中欧･東欧21　ポーランド(ヴィエリチカ1)　

2008/04/14 - 2008/07/09

クラクフ滞在中に、日帰りで『ヴィエリチカ岩塩採掘場』に行きました。
中央駅からヴィエリチカ行きの列車に乗って約30分くらいです。

内部はツアー形式で見学します。
英語のツアーもありましたがどのみちロクに聞き取れないので、
いっそ見学に集中できるようポーランド語のツアーに参加してみました。
ポーランド語のツアーの方が少し安かったと思います。
(見学ツアー47ｽﾞｳｫﾃｨ・カメラ撮影10ｽﾞｳｫﾃｨ)

この日は(いつも?)大変な人出で、ツアー開始まで1時間近く待ちました。

エリア ヴィエリチカ(ポーランド)

• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: 大韓航空

こんな感じのかわいいローカル列車に揺られて行きます。
切符は片道2.5ｽﾞｳｫﾃｨ。
駅の窓口でも車掌さんからでも購入することができます。

終着駅の少し手前で『ヴィエリチカ･･･』と書かれた駅に停車したので｢ここかな？｣と降りようとしましたが、車掌さんが｢違うよ｣と教えて下さいました。
誰も間違わないかも知れませんが、最後まで乗って行って下さい。

駅には改札らしきものは無く、ホームと道路が直結していました。
そこから歩いて7～8分の距離だったと思います。

道がよく分からない場合は『Salt Mine(ソルトマイン)』と言って尋ねて下さい。
私はもちろん迷いました。

『ヴィエリチカ岩塩採掘場』は13世紀に開かれた岩塩の採掘場。
深さ327ｍ、全長は300kmにも及び、内部には無数の小部屋の他、大広間、礼拝堂、食堂などがあり、まるでひとつの町のようです。

1978年、最初に登録された12箇所の世界遺産の中のひとつでもあります。

地下300メートルまで階段で降ります。
先を行く人も下を覗いて歓声を上げています。
国を問わず、嬉しがりは大体やることが一緒です。

果てしなく続くかに思える階段。
ずい分降りてもまだまだ先は長いです。
目が回りそう･･･@_@

階段がやっと終わり、見学ツアーのスタートです。

ガイドさん。
ポーランド語なのでお話は全然理解できません。
でも、私にとっては英語もそれほどの違いはありません。

坑夫たちが岩塩を彫って作った彫像があちこちに並んでいます。

こちらはコペルニクスの像。

『聖キンガ王女の伝説』をモチーフにした彫像。

王様の彫像。
王冠やヒゲ、服の紋章に至るまで美しく彫られています。

これらの彫像は芸術家ではなく鉱夫が作ったものです。
職業間違ったのでは…と思ったりします。

天井から塩のつららが下がっています。
こんなのができるんですね。

歩いてきた見学通路を振り返ります。
何をするのも人よりスローな私は常にツアーの最後尾です。

そのため、ポーランド語うんぬん以前にガイドさんの声が大体聞こえません。

岩塩の彫像とは違い、微妙な人形で『当時の採掘場内の様子』を再現してあります。

こんな地下深くで馬が活躍していたのですね。

いたるところで目にする天井に付着した塩の結晶。

当時使われていた坑道。
こういうところこそ入ってみたいです。

右側の溝を流れる水は塩辛いようでした。
(水を舐めてみた人のリアクションから想像)

あちこちに彫像が見えます。

暗い坑道に突如浮かび上がるマリア像。
思わぬところに教会が作られていました。

同じく坑道の途中にある教会のキリスト像。

地下100メートルのところにある最大の見所『キンガ礼拝堂』。
ここは見所がたくさんあるので時間をたっぷり取ってくれます。

フラッシュを焚かなかったせいか、暗く写ってしまいました。
でも少し神秘的な感じがします。

ここは床までもが岩塩で出来ているそうです。

岩塩を彫って作った見事なレリーフ。

『最後の晩餐』

岩塩で出来た彫像。

聖職者の像

岩塩で出来たキリスト像と祭壇。

マジで、鉱夫ではなく芸術の道に進むべきだったのでは…

階段も岩塩製。

塩で出来ているとは思えない、見事なシャンデリア。

ガイドさんが床にカメラを置いて撮ってくれました。
真下から見たシャンデリアです。