春の南欧・歴史＆地中海紀行2011 / ５日目(4/24) 前編

2011/04/24 - 2011/04/24

内容盛りだくさんの今回の南欧の旅。
５日目は寝台列車で朝到着するバルセロナからのスタートです。
当初の予定ではタラゴナとバルセロナを観光することにしていましたが、天気予報を見た結果今日と明日の予定を入れ替えて、モンセラットとバルセロナを見ることにしました。

前編ではバルセロナから１時間少しのモンセラットでこの旅初のハイキングに挑戦です。

エリア モンセラット(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

バルセロナ9:29着の予定なので、ゆっくり寝ていて良かったのですが、6:00頃目が覚めました。

寝台なのに贅沢な話ですが、船のように波長の長い揺れは大丈夫なのに列車の小刻みな振動のせいか、地震にあう夢をみてあまり寝心地は良いとは言えなかった。

8:00を過ぎた頃に車掌が新聞を配りにきたので１部もらいました。
目的は天気予報。

これによると今日のバルセロナとタラゴナは晴れもしくは雲リのようです。
問題は明日の天気が稲妻マークみたいになっていること。

明日はモンセラットでハイキングを予定していますが、明日はまずそうなので今日に変更することにしました。
そうなるとタラゴナを明日に回すことになるのですが、明日月曜日はタラゴナのローマ遺跡関連の施設が軒並み休みになるのが問題。
ただ、明日までイースターホリデーのはずなので、祝日あつかいで開いている可能性はありそうです。

窓の外は新聞の天気予報とは少々違う。

雨模様で波も高く雲行きが怪しい・・・

予定より若干遅れてバルセロナ・サンツ駅に到着。

この駅のコインロッカーにスーツケースを預けて、スペイン広場にあるカタルーニャ鉄道の駅へ向かいます。

サンツ駅からスペイン広場までは約1km。

地下鉄でふた駅ですが、身軽になって雨も降っていなかったので歩きました。

途中左手には「ミロ公園」があります。
「ミロ公園」というぐらいなので見ないわけにはいかず、歩きながらちらっとみて先を急ぐ。

カタルーニャ鉄道の駅ではイースターホリデーのせいか比較的乗客が多かったので、券売機のところで係員が買い方をレクチャーしていて難なくパスを買えました。

パスとは「Trans Montserrat」という、カタルーニャ鉄道R5線、登山鉄道、ケーブルカーがセットになったもので23.1ユーロ。

10：36にバルセロナを出発して１時間少々でモンセラットの麓の駅に着きます。

それまでなんとかもっていた天気ですが、ここにきてパラパラと降ってきた。
山頂あたりは雲で見えない・・・

麓の駅を登山電車が出発する頃には結構本降りになってきた。

夜行列車で700kmも移動してきたのにまだ今日も降るか？

登山電車がモンセラットに着くと、すかさずサン・ジュアン行きのケーブルカー駅にダッシュする。
そこから12：20発のケーブルカーを待つ間にとりあえずモンセラットの修道院の方の写真を撮っておいた。

サン・ジュアン行きのケーブルカー。

天気も天気なので上を目指す人は多くはなかった。

サン・ジュアンの駅。

今日まで毎日１日１度は雨が降っているが、ありがたいことにここぞという時はあがってくれている。

駅の２階はちょっとしたミュージアムになっていました。

モンセラットの山のジオラマもあります。

お昼時なので買い出した食料をここで食べる人が多かった。

ここで今日のコースを確認。

まず「サン・ジャアン（SANT JOAN）」に行く③のコースを先に歩き、次に「サン・ジェロニ（SANT JERONI）」まで行く①のコースを歩く予定です。

標識も立っているが、さっきの地図とコースタイムが違っている。

歩き始めると行く手は雲に包まれていたが、サン・ジュアンの祈祷庵（「地球の歩き方」で祈祷庵となっている）らしき建物が見えてきた。

雨上がりの花びら。

これが「サン・ジュアンの祈祷庵」か。

教会と祈祷庵の違いがよくわからないが、この雰囲気は悪くない。

少し先に進むと、岩山の中腹に歩道が続いています。

岩が覆いかぶさるような道を進みます。

ここを下りて行くと先ほどのケーブルカー駅に戻るが、上に行ってみることにしました。

そこから10分ほどで見晴らしが開けました。

修道院からの高低差も増してきました。

天気も回復傾向にあるように思える。

もう少し上ったところで折り返すことにしました。

サン・ジュアンの駅まで戻る途中で晴れ間が見えてきました。

気分が盛り上がってくる！

ここからの風景もたれこめていた雲がなくなり、１時間前とは全く変わってきました。

13：50頃にサン・ジュアンの駅まで戻って、今度は予定通りサン・ジェロニ（SANT JERONI）を目指して歩き始めました。

最初は右手にモンセラットの修道院を見下ろしながら歩きます。

このコースの前半は軽いハイキングコースという感じ。

コースを進むと奇岩が次々現れます。

まんまちゃんみたいなのとか。

見方によればゴジラか・・・

後半はコースもきつくなってきます。

これが「サン・ジェロニの祈祷庵」か。

目指す目的地はまだ先、山頂なのです。

ただ今標高1149m。

目指す山頂まであと10分。

そのあと10分は結構階段が続く。

すでに右側はなんか凄いことになっている。

山頂はすぐそこ。

心臓も気持もドキドキ。

15：10頃、ついに山頂。
標高1236m。

そこからの景色は・・・

ウワッ！

高度感抜群。

ちょっと電波塔みたいなのじゃまだけど。

こっちはまた凄い岩山が並んでいる。

山頂は思ったより広い。

そんなところを二人占めするのもいいものだ。

すぐ横の頂に来てみました。

さっきの山頂はこんなところ。

これがまたダイナミックな景観！

これも「自分なりの絶景」に登録しよう。

こりゃ凄いわ。

麓の道路のグニャグニャ具合がなんともいえない。

ガウディにインスピレーションを与えたというのもわかる気がする。
（この時点ではまだガウディの作品は未見ですが）

山頂付近で持ってきた食料でピクニックしながら30分少々すごして下山を始めました。

下山する方向の景観もまたダイナミック。

この綿菓子みたいな雲が高度感を盛り上げています。

下山する途中にも展望台があります。

どうやってこんな岩山が出来るんだろう？

グランドサークルの時はガイドさんが教えてくれたけど、今回は当然ガイドさんなし。

こんなところ上って来てたんだ。

上るのに必死で周りを見る余裕がなかったか？

下りは上りより風景が目に入るようです。

どこを見てもなんか面白い。

箱庭作るんだったらこんなの作りたい。

まんまちゃん、スフィンクスみたいになってる！

あれ？まんまちゃんの岩じゃなかったか？

バックが青空になってきたよん。

下山するのがもったいない気持ちになってくる〜

傾きがモアイ像みたい。

まんまちゃんみたいなのとか、そうでないのとか、なんかいっぱいいてる。

モアイ像の肩に木がはえてた。

というより、もはやモアイ像ではなくなっている。

岩の目にも涙？

眼下に修道院が見えてきました。

ケーブルカーの駅はもうすぐ。

17：00発のケーブルカーでモンセラットまで下りて17:15発の登山電車に乗るために、また急いで移動。

結局、修道院も「黒いマリア」も少年合唱団も見れなかったけどメインのハイキングが素晴らしかったので良しとするか。

帰りの登山電車。

上って来る時の陰鬱な気持ちとは正反対の満足感いっぱいでモンセラットをあとにすることができました。


「春の南欧・歴史＆地中海紀行2011 / ５日目(4/24) 後編」　に続く。