2005/08/06 - 2005/08/07
72位(同エリア335件中)
琉球熱さん
大変古い話で恐縮ながら・・・・
「東北の祭りはすごい」とは聞いていた。短い夏だからこそ燃えるのだ、とも。
2005年夏。単身赴任、人生初の東北在住。行かない手はない。
急遽思い立って調べてみると、8月の第1週に各地の祭りが集中している。それも短くて3日間、長いところは8日間と、かなりの気合いの入れようだ。
確かにこの時期、東北はまさに祭り一色となる。この一週間だけはJRのダイヤも都心並み、貧相なビジネスホテルも料金だけは高級ホテルとなる。
それでも宿が取れなくなるのだから、この一帯の祭りがいかに集客力があるかがわかろうと言うもの。
1泊2日の強行軍。仙台を出発し、五所川原まで。その日のうちに弘前に入り、翌朝秋田へ向けて出発。秋田新幹線こまちの上り最終で仙台へ帰着・・・というもの。
往復の新幹線だけは何とか指定が取れたものの、八戸~五所川原~弘前~秋田は出たとこ勝負。
五所川原の宿は当然の如く満室、青森は言うに及ばず、止む無く弘前のカプセルホテルを辛うじて予約。
それにしても不測の事態で泊まるのがカプセルホテル。「予約」というのも奇妙だ。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線 JR特急
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
出発地の仙台駅も祭り一色。こちらは七夕。
-
問題の川部駅。当たり前だがのどかな駅だ。
ここでおよそ1時間半の待ち。昼食・・・のはずだった。しかし駅前には鄙びた旅館が一軒、他には何もないのである。
ようやくよろず屋のような店を見つけ、一つだけ残っていたおにぎりとカロリーメイトを買い、駅の待合室で食べる。あとは読書。コンセントを拝借して携帯電話の充電をしながら(笑) -
仙台からおよそ400km、ようやくたどり着いた立佞武多の街。
五所川原の目抜き通り。しかし観光客を当て込めない店は、はなっから営業する気もないらしい(笑)
(上)それでもシャッターはこの通り。
(下)商店の軒先に吊るしてあった立佞武多の行燈 -
祭り 本番までの数時間、『立佞武多の館』(立ねぶたの館)を見学。
ロビーに入るとまず目に付くのがコレ。吹き抜けに設置されているが、吹き抜けじゃな いと設置できない。 -
有料ゾーンに入る。そこにさらに大きな立佞武多。圧巻。
館内は回廊形式。まず4Fまで上り、そこから立佞武多をぐるりと眺めながら1Fまで降り てくるという仕組みだ。 -
目線を同じ高さにすると言うのも、なかなか面白い。
間近で見るとやはり、 デカイ! -
ちょっと見難いが、青森にはこれだけの
「ねぶた/ねぷた」がある。 -
上は弘前の"ねぷた"。ここは張り型ではなく、「絵」。
扇型であることも特徴 。
下は最もメジャーな青森の"ねぶた"。
ミニチュアなのに迫力満点。 -
初めて見る立佞武多はただただ「スゴイ!」の一語。
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いざ、出陣。『立佞武多の館』に展示されている立佞武多たちは単なる飾り物ではない。現役なのだ。
館から出た立佞武多たちは車に曳かれてスタート地点へ向かう。 -
日暮れとともにぞろりぞろりと立佞武多たちが集まってくる。街路がにわかに活気を帯びてくる。
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曳き手達も集結。祭り本番まで秒読み。賑わいの中にピリッとした緊張が漂う。
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あとはスタートの合図を待つのみ
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いよいよスタート! 陽気な囃子に乗って立佞武多が次々と現れる。
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次々と現れる立佞武多
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曳き手も様々。正統派あり、硬派あり、仮装大会あり。どれも心底楽しそうだ。
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見事な立佞武多の数々
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駅前に戻る。広場の熱気は最高潮。
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本日の宿は弘前。混雑を避け早めに五所川原を発つ。
ところが思いのほか早く到着した弘前、なにやら駅頭が騒がしい。
「?」、「!」
ねぷたがまさにクライマックス。これは嬉しい誤算だった。
一晩に2つの祭りなんてそうそう体験できるものではないだろう。 -
立佞武多がどこかユーモラスで親近感があるのに対し、このねぷたは勇壮かつ威を誇る、何か拒絶するような印象。
囃子もマイナー調だ。 -
祭りの華やかなイメージに逆らうような色・図柄も、ねぷたの特徴なのかもしれない。番町皿屋敷を思わせるような幽霊絵図もある。非常に興味深い。
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=本日の行程=======
●仙台〜五所川原
最初の目的地、五所川原に昼過ぎに到着するように予定を組む。途中五能線の川部という駅で待ち時間が1時間半。ここで昼食をとればちょうどよい、と安易に考えた。
さらに、仕事で何度か利用した八戸〜青森間の在来特急。これも指定を取るまでもない、仮に混んでいるようであればその時は改めて指定を取れば済むことだ、と・・・。
ところがどっこい、新幹線を降りた瞬間に認識の甘さを思い知る。
在来線のホームは人がいっぱい。当然、指定席など残っているはずもなく、乗り換えの川部まで1時間以上も立ちっぱなし。
さて、ようやく電車が来たものの結局目的地まで立ちっぱなしだった。
●五所川原〜弘前
祭りもほぼ終わり、というタイミングでさっさと駅へ向かう。たとえ増発されていても混むのは必至、一人旅の身軽さで、早めの臨時列車に乗り込む。今度こそゆっくり座っていくことができた。
この日の移動距離、456.5km(JR路線換算)
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