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旅の後半は、ニセコ沼めぐりである。ずっと前から歩いてみたかった道だが、ようやく念願が叶った。今回は、昆布温泉からバスに乗って神仙沼レストハウスへ向かう。そこから、神仙沼、大谷地湿原、大沼を経て、五色温泉郷へと抜ける道を歩くことにした。<br /><br />(2023.07.22 投稿)

夏のニセコを歩く【2】~どきどきのニセコ沼めぐり~

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2012/07/15 - 2012/07/16

1位(同エリア66件中)

旅行記グループ 北海道

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旅猫

旅猫さん

旅の後半は、ニセコ沼めぐりである。ずっと前から歩いてみたかった道だが、ようやく念願が叶った。今回は、昆布温泉からバスに乗って神仙沼レストハウスへ向かう。そこから、神仙沼、大谷地湿原、大沼を経て、五色温泉郷へと抜ける道を歩くことにした。

(2023.07.22 投稿)

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
3.5
グルメ
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 二日目も良い天気である。しかし、始発のバスが、何と11時過ぎまで無いのである。仕方が無いので、とりあえず宿の近くを散歩する。それにしても、夏の三連休だと言うのに、誰もいないし、車もほとんど通らない。

    二日目も良い天気である。しかし、始発のバスが、何と11時過ぎまで無いのである。仕方が無いので、とりあえず宿の近くを散歩する。それにしても、夏の三連休だと言うのに、誰もいないし、車もほとんど通らない。

  • 宿の近くに、甘露水と言うものがあった。宿の水は、すべてこの水を使っているそうである。冷たくてなかなか美味しい水だった。

    宿の近くに、甘露水と言うものがあった。宿の水は、すべてこの水を使っているそうである。冷たくてなかなか美味しい水だった。

  • 宿から歩いてすぐのところに、鯉川温泉旅館という、ちょっと気になるところがあったので立ち寄ってみることにした。<br />※『鯉川温泉旅館』は、現在、閉業となっています。

    宿から歩いてすぐのところに、鯉川温泉旅館という、ちょっと気になるところがあったので立ち寄ってみることにした。
    ※『鯉川温泉旅館』は、現在、閉業となっています。

    鯉川温泉旅館 宿・ホテル

  • 尋ねてみると、外来入浴は10時からと言うので、一風呂浴びさせてもらうことにした。館内は少し古めかしい感じだが、小奇麗で落ち着いた風情があり、正直なところ、好みであった。

    尋ねてみると、外来入浴は10時からと言うので、一風呂浴びさせてもらうことにした。館内は少し古めかしい感じだが、小奇麗で落ち着いた風情があり、正直なところ、好みであった。

  • 浴室も風情がある。湯は、泊まった宿と同じ泉質のようだ。床のタイルが赤茶けているのは、鉄分が多いせいである。奥の仕切られている場所は、源泉が注がれているらしく、かなり熱めであった。その少し灰色がかった湯は、極上である。

    浴室も風情がある。湯は、泊まった宿と同じ泉質のようだ。床のタイルが赤茶けているのは、鉄分が多いせいである。奥の仕切られている場所は、源泉が注がれているらしく、かなり熱めであった。その少し灰色がかった湯は、極上である。

  • 露天風呂に出てみると、解放感抜群であった。元は混浴だったのか、大きな湯船を半分にしたような造りである。かなり濃く濁っているが、泉質は同じだ。それにしても、結局最後まで貸切で、のんびりバスの時間まで温泉を堪能した。

    露天風呂に出てみると、解放感抜群であった。元は混浴だったのか、大きな湯船を半分にしたような造りである。かなり濃く濁っているが、泉質は同じだ。それにしても、結局最後まで貸切で、のんびりバスの時間まで温泉を堪能した。

  • 外へ出ると、敷地内でせり科の花が咲き、蝶が二匹、食事中だった。

    外へ出ると、敷地内でせり科の花が咲き、蝶が二匹、食事中だった。

  • 昆布温泉バス停を11時04分に出る五色温泉郷行のニセコバスは、6分ほど遅れてやって来た。

    昆布温泉バス停を11時04分に出る五色温泉郷行のニセコバスは、6分ほど遅れてやって来た。

  • 湯本温泉を過ぎ、20分ほどで神仙沼レストハウスバス停に到着。歩く前に腹ごしらえと言うことで、レストハウス内の食事処でカレーライスを食べる。昨夜は宿の料理だったので、こんなものが無性に食べたくなるのだ。

    湯本温泉を過ぎ、20分ほどで神仙沼レストハウスバス停に到着。歩く前に腹ごしらえと言うことで、レストハウス内の食事処でカレーライスを食べる。昨夜は宿の料理だったので、こんなものが無性に食べたくなるのだ。

  • 食後、神仙沼へ向かう前に、近くの展望台へ寄ってみる。そこからは、日本海と共和町、そして話題の泊原発が一望のもとであった。

    食後、神仙沼へ向かう前に、近くの展望台へ寄ってみる。そこからは、日本海と共和町、そして話題の泊原発が一望のもとであった。

    神仙沼自然休養林展望台 名所・史跡

  • 展望台から戻り、神仙沼へ向かう。遊歩道の入口近くで、獅子頭のような木を見つけた。魔法使いの杖のようでもあった。

    展望台から戻り、神仙沼へ向かう。遊歩道の入口近くで、獅子頭のような木を見つけた。魔法使いの杖のようでもあった。

  • 遊歩道は途中で別れていて、景色が良いと書いてあった寄り道コースへ入る。その途中からは、ニセコの山々が見渡せた。少し歩くと、眺めの良い場所に出た。眼下には、岩内の街が薄っすらと見えていた。

    遊歩道は途中で別れていて、景色が良いと書いてあった寄り道コースへ入る。その途中からは、ニセコの山々が見渡せた。少し歩くと、眺めの良い場所に出た。眼下には、岩内の街が薄っすらと見えていた。

  • しばらく歩くと、目の前が急に開けてきた。神仙沼の手前の湿原に着いたのだ。空の広がり、緑の湿原に続く木道。こんな風景が大好きである。

    しばらく歩くと、目の前が急に開けてきた。神仙沼の手前の湿原に着いたのだ。空の広がり、緑の湿原に続く木道。こんな風景が大好きである。

  • その湿原には、ヒオウギアヤメがそこかしこに咲いていた。

    その湿原には、ヒオウギアヤメがそこかしこに咲いていた。

  • 青い空と白い雲を映した池塘。夏の湿原の光景である。

    青い空と白い雲を映した池塘。夏の湿原の光景である。

  • 木道と池塘が織りなす湿原の風景。湿原好きにとっては至福の時間だ。神仙沼までは整備された木道が続き、快適な山旅である。

    木道と池塘が織りなす湿原の風景。湿原好きにとっては至福の時間だ。神仙沼までは整備された木道が続き、快適な山旅である。

  • その池塘のひとつで、コウホネの花を見つけた。まだ咲きかけだが、久しぶりの出会いは嬉しかった。

    その池塘のひとつで、コウホネの花を見つけた。まだ咲きかけだが、久しぶりの出会いは嬉しかった。

  • 自然が造り出す風景の、何と美しいことか。

    自然が造り出す風景の、何と美しいことか。

  • それほど大きな湿原ではないが、池塘が点在し、変化に富んだ風景が観られるため、なかなか見応えがあった。高山植物も多く、トキソウやチングルマの実なども観ることが出来た。

    それほど大きな湿原ではないが、池塘が点在し、変化に富んだ風景が観られるため、なかなか見応えがあった。高山植物も多く、トキソウやチングルマの実なども観ることが出来た。

  • 途中、ひと際大きくて美しい池塘がった。しばらく、その畔で休む。

    途中、ひと際大きくて美しい池塘がった。しばらく、その畔で休む。

  • そして、その湿原の奥に静かに佇んでいたのが神仙沼である。ニセコ周辺で最も美しい沼だそうだ。沼の中に水草が生え、それが良い景色となっている。映り込んだ周りの木々も、沼を飾っているようだ。神や仙人が住んでいるような景色。確かに、そう思える光景であった。

    そして、その湿原の奥に静かに佇んでいたのが神仙沼である。ニセコ周辺で最も美しい沼だそうだ。沼の中に水草が生え、それが良い景色となっている。映り込んだ周りの木々も、沼を飾っているようだ。神や仙人が住んでいるような景色。確かに、そう思える光景であった。

  • 沼の周囲では、たくさんのトンボが飛んでいた。細くて空色のルリトンボが綺麗であったが、なかなか止まらず、結局撮ることは出来なかった。何とか撮ることが出来たのは、木道にとまることが多かったカオジロトンボである。その名の通り、顔が乳白色をしてるのだが、顔を撮ることは出来なかった。

    沼の周囲では、たくさんのトンボが飛んでいた。細くて空色のルリトンボが綺麗であったが、なかなか止まらず、結局撮ることは出来なかった。何とか撮ることが出来たのは、木道にとまることが多かったカオジロトンボである。その名の通り、顔が乳白色をしてるのだが、顔を撮ることは出来なかった。

  • 神仙沼でしばらく景色を堪能した後、五色温泉郷へと続く道を大沼へと向かうことにする。その道は、それまでの広い木道とは違い、何とも頼りなげな細い踏み跡が森の中に続いている。神仙沼までは多くの観光客がいたのだが、この道へ入る人はまったくいなかった。

    神仙沼でしばらく景色を堪能した後、五色温泉郷へと続く道を大沼へと向かうことにする。その道は、それまでの広い木道とは違い、何とも頼りなげな細い踏み跡が森の中に続いている。神仙沼までは多くの観光客がいたのだが、この道へ入る人はまったくいなかった。

  • 神仙沼から10分余り歩くと、目の前が大きく開けた。大谷地湿原と言うらしい。湿原とは言うものの、ほとんどがチシマザサに覆われ、一面の緑である。大沼へは、この大谷地湿原の中を通らなくてはいけない。人影も無く、熊にでも会ったら最悪な感じである。

    神仙沼から10分余り歩くと、目の前が大きく開けた。大谷地湿原と言うらしい。湿原とは言うものの、ほとんどがチシマザサに覆われ、一面の緑である。大沼へは、この大谷地湿原の中を通らなくてはいけない。人影も無く、熊にでも会ったら最悪な感じである。

  • 降りてみると、一応木道もあり歩き易かったが、大きな毛虫が何匹も木道の上にいて、景色を観ているどころではなかった。しかも、笹が背丈ほどもあり、視界が悪い。木道脇に咲く、ヒオウギアヤメが慰めである。

    降りてみると、一応木道もあり歩き易かったが、大きな毛虫が何匹も木道の上にいて、景色を観ているどころではなかった。しかも、笹が背丈ほどもあり、視界が悪い。木道脇に咲く、ヒオウギアヤメが慰めである。

  • 木道沿いには、そこそこ花も咲いていた。中でも、色鮮やかだったのは、ウツボグサであった。

    木道沿いには、そこそこ花も咲いていた。中でも、色鮮やかだったのは、ウツボグサであった。

  • 大谷地湿原を抜けると、また山道となった。思ったよりも、昇り降りの多い道である。歩いていると、突然、脇の草むらから何かが飛び出してきた。驚いて飛び退くと、道の真ん中に何かがいる。エゾアカガエルである。心臓に悪いので、急な飛び出しは遠慮していただきたい。

    大谷地湿原を抜けると、また山道となった。思ったよりも、昇り降りの多い道である。歩いていると、突然、脇の草むらから何かが飛び出してきた。驚いて飛び退くと、道の真ん中に何かがいる。エゾアカガエルである。心臓に悪いので、急な飛び出しは遠慮していただきたい。

    大谷地湿原 自然・景勝地

    チシマザサに覆われた広大な湿原 by 旅猫さん
  • 大谷地湿原から40分ほどで大沼に着いた。観光客で賑わう神仙沼とは対照的に、鬱蒼とした森に囲まれた静かな沼である。陽が隠れ、少々不気味な感じもする。沼の畔に出ると、先客が二人いた。神仙沼からの道で出会ったのは、この二人を含めても5人だけである。沼の奥には、イワオヌプリが見えている。水は澄んでいて綺麗である。ゆっくりとしたかったが、初めての道なので、時間配分に不安があったのと、雲行きが怪しくなって来たので、先を急ぐことにした。

    大谷地湿原から40分ほどで大沼に着いた。観光客で賑わう神仙沼とは対照的に、鬱蒼とした森に囲まれた静かな沼である。陽が隠れ、少々不気味な感じもする。沼の畔に出ると、先客が二人いた。神仙沼からの道で出会ったのは、この二人を含めても5人だけである。沼の奥には、イワオヌプリが見えている。水は澄んでいて綺麗である。ゆっくりとしたかったが、初めての道なので、時間配分に不安があったのと、雲行きが怪しくなって来たので、先を急ぐことにした。

  • 再び歩き始めると、道沿いにはそこかしこでマイヅルソウが咲いていた。秋には赤い実を付けるのだが、この季節は、似ても似つかぬ姿である。その先も、時に踏み跡が見えなくなるほどの草の中を藪漕ぎのように進んだりと、かなり不安になりながらも歩いて行く。

    再び歩き始めると、道沿いにはそこかしこでマイヅルソウが咲いていた。秋には赤い実を付けるのだが、この季節は、似ても似つかぬ姿である。その先も、時に踏み跡が見えなくなるほどの草の中を藪漕ぎのように進んだりと、かなり不安になりながらも歩いて行く。

  • 大沼から15分ほどで、正面にイワオヌプリを望む開けた場所に出た。途中の道が暗くて寂しい感じだったので、明るい場所に出てほっとする。道端には、ニッコウキスゲの花が咲いている。花があるから、不安な道でも気が保てるのかもしれない。それにしても、7月の三連休だと言うのに、人に会わないのが不思議である。

    大沼から15分ほどで、正面にイワオヌプリを望む開けた場所に出た。途中の道が暗くて寂しい感じだったので、明るい場所に出てほっとする。道端には、ニッコウキスゲの花が咲いている。花があるから、不安な道でも気が保てるのかもしれない。それにしても、7月の三連休だと言うのに、人に会わないのが不思議である。

  • さらに進むと。風景が一変した。草木も生えない荒涼とした風景が広がっている。この辺りには、硫黄を採取する鉱山があったらしい。標識が無ければ、どこを歩いてよいのか分からない。

    さらに進むと。風景が一変した。草木も生えない荒涼とした風景が広がっている。この辺りには、硫黄を採取する鉱山があったらしい。標識が無ければ、どこを歩いてよいのか分からない。

  • その周囲には、イソツツジの群落があった。道東の硫黄山にも群落があるが、この植物は火山性の成分が好きなのだろう。盛りは過ぎていたようだが、まだその白い花が所々に咲いていた。いつか、道東でも群落を見てみたいものだ。

    その周囲には、イソツツジの群落があった。道東の硫黄山にも群落があるが、この植物は火山性の成分が好きなのだろう。盛りは過ぎていたようだが、まだその白い花が所々に咲いていた。いつか、道東でも群落を見てみたいものだ。

  • 緑が増えて来ると、そこが硫黄鉱山跡のようだ。今は緑に覆われ始めている。その箱庭のような景色の中を、硫黄川が流れていた。

    緑が増えて来ると、そこが硫黄鉱山跡のようだ。今は緑に覆われ始めている。その箱庭のような景色の中を、硫黄川が流れていた。

  • 沼巡りの道で、唯一の渡渉地点に出た。石伝いに渡るしかないので、水量が増すと渡ることが出来ないそうだ。この日は、渡りやすいくらいの水量であった。その流れはとても澄んでいる。手で触れてみると、痺れるほどに冷たかった。顔でも洗ったら気持ちよさそうだが、硫黄分が多そうなので止めておいた。

    沼巡りの道で、唯一の渡渉地点に出た。石伝いに渡るしかないので、水量が増すと渡ることが出来ないそうだ。この日は、渡りやすいくらいの水量であった。その流れはとても澄んでいる。手で触れてみると、痺れるほどに冷たかった。顔でも洗ったら気持ちよさそうだが、硫黄分が多そうなので止めておいた。

  • 硫黄鉱山跡から先の道はかなり荒れていて、歩きづらい。熊に会うことは無かったが、人にも会わないので、この道が本当に正しいのか、不安になることがしばしばあった。森を抜けると、また視界が開け、赤茶けた斜面を横切る。藪漕ぎのような場所も多くあり、決して快適な道ではないが、たまに現れる広々とした景色に心が洗われる。

    硫黄鉱山跡から先の道はかなり荒れていて、歩きづらい。熊に会うことは無かったが、人にも会わないので、この道が本当に正しいのか、不安になることがしばしばあった。森を抜けると、また視界が開け、赤茶けた斜面を横切る。藪漕ぎのような場所も多くあり、決して快適な道ではないが、たまに現れる広々とした景色に心が洗われる。

  • この辺りでは、一部の葉が色付いた樹々をいくつも見かけた。秋の紅葉も、とても美しいのだろう。観てみたいものである。

    この辺りでは、一部の葉が色付いた樹々をいくつも見かけた。秋の紅葉も、とても美しいのだろう。観てみたいものである。

  • 道は、イワオヌプリの脇を越して行く。そこで、小さな女の子を連れた若い女性に出会った。小さな女の子が来るのだから、もう五色温泉は近いのだろうと思ったのだが、これが大きな間違いであった。

    道は、イワオヌプリの脇を越して行く。そこで、小さな女の子を連れた若い女性に出会った。小さな女の子が来るのだから、もう五色温泉は近いのだろうと思ったのだが、これが大きな間違いであった。

  • この後も、藪漕ぎのような鬱蒼とした森の中、かなり急な岩だらけの道を下って行かなければならなかった。あの親子は、本当にここを登って来たのだろうか。おかげで、また不安になってしまった。ふと脇を見ると、アカモノが咲いていた。

    この後も、藪漕ぎのような鬱蒼とした森の中、かなり急な岩だらけの道を下って行かなければならなかった。あの親子は、本当にここを登って来たのだろうか。おかげで、また不安になってしまった。ふと脇を見ると、アカモノが咲いていた。

  • 神仙沼から2時間20分ほどで、ようやくイワオヌプリへの分岐点に辿り着いた。30分ほどで山頂まで登れそうであったが、すでに燃料切れなので諦める。次に訪れることがあったら、ゆっくり登ってみようと思う。

    神仙沼から2時間20分ほどで、ようやくイワオヌプリへの分岐点に辿り着いた。30分ほどで山頂まで登れそうであったが、すでに燃料切れなので諦める。次に訪れることがあったら、ゆっくり登ってみようと思う。

  • 分岐の先で、ようやく五色温泉郷が眼下に見えた。しかし、最後に急な下り階段があり、これが膝に堪えた。

    分岐の先で、ようやく五色温泉郷が眼下に見えた。しかし、最後に急な下り階段があり、これが膝に堪えた。

  • 降りる途中から、明日登る予定にしているニセコ連峰の主峰ニセコアンヌプリが見えて来た。今日中に登りたいところだが、時間も体力も無い。

    降りる途中から、明日登る予定にしているニセコ連峰の主峰ニセコアンヌプリが見えて来た。今日中に登りたいところだが、時間も体力も無い。

  • 歩き始めて3時間20分ほどで、五色温泉旅館が見えてきた。以前のような開放的過ぎる混浴露天風呂は無くなってしまったが、それでも一部の風呂は丸見えである。思ったよりも疲れたので、温泉で汗を流すことにする。五色温泉旅館は、以前、友人たちと温泉を楽しんだところ。当時は、野趣満点の混浴露天風呂や、渋い千人風呂まどがあったのだが、見違えるように綺麗になり、かなりがっかりである。

    歩き始めて3時間20分ほどで、五色温泉旅館が見えてきた。以前のような開放的過ぎる混浴露天風呂は無くなってしまったが、それでも一部の風呂は丸見えである。思ったよりも疲れたので、温泉で汗を流すことにする。五色温泉旅館は、以前、友人たちと温泉を楽しんだところ。当時は、野趣満点の混浴露天風呂や、渋い千人風呂まどがあったのだが、見違えるように綺麗になり、かなりがっかりである。

    ニセコ五色温泉旅館 宿・ホテル

  • 浴室に向かう廊下の壁に、かつての混浴露天風呂の写真が飾ってあった。就職したばかりの頃で、懐かしい。夜中、湯船で寛いでいたら、突然背後から声を掛けられて驚いたことを思い出した。同年代の綺麗な女性であった。一緒に星を観ながら長湯をしたのが楽しかった。

    浴室に向かう廊下の壁に、かつての混浴露天風呂の写真が飾ってあった。就職したばかりの頃で、懐かしい。夜中、湯船で寛いでいたら、突然背後から声を掛けられて驚いたことを思い出した。同年代の綺麗な女性であった。一緒に星を観ながら長湯をしたのが楽しかった。

  • 16時20分発のバスで宿へと戻る。1日2本しかないバスだが、乗客は少なかった。バスは、ニセコの山の中を降りてゆく。車窓には、気持ちの良い風景が広がっていた。昆布温泉入口バス停で下車すれば、宿はすぐ目の前である。夕食後、前夜に引き続き、サッポロクラシックで乾杯した。

    16時20分発のバスで宿へと戻る。1日2本しかないバスだが、乗客は少なかった。バスは、ニセコの山の中を降りてゆく。車窓には、気持ちの良い風景が広がっていた。昆布温泉入口バス停で下車すれば、宿はすぐ目の前である。夕食後、前夜に引き続き、サッポロクラシックで乾杯した。

  • 最終日、起きて外を見ると、今にも雨が降りそうな空模様である。天気予報も、下り坂。悩んだ挙句、アンヌプリ登山は次回に延期し、潔く撤退することにした。宿の車でニセコ駅まで送ってもらい、4時間早い9時45分発の列車でニセコを離れた。この後、4時間の間、列車は1本も無いのだ。

    最終日、起きて外を見ると、今にも雨が降りそうな空模様である。天気予報も、下り坂。悩んだ挙句、アンヌプリ登山は次回に延期し、潔く撤退することにした。宿の車でニセコ駅まで送ってもらい、4時間早い9時45分発の列車でニセコを離れた。この後、4時間の間、列車は1本も無いのだ。

  • 終点の長万部駅には、11時13分に到着。ここから、11時30分発の特急『北斗8号』に乗り換え函館駅へと向かう。大沼公園を過ぎる頃には、雨が強く降っていた。

    終点の長万部駅には、11時13分に到着。ここから、11時30分発の特急『北斗8号』に乗り換え函館駅へと向かう。大沼公園を過ぎる頃には、雨が強く降っていた。

  • 終着の函館駅には、12時51分に着いた。函館駅に着いたものの、本州へ渡る特急の指定券が、終日すべて満席であった。接続する列車の自由席も、すでにデッキまで人で溢れている。結局、新青森駅からの『はやて』の指定席が奇跡的に取れたので、1本後の自由席を待つことにして、駅構内の食堂でお昼を食べた。結局、函館駅を後にしたのは、2時間後の14時50分であった。ホームに並んだのは、約1時間だであった。

    終着の函館駅には、12時51分に着いた。函館駅に着いたものの、本州へ渡る特急の指定券が、終日すべて満席であった。接続する列車の自由席も、すでにデッキまで人で溢れている。結局、新青森駅からの『はやて』の指定席が奇跡的に取れたので、1本後の自由席を待つことにして、駅構内の食堂でお昼を食べた。結局、函館駅を後にしたのは、2時間後の14時50分であった。ホームに並んだのは、約1時間だであった。

  • 特急『白鳥74号』は、新青森駅に17時02分に到着。指定席が取れていた17時12分発の『はやて36号』に乗り換え、一路大宮駅へと向かう。今回は、ニセコアンヌプリには登れなかったものの、ニセコの大自然の中を歩くことが出来、とても満足であった。またいつか、ニセコを訪れたいと思う。次は、やはり秋か良い。

    特急『白鳥74号』は、新青森駅に17時02分に到着。指定席が取れていた17時12分発の『はやて36号』に乗り換え、一路大宮駅へと向かう。今回は、ニセコアンヌプリには登れなかったものの、ニセコの大自然の中を歩くことが出来、とても満足であった。またいつか、ニセコを訪れたいと思う。次は、やはり秋か良い。

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この旅行記へのコメント (12)

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  • 前日光さん 2012/09/25 23:22:00
    よく歩かれましたね。
    こんばんは。
    ニセコ沼巡りの旅、もう少し人が歩いているのかと思ったら、意外にも数名の人としか出会わなかったとか。

    こんなに美しい風景が見られるところなら、いかにも人がたくさんいそうなものなのに。

    空が水に映り込んでいる様子は、本当に言葉では言い表せないものがありますね。
    険しい山道では、熊に遭わなくてよかった、よかった。
    自分で歩いている道が正しいかどうか、不安になることってありますよね。
    私もあまり人のいない所に行くことが多いので、共感します(山というよりは、神社や洞窟だったりしますが)

    でも辿り着いたときは、うれしいものですよね。

    ニセコの町ではなくて、沼巡りの旅、大自然の雄大な風景で、心が癒されました。


      前日光

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2012/09/27 22:04:02
    RE: よく歩かれましたね。
    前日光さん、こんばんは!
    いつもありがとうございます。

    ニセコ沼巡りコースは、結構有名ですよね。
    でも、訪れた時は神仙沼まではたくさんいた観光客もちょっと外れたらほとんど人に会わず。
    一応踏み跡は分かりますが、かなり寂しいところもいくつかあり。
    何せ、藪漕ぎ状態の場所が2,3か所ありましたからね。
    寂しすぎて、熊が怖かったですよ(^^;

    道があっていた時のホッとする気持ち、よく分かります。
    辿り着くまではドキドキものですよね。

    ニセコの昆布温泉は、ぜひまた訪れたいです。
    次回は、ニセコアンヌプリ攻略を兼ねて。

    旅猫
  • rokoさん 2012/08/30 11:48:56
    夏のニセコは
    旅猫さん  こんにちは〜


    この夏、北海道へ行かれたのですね、
    トワイライトエキスプレスに乗って北海道上陸とは羨ましい限り。

    夏のニセコっていいですねぇ〜♪
    冬のニセコは何度か、その時のスキーインストラクターさんから夏もぜひと勧められてました。

    トップの画像、神仙沼 素晴らしいです。

    念願だった神仙沼〜大沼〜五色温泉郷へと抜けるルート
    途中大沼からは藪こぎ状態、ドキドキですよね。

    突然目の前に箱庭のような絶景が!
    こうして予期しない風景に巡り合えたときの喜び
    たまりませんね。
    熊に遭わなくてよかったです。

    ニセコアンヌプリ登山bは天候悪く残念でしたが、またの機会に
    温泉で癒され、今回もいい旅でしたね。



    旅猫

    旅猫さん からの返信 2012/08/30 21:16:19
    RE: 夏のニセコは
    rokoさん、こんばんは!
    いつもありがとうございます。

    憧れていた『トワイライト』にようやく乗れて満足でした。
    とても部屋が広くて寛げましたよ。
    いつかは、『カシオペア』にも乗ってみたいです。

    ニセコは3回目でしたが、いつも夏です(笑)
    でも、前の二回は五色温泉のみだったので、今回神仙沼へ行かれて良かったです。
    沼の手前の湿原地帯が箱庭のようで素晴らしかったし、神仙沼の絶妙な景色にかなり感動しました。

    大沼経由で五色温泉へと抜けるコースは、思ったよりも大変でした。
    でも、ところどころに現れる素敵な景色に癒されて、歩くのはそれほど苦ではありませんでした。
    藪漕ぎには閉口しましたが(^^;

    次回は、神仙沼から湯本温泉へ抜ける道を歩いてみたいです。
    もちろん、ニセコアンヌプリのリベンジも。
    温泉は、どこも良かったので、また汗を流しに寄りたいものです。

    旅猫
  • ムロろ~んさん 2012/08/23 17:01:39
    癒されますなぁ。
    旅猫様

    初めましてこんにちは、ムロろ〜んと申します。
    この度は私の旅行記に投票をして下さいましてありがとうございます。

    旅猫さんのニセコ旅行記を拝見しました。実は昨年にひらふ駅の宿に宿泊しました。翌日のニセコ高原のサイクリングが本当にすばらしかったこと、最高でした。ちょっとしか旅できませんでしたが、本当に良いところだと思っています。

    ニセコって沼があったんだということも初めて知りましたし。
    夏なんか最高ですね。


    今後も旅行記を書いて参りますので、何卒宜しくお願い致します。

    ムロろ〜ん(-人-)

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2012/08/24 23:45:19
    RE: 癒されますなぁ。
    ムロろ〜んさん、こんばんは。
    こちらこそ、再訪そして書き込みをありがとうございます。

    比羅夫駅の宿に泊まられましたか!
    ホームでバーベキューが出来るとか。

    ニセコは良いところですね。
    久しぶりに訪れましたが、やはり魅力的でした。
    神仙沼周辺は特に美しく。

    次回は、ニセコアンヌプリの山頂を目指したいと思います。
    旅猫
  • くまくまさん 2012/08/08 21:58:37
    旅猫さん
    くまくまです
    こんばんわ


    北海道らしい景色と美しい湿原と、かわいい植物たち。
    夏の風景ですね。
    人に会わずに不安になられたんですね〜
    後から考えたら、独り占めですっごい贅沢でしたね!

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2012/08/09 21:43:36
    RE: 旅猫さん
    くまくまさん、こんばんは!
    書き込み、ありがとうございます。

    ニセコはとても良かったです。
    神仙沼周辺の湿原の風景は特に心に残りました。
    ちょっとドキドキでしたが、五色温泉への道も良かったです。
    最後の温泉も至福でした!

    北海道は良いですね。
    近いうちに、また訪れたいと思っています。
    旅猫
  • ガブリエラさん 2012/08/05 11:21:45
    う〜〜ん、素敵です〜(*^_^*)
    旅猫さん☆

    こんにちは♪

    やっぱり北海道はいいですね〜ヽ(^o^)丿
    ニセコ、湿原を一人占めなんて、素敵です(*^_^*)
    行かれてた時期、丁度奈良コミュの皆さんが北海道でオフ会をされてて、ものすごく行きたかったのですが、金欠と諸事情で、なくなく諦めました。
    なので、来年もオフ会があったら、ぜひ行きたいと思ってます♪
    ついでに、ちょっとひとり旅したいな〜なんてヽ(^o^)丿
    ↓の今中さんにも、とってもお会いしたいし♪

    旅猫さんの旅行記には、私の大好きな電車がいっぱい出てきて、それを見るのも楽しみです!

    ガブ(^_^)v

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2012/08/05 13:18:52
    RE: う〜〜ん、素敵です〜(*^_^*)
    ガブさま、こんにちは〜
    いつもありがとうございます!

    北海道は、やっぱり最高ですよね。
    湿原の景色は素晴らしかったです。
    独り占めできたのは、大谷地湿原なのですけどね(^^;

    ツーリスト今中さんは、良い場所をたくさん知っていますので、
    ぜひ、現地でお会いしてみてください!

    > 旅猫さんの旅行記には、私の大好きな電車がいっぱい出てきて、それを見るのも楽しみです!
    ありがとうございます♪
    単なる移動手段ではなく、鉄道も旅の重要な要素なので、旅行記にはなるべく載せるようにしています。

    旅猫
  • ツーリスト今中さん 2012/08/05 10:59:06
    沼巡り(*^_^*)
    おはようございます!

    ニセコ沼巡り!
    私は何度か検討しているんですけれど結局は今回旅猫さんが歩かれたコースの完遂はないんですよね!

    神仙沼、この時季のこの時間で人がいないなんて!
    素敵な旅猫さんらしい湿原巡り沼巡り、ご一緒したような気分で楽しめました。
    神仙沼へ行く途中から分かれての長沼への道も昔はとっても大変でしたが今は木道になって楽チンに。チセヌプリへの道も楽しいです。

    夏のニセコ、本当に良いですよねぇ〜
    鉄路だとなかなか大変そうですが空路+車だとかなり楽チン。。。
    ご一緒出来たらいいなぁ。。。
    秋のニセコも素敵なのは言うまでもありません!

    五色温泉、すっかり変わってしまいましたよね!
    北海道上陸して間もない頃、母を連れて自炊棟に泊まって
    「ザ・北海道オードブル」なんて言って自炊パーティーしたり
    両親弟と泊まったり、結構家族で楽しめました。

    露天風呂に不届きな奴らがいて水着でリゾートのプール感覚
    最後には「どうせ家でシャワー浴びるから」と
    裸で普通に入ろうとしたおばちゃんは戸惑っていて可哀想でした。
    もう、15,6年も前の事だけれど未だに思い出しては腹立たしい。
    あら、脱線してしまってすみません

    9日〜13日帰省します(こちらからで失礼!)
    また、連絡しますね!

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2012/08/05 12:51:49
    RE: 沼巡り(*^_^*)
    ツーリスト今中さん、こんにちは!
    いつもありがとうございます。

    ニセコ沼巡りは、思ったよりも大変でした。
    神仙沼までは誰でも行かれますが、その先が歩きにくくて。
    大谷地から大沼、硫黄鉱山跡までは、3人しかすれ違わなかった。
    ところどころ、藪漕ぎ状態で迷ったのかとドキドキでしたよ(^^;

    > 神仙沼、この時季のこの時間で人がいないなんて!
    いや、神仙沼まではたくさん人がいましたよ。
    大混雑までは行きませんが。

    長沼経由の湯元温泉までの道は、いつか歩いてみたいです。
    それにしても、ニセコ周辺は交通が不便。。。
    バスも鉄道もあまりに少なく。
    五色温泉行きのバスが二本しかなく、それも1便が11時台って何?

    五色温泉旅館の変わりようは残念ですよね。
    昔のほうが良かった。。。
    子供が露天風呂で騒いでいたのもマイナス。
    山の家が健在だったのは嬉しいですが。

    > 9日〜13日帰省します(こちらからで失礼!)
    了解です!
    埼玉は暑いですよ〜
    旅猫

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