中欧･東欧01　チェコ(プラハ1)

2008/04/14 - 2008/07/09

ヨーロッパに行くなら、東欧か中欧と決めていました。
華やか(そう)なパリやローマではなく、どこか翳のある旧共産圏の国々。

航空券は3ヶ月間有効のオープンチケット(正確にはFix open)を購入。
『プラハin イスタンブールout』のオープンジョーです。
プラハ到着が夜ということもあり、最初の2泊だけホテルをインターネットで予約して行きました。
帰国日もルートも移動手段も何もかもが自由な旅は初めてで、最初はとても不安でした。
しかし旅を続けるにつれ、その自由な旅の楽しさに夢中になりました。
気に入った場所にのんびり滞在し、好きなところに出掛け、好きなものを食べて。
1ヶ月半くらいで帰国しようと考えていましたが、あっという間の3ヶ月。
もちろん大変なこと、つらいこと、悲しいこと、悔しいことなんかもたくさん経験しました。
今回もきっちり体調を崩して寝込みました。
けれども思い切って行って良かったと心から思っています。

数々の美しい風景、素敵な出会い、美味しい食べ物、数え切れないほどの優しさ。
そして、不安、泣きたくなるような心細さ、色んな意味でのショック、体力的なつらさ。
全てをひっくるめて大切な大切な思い出になりました。

中欧は最も旅しやすいエリアの1つと言われるだけあって親切な人が多く、治安も良く、国境越えの煩わしさもなく、旅初心者にとても優しいところでした。

別のエリアだともっともっと大変だろうとは思いますが、
もし機会があれば、またどこかをゆっくり旅したいです。

エリア プラハ(チェコ)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: 大韓航空

日本から予約して行った『Comfort hotel prague』
郊外に位置しますが、中心地まではトラム(No,9など)で簡単にアクセスできるので、あまり不便は感じませんでした。
中心地のホテルよりかなり割安だと思うので、時間に余裕のある方にはお勧めです。

玄関横に切符の券売機が設置されているので、1回券はもちろん、1日券もここで買うことが出来ます。

シングルルームを予約したのですが、広めのダブルルームに通されました。ソファやテレビ、ライティングデスクなんかもあり快適です。
料金はインターネットでの割引価格ということで、1泊朝食付(ビュッフェ形式)で24ユーロ(4000円弱)でした。

バスタブ付きだったので、冷えた体をゆっくり温めることが出来ました。

翌朝、どなたかがチェックアウトした後のSingle Roomのドアが開けっ放しだったので、こっそり写真を撮りました。
狭いですがシンプルで落ち着けそうです。バスタブは無く、シャワーのみでした。

ホテルから9番のトラムに乗り、23番に乗り換えてプラハ城へ。
その乗り換えの停留所近くの『チェコ軍団橋』の上から見たモルダヴ川です。

曇り空ということもあり、とても寒いです。
ホテルのフロントに書かれていた『本日の気温』は7度となっていました･･･。
こんなに寒いと思ってなかったので、あまり服を持って来ていません。
大誤算です。
この先々も寒さにさんざん悩まされる結果となりました。
この時期に旅行される方は、少し無理してでも防寒着を持って行かれることをお勧めします。

その近くの重厚な建物。
最上階の窓と窓の間に描かれた絵がとても素敵です。

トラムの停留所Prazsky hradからプラハ城まで歩きます。
聖ヴィート大聖堂の眺めが美しく、しばらく佇んで眺めていました。

衛兵さんは男前揃いです。

お城の中庭。
とても寒くて閑散としています。
その代わり暖房の効いたインフォメーションにはぎっしり人が詰まっていました。
気持ちはわかります。

聖ヴィート大聖堂。
初めて見たときの感動は忘れられません。

この威容を見るために、その後も何度か足を運びました。
内部も無料で見学できるのが嬉しいです。

あらゆる箇所に施された装飾も必見です。
寒さに震えながらも長い時間それらの美しさに見惚れていました。

大聖堂側面の時計塔。

聖ヴィート大聖堂の内部。
高い天井や巨大な柱、何枚もの美しいステンドグラスに目を奪われます。

ステンドグラスもさることながら、祭壇などの装飾の美しさも見逃せません。

こちらも美しい…。

あまりにも美しいので拡大して撮ってみました。

有名なミュシャの作品『聖キリルと聖メトディウス』

私の一番好きな色調のステンドグラス

下半分が影になってしまっています。
向こう側に一体何が？

いたるところに美しいステンドグラスが嵌まっています。

純銀製の聖ネポムツキーの墓碑。

何と2トンの銀で出来ているそうです。
台座には天使や墓を守る騎士の姿が。

大聖堂の中には見るべきものがたくさんあります。

聖堂内にあるヴァーツラフ礼拝堂。

暗くて分かりづらいですが、壁画が見事です。
ここは残念ながら中に入ることは出来ません。

入り口の上部にある『バラ窓』と天井の建築美。
バラ窓はゴシック教会特有のものだそうです。

時計塔へは堂内右手にある螺旋階段で登ることが出来ます。
しかし気軽に登り始めたものの、階段は急な上にとても狭く、上から降りてくる人とすれ違うのがやっとの状態です。
しかも途中でインターバルが必要なくらい高い…。

階段を登っている途中、鐘が見えました。
いま全力で鳴らされたら死にます。

塔からの眺めです。
数々のオレンジ色の屋根、モルダヴ川とカレル橋。
大変な思いをして登っただけのことはあります。

晴天ならもっと美しい…のかもしれませんが、プラハには曇り空が似合います。
旧共産圏の国の持つどこかカラッとしない雰囲気が好きです。

大聖堂の2本の尖塔も間近に眺めることが出来ます。

この尖塔の高さは南側(左)の方が少し高くて97メートル、北側(右)は82メートルだそうです。
長さに関しては毎度「25ｍ/50ｍプール○個分」に換算したのちに実感します。

大聖堂の正面とは逆、イジー教会の方向の眺めです。
今この写真を観ていても、旧王宮に入れなかったことに納得がいきません。