春の南欧・歴史＆地中海紀行2011 / ６日目(4/25) 中編

2011/04/25 - 2011/04/25

内容盛りだくさんの今回の南欧の旅。
６日目はスペイン観光最終日。
本日の予定であったモンセラットは昨日済ませたので、昨日の予定だったタラゴナとバルセロナを観光することになりました。

午前中はバルセロナ、午後にタラゴナ、夕刻から再びバルセロナという、相変わらずの忙しい行程。
この中編は、午後の「紀元前３世紀にローマ人によって築かれた地中海の町」タラゴナ編です。

※このあと「春の南欧・歴史＆地中海紀行2011 / ６日目(4/25) 前編・後編」の後編に戻ります。

エリア タラゴナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

12:00頃バルセロナ・サンツ発の急行列車に乗り13:10頃タラゴナ駅に到着。

今日もお約束のように雨が降り出した。

小ぬか雨降る鉄道沿いの坂道を上って行きます。

結局、スペイン観光の６日間は雨の降らない日はなかった。
雨の多い地域でも季節でもないはずなのに・・・
たぶんこの１週間で１カ月分近くの雨が降っていると思う。

道路がカーブしたところから眼下に「円形競技場」の全容が現れます。

タラゴナはローマに次ぐローマ帝国第２の都市として栄えた時期もあるという。

海辺のローマ遺跡に期待して来たのですが、この天気じゃ淋しい。

幸い中に観光客の姿が見えるのでオープンしているようです。

「円形競技場」の周りは公園になっています。

早速チケットを買って中へ。

入場料は３ユーロ。

ローマ時代は猛獣と剣闘士や剣闘士同志の戦いが見世物になっていたそうだ。

順路が中の方に続いているのでそれに従います。

入場門？

いったい何人の剣闘士がここをくぐっていったのでしょうか。

中は意外と開放感があり、すり鉢の底の様な感じではない。

ただ左の方に競技場らしからぬ遺跡が残っている。

この大きな溝は何なんだろう。

舞台装置でも設置するスペース？

さっき入って来た出入口。

外側に行くほど天井が高くなっています。

観覧席の最上段。

本来ならとてもきれいな海が見えるはず。

「地球の歩き方」によれば、「259年にここでタラゴナのキリスト教司祭が処刑され、その跡地に12世紀に建てられた教会が廃墟となってアレーナ内に残っている」とあるので、これが教会跡ということだろう。

カーブを描く観覧席。

観覧席はぐるっと一周しているわけではないようです。

沖行く船と観光客。

「円形競技場」をあとにして、これは「プレトリとシルク・ローマ」。

プレトリとは長官公邸で、中世には王の居城として使われたそうです。

タラゴナ旧市街の街並み。

「地球の歩き方」の地図には載っていなかったが、なにか歴史的な建物らしい。

入場はしませんでしたが。

タラゴナでもう一箇所入場したかったのが「考古学の道」。

地図からするとここが入口だと思われるが、開いている雰囲気がない。祝日なら15：00まで開いているはずだが、月曜だから休みなのか？

残念ですがここはあきらめて、タラゴナでのもう一つの目的地に行くために「インペリアル・タラコ広場」に歩いて行くことにしました。

「インペリアル・タラコ広場」

中央のロータリーが公園になっている巨大な交差点。

５番のバスに乗るためにこのバス停で待ちます。

５番のバスの時刻表。

今日は祝日のはずなので14:44頃にバスが来るはず。

バスはほぼ定刻に来て、14:50に目的地近くのバス停「Pont del Diable」に到着。

このバス停はハイウェイの片隅にあり一見バス停には見えなかったのですが、よく見るとこんなのが倒れていた。

この基礎の根入れでは倒れてもしょうがないが、倒れたら倒れっぱなしっていうのもいかがなものか・・・

無理のある体勢で帰りのバスの時刻を確認。

15:47のバスに乗れるように戻ってこよう。

目的地の看板が出ていました。

「ラス・ファレラス水道橋」

別名「悪魔の橋」とも呼ばれる、スペインではセゴビアの水道橋に次ぐ規模のローマ水道橋。

周辺は自然公園のようになっていて水道橋の方向がよくわからなかったので、そのへんの人に教えてもらいました。

ちゃんと世界遺産の碑もあるのですが・・・

修復工事中・・・

2009年5月頃から工事しているという情報はあったが、まだやってるか？

右側半分は足場がかかっていないのでそちらの方に上がってみることにしました。

このあたりは山火事でもあったのか黒焦げで倒れている木が結構あります。

おかげでズボンは雨と墨で汚れに汚れた。

当然のことながらこちらもフェンスがされている。

しかし、もう少し行くとフェンスが倒れているところがありました。

工事管理に問題があるとはいえ、よい子はここでひきかえすべきだが、残念ながら私はよい子ではない。
普通の子だ。



子ではなくおっさんやろ！

末端はまだ工事中。

石材がごろごろしています。

全体はこんな感じ。

紀元２世紀のローマ時代に建設され、高さ26m、全長217mあるそうです。

工事中であることを感じさせないアングルで撮ってみました。

中央付近は高さがあるので２段のアーチになっています。

端の方になると１段のアーチになります。

当然と言えば当然だが。

至近距離で撮る方が迫力がある。

せっかくなので上を歩いてみました。

よい子は真似しないように・・・

両側は高さ約１m天端幅50cm以上ありそうなので、長身でなければ真下を見下ろすことはできません。
高度感はあっても真下が見えないことがこんなに恐怖感を和らげるものだとは思ってませんでした。

正直言ってスリルも恐怖感もありません。
裏をかえせば、思いのほか面白みがなかったともいえます。

ハイウェイもわりと近くに見えます。

そうこうしてるうちにバスの時間が迫ってきたので、バス停に戻ることにしました。

帰りは近道を見つけました。

駐車場に上る坂道の途中のこの門から入ればすんなり水道橋の方に行けます。

バス停にはすでにハイキングを終えた人たち。

バス路線は巡回のルートになるので行きは６〜７分で着きましたが、帰りは35分くらいかかりました。

インペリアル・タラコ広場近くのバス停に着いたのが16：20頃。
タラゴナ16：58発の列車に乗ろうとするとあまりゆっくりできないので、「ラン・プラノバ通り」を「地中海のバルコニー」の方に向かって歩きました。

「ラン・プラノバ通り」は中央に広い歩道がある大通りで、途中には人間技とは思えないE難度の組体操が見られます。

後に2012年10月31日放送の「笑ってコラえて！」で、カタルーニャ伝統行事「人間の塔」であることが判明。
こんな記事を発見しました。（動画も見れるよ）
http://gigazine.net/news/20101118_castellers/
まさに命がけのイベントです！

「地中海のバルコニー」

雨こそやんだものの、ネルハの「ヨーロッパのバルコニー」に続き「地中海のバルコニー」も海は悲しい色をしています。

どうやら私は渚のバルコニーとは相性が悪いらしい・・・

私の「地球の歩き方（スペイン）」のタラゴナのページは、ネルハ同様いまだに雨でしわくちゃになっている。

あとはバルセロナの観光に期待しよう。


「春の南欧・歴史＆地中海紀行2011 / ６日目(4/25) 後編」　に続く。

この旅行記へのコメント （2）

• churros　さん 2011/05/13 09:40:09

  !Hola! 遊びに来ました

  キートンさん、おはようございます。
  
  タラゴナまで遠足されたんですね、駅からローマ円形競技場まで歩かれたんですか？かなりの距離あったでしょう登り坂、でも道路脇からでないと全景観れないですものね〜。
  
  ラス・ファラス水道橋も行かれるってすごい！私なんか道路の駐車場から観ただけでした、ちょっと崩れかかったのを観ただけなんですよ、セゴビアを先に観てしまっていたものですから感動がなかったのを思い出します、でも上を歩けるんですね、地震大丈夫だったんでしょうか？。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　churros

  キートンさん からの返信 2011/05/13 22:43:18

  RE: !Hola! 遊びに来ました

  こんばんは、churros ひらたさん。
  書き込みありがとうございます。
  
  Hola！なつかしい響きです。
  
  駅から円形競技場まではそれほど遠くはなかったですよ。
  徒歩10分かからなかったかな。
  ラス・ファレラス水道橋は往復するのにちょっと時間かかりましたね。
  なのに工事中で残念でした。
  私もセゴビアを先に見ていたので少しインパクトには欠けましたね。
  
  スペインは地震のない国なのかなと思ってましたが、ありましたね。
  日本とは比較にならないかもしれませんが過去30年で最悪の被害だそうですね。
  たぶんスペイン南部で起こったので、水道橋への影響はないと思いますよ。
  むしろ、グラナダのアルハンブラ宮殿は大丈夫だったのかな？
  
  キートン