2011/04/27 - 2011/04/27
86位(同エリア464件中)
キートンさん
内容盛りだくさんの今回の南欧の旅。
8日目はカルカッソンヌを半日観光し、午後に鉄道でアヴィニョンに移動します。
後編では、14世紀に70年間カトリック世界の中心だった街「アビニョン」の街を歩きます。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
15:20頃、列車は中世の街並みが残る「タラスコン」の駅に停車します。
列車からも「タラスコン城」が遠望できます。
この時は、ここが後の私の身にふりかかる悲劇の舞台になろうとは知る由もなかった -
列車はほぼ定刻の15:30頃、アビニョン・サントル駅に到着。
アビニョンにはアビニョンTGV駅とこのアビニョン・サントル駅がありますが、アビニョン・サントル駅の方が中心地に近く、駅の正面には市街を取り巻く城壁の門があります。 -
駅から徒歩約15分ほどの今日の宿「ホテル・ド・オルロージュ」にチェックインすると、すぐに出かける準備をして、アビニョンからローヌ河を挟んだ隣町「ヴィルヌーヴ・レザヴィニョン」を目指しました。
ローヌ河を渡る橋からはすでに「フィリップ美男王の塔」が見えています。 -
「フィリップ美男王の塔」
今日の予定は「サンタンドレ要塞」と「法王庁宮殿」の2箇所に入場して、その後アヴィニョンの街を散策しようと考えていたのですが、ヴィルヌーヴ・レザヴィニョンまでの距離が事前に調べてイメージしていたよりはかなり遠くて時間がかかっていました。 -
フィリップ美男王の塔を過ぎてしばらく歩いた交差点から目指すサンタンドレ要塞は見えていたのですが、現在すでに16:40。
サンタンドレ要塞の閉館時間17:30はクリアできるとしても、法王庁宮殿閉館時間19:00と閉館1時間前が入場のリミットがかなり厳しいと判断して、サンタンドレ要塞の方はあきらめて、代わりに先ほどのフィリップ美男王の塔に入場することにしました。 -
ということで、「フィリップ美男王の塔」。
ところが、「地球の歩き方」に閉館18:30と記載されていたのに、受付のおばちゃんが言うには17:00閉館だという。
残り6〜7分しかない。
まあここは塔に上って写真とるだけでいいかと思い、入場することに。
入場料は2.2ユーロ。
この時すかさず「アビニョン・パッシオン」をもらっておく。 -
狭いらせん階段を上って行きます。
塔は2段になっており、上の段になるとさらに階段は狭くなります。
これが意外に体力を消耗し、時間がないだけに休憩している暇もない。 -
最上階からの眺めはがんばって上っただけのことはあります。
こちらが行こうと思っていた「サンタンドレ要塞」。 -
これがこのあと行こうとしている「法王庁宮殿」。
-
こちらが、アビニョンから歩いて来た方向。
逆光だったが意外とまともに写っていました。 -
こちらは反対のローヌ川の方向。
ちょっと街をはずれると豊かな自然が広がっているようです。 -
サンタンドレ要塞の方向には、ヴィルヌーヴ・レザヴィニョンのかわいい街並みが見渡せます。
-
上の塔はこんな感じ。
「フィリップ美男王の塔」は14世紀初頭、当時はアヴィニョンからヴィルヌーヴまでつながっていたサン・ベネゼ橋を監視するため、フランス国王フィリップ美男王により建てられたそうな。 -
1段下りた所から上の塔を見上げるとこんな感じ。
結局、下におりた時はすでに17時を3〜4分過ぎてしまっていましたが、「メルシー」というと笑顔を見せてくれた。 -
ローヌ川の橋の上から見た法王庁宮殿の方向。
ローヌ川には中州があるので橋は2箇所ありますが、こちらはアヴィニョン側の橋。 -
アビニョンの旧市街は全長4.3kmに及ぶ城壁に囲まれています。
-
法王庁広場から見た法王庁宮殿。
17:30頃に入場。
入場料は通常10.5ユーロのところ、先ほど「アビニョン・パッシオン」をもらっていたので、8.5ユーロで入場できます。
「アビニョン・パッシオン」の割引は2カ所目から効きます。
割引額は入場する施設によって異なり、通常2割弱、美術館は5割程度の割引になることもあるようです。
1カ所目は割引がないので、1カ所目に入場料が安くて割引額が少ない所に入場して、入場料が高く割引額が多い所を2カ所目以降に残しておく方がお得になります。
なので、先に入場料の安い「フィリップ美男王の塔」に入場して、2カ所目に入場料の高い「法王庁宮殿」に入場したのは、経済的にも正解でした。
(そうでなくても閉館時間からして必然的にそうなったわけですが) -
新宮殿部分の大きな中庭。
「法王庁宮殿」は、「アヴィニョン捕囚」から教会大分裂の時代にアヴィニョンに造られた教皇宮殿です。 -
「アヴィニョン捕囚」とは、キリスト教のカトリック・ローマ教皇の座が、ローマからアヴィニョンに移されていた時期約70年(1309年 - 1377年)を指すそうです。
教皇庁がローマからここに移され国王の支配下となり、多くの王侯貴族や学者、芸術家がアヴィニョンにやって来て、町に繁栄をもたらしたそうです。 -
法王庁宮殿の模型。
7代の教皇の住まいとなった宮殿は高さ50mの塔を4基持ちます。
シトー会出身のベネディクトゥス12世が建てた堅牢で質素な旧宮殿部分(左側)と大貴族出身のクレメンス6世が贅を尽くして増築した新宮殿部分(右側)があります。 -
旧宮殿部分の中庭と鐘楼。
-
旧宮殿部分の中庭上部。
左側の鐘が、食事、控訴院の開廷、枢機卿会議の開始を告げたそうです。 -
イチオシ
旧宮殿の二階の回廊。
西日が差し込む光と影が印象的。 -
「祝宴大広間」
天井が異様に高い。 -
大広間の窓から見えるアヴィニョンの街並み。
-
厨房の天井部分が高さ18mにおよぶ八角形の排気フード。
要は「煙突」ということでしょう。
説明がないと何なのかさっぱりわからない写真ですよね。 -
フランス革命時に、贅沢な家具や美術品は売り飛ばされたり破壊されたようですが、一部は残り展示されています。
-
比較的保存状態のよい彫刻。
保存状態の良いフレスコ画なども見れましたが、写真撮影禁止のところも多かった。 -
大広間に出たがここでは美術展が開かれてました。
礼拝堂として使われていた所なのかな? -
その大広間のステンドグラス。
ステンドグラスと思って見るとかなり地味。 -
上にのぼると「Cafe terrasse」?
いえ、この案内板にだまされてはいけません。
たとえ何も飲みたくなくてもここは上りましょう。 -
こんな階段をどんどん上ります。
-
上り切ると屋上っぽいところ。
この通路を先に進むと・・・ -
アビニョンの街が見渡せる展望台につながっていました。
-
イチオシ
旧宮殿部分とノートルダム・デ・ドン大聖堂。
-
ノートルダム・デ・ドン大聖堂のてっぺん。
西日をいっぱいに受けて輝いております。 -
新宮殿方向。
「Café terrasse」はすでに閉店してましたが、そんなの関係ない。
この眺望を見るためだけで上ってくる価値がある。
というより上らないと損。 -
法王庁広場。
結構広い。 -
広場は北方向に伸びていて、突き当りの建物は「プティ・パレ美術館」。
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宮殿内の広い階段。
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新宮殿地階にある「謁見の大広間」。
長さ52x幅15.8x高さ11mの大きな空間で、1345年に建てられました。 -
天井にわずかに残るフレスコ画。
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大聴聞室に残るちょっとおしゃれならせん階段。(右側)
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出入口の半円形の階段がやけに美しく見えました。
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法王庁宮殿出口付近の天井のフレスコ画。
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出口を出たと思ったらお土産屋でした。
ここで「プロヴァンス地方」のガイドブックを買いました。
もちろん日本語版。
10ユーロ。
ここを出たのが19時ちょうど。
珍しく絶妙の時間配分でした。 -
法王庁宮殿を出たところは、両側が岩に囲まれていてその上に建物が建っているような状態になっていました。
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普通の建物に描かれた壁画。
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再び法王庁宮殿前の広場に戻ってみると、ありえないゾウの1点倒立。
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「ロシェ・デ・ドン公園」に上ってみると、サン・ベネゼ橋あたりは夕日に照らされてきらめいていました。
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「ロシェ・デ・ドン公園」の池。
その上は展望台になっていました。 -
池の噴水と水鳥。
-
「ロシェ・デ・ドン公園」の展望台にて。
-
イチオシ
夕暮れが近付いてきた20時頃、橋を渡ってサン・ベネゼ橋の対岸にやってきました。
-
ここで夕暮れから日没後までの時の移ろいを感じてみようかと・・・
しかし、結構夜のとばりが下りるまでは時間がかかったので、先ほどの土産屋で買ったガイドブックを読んだりして時間をつぶす。 -
21時頃、ようやく夜景らしくなってきました。
晴れていたので空も少しブルーモーメントっぽくなってます。 -
イチオシ
法王庁宮殿とノートルダム・デ・ドン大聖堂。
水面に映る街の灯の揺らめきがなかなかお気に入り。 -
「サン・ベネゼ橋」
橋の途中にあるサン・ニコラ礼拝堂にも灯りがともります -
どっぷりと闇に包まれてきたので、このへんで退散。
-
この建物が今日から3泊する「ホテル・ド・オルロージュ」。
前面がバルになっていて、ホテルの入口(右端)がわかりにくかった。
時計台広場に面していて、駅からは1km近くの距離がありますがアビニョンの観光にはとても便利な場所にあります。
時計台広場でスーパーを探して歩いていると、バルの兄ちゃんに声をかけられ、店頭のメニューの料金もお手頃だったので、そのバルで夕食を摂ることにことにしました。
8.5ユーロでステーキとフライドポテトがメイン。
それほど美味しいとは言えないまでも、このボリュームなら納得価格って感じでした。 -
ホテル・ド・オルロージュの部屋。
少し狭い気はしますが、1人なので気になりません。 -
バスルームはアメニティーグッズが少なめですが、清潔感があって不満はありません。
明日はこの旅2回目のハイキングを予定しています。
ここ2日晴天が続いているので、これが続いてくれるといいのですが・・・
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