
そして1944年2月17日～18日のトラック空襲(作戦名ヘイルストーン)に参加した空母バンカーヒル及び軽空母モンテレイの艦載機の雷撃を受け水深42mの海底にほぼ水平状態に沈没。
昨年の夏前に、違法なダイナマイト漁の影響で機関室の天井が崩壊。
綺麗に残っていたエンジンや、ラッタル（梯子）が無残な姿に...。
黙祷の後、潜行開始。

エリア チュック（トラック）(ミクロネシア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 船 徒歩
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ありし日の富士川丸。

特設航空機運搬艦 富士川丸の艦型図。
チューク州観光局で購入したDive-Mapより。

特設航空機運搬艦 富士川丸の沈没状態の図。
これもチューク州観光局で購入したDive-Mapより。

ポイント名　富士川丸。
平均水深15.7ｍ Max27.6ｍ 透明度Max15m 水温30.1℃
12?タンク背負っての55分のダイビング。
船橋付近から潜行を開始しまずは、船尾へ。

船尾に搭載された14cm砲。
ダイバーと比較して大きさが分かります。

船尾14?砲を見たら船首方向へ移動開始。

中央の構造物から船内へ潜入。

天井が崩落した機械室。
無残な姿に...。

船内に転がる防毒マスク。

機械室から前部の船倉へ移動。

前部船倉に眠る戦闘機の胴体部分。
零戦か96式艦戦かは自分には分かりません。

前部船倉の遺留品の数々。
薬莢、防毒マスク、タイヤ、プロペラ等。

前部船倉から浮上し甲板に出て船首へ移動。
船首の14?砲。

船首から見る14?砲。

透明度イマイチかな...。

船体中央へ戻ります。

14?砲の尾栓付近の刻印1899年製です。
太平洋戦争開戦時で既に42年物の骨董品です。
アメリカに勝てるわけが無い...。

船首14?を後側から。

甲板に設置されたプレート。

タイタニックの撮影に使用された通路。
ダイナマイト漁の影響なし！

前部側のキングポスト（ドラマチック・モードで撮影）

船橋付近から見る前甲板。

船橋から見る前甲板。

富士川丸を守る番人。

船橋から見るダビット。

浮上開始です。

さらば、富士川丸。