2011/04/23 - 2011/04/23
146位(同エリア1489件中)
キートンさん
内容盛りだくさんの今回の南欧の旅。
4日目はグアディクスとアンダルシアのハイライト、アルハンブラ宮殿を訪れ今晩夜行で移動します。
後編はいよいよアンダルシア地方のハイライト「アルハンブラ宮殿」に入場する予定です。
ところが、午前中の予定が狂ってしまい入場できるかどうかの危機的状況からのスタートです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
午前中の訪問地グアディクスからのバスは定刻より15分ほど遅れて出発したものの、なんとか道中帳尻合わせができたようで定刻の13:50頃にグラナダの長距離バスターミナルに到着しました。
チケット受け取りリミット15:00まであと1時間10分。
33番のバスにもスムーズに乗れ、30番バスは乗ってからしばらく発車しなくていらついたもののリミットまでには余裕をもって走りだしたので、アルハンブラ宮殿の入口には14:40には着くことができました。 -
チケットの受け取りはその建物の左側で、行列もなくリミット15分前に無事チケット受け取りを完了。
なお、今回アルハンブラ宮殿の予約は、下のURLの「日通ペリカントラベルネット」で手配しました。
http://www.pelican-travel.net/tourDetails_Opt.php?frCd=spain&tourCd=GRXALHAMBRA35
実はアルハンブラ宮殿の予約にはかなり悩まされました。
まず3月上旬に下のURLのネット予約で4月23日の「ナスル朝宮殿昼の部」の状況を初めて見てみると、22、23、24日の3日間はすでに売り切れ状態でした。
http://www.servicaixa.com/nav/landings/es/mucho_mas/entradas_alhambra/index.html
それ以外の日は全て空きのある状態だったのに約1カ月半先の3日間が売り切れになっているのは、イースターホリデーに当たっているからだと思われます。
代案として、22日の「ナスル朝宮殿夜の部」と23日の「庭園とヘネラリフェ」の状況を調べてみると、わずかに空きがありました。
このふたつに予約を入れようとすると、手持ちのVISAカードでは承認されず、MASTERカードではIDを聞いてきたり(暗証番号はわかるが、IDはその時調べないとわからなかった)でなかなか予約完了に至りませんでした。
マドリッド→グラナダのバスの予約の時もそうでしたが、日本の金融機関のVISAカードはアルハンブラ宮殿のネット予約で承認がおりないケースは少なくないようなのです。 -
そうこうするうちに、やはりナスル朝宮殿は昼に見たいという考えが強くなり、いろいろ探してみてみつけたのが「日通ペリカントラベルネット」の手配です。
しかし、日通ペリカントラベルネットの方もやはりイースターホリデーに当っている日の予約のせいか回答までに日数がかかるとのことでした。
「宮殿側で振り分けて購入許可の回答が日通ペリカントラベルネットにある」とのことだったので、個人で直接ネット予約で空きがない状況でもまだこちらなら可能性があるようでした。
しかし振り分けで購入許可がでない場合もあるので、すべり止めとして現地発着ツアーを押さえておきました。
現地発着ツアーの方は、英語のガイド付きツアーで団体行動になり金額は倍近くしたと思います。(日本語ツアーはさらに高い)
ただ、キャンセル料がかかってくるのが遅い時期だというメリットがありました。
そして3月末にようやく日通ペリカントラベルネットからOKの回答があり、現地発着ツアーの方はキャンセル料なしでキャンセルできたというしだいです。
前置きが長くなりましたが、そういうわけで14:50頃無事アルハンブラ宮殿に入場。
写真は宮殿側に渡る橋の上から。 -
パラドール・デ・グラナダ。
アルハンブラ宮殿敷地内にあるというなんともぜいたくなホテル。 -
このあたりはわりとさらっと流して先に進む。
スペイン南部に位置するグラナダは、イベリア半島でアラブ人の最期の政権「ナスル朝」があった場所。
アラブ時代の象徴でもある「アルハンブラ宮殿」は、数あるイスラム建築の中でも最高峰と言われています。
ちなみにスペイン語で「H」は発音しないので「アランブラ」と言わないと通じません。 -
サンタ・マリア教会
こちらの教会は入場しませんでしたが、18:00頃にはイースターの関連か催し物があったようで、すごい人出になっていました。 -
「裁きの門」近くの大砲。
後ろには「カルロス5世宮殿」
グラナダ王国が建国されたのは1238年。
ナスル朝初代王アル・アフマールは国家の基盤整備が整うとこの地に王宮を築城する。それがアルハンブラ宮殿。
その後の歴代王も建設は進められ、7代目ユースフ1世の頃ようやく完成する。 -
「カルロス5世宮殿」の重厚な壁面。
「カルロス5世宮殿」はその名の通りカルロス5世が建設した宮殿で、アルハンブラ宮殿の中では最も大きな建物ともいえますが、ナスル朝宮殿の繊細なイスラム建築と比べるとかなり色合いの異なった建築のようです。 -
「ブドウ酒の門」
青空が広がってきて少し暑くなってきました。 -
「アルカサバ」の前はちょっとした広場になっていて大勢の人がたむろしています。
写真右の木の下に売店があったので2ユーロのアイスクリームを食べた。 -
アルバイシン地区を背にくつろぐ人たち。
ナスル朝宮殿の入場時間までこのあたりでのんびりすごす人が多いようです。 -
昨日夜、夜景を見に来た「サン・ニコラス展望台」にもたくさんの人がつめかけているようです。
-
ナスル朝宮殿の方にはきれいに成形された植栽の庭が見えます。
もらった地図では「Patio de Machuca」となっている。 -
私のナスル朝宮殿の入場時間は16:00。
この時間から30分以内に入場しないと無効になるらしい。
15:50頃から並んだので16:00前には入場できました。 -
いよいよ「イスラム建築の最高峰」の核心部に入って行きます。
-
最初は「メスアール宮」。
すでに多くの人でごったがえしています。 -
柱の緻密な造形。
淡いブルーがアクセントとなってとてもきれい。 -
壁面も同様、実に緻密。
「メスアール宮」は宮殿の中でも現存する最も古い部分であるらしい。 -
寄木細工のような幾何学模様。
このあたりは日本の伝統工芸を思わせる部分でもある。
八角形の窪みが印象的。 -
壁面下部は色とりどりのタイルが使われています。
-
「メスアールの祈祷室」
窓からはアルバイシン地区が一望できます。 -
「黄金の間」の天井。
装飾にはレバノン杉をはじめ珍しい用材がつかわれているとか。
正方形と45度ねじった正方形でつくる八角形をベースにしているようにも見えます。 -
「メスアールの中庭」
先ほどまで晴れ間が見えていたのにここに至って雨がぱらついていた。 -
イチオシ
「黄金の間」のファサード。
時間を忘れて見入ってしまう緻密な造形。 -
壁面いっぱいの精巧なアラベスク模様は見る者を圧倒します。
-
「メスアールの中庭」の泉。
-
じっくり見ていると、正方形、ひし形、六角形、星型・・・いろんな図形が見えてくる。
-
「アラヤネスの中庭」に面した小部屋。
天井はムカルナスと呼ばれる精緻な鍾乳石装飾で覆われています。 -
「大使の間」のファサード。
-
「大使の間」の小部屋。
-
「大使の間」から「アラヤネスの中庭」を望む。
-
「大使の間」
天井の高さは18mもあり星空をイメージしているという。 -
イチオシ
じっと見ていると本当に満天の星かと思えてきます。
-
「大使の間」から「祝福の間」にかけての連続アーチ。
-
この淡いブルーの色づかいが何気にいい。
-
自然の外光が室内の装飾を柔らかく浮き上がらせます。
-
イチオシ
「コマレスの塔」側から見る「アラヤネスの中庭」。
-
「コマレスの塔」と「アラヤネスの中庭」。
あいかわらずの雨で水面に映る「コマレスの塔」は見れず。 -
アラベスク模様の中の紋章。
-
ファサードのムカルナス。
-
イチオシ
「ライオンの中庭」の列柱。
-
「ライオンの中庭」は現在工事中で、ライオンは別室にて見ることはできますが写真撮影は不可でした。
-
「二姉妹の間」
ライオンの中庭周辺で最も古い部屋で、ムカルナスの鍾乳石丸天井は圧巻です。
ナスル朝宮殿のことを調べながら旅行記を作成していたら、どうやら「ライオン宮」周辺はかなりスルーしていたところがありそう・・・
「アベンセラッヘスの間」と「諸王の間」を見た記憶も写真もない。
ひょっとしてライオンが展示されていたのがどちらかの間だったのかな?
今となっては知る由もない。
ちゃんと地図を見ながら周ればよかった。 -
窓の向こうの木々の緑が鮮やかに目に映ります。
-
「リンダラハの庭」を見下ろす。
-
窓から見えるアルバイシンの上空を得体のしれない動物が飛んでいた。
-
「ライオン宮」から見えるアルバイシン。
先ほどの動物は姿を消していた・・・
当然だ、あの動物はあの窓にしか現れない。 -
「ライオン宮」にある中庭。
-
「ライオン宮」から見える「貴婦人の塔」。
-
「リンダラハの庭」
-
約1時間半の「ナスル朝宮殿」の見学を終え、出たところにフジが咲いていました。
-
「貴婦人の塔」にて。
-
「貴婦人の塔」からもアルバイシンが見渡せます。
-
「パルタル庭園」の池に映る「貴婦人の塔」。
なんとか雨はあがっているものの、やはり晴れ間が見えないといまひとつ。 -
「パルタル庭園」の水の流れ。
-
イチオシ
「パルタル庭園」上部から見る「貴婦人の塔」。
-
星型の植栽。
-
「カルロス5世宮殿」の中庭。
「カルロス5世宮殿」の外形はほぼ正方形ですが、中庭は円形をしています。 -
「カルロス5世宮殿」の階段。
-
「カルロス5世宮殿」の2階から。
-
「カルロス5世宮殿」の2階には美術館もあり、無料で入場できます。
意外と広く展示の作品数も結構ありました。 -
「パルタル庭園」から見える「ヘネラリフェ」。
-
「ヘネラリフェ」に向かうのには一度アルハンブラ宮殿の入口方向に戻る必要があります。
「アルハンブラ」とはアラビア語で「赤い城塞」という意味だというが、城壁に積まれたレンガや城壁が赤く見えたからかもしれない。 -
「ヘネラリフェ」のよく手入れされた植栽。
きまぐれな天気は、ふたたび雨を降らせてます。 -
「ヘネラリフェ」から見る「アルハンブラ宮殿」。
-
今まさに花の季節。
しかしこの天候のため写真を撮ってるだけみたいな状況になってきた。 -
「ヘネラリフェ」の核心部に入って行きます。
-
イチオシ
「ヘネラリフェ」の「アキセアの中庭」の一番人気のショット。
混んでいるとこの構図で撮るのに手間取る。 -
「アキセアの中庭」
青空がほしい。 -
花はいっぱい咲いてるのに・・・
-
「ヘネラリフェ」のテーマはまさに「水」って感じでした。
-
「アキセアの中庭」を見下ろして。
天気が良ければもう少し気合入るんだけど・・・ -
藤棚の階段。
-
「ヘネラリフェ」は「水の宮殿」とも言われ水の流れも演出しています。
-
あそこからもアルバイシンが見渡せそう。
もう出てきちゃったけど・・・ -
ひととおりアルハンブラ宮殿の見学を終え、宮殿とヘネラリフェの間の「チノス坂」を下りて行くことにしました。
-
どんどん下りて行くとやがてアルバイシン地区が見えてきます。
-
下りきって橋を渡ると、アルハンブラ宮殿を見上げるところがあります。
-
「ライオン宮」あたり。
-
アルバイシン地区の東側「サクラモンテ」方面から見えるアルハンブラ宮殿。
-
このあたりもわりと観光客がたむろしていました。
-
最後に昨日の夕暮れ時に来た「サン・ニコラス展望台」に来てみると、大道芸をやっていました。
跳んでるのが大道芸人で、下の人はギャラリーから選ばれた人。 -
一時はどうなることやらとハラハラしたアルハンブラ宮殿観光でしたが、なんとか無事満喫することができました。
いろいろあったアルハンブラ宮殿もこれで見収め。
相変わらずきまぐれな天気には悩まされましたが。 -
本日の宿は寝台列車。
グラナダ21:57発、バルセロナ行きの「Trenhotel」の個室を利用。
予約は下記URLの「プレステージ・エキスプレス」で手配しました。
http://www.spainservice.com/index_jp.html
シングル乗車料金162.4ユーロ、手数料15ユーロの合計177.4ユーロ。
通常なら早期予約で割引になるはずですが、おそらくイースターホリデーのため割引がきかなかったようです。 -
シャワーはついてませんが、洗面はできます。
明日の朝はグラナダから700km離れたバルセロナへ。
気まぐれな天気とはおさらばできるのでしょうか・・・
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
春の南欧・歴史&地中海紀行 2011
-
前の旅行記
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 4日目(4/23) 前編
2011/04/23~
アンダルシア地方
-
次の旅行記
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 5日目(4/24) 前編
2011/04/24~
モンセラット
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 1日目(4/20) 前編
2011/04/20~
セゴビア
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 1日目(4/20) 後編
2011/04/20~
アビラ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 2日目(4/21)
2011/04/21~
マドリード
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 3日目(4/22) 前編と後編
2011/04/22~
アンダルシア地方
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 3日目(4/22) 中編
2011/04/22~
ネルハ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 4日目(4/23) 前編
2011/04/23~
アンダルシア地方
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 4日目(4/23) 後編
2011/04/23~
グラナダ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 5日目(4/24) 前編
2011/04/24~
モンセラット
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 5日目(4/24) 後編
2011/04/24~
バルセロナ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 6日目(4/25) 前編・後編
2011/04/25~
バルセロナ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 6日目(4/25) 中編
2011/04/25~
タラゴナ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 7日目(4/26) 前編
2011/04/26~
カルカソンヌ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 7日目(4/26) 後編
2011/04/26~
カルカソンヌ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 8日目(4/27) 前編
2011/04/27~
カルカソンヌ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 8日目(4/27) 後編
2011/04/27~
アヴィニヨン
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 9日目(4/28) 前編
2011/04/28~
カシ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 9日目(4/28) 後編
2011/04/28~
カシ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 10日目(4/29) 前編
2011/04/29~
レ・ボー=ド=プロヴァンス
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 10日目(4/29) 後編
2011/04/29~
アルル
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 11日目(4/30) 前編
2011/04/30~
エズ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 11日目(4/30) 後編
2011/04/30~
モンテカルロ
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 12日目(5/1) 前編
2011/05/01~
ロクブリュヌ=カップ=マルタン
-
春の南欧・歴史&地中海紀行2011 / 12日目(5/1) 後編
2011/05/01~
モンテカルロ
-
ちょこっと寄り道ヘルシンキ2011 (5/2) 前編
2011/05/02~
ヘルシンキ
-
ちょこっと寄り道ヘルシンキ2011 (5/2) 後編
2011/05/02~
ヘルシンキ
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
グラナダ(スペイン) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 春の南欧・歴史&地中海紀行 2011
0
85